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« デヴィッド・ホールバーグ、小林紀子バレエシアターに客演 | トップページ | ボリショイ終了、楽しかった☆ハラショー!хорошо »

2006/05/11

5/10「ファラオの娘」簡単な感想

ボリショイの「ラ・バヤデール」3回分と、今日の「ファラオの娘」の感想を書き終わるにはちょっと時間がかかりそうなんです。何を隠そう私は大変な遅筆で、ひとつの記事を書くのに平気で3,4時間はかかっていたりするのです。
それと、連休中に観た映画「ブロークン・フラザーズ」「プロデューサーズ」の感想も書きたいんですが。

ついでに、メールのお返事なども大量にためています。風邪からようやく立ち直ってきたところなので、今しばらくお待ちください。本当にすみません。

それはともかく、本日はボリショイの「ファラオの娘」ツィスカリーゼ&アレサンドロワを見てきた。

いや、予想以上に楽しい作品だった。生で見たからこその面白さだったけど。

「パキータ」もひどいと思ったが、この「ファラオの娘」以上に音楽のひどい作品はいまだかつて存在したことがないのではないかしら。音楽ひとつで作品が台無しになるという典型的な例。復刻するときに音楽だけ作り直すとかできなかったのか。音楽そのものが散逸していて探し出すのが難しかったとパンフレットに書いてあったが、それならばなおのこと、差し替えてほしかった。

この壊滅的にひどい、3歳児でも書けそうな音楽を除けば、そして中身のなさを除けば、とても(無駄に)ゴージャスでスケールが巨大で楽しい作品。ハリウッド映画の壊滅的な大コケ作品として、エリザベス・テーラー主演の「クレオパトラ」というのがあるけど、それに通じる、底抜け超大作という感じ。バカバカしいほどの大きなスケールで、とにかく贅沢この上ない。

アスピシア姫は8回着替えて、特に3幕の漁師のところの白と赤の衣装と髪飾りがとても可愛い。もう人大杉ってくらいの人海作戦のコール・ド(みんな槍とか弓とか持っていてボリショイ!って感じ)。ライオンやら猿やら蛇やら出てきて、とどめは本物の馬のケイコちゃんまで!岩田さんの猿は本当に素晴らしい。本物の猿のような動き!

アスピシアの衣装も凝りに凝っていてすごいのだけど、やっぱりタオールの露出度満点の衣装は最高♪ツィスカリーゼの脚と腹を堪能。脚が綺麗な人なのですね。他の男子軍団も、同じようにビラビラのミニスカートに、カニのようなお腹を露出した半裸姿で大変な目の保養になりました。(腐女子発言ですみません)

アレクサンドロワは高貴なお姫様のオーラが良く出ているけど、ずいぶんと男勝りのかっこいいお姫さまだこと。強靭な脚、疾風のようなジュッテ。弓矢の似合うこと似合うこと。たおやかさはないけど、ゴージャスで強くて現代的な姫像を作り上げられる人なので、これからどんな風に成長するかとっても楽しみ。

ツィスカリーゼのタオールは、ソロルほどの濃さはないし、彼の持ち前の人間離れした柔軟性を生かせる振り付けではなかったけれども、やっぱり観ていて飽きない。エジプト風隈取メイクがこれだけ似合う人は他にいないだろう。サポートが乱暴(特に着地)なのは気になったし、脚捌き系はきっとフィーリンのほうがずっと上手とは思うけど、柔らかなアームス、指先の繊細な表現、軽やかな跳躍はとても素敵。舞台が進むにつれて尻上がりに調子を上げていった。そして時々、この人はギョッとするほどの妖艶な、潤んだような視線を送っている。視線が向けられる先は、アスピシア姫よりもお付きのジョン・ブルに向けられるときのほうが多かったような。ジョン・ブル(エジプト名パッシフォンテ)の肩を抱いてアスピシアの踊りを見ているところには思わず噴出しそうになってしまった。アスピシアの小さな手鏡でうっとりと自分の姿を映していたり、相変わらずナルシズム炸裂で惚れ惚れしてしまう。そもそも、ツィスカリーゼは立ち姿ひとつとっても、とても美しいのだけど、立っているだけで妖艶さを振りまいているからすごい個性。

この二人(念のために、タオールとアスピシアね)の間に愛はあったのだろうか?愛を盛り上げるところまでできなかったのは、二人のせいというよりは、演出の問題だと思うが。演技とか感情表現とかを出すような場面が皆無だったもの。本来の意味のツィスカリーゼの魅力が発揮できるのはやっぱり「バヤデルカ」だろう。

