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2006年4月

2006/04/26

イリ・ブベニチェク退団…ショック/追記ダンスマガジン最新号

Shevaさんのサイトで知りました。(ありがとうございます)
ハンブルク・バレエで、双子の弟オットーとともに活躍していたイリ・ブベニチェクが退団し、来シーズンからはドレスデン・バレエで踊るそうです。イリ&オットーの公式サイトにも、退団を報じる新聞記事が掲載されていました。

記事はドイツ語のため、自動翻訳をかけて英語にしても意味がわかりづらく、真相はなんともいえません。振付をもっとやっていきたいと考えていることはわかりました。今後の活躍を祈りたいですが、彼のルートヴィヒやアルマンやニジンスキーがもう観られなくなるかと思うとひどく悲しいです。

情報がハンブルクバレエのファンサイト、ハンブルク・バレエ熱さんに掲載されています。

***追記***

ドレスデンの来シーズンのラインアップに「幻想-白鳥の湖のように」「真夏の夜の夢」「くるみ割り人形」とノイマイヤー作品が3つ並んでいました。また2006/2007シーズンの第一弾はフォーキンの「ペトルーシュカ」「火の鳥」です。
まだイリの名前は見つけられないでいます。

現芸術監督ウラジーミル・テレヴィアンコ(元ボリショイ、ハンブルク・バレエ)は今シーズンをもってドレスデンの芸術監督を辞し、来シーズンからはフォーサイスの振付アシスタントを務めているアーロン・ワトキンが芸術監督となり、フォーサイスとの連携を強めていくということです。フォーサイス・カンパニーは今は実質的にはドレスデンでの活動が多いようで。ただしドレスデンは基本的にはクラシック・バレエのカンパニーとして活動するとのことです。
http://www.tanznetz.de/en/news.phtml?page=showthread&aid=114&tid=6309 ちなみにテレヴィアンコは94年のハンブルクの来日公演でルートヴィヒをジジ・ハイアットと踊っていますね。 またノエラ・ポントワと東京バレエ団にも客演しています。

ドレスデンまで行けばイリのルートヴィヒは観られるってことなんでしょうか。

***さらに追記***
一日早くダンスマガジンを入手したところ、巻末の情報ページでイリのインタビュー(というか本人から編集部に送られてきたメール)が掲載されていました。ハンブルクに13年間在籍してそろそろ変化が欲しいと思っていたところに、新芸術監督のワトキンにドレスデンのプリンシパルの地位をオファーされたとのこと。彼の振付作品「身近な距離」が早速レパートリー入りするなど、振付家としても仕事ができることなども理由の一つのようです。ハンブルクで観られなくなるのは非常に悲しいですが、彼の新天地での活躍を祈りたいところです。

2006/04/25

ヌレエフ版パリオペラ座「白鳥の湖」DVD発売予定

いくつかのパリ・オペラ座に強いサイトさんではすでに紹介されていることですが、昨年12月16日、20日、22日に収録されたヌレエフ版「白鳥の湖」がDVD発売される予定です。ただし日本発売の予定は未定。フランスでの発売もまだ予定日は出ていません。

詳しいキャストについては、ダンソマニエさんのこのスレッド参照

16日のロモリがロットバルトを演じた日ではなく、カール・パケットがロットバルトを踊った20日、22日の分が採用になったようです。

Odette / Odile : Agnès Letestu
Siegfried : José Martinez
Rothbart : Karl Paquette

Pas de trois (first act) : Nolwenn Daniel, Dorothée Gilbert, Emmanuel Thibault

というわけで、すごく楽しみですね。早く日本発売も決まらないかしら。

ちなみに上記のスレッドでは、当初、4月12日に発売になった1992年にバスティーユで収録されたブルメイステル版の白鳥の湖DVDと混同されていたようです。こちらは、パトリック・デュポンとマリ=クロード・ピエトラガラ主演で、エリック・キエレの道化、1幕のパ・ド・カトルではニコラ・ル・リッシュとウィリフリード・ロモリが踊っていたりと見所満点です。個人的には3幕が地味なブルメイステル版は好きではないのですが、主役二人がとても素晴らしいのでこれまた必見でしょう。

白鳥の湖白鳥の湖
パリ・オペラ座バレエ

ワーナーミュージック・ジャパン 2006-04-12
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4/24パリオペラ座白鳥の湖の前段

パドトロワのメンバーがキャストと違っている、エミリー・コゼットの代わりにノルウェンが踊っている、と思ったらオデットがマリ=アニエス・ジロではない人に変わっていた。ひょっとしたらオデットを踊っているのはコゼットか、と思ったら2幕の終わりに芸術監督ルフェーブル女史が舞台上でジロの怪我とコゼットへの交代をアナウンスしていた(らしい。というのは、幕が下りてすぐに出てしまったので、友人に幕間に聞いた)

休憩時の場内には、1幕のプロローグでジロが捻挫をしてしまったとの掲示が。ロットバルトに白鳥に変えられてしまう前に舞台奥を飛び降りるのがあって(多分大した高さではないと思うが)、そこでやってしまったのだろうか。

