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2006/05/03

パリ オペラ座バレエと街歩き

あちこちで紹介されているので今更私が書くこともないといえばないのですが…。パリ・オペラ座の公演会場でも飛ぶように売れていました。著者の方は、一時期ご自身のサイトでパリ・オペラ座のレポートを書かれていたピュスさんですね。本音の語り口が面白かったです。本職は職のライターの方です。

まずは、パリ・オペラ座の10人のダンサーへのインタビュー。マチュエル・ルグリ、マチュー・ガニオ、エルヴェ・モロー、マリ=アニエス・ジロ、バンジャマン・ペッシュとエトワール5人に加え、プルミエールのエレオノーラ・アッバニャート(今回来日しなかったのは残念ですね)、ミリアム・ウルド=ブラムと、若手3人-ローラ・エケ、ジョシュア・オファルト、セバルチャン・ベルトーが登場。エトワールの皆様のインタビューはバレエ雑誌などで見る機会は多いものの、若手の中にはこれが日本のメディアにはじめて登場という方もいて、貴重だと思います。一つ一つのインタビューは短いですけど、素顔もわかるのはなかなか良いです。お気に入りのダンサーにインタビューされているので、サイトでの辛口は登場していないです。

モローやルグリの写真写りが悪い、なんて言われていますが、まあこんなものかな。いずれにしても、写真がふんだんに使われているのは嬉しい。バレエ関係本は高いですからこのお値段でで手に入れられると思えば。さすがにマリ・アニエス=ジロは本当はもっと美人さんなんだからもっと綺麗に撮って欲しかったですね。

非常に気になったのは、著者の方のコダワリなんでしょうけど、作品のタイトルが全部フランス語原題をカタカナにしたもので、何がなんだか全然わからないこと。「ドン・キショット」「ラ・ダム・オ・カメリア」「ラック・デ・シンニュ」「ジュワイヨ」と言われてもナニそれ?であります。編集の仕事をやったことがある人間からすると、編集者がこのことに対して何も言わなかったのがすごい謎。同じページ内に注釈がないのは不可解。そういう意味では、この本は欠陥品です。

あと、オペラ座の総裁モーティエ氏と芸術監督のルフェ-ヴル女史も登場。モーティエ氏はNBSニュースで佐々木忠次氏にバレエよりもオペラに力をいれて、とボロクソに批判されていた方ですね。「私にとってバレエはオペラと同じくらい大事です」って言っているけど。

お店の紹介は、さすがに著者の方の本職だけあって、なかなか良いです。パリに行く時には参考にしたいです。欲を言えばお店の地図もつけて欲しいところではありますが…

パリ オペラ座バレエと街歩きパリ オペラ座バレエと街歩き
加納 雪乃

集英社 2006-04
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バレエの本」カテゴリの記事

コメント

TBさせていただきました。
お店の地図、巻末の地図内に★印で記載してありましたよ。細かい地図ではなかったですけれど・・・。
作品のタイトル、私も気になりました。フランス語に慣れ親しんでいない方だとツライでしょうし、そういう人にもわかるように書いてこそガイドだと思います。カタカナにするぐらいなら、日本語訳もつけておけばいいのに・・・。カタカナ表記だけで原語表記がないと、調べようもないですしね。このあたり、ちょっと不親切ですね。

バレエのタイトル、私も引っかかりました。英語と違って仏語は馴染みがなくて当たり前なのに、と。この方のサイトを読んでいたので、仏語力なしでもなんとかなりましたが、それじゃね。
もちろん筆者の問題でもありますが、書かれているように編集者がおかしいと思わないのが不思議です。

この文庫シリーズで以前カール・ラガーフェルドのダイエット日記(大笑)を読んだのですが、その翻訳文も滅茶苦茶でした。途中で読むのを止めてそのまま古本屋に直行させたほど。編集者の日本語力がないのか、目も通さずに印刷にかけたのか、と思うほどでしたから。集英社という名の通った出版社から出ている本とは思えませんでした。それからすればまだマシ?でもおかしいですよね。

JOLLYさん、こんにちは。
TBありがとうございました。私のほうからもお返しをしておきました。
巻末の地図そんなにきちんとは読んでいなかったのですがありましたね...去年行ったときは一度いったことのあったマレのマリアージュ・フレールのお店を探すのに一時間くらいかかっちゃう位、私は方向音痴で。
そうなんですよ~私フランス語はぜんぜんわからなくて。よほどバレエに詳しいかフランス語がわかる人じゃないと、どの作品かわかりませんよね。私にもわからないくらいだから、多分この本を手にとる方の中にはバレエ初心者も多いでしょうし、お値段もせっかく手ごろで手にとりやすい本なので、そのあたりもう少し親切にすべきでしたね。

shushuさん、
カール・ラガーフェルドのダイエット日記なんて面白そうですね(笑)
しかしホントおっしゃる通り、名の通った出版社から出ているとは思えないですよね、このあたり。私はこれは筆者より編集者の問題かな、と思っています。


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