そのジョン・ブル役のデニス・メドヴェージェフがとても芸が細かくて、敏捷に体の動くダンサーで魅力的だった。「バヤデルカ」ではブロンズ・アイドルを踊っていた方。笑いを誘ってしまうようなコミカルな演技、くるくると動く大きな目、見事なコメディリリーフになっていた。
DVDではアレクサンドロワが踊っていたラムゼアは、「バヤデルカ」でセクシーに太鼓の踊りを踊っていたヤーツェンコ。ちょっと大人でしっとりと魅力的、主人思いの優しい侍女を好演していたけど、テクニックのほうはアレクサンドロワに負けず強靭。鋭いジュッテ、タイトスカートの衣装を着用しながらの難しそうなアラベスクと、技術的にも優れているところをみせてくれたと思う。

3幕の川底のシーンのホタテ王(川の神様)最高!生で観ると、妙に股間が気になる全身タイツ的な衣装(ロングヘアでセクシーに隠している)でやっぱり笑っちゃう。3人のソリストもそれぞれめちゃめちゃ可愛くて、踊りも良かった。照明がとても美しいシーンだ。追記:ホタテ王を演じているのは、バヤデルカでは太鼓の踊りがすごく素敵だったゲオルギー・ゲラスキン。ご指摘ありがとうございます>けいちかさん
ラストは、DVDだとアスピシアが棺の中に戻っていくという演出があって、ちょっとじーんと感動したのだけど、その演出がなかったのがちょっと残念。元の探検家の服装に戻ったタオールが、ふとこの夢に思いをめぐらす余韻を味わう間もなく幕が下りてしまうのももったいない。でもその前のアスピシアとタオールのPDDはとてもしっとりとしていて素敵だった。

お話なんてあってないようなものだし、一つ一つの幕が30分しかなくて(なので全部で2時間ない)、話がさくさくと進みすぎる、音楽は最悪、しょうもないといえばしょうもない作品ではある。でも何も考えずに豪華なスペクタクルが目の前で繰り広げられ楽しむことができるから、たまにはこういうのもいいかな、と思いました。
席が前過ぎて、群舞のフォーメーションが見られなかったのがちょっと残念。きっと正面の高い位置から見たら、大変な迫力とスペクタクルだったことでしょう。

カーテンコール、美しいアラベスクをしながらカーテンの裏に引っ込むニカさん(ツィスカリーゼ)があまりにも素敵でさらに惚れてしまいました。

アスピシア-ファラオの娘: マリーヤ・アレクサンドロワ
ウィルソン卿-タオールという名のエジプト人に 変身してしまうイギリス人: ニコライ・ツィスカリーゼ
ジョン・ブル-ウィルソン卿の使用人で、 パッシフォンテという名のエジプト人に変身してしまう: デニス・メドヴェージェフ
ラムゼ-アスピシアのヌビア人の奴隷: アナスタシア・ヤツェンコ

(キャスト表の説明もなんだか面白いですよね)

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、昨日はどうもありがとうございました。お会いできて嬉しかったです。あまりお話できなくてすいませんでした。

えっと、実はこの作品、復元初演の時はもっと長かったんですよ。7時開演で2回の幕間を含めて10時半くらいまでかかっていたような記憶が。ボリショイの場合は、幕間が20分間というのはあり得ないので、それを差っぴいても30分くらい短くなってます。。。漁師の場面も短くなってるし、同じところでのパッシフォンテのソロがかなり短くなってるのは、私も知ってるんですが、あとは記憶が…。

私的にツボだったのは、船に乗ってやってきたタオールの座り方でしょうか(笑)。膝がそろってて、かなり可愛い座り方でした。

でも2幕のアスピッチアのソロを見ていてトラウマが~。脳内再生されていたのは、グラチョーワのアスピッチアでした…。彼女がこの作品を再度踊る事なんてあるのかなあ…。

>この壊滅的にひどい、3歳児でも書けそうな音楽を除けば、そして中身のなさを除けば、とても(無駄に)ゴージャスで楽しい作品。
だはは・・・、辛口ですが、言いえてますね。
ホント、音楽変えるだけで、大分よくなると思うな。

で、最近気になるツィスカリーゼ(笑)
やっぱりよかったみたいですね~~。写真でいいから見たいわ~~。腐女子発言どんどんいってくださいませ!(って、ちょっと前から思っていたんだけど、腐女子の先頭をきってるような私のブログがnaomiさんに悪影響を及ぼしちゃってるような気も・・・汗)
ホタテ王っていうんですか? 私もあの神様たち気になりましたよ(笑)

時間かけられて記事を書かれるから内容が詰まっているんですね(私のと違い・・・)。
お返事はいいですよー、次の記事待ってますから(笑)