2幕が終わった後にルフェーヴェル女史にお詫びの挨拶をさせても、お手洗いに立つなどで聞いていない人もいたと思われるので(何しろ東京文化会館は女性用お手洗いがひどく混雑するのです)、3幕が始まる前にもお詫びアナウンスを重ねてやるくらいのことは当然あってしかるべきではなかったかと思われた。

ジロのオデット/オディールが観られなかったのはとても残念だけど、急な代役でなんとか踊りきったエミリー・コゼットはよく頑張ったと思います。ネット上には早速読むに耐えないような悪口を書かれているけど、あのような緊急事態での交代では実力を発揮するのは難しいと思うし、それに関して彼女自身を中傷する資格は少なくとも自分にはないと思った。とても損な役回りを引き受けたわけだし、彼女なしでは公演することすらできなかったのだから。たしかにジロを期待していた人が観たらがっかりするような出来ではあったけれども、上半身の使い方は美しかったと思う。スタミナはちょっと不足していた。

たしかに2005/2006シーズンではパリオペラ座の「白鳥の湖」ではザハロワやヴィシニョーワが客演しているくらいで、オデット/オディールを踊れる人が案外少ないということなんでしょう。コゼットもこの経験を肥やしにして頑張って欲しいものです。

それにしても、ジョゼ・マルティネスは素晴らしかった。とても優しくノーブルで育ちと人柄の良い王子で、安定感抜群、一生懸命にコゼットをフォローしていてさすがエトワールと思った。ロットバルト/家庭教師役のカール・パケットも魔力を感じさせ、冷たい美貌に絶妙の演技力が加わって素敵だった。私としては十分楽しませてもらったと感謝したい。2万5千円払った人はショックだとは思うけどね。B席1万9千円の自分でも、やはり3分の1くらいはジロに払ったつもりだから、土曜日のソワレにすればよかったと思ったのであった。

パ・ド・トロワと大きな4羽の白鳥を踊っているダンサーがオデットのアンダーというのも考えてみたらとても酷な話である。

2006/04/24

パリ・オペラ座バレエ「白鳥の湖」4月22日マチネ

キャスト変更で王子が新エトワール、エルヴェ・モローになったと聞いて即座にチケットをゲット。しかし貧乏なのでまたもや4階席。それでも1万5千円もするという鬼の高値ぶりである。

ヌレエフ版白鳥も2回目なのである程度じっくりと細部を観ることが出来た。1幕で注目はなんといっても王子とロットバルトのカラみである。エルヴェ・モローがとても麗しい王子様であるのは言うまでもないのだが、家庭教師/ロットバルトを演じた新プルミエのステファン・フォヴォランが実に存在感があって素敵なのだ。ほっそりとした長身に小さな顔、きりりとしていながら濃い目のハンサムな顔立ち。動きはとてもシャープである。前日のニコラとロモリの間には感じられなかった、家庭教師と王子の間の微妙で妖しい関係性が見られる。家庭教師が王子の手を取り、二人でヌレエフ独特の複雑なパを踊るところは、家庭教師が無理やり難しいステップを踏ませているような加虐的なところがあって、王子も苦しいと思いつつも本当は嬉しそうなところを隠さない。家庭教師の邪悪な囁きに耳を傾け毒され破滅していく様子がよくわかる。ノイマイヤーの「幻想-白鳥の湖のように」のルートヴィヒと影の関係を思わせる。そこには共犯的な、そして少し同性愛的な空気が漂う。

エトワールとしては初めて日本の舞台に立ったエルヴェ・モロー。お顔が美しいのは言うまでもなく、脚もほっそりとしていてまっすぐで美しく長い。ただ、踊り手としてはノーブルなあまり大人しく地味な印象があるのは否めない。テクニック的には全く問題はないし、ジュッテ・アントルラッセなども高いし足音もしないし端正でよいのだが。常に孤独の影を背負っている王子で、パ・ド・トロワで宴が盛り上がっている時でも、セットの後ろで踊りに目も向けず背中を向けて佇んでいるし、女の子たちに囲まれても、心ここにあらずといった雰囲気。それだけに、ロットバルトやオディールに知らず知らずのうちに絡めとられ魅入られていく様子に説得力がある。

王子と家庭教師/ロットバルトとの関係に重点をおいたヌレエフ演出だからともすればオデット/オディールの存在が希薄になる危惧もあったのだが、このオデット/オディールを踊ったデルフィーヌ・ムッサンがありえないほどの素晴らしさで、それゆえ立体的で陰影のある見事なドラマに仕上がったといえる。

産休明けで出演した「バレエの美神」でのデルフィーヌ・ムッサンは正直言って精彩を欠いていたので果たして今回はどんなものだろうかと思っていたのだが、さすがエトワールであった。なんといっても上半身の使い方が美しい。昨日のアニエスのように長身ではないが腕がとても細く動きがとても繊細で指先までとても丁寧に踊っていて、オデットの儚さを表現していた。ものすごく華のあるタイプではないのだが、それゆえかえってオデットの悲しさが伝わってきて、胸が潰れるような思いがした。若くないし産休から復帰して間もないこともあって後半スタミナ切れが見られたのは残念だったが、表現力がきめこまやかで、柔らかい上半身をフルに使った、守ってあげたくなるような楚々とした白鳥だった。

