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« 「ダンシング・オン・マイ・グレイヴ~わが墓上に踊る」ゲルシー・カークランド | トップページ | 小林紀子バレエ・シアター「コンチェルト、The Invitation、チェックメイト」7/16 »

2006/07/17

セェリ・ユースバレエ団「セェリGALA公演」

ABTのエリカ・コルネホ、エルマン・コルネホの姉弟がセェリ・ユース・バレエ団の「ライモンダ」でゲスト出演するというので相模大野までお出かけ。いやはや遠かった。帰りに友達とお茶しようと思ってもさすがに終電を考えると相模大野でお店に入るわけには行かず、新宿まで戻ったらすでに11時。ここでまた終電を考えて20分くらいしかお茶できなかった~

「ラ・バヤデール」より影の王国
ニキヤ:小出領子 ソロル:古川和則(東京バレエ団)

怪我で後藤晴雄さんの代役として古川さんが出演。影の王国は、2ヶ月前にボリショイの素晴らしいコール・ドを見てしまっているのでいささか不利。タイミングはちゃんと合っているのだけど、やはり身長・体型の差があると揃って見えないのだ。スロープを下りてくるところは特に難しそうではあるけれども、ちょっと頭を抱えたくなった。下りきってからは、なかなか良かったと思う。3人のバリエーションについても、そこそこ上手な人をそろえていて、第2はちょっとだめだったけど第3バリエーションは精緻な踊りで良かった。

小出さんのニキヤは、「ラ・バヤデール」が東京バレエ団のレパートリーには入っていない作品ということもあり、役作りというところまで行っていないと思う。やはりグラチョーワのあまりにも凄いニキヤを観た後では、まったくもって物足りない。跳躍は以前からの課題だと思うけど弱いし。だけど、彼女独特の柔らかくて正確なポール・ド・ブラは堪能できた。アラベスクで止まっている時間が短い。でも、ヴェールを持ってアラベスクで回るところは、綺麗にゆっくりと回れていたしバランスもよく取れていたと思う。コーダのシェネはとても正確で早くクルクル回っていた。
古川さんのソロルは、ソロルと言うよりはアリでしょう(笑)。ソロルにしてはちょっと元気が良すぎて、いきなり登場してのグラン・テカールにはうけてしまった。しかしさすがに跳躍が得意な古川さん、カブリオールも高さがあるし、トゥール・ザン・レールの連発も難なくきれいにキメていた。
あとはちょっと衣装がパジャマっぽいのが惜しい。去年のマトヴィエンコほどではないけど。

「くるみ割り人形」より第2幕
金平糖の精 廣瀬絢香(谷桃子バレエ団) 
王子 セルゲイ・サボチェンコ(NBAバレエ団)

舞台装置や衣装がとても美しくて見ごたえがあった。正統派のくるみ割り人形。発表会こその、可愛い子供たちの演技もたっぷり見ることができてとても楽しい。アラビア、スペイン、トレパック、葦笛とそれぞれのディヴェルティスマンも工夫が凝らされていたし、クララや王子もただ見ているだけではなく、時には一緒に踊ったりしていた。ソリストはかなり上手な人をそろえていると思うし、花のワルツのコール・ドもみんなしっかりとポアントに乗って、きちんと基本ができているように思えた。

金平糖の廣瀬さんは、とてもきれいなひとなんだけど、とにかく大きい。ポアントで立たなくても、王子のサボチェンコよりも背が高く(サボチェンコも決して小さいわけではないと思う)、一番背の高かった男性と同じくらいだから、きっと175cm以上あるのではないか?さすがにそれだけ大きいと、ちょっと踊りが大味に見えてしまうのは致し方ない。背中がちょっと落ち気味なところも見られた。ただ、華やかな雰囲気は人一倍あるので、そこは金平糖の精にぴったりではないかと思った。