わ〜見たかったなー!!
熱がひどくあきらめちゃったんです。とほほ。。。
DVDと同じように豪華なセットでしたか〜 まずまず見たかったー

音楽差し替えなんてオッケイなんですか?!なら是非是非お願いしたい。耳が痛くなるもの。色気も素っ気もないマーチ、マーチ!で。
ヴィジュアル的にはこういう’無駄に’豪華なのすきなんです。夢見られるもの〜

お大事にね。私もお返事いいですよー 次の記事待ってますから(まねっこ 笑)

けいちかさん、昨日は私もお会いできてうれしかったです!いろいろと教えてくださってありがとうございます。
そうですか~やっぱり本来はもっと長いんですよね。なんとなくこういう作品は長くて重厚だとそれらしいかなって気がします。
漁師のところでニカさんのひざが揃っているのは私も気がつきました。かわいい♪本当に佇まいが尋常でない色気があって好きです。
そしてグラ様もアスピシアを踊ったんですか!ラストのあのシーンなどはさぞかし感動的だったでしょうね。うううグラ様を再び観たいです。

うるるさん、
私も今日帰宅してDVD見直しましたよ(笑
ホタテ王を演じた方は、プロフィール写真を見るとめちゃめちゃハンサムな方なんですけどね。バヤデールではラジャを踊っていた方でした。

ずずさん、
お風邪は大丈夫ですか?私の連れの友人も火曜日に39度の熱を出して、点滴を打って観に来たんです。
この季節は体調崩しやすいですね。私も月曜日に病院に行って薬貰ってようやく良くなってきました。
無駄に豪華なものを観るほど贅沢なことってないですよね!

naomiさん
いつも詳しい記事、本当に面白いです。遅くっても全然OKですよ。

3歳児でも書ける音楽…興味ありますね。聞いてみたいなどんな音楽か。

”腐女子”って最近本が出たんですってね。その本に関する記事を見て「あ、これって私かもーー!」って思っちゃいました(うるるさんに続け、ですね!?)。

Naomiさん、ホタテ王のゲラスキンは、ラジャは演じてません~!太鼓の踊りの太鼓を持っていない方を日替わりで踊ってました~。あと「ファラオ」の2幕の手鏡を持ってアスピッチアが踊るところでも出てきてます。

それと、「スペードの女王」のDVDでゲルマンのカード(トランプ)の相手がゲラスキンです。彼はニカさんと同級生のはずですよ。
2000年5月にボリショイで「ファラオ」が復元初演された時、初演第一日目は穴にアシビリ・フィーリン・アレクサンドロワ、初演第ニ日目はグラチョーワ・ツィスカリーゼ・アンドリエンコ、初演第三日目はルンキナ・ベロゴロフツェフ(ラムゼは失念しました~)でした。

amicaさん、
今日2回目を見てみたら(実は昨日の夜はDVDで予習もしたんだけど)、意外と音楽もそんなに悪くないじゃない、なんて思ってしまいました。オーケストラも「ファラオ」に関してはミスもほとんどなかったし。
腐女子、最近ホントやばいです。私はもうすぐ結婚暦10年になるんですが、10年も経ってしまうとさすがにもうモテたい、とか思わなくなってくるし現実の男性に興味がだんだん薄れていくので腐女子化してしまうのですよ。

けいちかさん、
今日もお会いできてうれしかったです~いろいろと教えてくださってありがとうございます。間違いの指摘ありがとうございました!騎士しっかり確認しました。なんでラジャなんて書いたんだろう。バカん。ゲオルギーさんの騎士素敵でしたね。ニカさんの同級生だったのですか。ホタテ王の衣装のときの脚線美が印象的でした。(でも、やっぱり登場したときには隣に座っている友達と二人でぷぷと笑っちゃったけど)

ニーナやナージャのアスピシアも観てみたいけど、ベロゴロツェフのタオールも観てみたいです。男らしくてワイルドなタオールになるのかしら?

そうそう音楽不思議です。楽しいのでDVD何度も見てるうちに耳が勝手に無視するのかそれほどひどくなくなりました。
ラ・バヤデールのセンシュアスな曲が耳に残っていたからよけい「なんだこりゃー!?」になっちゃったんでしょうね。でもまだ好きとはいえません。。。

ずずさん、
そうですね~「ファラオの娘」作曲のブーニは「海賊」の曲なども一部作曲はしているんですが、まあ一流の作曲家とは言いがたい人で。
今日フィギュアスケートを見ていたら、アメリカの女子の選手で「ラ・バヤデール」の影の王国の曲を使っている人がいたけどドラマティックでよかったです。最近結構バヤデールの曲は耳について回っているんですよ。
「ファラオの娘」はリピートすればするほど楽しい作品です。もっと見てもいいかも、なんて思いました。

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