とても印象的だったのが、2幕での白鳥と王子のパ・ド・ドゥが終わった時に、モローがとても守ってあげているかのような感じで優しくムッサンの腰を抱いて退場していくところ。グラン・アダージョの時もアロンジェに広げたオデットの腕を優しく包み込むように下ろさせていた。ニコラもここはとても優しかったのだけど。ナイトのような誠実そうな王子であった。 この二人の組み合わせは非常にマッチしている。

グラン・アダージョで王子がオデットをリフトし、同時にオデットが両足を平行に広げるところがあるのだが、通常オデットは脚を180度近くに広げる。ところが、ムッサンはおそらく100度くらいしか広げていないのではないか。それでも、それがかえって彼女らしく、慎ましくて儚い感じを醸し出して好ましく思えたのだ。 アダージョを観ただけでもう涙が出てきてしまうほど情感がこもっていて、素敵だった。

3幕でのオディールは一転して、アダルトな雰囲気のある、優雅で知的な悪女という感じが素敵であった。妖艶とか邪悪とかそういう強いイメージではなく、大人の女の魅力で絡めとリ、若い王子は惹かれずにはいられなくなっていく。フェッテは全部シングルでスピードもゆっくりではあったが、とても安定していて美しく回っていた。
一方王子はと言うと、完全に幻惑されて我を見失っているのがわかる。キャラクターダンスだってろくに見ていないし、各国の姫君を見せられても全然興味なし。女王にお妃を選びなさい、と迫られえ拒絶するところはニコラのように強い拒絶ではなく、ふーん僕はいやだよ、と他人事のように答えている。そしてオディールが登場した時には魅入られたように魂を奪われてしまって、さらにロットバルトの悪の囁きでさらに魂を抜かれてしまっていた。だから、騙されたことがわかった時も一瞬何が起きたのかわからず、愛を誓う動作を繰り返してから、ようやく事態を把握してへたり込むのであった。(ニコラは彼と比べると相当情熱的な王子であったことがわかる)
悪の囁きを行い、王子に「オディールに結婚を誓え」と迫るロットバルト、フォヴォランの邪悪な表情が最高にクールでゾクゾクした。彼はかなり演技が上手なダンサーである。

4幕については、昨日書き忘れたことであるけれども、王子とオデットをつないだ手というのが非常に重要な役割を果たしている。王子はオデットに許しを乞い再び愛を誓うがときすでに遅し。ロットバルトがやってきて、オディールを永遠に王子の手から奪おうとする。それに対抗すべく、王子はオデットの手を固く握る。しかしついに悪魔の力の方が上回り二人をつなぐ手が引き離される。オデットを奪われた王子はロットバルトと戦うが勝ち目はなく…

ドライアイスの海の中を力なくもがく王子。モローのような麗しい王子だと実に絵になって美しい構図だ。そしてやはりここは、湖で溺れ死んだルートヴィヒ2世の姿と重なるのであった。

主役3人以外について。
パ・ド・トロワに関しては、初日のドロテ・エミリー・ティボーの3人の完勝。この日のノルウェン・ダニエル、メラニー・ユレル、クリストフ・デュケーヌも決して悪くはないが、前の日がよすぎたといってもいい。コール・ドの脚のうるささは少しは解消されたと思うが、それでもやはりうるさい。それにしても、ヌレエフの振付は一つ一つの音にパを用意しているくらいで、脚が地獄のように疲れそうな苛酷な振付である。4羽の小さな白鳥の振付だってわざと難しくアレンジしてあるし。

キャラクター・ダンスについては、今回はナポリのミリアム=ウルド・ブラムとエマニュエル・ティボーが良かった。それにしても、民族舞踊なのに皆同じような色使いなのが残念である。民族色があまり際だなないのだ。振付についてもやたらバタバタとせわしなくて、メリハリがないのがちょっとつまらない。

大抵の「白鳥の湖」は4幕が蛇足というか、ハッピーエンドでも王子とオデットが心中するパターンでも今ひとつしっくりと来なくて面白くないのだが、この版に限っては変幻自在の隊形といい、王子・オデット・ロットバルトのパ・ド・トロワの再現といい、とても面白い。で、友達とも話していたのだが、2幕と4幕が実際のところは王子の夢というか妄想であるというところを示すように、白鳥たちが、同じく悪魔に騙された娘たちの姿ではなく、一種のクローンであるかのように表情に乏しく、ダンサーたちの学んできたメソッドがほぼ同じということもあるのだと思うが、生き物らしさを消しているところがとても恐ろしいのである。北朝鮮のマスゲームといってもいいほどだ。白鳥たちがオデットや王子の味方であるという描写が今までは主流だったのだが、ここでは、マシュー・ボーン版の白鳥の湖にもみられるように、敵対する存在といってもいいほどだ。そう見えるのは、王子が家庭教師=ロットバルトに吹き込まれてすっかり正気を無くしてしまっているからと考えられるだろう。

