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« 世界バレエフェスティバル「ドン・キホーテ」東京バレエ団、ロホ&カレーニョ | トップページ | マスネ「マノン」(バレエ音楽) »

2006/08/01

世界バレエフェスティバル「ドン・キホーテ」続き東京バレエ団編

そういうわけで、東京バレエ団編。

エスパーダの高岸さんは、前回のバレエフェスでもエスパーダ。でもこの人はバジルの方が似合うキャラクターだ。特に今回バジル役のホセ・カレーニョがノーブルだったから余計そう思えた。エスパーダってものすごくスカした、ええかっこしいな人だと思うんだけど高岸さんはちょっと3枚目過ぎたところも。でも、とにかくすごく張り切っていて頑張ってる姿は好ましい。プロポーション的にもゲストに決して見劣りしないところもいいしね。

メルセデスは大島由賀子さん。なかなかカッコよく踊っていて素敵だったと思うんだけど、彼女もいわゆるメルセデスのキャラクターとちょっと違う持ち味の人。大人の色っぽい女性、という部分が今回はタマラ・ロホにあったし。背も高いし華やかだしダイナミックに踊れるんだけど、どこか優しげなのだ。闘牛士たちが刺した剣の間をパドブレしながら進むところはもう少し丁寧だと良かったかもしれないが、背中もとても柔らかかったし、全体的には良かったと思う。

闘牛士たちは、東京バレエ団の誇る男子陣総出演で、いいメンバーをそろえているんだけど人数が多く、帽子をかぶっているので判別するのも大変だしとても追いきれない。もったいない~大嶋さん、中島周さん、高橋竜太さんあたりはやはり光っているので、すぐに目に付くけどね。でも、さすがに男性ダンサーが日本一充実している東京バレエ団なので、切れ味鋭くキメキメに跳んだりマント捌きをしているところは、とってもいかしていて、目の保養になった。

しかし今回やっぱり一番はガマーシュの古川さんでしょう!一瞬古川さんだとわからないバカ殿メイク。すっとぼけた演技は楽しいし、この版のガマーシュは踊りの見せ場も3幕に用意されているので、古川さん持ち前の跳躍力もばっちり発揮できる。一番すごかったのはカーテンコールで、なんとホセ・カレーニョとフェッテ合戦!脚裁きも美しく、回転も決して負けていなかったような気が。このヴァージョンは、ガマーシュもちゃんとお祝いの席に駆けつけるところがいいね。

もう一人素晴らしかったのは、ドリアードの女王の西村さん。優雅で美しくて丁寧で、女王らしいやわらかい気品があってとにかく素敵!ジュッテも本当に綺麗で、タマラ・ロホよりもよほど高く、アンディオールして跳んでいた。イタリアンフェッテはない振付なのだが、一つ一つの動きが大きい。テクニックがとても安定しているので、安心してみていられる。釘付けになるほどの素晴らしさだった。キューピッドの高村さんは、とっても軽やかで、跳躍力があって、可愛かったと思う。もう少しコケティッシュでも良かったと思うけど。子供キューピッドたちもなかなかレベルが高く、足音もしなくて、夢の場面らしかった。このプロダクションの夢のシーンは、バックも綺麗だし、衣装も素敵だし、照明も明るいから華やかさがあっていいと思う。

それと忘れてはならないのが、ジプシーの若い娘役の井脇さん。事前に彼女の日記を読んで、この役にこめられた気持ちや役の解釈を読んでいたが、それだけの深みを感じさせる演技だった。前回このプロダクションを観たときは吉岡美佳さんが演じていて、これも吉岡さんのイメージを裏切るような情念の女って感じだったのだけど、今回の井脇さんは、また全然違っていて、強烈だった。井脇さんの持っている強さが発揮されていて、悲しい運命を背負ってはいるしそれを呪っているところはあるけれども、生き抜いていく強さと意志は持ち合わせている。すべての観客を吸い寄せずに入られない磁力の持ち主だと思った。

キトリの友人役の小出さん。こういう可愛い役は本当に合っているし、愛らしいんだけどとても正確に踊ってくれているのが良い。長谷川さんはその分、ちょっと明るさが足りない感じかな。3幕ではグラン・パ・ド・ドゥの間にヴァリエーションを踊るから、かなり重責だけど、その任はしっかり果たしていた。

もちろん、ドン・キホーテ役の芝岡さんとサンチョ・パンサの飯田芸術監督も最高。サンチョ・パンサは思いっきりはじけていて楽しいし、かなり踊りまくり。ドン・キホーテは哀愁と気品がないとできない役だから、実のところかなり難しいのではないかな。芝岡さんはこのプロダクションには欠かせないね。おっとロレンツォの平野さんもいた。あんなに素敵で若い平野さんがキトリのパパ役だなんて。でもあちこちで楽しい小芝居を見せてくれたからいいや。

そんなこんなで、すみずみまでアンコが詰まったようなお得感と楽しさ。主役が誰であっても楽しめるプロダクションだ。コール・ドに至るまで全員が一丸となって盛り上げていって、スタートの共演を楽しんで作り上げていて、とってもいい舞台になったと思う。早くまた観たいな~。東京バレエ団の古典演目では一番好き。

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コメント

ガマーシュが踊るほうが面白いですよね。ミーシャ版のガマーシュのバカ殿メイクがけっこう好きです(笑)

平野さん、カッコイイですよね。去年発表会前日にもともと出る予定だった元東バの人が怪我して出られなくなり平野さんが呼ばれたんですが、「前から僕でしたよ~」って感じで自然に舞台に出ていてさすがプロねと思いました。
井脇さんのサイトに平野さんの結婚式写真が載ってます。うーらやまし~~~!!
http://www.yukie.net/cgi/cmfdiary/cmfdiary.cgi

プリマローズさん、

あら~平野さんと共演ですか!そのお教室の方もラッキーでしたね♪
そしてお姉さまの日記のリンクありがとうございます。奥様となった武田明子さん、前回のバレエフェスのときに、それはそれは可愛らしいキューピッドを踊っていたんですよね。高村さんも可愛かったけど、でも武田さんの可愛さに勝てる人は誰もいなかったから退団されてしまってとても残念でした。でも、平野さんとはめでたくご結婚されたのはうれしいです。

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