王子のサボチェンコは、非常に端正でノーブルな踊りをする人。派手さはないけれども、サポートは上手で技術は確かなものがある。大柄な廣瀬さんをきちんとリフトしていた。さすがにリフトが重そうに見えるところもあったけど。腕の動きが際立って美しい。さすがボリショイ・バレエ学校出身でマラーホフと同じ先生に師事しただけのことはある。NBAバレエ団は時々とても良い女性ゲストを呼ぶことがあるので、今度は観に行ってみようかな、と思った。

それにしても子供たちの可愛いこと!カーテンコールでも一人だけ遅れて入ってくる子とかがもう鬼のように可愛くて。

「ライモンダ」より第3幕
ライモンダ:高橋美緒(コロラド・バレエ)
ジャン・ド・ブリエンヌ:エルマン・コルネホ(アメリカン・バレエ・シアター)
残念ながらエリカが怪我で降板。しかしエルマンのジャンはABTではおそらくは観られないので、とても貴重な機会だ。パ・ド・ドゥだけではなく、最初のマズルカからグラン・パ・クラシックまでしっかりと見せてくれる。なかなか男性陣を揃えるのは難しいようでグラン・パ・クラシックの男性4人のところはちょっとばらばらになってしまったが、この場面を見る機会はなかなかないし貴重。衣装がショッキングピンクなのは少々いただけない。

そして待っていました!真打エルマンの登場。舞台が狭いので跳躍は少々抑え目にしていたものの、美しい弧を描いて翼が生えているかのように舞い上がる。バットゥリーの足先もとても美しい。なんといっても凄いのが回転系で、ピルエットはぶれもなくまっすぐな軸の元、10回以上、なんてことのないように回ってしまうのだから。それでも、場をわきまえて控えめにしているのがわかってしまうくらい。千両役者とは彼のためにある言葉。それがこれ見よがしになることはなく、常にノーブルで品があるところが彼らしい。さすがに場内もわかせて、ショーストッパーとなっていた。

ライモンダの急遽代役となった高橋さんも、破綻なく難しいライモンダのヴァリエーションをこなしていたと思う。幸運だったのは、小柄なエルマンとつりあいが取れる小ささであったこと。上半身の柔らかさがやや足りないとは思ったけれども、脚は強靭だったでので踊りこなせたのではないだろうか。海外で踊っているだけあって、ある程度の華はあってエルマンの相手がちゃんと勤まっていた。

そしてなんといっても白眉はフィナーレ。ラ・バヤデール組も登場しての、3ペアによるピルエット・アンディオール合戦。古川さん、サボチェンコもとても上手であったけれども、エルマンは完全に別格。最後は何回回ったんだろうか?プリエを使わないで15回くらい超高速で回って唖然とさせられるほどだった。ジャンのソロだけではさすがに物足りないと思ったけれども、これを観られておつりがくるほどに。全体的な公演のレベルも高ければ、舞台装置も衣装も豪華で、これで5000円とは本当に得した気分。

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、こんにちは。
私もセェリの公演に行ってまいりました。
エリカは残念でしたね…。
それにしても、エルマン・コルネホが素敵でした!!
本当に品があって好かった。ああいう踊りとても好きです。
>場をわきまえて控えめにしているのがわかってしまうくらい
回転の最後に全然余裕がありましたものね。
素敵な踊りを見せてくれて、とても幸せでした。

naomiさんは相模大野は遠いのですね。
お疲れ様でした、、。
私は意外と行きやすいんです。なかなかいいホールですよね。

naomiさん、こんにちは。私も行きましたが、遅れるは睡魔に襲われるわで、naomiさんのレポ、拝読して後悔しきりです。でも、ゲストのプロのスタイルのよさと作品を踊りきる難しさを改めて知った気がします。
コルネホはとても素晴らしいダンサーですね。もっと日本で見られる機会があると嬉しいです。

