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2006/05/09

ミテキ・クドー(パリ・オペラ座)インタビュー

少し前になりますが、朝日新聞の英語版、Herald Tribuneにパリ・オペラ座のスジェ、ミテキ・クドーのインタビューが掲載されていました。言わずと知れた、工藤大弐氏と名エトワール、ノエラ・ポントワの娘で二児の母でもあり、35歳となった今もとても可憐なバレリーナです。まだ10代のころ、資生堂の化粧品のモデルでCMに出演していましたが、そのころと面影はほとんど変わりません。ピナ・バウシュの「春の祭典」の選ばれし乙女を踊るなど非常に表現力のあるダンサーですが、家庭を大事にするために昇格試験を受けるのをやめてしまったのが少し残念です。

バレエの道を選んだきっかけ、子供時代のこと、日本文化とのかかわり、家庭生活とバレエの両立について、そして最近出演した勅使川原三郎振り付けの「Air」について語っていて、とても興味深い内容です。

「オペラ座の廊下をもう30年も歩いてきたわ」「子供の頃、私はママの楽屋に行って夜の公演の準備をするところを見るのが好きだったの。疾風のような動き、メイク、素敵な衣装や、バレエシューズの糊の匂いをはっきりと覚えているわ。私にとって、それは妖精たちの宇宙のようだった」

「Air」について
「音楽によって私はどこまでも運ばれていく。動きの中に、呼吸の感覚があるの」「音楽が私を導き、私が表現しようとしている感情と交流する助けとなっているわ」

日本とのかかわりについて
「多くのアジアの文化に共通している内面の静けさを、私は強く感じている。それが私のアイデンティティの一部であると信じているし、私自身が自分の動きの中で表現するように、私の中に伝えられているの。それが、私のダンスの日本的な次元なのかもしれない」

「私が舞台の上にいるとき、自分が時を越えた存在であると感じるわ。バレリーナは観客のために踊っているけれども、それにもかかわらず、私は自分が世界でたった一人であると感じる。それは魔法のような感覚」

子供たちの将来について
「5歳の娘は来年バレエを始めたいと思っているし、下の子も同じ道を選ぶと思う。彼は音楽を聞いたとたんに体を揺らすわ」
「難しい選択だけど、夫も私も、ダンスによってもたらされる喜びを知っている。これこそが私たちの人生だわ。子供たちにとっては、どうなのかしら?」

http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200604290095.html

拙い訳ですが、翻訳をしてみたので興味のある方はお読みください。とても感性豊かで素敵な人だと思いました。

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コメント

naomiさん

翻訳ありがとうございます。
この記事は知ってたけれど流し見!でしたので
早速拝読させてもらいました。
ミテキさんも35歳になってたんですね。
いつまでも清々しくて大好きです。

naomiさんこんばんはー。ご無沙汰です。すっかりお元気になられてよかったですね。
素敵な翻訳嬉しいです。早速読ませていただきました。ダンマガの連載も時々しか読んでないですが読み応えありましたけど、今回のこのインタビューもそうですね。群舞とソロとの踊ってるときの違いなんかも面白い。昇格試験を受けないことで家族を大切にするバランスをとっているんでしょうね。そういう生き方もアリですね。どこかでお子さんと一緒の写真を見ましたが、オリエンタルな血が混じってるとすっごく可愛いお子さんですよねえ。

史緒さん、
ミテキさんはいつまでたってもピュアで可愛らしくていいですよね。今度の「ノスフェラトゥ」や「Air」など、最近はコンテンポラリーが多いのかしら?この間の来日公演にきていなかったのはちょっと残念でした。とてもいいインタビューですよね、これ。

さるしっちゃーさん、
ご心配かけました。まだちょっと風邪気味ですが昨日医者に行って来て薬を貰ったので良くなってきています。群舞を踊ることについての話ってあんまり聞けないから、面白いですよね。東洋人と西洋人のハーフってやっぱりすごくかわいいです。家庭を大事にしながらも、バレエにも真剣に取り組む、こういう生き方は素敵ですね。

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