ヌレエフ版の「白鳥の湖」の解釈がとても面白いし、主役3人も非常に素晴らしく満足の行く公演であった。

2006/04/23

ワシリエフとヴェトロフの近況

ボリショイのあまりにも偉大なダンサーであり、マキシモワとのパートナーシップで数々の名演を残したウラジーミル・ワシリエフ。そしてグリゴロ-ヴィッチ時代に「スパルタクス」のクラッスス、「白鳥の湖」のロットバルト、「眠れる森の美女」の青い鳥、「ロミオとジュリエット」のティボルトなどあまたのキャラクターロールで強烈な輝きを放ったアレクサンドル・ヴェトロフ。この二人の近況を知らせる記事を発見しました。

Dallas Morning News

04222006ngl_22vladimirgqp1s8pa5


現在、ヴェトロフはテキサス州アーリントンでメトロポリタン・クラシカル・バレエというカンパニーの芸術監督を務めています。今でも舞台に立つことも多いようで。上記の記事にあるように、実際には「ボリショイ・ウェスト」という名称が相応しいほどロシア色が強く、プリンシパルは全員ロシア系。そして、このたび、ワシリエフ振付でボリショイでも上演されたLes Promenadesという作品を上演するに当たり、ワシリエフが振付指導のためにアーリントンに滞在しているとのこと。初めてヴェトロフが振付のクラスにやってきた時以来の関係だそう。ヴェトロフも現役時代とあまり変わらない様子で頑張っているのですね。

2006/04/22

マシュー・ボーン「白鳥の湖」キャンセルの件について

Playbill Onlineに、Back Row Productions and NETworks Presentationsからのプレスリリースが掲載されています。
http://www.playbill.com/news/article/99237.html

4月21日にプロデューサーがツアーの短縮を発表したとのこと。ワシントンDC、トロント、フィラデルフィア、ボルティモアがキャンセルとなります。今後、パリ、ロンドン、オーストラリアとモスクワが予定されているとのこと。

Alan Vincent, Vicky Evans, Neil Penlington and Nina Goldman ・of the original Broadway cast ・star in the touring company.

The ensemble also includes Will Aitchison, Ashley Bain, Rain De Rye Barrett, Emma Bown, Cody Choi, Saranne Curtin, Leigh Daniels, Laurianne Delteil, Ben Dixon, Pia Driver, Aaron Francis, Peter Furness, Glenn Graham, Stuary Goodwin, Rebecca Jackson, Hendrick January, Simon Karaiskos, Daisy-May Kemp, Helen Moore, Alan Mosley, Mbulelo Ndabeni, Dominic North, Oxana Panchenko, Gavin Persand, Sam Plant, Edwin Ray, Victoria Sahakian-Rogers, Paul Rooney, Paul Smethurst, Toby Smith, Damien Stirk, Irad Timberlake, Jose Tirado, Agnes Vandrepote, Simon Wakefield and Chloe Wilkinson.

一部でホセがアメリカツアーで終わりという噂がありましたが、この記事を読む限りでは、モスクワまでは出演しそうです。(しかし現在のツアーメンバーの名前だし、なんともいえないところですね)

さらに追記:
ワシントン・ポストの記事によると、Networks PresentationsのCEOの方が、マーケットからの反応が思わしくないとし、200人しかいない観客の前でパフォーマンスを行うくらいなら公演を中止する、と判断したとのこと。LAやサンフランシスコでの好意的な反響に対して東海岸では、台詞と歌のないダンス劇というスタイルは受け容れられなかったとしています。

付記:元ABTのプリンシパルで現在アラバマ・バレエの芸術監督であるウェス・チャプマンがABTのバレエマスターに就任したそうです。
http://www.al.com/entertainment/birminghamnews/index.ssf?/base/entertainment/114552499234450.xml&coll=2

4/21 パリ・オペラ座「白鳥の湖」ざっとした感想

東京文化会館はエレベーターやエスカレーターがないので4階席だと非常につらい。バリアフリー対策を何も考えていない劇場だ。バレエの殿堂とか威張っているけど使い勝手が悪くて大嫌い。
ただ、4階席正面は舞台から遠いけど、非常に見やすい。私は2列目だけどまん真中だったので、白鳥の群舞が非常に良く見えた。

ニコラもちゃんと出演していた。4階なのでそんなによく見えなかったのだが、1階で観ていた人が、すごい汗をかいていたと言っていた。たしかにちょっと体調が悪そうで、Ⅰ幕のヴァリエーションなどはドスンドスンとすごい音がしていたような。トゥール・ザン・レールも2回転できていなくて1回転4分の3くらい?しかし3幕では完全に復調していて、黒鳥のところのヴァリエーションはさすがにジュッテもアントラッセもバットゥリーも高く、力強くて華麗な踊りを見せていた。
珍しいのは、2幕で大きな4羽の白鳥の踊りの後に王子のソロがあること。でもこのときはまだニコラは復調していなくて、踊りがとても重かった。3幕で挽回したのは奇跡的とも思えた。
ニコラの王子は、常に悩んでいて眉間にシワが寄っている感じなのだが、3幕でお妃選びを迫られた時には、毅然と「僕はこの中からは選びません」ときっぱりと断る強い意思を見せた。オディールに愛を誓う時のあまりにも嬉しそうな表情が忘れられない。これで僕は救われるんだ、と語っていたようだった。 オディールに騙されていたと気がついた時の泣きじゃくり方は、甘え坊主のようで、ここにきてようやく自分の感情を素直に出すことを許されたように見えて切なかった。

