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« NY行きの準備 | トップページ | ロシアバレエ最大の危機 »

2006/05/28

ドミニク・ウォルシュの近況

Dominicromeo

新国立劇場で2003年に上演された「マノン」で素晴らしいレスコーとデ・グリューの二役を演じたドミニク・ウォルシュ。その後2004年に牧阿佐美バレヱ団の「リーズの結婚」でアランを好演。去年のロイヤル・バレエの来日公演で「マノン」を観たときも、やっぱり今まで観たレスコーで一番良かったのはドミニクだったわ、と思ったのだった。

しかし思いがけず彼の名前を見たのが、高円宮殿下を追悼した牧阿佐美バレヱ団の新作「ア・ビアント」の告知記事であった。なんと振付のところに名前があったのである。雑誌の記事などで振付に取り組む姿なども目にした。作品的には、成功している部分と失敗している部分があったけれども、彼が作ったと思われる部分に関しては、非常に美しいものになっていたと思った。(私の感想はこちら

さて、そんなところへ、彼の地元ヒューストンの新聞Houston Cronicleの記事を見つけた。
http://www.chron.com/disp/story.mpl/ent/arts/dance/3859174.html
ドミニクは16年間在籍し、プリンシパルを務めていたヒューストン・バレエを2003年に退団し(新国立劇場への客演の後であろう)、自分のカンパニーDominic Walsh Dance Theaterを設立した。

年間予算62万ドルと着実にこのカンパニーは成長しており、毎回の公演もソールアウトしているほどの人気ということで、先日、団員6人と小規模なバレエ団としては25万ドルと相当の予算をかけた振付作品、「ロミオとジュリエット」の公演があった。団員以外は、ヒューストン・バレエの所属ダンサーが客演している。小さな新しいカンパニーの常として、資金繰りには相当苦労しており、スタジオの大家さんにも協力してもらうなどして、なんとか団員の給料を払っているとのこと。チケットが1枚15ドルと安いのだが、1100人の会場を満員にすることができるかどうかも大きな課題である。

プロコフィエフではなくヴィヴァルディのスコアを30曲使用し、13人からなる、古楽器を使用する室内楽のオーケストラに演奏させる、キャプレット公とジュリエットの乳母には歌を歌わせ、二人の俳優とコーラスも出演。3時間近い大作と、とても意欲的な作品となっており、100%成功したとはいえないまでも、とても面白い作品になったようだ。ロミオ役は、もちろんドミニク・ウォルシュである。

公演評
http://www.chron.com/disp/story.mpl/ent/arts/dance/3883281.html
公演フライヤー(PDFファイル)

来年はこのカンパニーで3つの新作を手がけるなど、さらにこのカンパニーを活性化させようとしているドミニク。彼の振付作品だけでなく、他の振付家の作品も取り入れる予定だとのこと。一方で、作品の依頼も多く、この記事でも、牧阿佐美の「ア・ビアント」、そして来年の新国立劇場でのエメラルド・プロジェクト「オルフェオとエウリディーチェ」が待機中であると紹介されている。(新国立劇場バレエ団のことを、「日本におけるアメリカン・バレエ・シアターのようなカンパニー」とこの記事では紹介している) さらには、アメリカン・バレエ・シアターのスタジオ・カンパニー用に作品を委嘱されたり、他のバレエ団にも振付を行っているなど活躍の幅は広い。

来年の「オルフェオとエウリディーチェ」がとても楽しみ。ドミニクも踊ってくれるといいな。牧阿佐美先生や新国立劇場とのコラボレーションで、ドミニクと彼のカンパニーの可能性がどんどん広がっていったら素敵なことだと思う。

追記:「バレエに魅せられて」さんで、ドミニク・ウォルシュの公式サイトに美しい「ア・ビアント」の写真が載っているとお知らせいただきました。テューズリーや都さんのリハーサル中の写真が見られます。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。ドミニク・ウォルシュに関する興味深い情報を読ませていただきました。こういう貴重な情報を本当にありがとうございます♪『ア ビアント』でもウォルシュ氏のセンスの良さを感じましたが、新国のエメラルドプロジェクトも楽しみですね。
コメントすべき記事が違ってしまって恐縮なのですが、naomi さんはNY行きのご準備を着々となさっているようですね。うらやましいです。ボッカの引退公演ももちろんですが、せっかくいらっしゃるのですから、実り多いご旅行になることをお祈りしています♪

Tomokovskyさん、
ドミニク・ウォルシュのあのレスコーを覚えていてくださる方がいて嬉しかったです♪本当にあのレスコーは濃くて上手で素敵でした!しかも振付の才能もあって素敵ですよね。エメラルド・プロジェクトはすごく楽しみです。

ボッカの引退公演は本当に楽しみです。逆に彼がいなくなってしまったらもうNYに行くこともなくなってしまうのかな、と思うと余計に寂しいです。

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