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« 小牧正英さん死去 | トップページ | パリ・オペラ座バレエ「MC14/22 "ceci est mon corps"」 »

2006/09/18

パリ・オペラ座バレエ「カルメン/若者と死」 

以前に「若者と死」だけは観ていたのを、NHKハイビジョンで放映されたので「カルメン」と併せて観た。さすがにハイビジョンだと、我が家の45インチのテレビでも綺麗に見えて、ニコラの胸のそばかすやマリ=アニエスのメイクアップまでよく見える。

「カルメン」
原作:プロスペリ・メリメ
音楽:ジョルジュ・ビゼー
美術:アントーニ・クラヴェ
<キャスト >
カルメン:クレールマリ・オスタ
ホセ:ニコラ・ル・リッシュ
エスカミリオ:ギョーム・シャロー
盗賊たち:ドロテ・ジルベール
アレクシス・ルノー
マルタン・シェ

実は恥ずかしながら全幕でプティ版の「カルメン」を見るのは2回目。ガラではラカッラ&ピエール、それから先日のバレエフェスでのフェリ&テューズリーのPDD。それから映像ではKバレエの熊川哲也とヴィヴィアナ・デュランテ。

この映像で一番インパクトがあったのは実は主人公二人ではなく、ドロテ・ジルベール。コケティッシュでちょっと色っぽくて、適度なアクもまた可愛い。線が細いけど、実に魅力的だ。彼女が出ていると、そこに目が釘付けになってしまう。きっとカルメンも似合うはず。
ニコラのホセは、だめ男っぽさがない、まじめで誠実そうなホセ。ファム・ファタールの誘惑で堕落してしまう設定は説得力はあった。心ならずも殺人を犯してしまうところの、後悔の入り混じった演技も良い。踊りはさすがに文句のつけようがない。一方、オスタのカルメン。う~む。オスタはああ見えて、実は脚はけっこう長くてきれいなんだけど腕が短いのが致命的。ショートヘアは似合っているのだけど(ちょっとベティ・ブープっぽいデコちゃん)、ファニーフェイスのためファム・ファタールっぽさは皆無。二人のラブシーンも、お色気がほとんど感じられない。その代わりホセに対する愛は感じられる。さすが夫婦?特に、カルメンの絶命シーンでの演技の細かさは良かった。
アンサンブルはとてもよいし猥雑感もあるのは楽しい。あの白塗りのキャラクターは何なんだろう、なかなか魅力的だった。

「若者と死」
原作:ジャン・コクトー
音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582」
美術:ジョルジュ・ヴァケビッチ
衣装:カリンスカ
< キャスト >
若者:ニコラ・ル・リッシュ
死:マリ=アニエス・ジロ

以前にも観ていたんだけど、改めて見直す。この演目は、「ホワイトナイツ」のミーシャの演技という金字塔があるので、多分、今後誰もあれ以上の演技はできないだろう。Florence Faure(ベジャールのところに所属していたようだ)のあまりにも美しすぎるファム・ファタルぶりも、今後上回る人がいるとは到底考えられない。

というわけで、それをまったく忘れてみれば、すごく面白く観られる。ニコラの超絶技巧はほんとうにすごい!空中で静止しているかのようなソテやトゥール・ザンレールなど数々の跳躍。テクニックはものすごいのに、若く貧しい芸術家というキャラクターにも非常にによく合っている。ジロも素晴らしい。長身でおかっぱヘアが良く似合って、それなのに「死」ならではの高貴さもあって実に美しい。何回も何回も若者を足蹴にしてはサディスティックに高笑いしているのに、あれだけの品格と余裕を保ち続けられるとは。去年観たザハロワなどは、邪悪さを出そうと必死になっていてかなり違う、って感じだったもの。ジロには、悪意のかけらもない、天然の残酷さがあって、それゆえ若者が追い詰められていくさまが伝わってくる。わずか19分しかないのにどっぷりと世界に浸らせてもらった。

それにしても映像の綺麗なこと。最近出た「ジュエルズ」なんか新しい映像とは思えないくらいひどかったから。

パリ・オペラ座バレエ 「カルメン」/「若者と死」パリ・オペラ座バレエ 「カルメン」/「若者と死」
ジャン・コクトー ローラン・プティ クレールマリ・オスタ

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コメント

はじめまして!いつもROMさせてもらっています。
先日のカルメン、私もドロテ・ジルベールに釘付けでした。彼女は昨年の昇級試験でカルメンのVaを踊ってプルミエになったそうですね。主役を踊る日も近いかもしれませんね。

ゆのこさん、ようこそいらっしゃいました!
ドロテ素晴らしかったですね。オペラ座の来日公演ももう少しチケットが安かったら彼女が主演の会も見たかったです。
そうですか、昇進コンクールでも「カルメン」を踊ったんですね。似合いそうなはずです。来シーズンにぜひ期待したいとことです。
2006/2007年シーズンも開幕しましたね!

>ジロには、悪意のかけらもない、天然の残酷さがあって、それゆえ若者が追い詰められていくさまが伝わってくる

この「天然の残酷さ」というところ、全くそのとおりですね!天使か魔女か・・・。
この感じはザハロワには無理でしょうね~。

うるるさん、
そうなんですよね、ザハロワには天然の悪女はちょっと無理かもと思ってしまいました。やっぱりお姫様なのよね。脚が美しいから、ビジュアル的にはばっちりなんだけど。

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