アニエスはとても良かった。凛としていて気品があり強い意志のある白鳥。黒鳥もとてもエレガントで気位が高い感じ。フェッテは3回に1回ダブルを入れていた。長身で手脚がとても長く、腕の細いこと!白鳥が美しい女性に変身する様子も見事だった。ヌレエフ版は、白鳥が身の上を語るマイムをしっかりと入れているのだが、マイムの手つきも優雅だった。コーダのところのパッセを繰り返すパがなかったのだが、もともとヌレエフ版には存在していないのだろうか?折れそうなほどの華奢さから、そう見えがちなのだが、やや不安定なところも見受けられたが、おそらく次回にはこの問題は解決するだろう。

コール・ドはとても揃っていて綺麗だったのだが、足音がものすごく大きかった。4羽の小さな白鳥の一人、マチルド・フォセーがとてもかわいらしくて思わず目が行ってしまう。群舞のフォーメーションがとても変わっていて、三角形、丸、クロス、平行線と変化していてコール・ド泣かせ。平行線になっている時にその間を王子が通っていく時に、物珍しそうに時折白鳥たちのチュチュをツンツンと触っているのが可笑しい。4幕の白鳥の群舞の隊形などはとても美しかった。

床が踊りにくそうで、キュキュと音がしていたし、3幕では花嫁候補の人がおもいっきり転んでいた。1幕は男性16人の踊り(これまた非常にパが多くてすごく大変そう)がとても多いのだけど、このときでもすでによろけていた人がいた。

あと、大きな見せ場はパ・ド・トロワで、ドロテ、エミリー、ティボーの3人とも非常に良かった。中でも良かったのがドロテで女性とは思えないほどのはじけるような跳躍を見せてた。ティボーの跳躍も滞空時間がとても長かった。このパ・ド・トロワを観ただけでも元が取れた気がした。 エミリーは踊りがとても丁寧だ。とても幸せな時間だった。ドロテは近々エトワールになってもおかしくないほどの逸材だ。1幕ではなんといってもパ・ド・トロワの出来がもっとも重要だと思っているしカンパニーの力はここに出るというのが持論の私にとっては、合格点があげられる見事な出来

ヌレエフ版はパがとても多いので、踊る方はものすごく大変だと思う。3幕のキャラクターダンスの振付はチャルダッシュ以外はちょっとヘンというかいまいちだ。スペインのカール・パケット、ナポリのマロリーがやはり際立ってよかった。 パケットはしっかりと他の人が踊っている時も演技しているね。彼のロットバルトが楽しみだ。

ロットバルトが非常に大きな役割をになっている。3幕ではちゃんとソロまで用意されているし、オデット(およびオディール)のリフトも非常に多い。黒鳥のPDDでは、オディール、王子とパ・ド・トロワも踊る。ロモリはこの役柄を踊りこんでいるのでキャラクターも完璧に理解されている感じがした。王子を狂気の淵に追い込むので、パワフルで邪悪でなければならない。またマントが非常に大きいので、マント捌きの上手さも求められている。きっちりと仕事をこなしている感じがした。

まだ初日なのでネタバレ防止のために、終わり方は書かないけど非常に異色という感じ。ある意味とてもドラマティックであるが救いは最もないエンディングだろう。

2006/04/20

バレエ舞台写真がいっぱい♪/スワン関係追記

マシュー・ボーンとFriends of New Adventuresのサイトのnewsのところで紹介されていた写真サイトArena Palが大変な優れもの。

マシュー・サイトでは「Matthew Bourne」で検索すれば全作品の写真が観られるよ、って書いてあったけど、それ以外のバレエの写真も多数ある。たとえばRoberto Bolleと入れれば麗しいロビーの写真がたくさん見つかるし、Royal Balletでも同様。ロイヤル・オペラハウスで撮影された写真が多いなどUKがベースらしく、残念ながらパリオペラ座やABTの写真はほとんどないけど、ロイヤルやボリショイ、キーロフの写真はこれでもかというほど豊富に揃っているので、お勧め。こういうサイトにありがちな透かしもないのが嬉しい。

マシュー・ボーンに関して言えば、「白鳥の湖」が全部ホセ&ニールコンビの写真だけなのがちょっと残念。他のキャストのも見たかった。その代わり、ジェイソンのモデルとしての写真はいっぱい見られる。

ところで、スワンレイクといえば気になることが。スワンレイクブログで、アメリカツアーはボストンで終わり、ワシントン以降は中止という話が載っているのだ。まだワシントンDCの会場のサイトではチケットを売っているのだけど。

あとボストンの新聞に掲載されたニール・ペリントンのインタビュー。ロンドンにパートナーと物件を購入したので、5ヶ月もの間離れているのが辛いと語っている。結婚も考えているらしい。ニールのインタビューを読むのは初めてなのでなかなか面白い記事だった。なお、この中でオーストラリアで4ヶ月のツアーと書いてあるが、本当に4ヶ月もオーストラリアにいるんでしょうか?


