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« ボリショイ・バレエ来日公演キャスト変更 | トップページ | ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団4月16日 »

2006/04/15

「リバティーン」

17世紀に実在した放蕩の詩人にて伯爵のお話。このリバティーンことロチェスター伯爵を演じたジョニー・デップってもう40歳過ぎていると思うんだけど、この映画の耽美な雰囲気にマッチしすぎている、ゾクゾクするほどの美しさ。昔の貴族風の長髪の似合うこと。それにワイルドさが加わって、なるほどオダギリジョーが「オレが女だったら見ただけで妊娠する」と言ったのも納得だ。

冒頭、いきなり自己紹介風に自分がいかに放蕩者で女性にモテるかをカメラ目線で淡々と語るリバティーン。「オレはどこでも女性とまぐあうことができる。それは肉体的なことで、他の人には真似できない」なんて言い切っちゃう、すごい自信とナルシズム。でも「オレを好きにはならないでくれ」と言っているわりに、この映画を観た人は好きになっちゃうから困ったものだ。映画の終わりにも、ちゃっかり同じ姿で出てくるのが効果的。

国王チャールズ2世をおちょくるような詩を書いているのに、国王にはなぜか愛されているというか憎めないやつと思われているのだ。自分が書いた戯曲では、国王とフランス大使がいようと平気で巨大ペニスとか張り型とかエロティックで下品なものを登場させたりする面白い人。彼が入れ込む女優をサマンサ・モートンが演じているんだけど、そんな女遊び(ときには美少年との男遊びもしている)の限りを尽くした彼が惹かれるにしては魅力が不足している。演技は上手な人なんだけど、エロスが全くないのだよね。国王はジョン・マルコヴィッチが演じていて、風格はあるけど人間くさい魅力のある国王で、こっちは素敵だった。

17世紀イギリスの猥雑で不潔で退廃的な部分は良く出ている。梅毒に犯されて醜く変貌してしまうリバティーンの凄まじい後半生をジョニーが熱演していて大迫力。この時代の演劇の様子も窺い知ることができるので、舞台好きの方にはお勧め。個人的にはこの映画は好きだけど、ジョニーファンの若い娘さんたちにはちょっと不評だった様子。

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映画」カテゴリの記事

コメント

う~ん。この記事を読むと「リバティーン」見なくては!と思いますね。見なくてはいけない(別に誰にも強制はされていないんだけど。笑)映画がどんどん増えて困った…

オダギリジョーも写真しか見たことないけれどかなり好きかも。

amicaさん、
いやあ、これはamicaさんにおすすめです!イタリアではまだ公開していないのかしら?中世イギリスの退廃的で不潔で暗いところが良く出ています。
オダギリジョーは私は今までは別に、って感じだったのですが「メゾン・ド・ヒミコ」の美しいゲイ男の役が本当にやばいくらい素敵で、一気にポイントが上がりました。

やっぱりそうですか。私も「メゾン・ド・ヒミコ」を見たいんですよ~。今度帰国したら絶対DVDをゲットしよう…情報ありがとうございます。

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» 「リバティーン」 [首都クロム]
 劇場を出てから私は直ぐに家路についたが、外を歩く間中、そこかしこに芸術性が横溢しているように感じられた。  信号機の前に垂れ下がる桜の花房が、その明かりの色に代わる代わる染まるのを見ただけで、たいそう心を打たれた。おろしたばかりの靴のためか、足の裏に感じる地の跳ね返しさえ、何か有り難いものであるかのように感じていた。それほどに、彼は彼の極端な思想と嗜好を以って私の感性を研ぎ澄ましたのである。  …なんてことを考えながら帰宅しました(笑)。 ... [続きを読む]

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