unoさん、

そもそもunoさんにお知らせいただいたのでこの公演を見ることができたわけです。本当にありがとうございました!
そしてエルマン!実は先月NYで彼のレスコーを見たばかりだったので、対照的なジャン・ド・ブリエンヌを観て、とても新鮮な気持ちでした。彼は身体能力が凄くて良く跳ねる人の割りには、実に品のある踊りをするから素晴らしいのですよね。もっと王子も踊って欲しいです。
相模大野は、距離は実のところそんなに遠くないんですけど、3回くらい乗り換えないといけなくて家から1時間半かかりました。帰りは、かえって遠回りになってしまったんだけど友達とどこかお店に入らなくては、ということで。
去年は確かギエムの愛の物語も上演しているし(ジョナサン・コープの日本での最後の公演でしたね)、とてもきれいなホールでしたね。パンフレットが売り切れてしまったのが残念です。

shushuさん、
じつはshushuさんのブログに書き込もうかな、と思いました。相模大野はやっぱり遠かったし暑かったので、私も到着しただけでかなりぐったりと疲れました。
くるみは、まあ何てことないといえばなかったので観られなくても...というのはありますけどね。とにかく可愛くて楽しかったです。
エルマンはホント、これを機会に日本でもっと踊って欲しいです。NYで本人から、札幌でジゼルのアルブレヒトを踊るって聞いたんですが、いつどこでなのか聞けなくて。背は確かに小さいですが、小柄な女性ダンサーは日本ならたくさんいますからね。バジルをまた見たいです。NYでは「ライモンダ」ではアブデラーマンも踊っているみたいだし。

また王子を踊る姿を見たいですね。
日本でまたげスト出演しないかしら?
札幌のアルブレヒト、気になりますね。
さすがに札幌は行けないけど…。

そうそう、ギエムとコープが踊りました!
このとき私は東京公演のチケットを取っていて、
結局コープの踊りは一度も見ることができませんでした。

unoさん、
私もギエムは東京公演しか持っていなかったのでコープが観られなかったのです。ロイヤル公演も、コープの出演日を2回も買っていたのに。

エルマン、日本に来て欲しいな~ABTだとなかなかNBS系にも呼んでもらいにくいし。新国立のゲストとか難しいのかしら?ちなみに私の席の2列前に後藤晴雄さんが座っていたのですが、当然彼も大喝采を送っていましたよ。

私もロイヤル2公演、コープの日を取っていました。残念でしたね…。

NBSには色々ボヤいてしまうこともありますけど、やっぱりNBSと繋がりがあったほうが見る機会は増えますよね~。

unoさん、そうでしたか~ホント、コープにはご縁がありませんでした。結局一度も生の彼を拝むことができなかったのですよね。
うんうん、NBSに関してはホントそう思います。文句はいっぱいあるんですが..というか他のプロモーターも頑張れ、って思います。

3ヶ月前の記事にコメントをお許しください。

エルマン・コルネホが札幌でアルブレヒトを踊るというのが実はずっと気になっていまして、最近ふとしたことで見付けたので、お知らせしてみました。既にご存知でしたらごめんなさいね…。

8月11日に、札幌シティバレエの『ジゼル』にエリカ・コルネホと一緒に客演したようです。エリカも一緒だったとは!見てみたいな~。東京近辺でも、どこかが呼んでくれたりしないですかね、、、。

unoさん、ありがとうございます。
私も、札幌在住の友人に教えてもらいました。でもエリカが一緒に出られたとは知りませんでした。情報ありがとうございました!
先日観に行った時にちょっとエルマンと話したら、I Love Japanと行ってくれたので、お呼びさえかかればぜったいに来てくれると思うのですけどね。彼のようなダンサーはバレエフェスのような場にも向いていると思うんですが。
あと、現地でお会いした方が、ボストンでエリカのチャイコフスキー・パ・ド・ドゥを見たらしく、やっぱり素晴らしかったとのことです。

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