***続報***
ワシントンDCの会場のサイトに、正式にキャンセルの知らせが載っていました。(うるるさんお知らせありがとう!)
本当に残念なことです。日本公演はどうなるんでしょうね…

April 25-30, 2006

MATTHEW BOURNE'S SWAN LAKE

Cancelled

The producers of Matthew Bourne's SWAN LAKE -- Back Row Productions and NETworks Presentations in association with New Adventures -- informed the Warner Theatre on April 20, 2006 that the international touring production of the show will be going on hiatus effective April 24, 2006, thereby canceling the planned engagement at the Warner Theatre. Future engagements for the show are planned for Paris, London, Australia and Moscow.

Ticket Refund Information:

2006/04/17

死亡中

数日前から背中~肩~胸にかけてしびれるように痛くてキーボードを打つのも一苦労だったのだけど、昨日から背中、胸に水泡ができて、それが猛烈に痛くなった。熱も出た。這うように会社に行ったけどもう1時間も仕事をしたらギブアップ。医者に行ったら、帯状疱疹とのこと。ちょっと下着とかに触れるだけでも飛び上がるくらい痛い。しかも、薬がすごく高くて、1週間分処方してもらったら8000円以上もかかった。ただでさえ現在チケット貧乏なのに…。こんなひどい状態ではバレエの練習にも行けない。

更新のペースが遅くなるかもしれませんがお許しください。パリオペラ座の来日公演(私は初日金曜日から参戦予定)までにはなんとか小康状態になることを祈りつつ。

ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団4月16日

ストラヴィンスキーの「春の祭典」は曲自体も非常に気に入っていて一時期は持ち歩いて電車の中でも聴いていたくらい。そしてピナ・バウシュはいつか観たいと思いつつもなかなか機会がなくて、今回初めて観ることになった。

「カフェ・ミュラー」
三方をガラス(もしくは透明なアクリル)の仕切りで囲まれ、左手奥に回転扉のある空間。カフェのように机と椅子が並べられている。左手奥には、ピナ・バウシュ御大が夢遊病者のように佇み、長い髪の女性と赤毛の女性という女性2人と、男性3人が様々な動きを繰り広げる。
ピナの存在感はピカイチだ。長身痩躯。長くて細い腕の動きが実に優雅だ。彼女が演じる少女はどうやら目が見えていないようで、他のダンサーたちの動きとは無関係に動いているのだが非常にエレガントで姿勢がよく、美しい。一方、他のダンサーたちはというと、とても印象的だったのが一組の男女。長い髪の女性が男性Aに抱きつく。すると、もう一人の男性Bが介添えするように彼女の体を持ち上げ、お姫様抱っこのような感じで水平に抱かせる。ところが、男性Aの方はだらりと腕を下げてしまって女性は落下する。女性は再び立ち上がって男性Aに抱きつく。男性Bの介添えで男性Aが女性を抱き上げるがまた落下する。それが何回も繰り返された後、今度は自発的に男性Aが女性を抱きかかえては落とす。これも何回か反復されるのだ。この動作が繰り返されるにつれて、会場内にちょっと笑いが起こったが、ここは本来悲しいシーンなんだと思う。
やがて、この男性Aと女性はお互いの体を激しく透明な壁にぶつけあい、ピナ演じる少女は回転扉をぐるぐる回っている。そしてその後女性はパンツ一枚で背中を舞台に向け、テーブルに突っ伏すように座っている。服をかけてあげる男性。
ダンサーたちは椅子やテーブルを倒しながら全速力で走り回り、男性の一人は椅子やテーブルが邪魔にならないように片付けてまわる。難解なんだけど、でもとても独創的で面白い。ダンスというよりは演劇に近い感じだが、これがピナの提唱したタンツテアターというものだ。間違いなく、人と人との関係、生き方について啓示している作品だといえると思う。

休憩時間は、舞台の上にまずシートが張られる。土を収納した6台のタンクローリーのようなものが出現し、大勢の職人さんたちがタンクローリーから土を出して、ならしていく。この土ははるばるドイツから運んだものだそうだ。3階席から見ていたので、質感は良くわからなかったけど、ふかふかで少し湿り気のあるような印象を受けた。この過程を見ているだけでもとても面白かった。

「春の祭典」
タンツテアター宣言を行う前の、75年の作品。ストラヴィンスキーのこの曲に振付けられたバレエは、ベジャール版とニジンスキー版を観ている。比較すると、ベジャールはそもそも私があまり好きではない振付家なのだが、原始的な世界での性の儀式というべきもので、独特の世界観、インパクトはある。ニジンスキー版は、内股のパや首をかしげた動作が型破りで、美術、衣装などトータルな芸術として非常に優れているものだと思う。また最後に選ばれし乙女が死ぬまで踊り狂う振付が凄まじい。対して、ピナの振付というのは人間の存在というものに最も迫ったものではないかと思った。

舞台中央、赤い布の上に横たわる一人の女性。ひとり、また一人と女性たちが舞台の上に増えていく。踊り始める彼女たち。そして今度は男性の群れが加わる。男たちから向けられるあからさまな視線。恐怖の表情を見せる女たち。地面の上に敷かれたままの赤い布。ユニゾンで上半身を振り下ろす力強い動きを見せる彼ら、彼女たち。美しいジュッテを見せたかと思うと倒れこむ者たち。やがて彼ら、彼女たちは土まみれになる。立っている男性の腰のところに女性がまたがり性交しているかのように腰を振る動作。暴力、そしてセックス。ついに、赤い布は次々と女性たちの手に渡される。最後に赤い布を持たされた女性が、選ばれし生贄となるのだ。赤い布を手にした女性は慌てて他の女性に渡すのだが、最後に、渡しそびれた女性が一人。なんともいえぬ哀れみのこもった視線を一身に浴び、赤い布を着させられる。赤い布はドレスだったのだ。女たちに助けを求めても、拒絶される。男性の生贄も選ばれて、仰向けになりながら腕は上げたままの苦しそうな体勢を取らされる。そして恐怖に震えながら死の舞踏を舞う乙女。傍観者のように彼女を見つめる残りの人々。多分、この作品に対して否定的な見解をする人というのは、彼女が死ぬまで踊らされているのに、群集が熱狂するのではなくクールに見ているだけということに違和感を持っているってことだと思う。でも、実際のところ、このようなことが目の前で繰り広げられたら、そんな風な態度をとってしまうのが人間なのではないか?この作品はニジンスキーによるものでも、ベジャールによるものでもないし、ストラヴィンスキーは曲を作ってはいるけれども、振付は違う。これはピナ・バウシュによる作品なのだ。儀式とか春の目覚めとか性の祭典とかではなく、人間を見つめた作品なのだと思う。もともと、「春の祭典」はドイツ語では「春の生贄」というのだそうだ。

人種も年齢も体型も様々な男女が、裸足で泥まみれになって踊り狂う。"人間"の多様性を感じた。3階席からでも、はあはあと苦しそうな息遣い、恐怖に震え嘆く声が聞こえてくる。生身の人間から生じる圧倒的なパワー。透けてくる哀しみ。すごい作品を観たと思った。剥き出しの暴力、恐怖。しかし、最後には涙が出てきた。

2006/04/15

「リバティーン」

17世紀に実在した放蕩の詩人にて伯爵のお話。このリバティーンことロチェスター伯爵を演じたジョニー・デップってもう40歳過ぎていると思うんだけど、この映画の耽美な雰囲気にマッチしすぎている、ゾクゾクするほどの美しさ。昔の貴族風の長髪の似合うこと。それにワイルドさが加わって、なるほどオダギリジョーが「オレが女だったら見ただけで妊娠する」と言ったのも納得だ。

冒頭、いきなり自己紹介風に自分がいかに放蕩者で女性にモテるかをカメラ目線で淡々と語るリバティーン。「オレはどこでも女性とまぐあうことができる。それは肉体的なことで、他の人には真似できない」なんて言い切っちゃう、すごい自信とナルシズム。でも「オレを好きにはならないでくれ」と言っているわりに、この映画を観た人は好きになっちゃうから困ったものだ。映画の終わりにも、ちゃっかり同じ姿で出てくるのが効果的。

国王チャールズ2世をおちょくるような詩を書いているのに、国王にはなぜか愛されているというか憎めないやつと思われているのだ。自分が書いた戯曲では、国王とフランス大使がいようと平気で巨大ペニスとか張り型とかエロティックで下品なものを登場させたりする面白い人。彼が入れ込む女優をサマンサ・モートンが演じているんだけど、そんな女遊び(ときには美少年との男遊びもしている)の限りを尽くした彼が惹かれるにしては魅力が不足している。演技は上手な人なんだけど、エロスが全くないのだよね。国王はジョン・マルコヴィッチが演じていて、風格はあるけど人間くさい魅力のある国王で、こっちは素敵だった。

17世紀イギリスの猥雑で不潔で退廃的な部分は良く出ている。梅毒に犯されて醜く変貌してしまうリバティーンの凄まじい後半生をジョニーが熱演していて大迫力。この時代の演劇の様子も窺い知ることができるので、舞台好きの方にはお勧め。個人的にはこの映画は好きだけど、ジョニーファンの若い娘さんたちにはちょっと不評だった様子。

2006/04/14

ボリショイ・バレエ来日公演キャスト変更

あちこちで話題になっているけど、ボリショイ・バレエ来日公演のキャスト変更を見たときにはへなへなとへたりこんでしまった。
ウヴァーロフの怪我のことは前から言われていたので降板は仕方ないと思いつつ、それに伴って他の日のキャストが大幅に入れ替わってしまったのは大ショック。

私が今回観るボリショイの来日公演はバヤデール3回のファラオ1回だが、全部の日でキャストが変わってしまったのである。アレクサンドロワのガムザッティ、それとツィスカリーゼのタオールが観られなくなってしまったのは非常に残念。いや、フィーリンのタオールも脚さばきの美しさといい素晴らしいし観たかったけど、それはDVD化されているので、映像になっていないニカさんのが見たかったのよね。グラチョーワがファラオ降板したのに伴って、5月10日の公演にニカさんとアレクサンドロワの出番が増えたことで、本来の出演予定日が変更になってしまったということなんだろうけど。でも、やっぱり出演者でチケットを取っている人が多い以上こういうことはやめていただきたい。とゆうか、NBSはバレエの祭典のバレエフェス枠をあれだけしか出さないことといい、最近固定客無視が多すぎるのではないか?さすがにこれ以上チケットを買い足す余力はない。

キャスト変更で逆にラッキー、という方もいらっしゃるようですけど、むむむ…そういうのを見てしまうと余計に悔しい。あまり大っぴらに喜ばれると、ね。変更されて落胆している人の身になれば、そんなことは言えないと思うんだが。

「プリマダム」第1話

ついに始まりましたね、ドラマ「プリマダム」。
いやあ、ツッコミどころが満載で、いちいちツッコミを入れるのも野暮なので入れませんけど。しかも全体のトーンはとっても古臭い感じ。あの中森明菜のキャラクターは現代においてはありえないだろう。名前の「嵐子」もスゴイ。バレエカンパニーの主催者があんなにお金持ちというハズはない。

古田新太が黒木瞳に向かって「お前まだイケていると思っているんだろう」「バレエなんて針金くらいの体型の人しかやっちゃいけないんだぞ」なんて言っているのを見て、ひえ~黒木瞳がこんなことを言われるのはきっと生まれて初めてなんだろうななんて考えつつ、そして隣にいる大魔王はきっと同じことを私に対して思っているに違いないと思ったのだった。

小林紀子バレエシアターによる「白鳥の湖」の2幕の上演。日本のテレビドラマの中でここまで長い時間「白鳥」の舞台が映し出されたのははじめてかもしれない。島添亮子さんのオデット。島添さんは以前舞台を観たときにはとても華奢で素敵なバレリーナだったけど、テレビの映像ではあまりスタイルが良く見えないのが残念。小林紀子バレエシアターは「白鳥」などの古典よりも、どちらかといえばマクミランの印象が強いところなのだ。
ところで、2幕の終わりではブラボーとスタンディングオベーションは普通しません。これを見て真似する人が出るのではないかと心配。

小林十市さんが予想以上に出番が多くて、さらに見事なピルエット・ア・ラ・スゴンドの3回転をハンバーガーショップで披露されていた。これはちょっとラッキー♪本職俳優ではないことを考えると演技は上手だといえる。しかも黒木瞳と並んでも、顔が小さいのがわかる。とっても素敵で、彼目当てにこのドラマを見つづけてしまうかもと思った。

しかし公式サイトの十市さんのプロフィール「元"ペ"ジャール・バレエ団」には大笑い。

街のバレエ教室の初心者クラスで、あんなに上手な人ばかりではないと思うのだが。神田うの、高岡早紀とバレエ経験者を揃えたのはなかなかえらい。しかし私の注目は、バレエ経験者である古田新太が今後踊ることがあるのかどうかということ。劇団新感線の舞台を見ても、あの巨体に似合わず見事な身のこなしと、不細工なのに妙に色っぽいところが発揮されるかどうかがとっても気になる。公式サイトのトップページの4番ポジションが妙に綺麗。逆に超ハンサムなのにとっても変なキャラクターのハンバーガー店店長役の加藤雅也も、今後バレエを習うという展開になるらしいけど、どんなお姿を見せてくれるのかしら。

黒木瞳のモップダンスは小林十市さんの番組「からだであそぼ」が元ネタなんでしょうか?

脚本家をはじめ、作り手はバレエのことは良く知らないんだろうなというのが伺える、しょうもないドラマだけど、ツッコミどころを見つけて楽しむために何だかんだ言いながら観てしまうんだろうな。しかも水曜10時はバレエのお稽古日なので録画して観る羽目になるのかしら。日テレなので巨人戦の中継の延長に引っかかって録画予約がうまくいかない心配があるのがいやん。

2006/04/13

YOUTH AMERICA GRAND PRIX 2006 GALA/キャスト変更

NY在住の方に教えていただいたのだけど、4月22日、23日にこんなに豪華なガラが開催されるのである。

YOUTH AMERICA GRAND PRIX 2006 GALA “Stars of Today Meet the Stars of Tomorrow”

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YAGPは日本からも多くの若手ダンサーが参加しているコンクールで、主催はABTのゲンナディ・サヴリエフ。
出演者がすごい。ロイヤルからダーシー・バッセルとデヴィッド・マッカテリ。ABTからマルセロ・ゴメス、ジュリー・ケント、マリア・リチェット、デヴィッド・ホールバーグ、ジリアン・マーフィ、ヴェロニカ・パルト、サラ・レーン。NYCBからソフィアン・シルヴ、ウェンディ・ウェーラン、ベンジャミン・ミルピエ、セバスチャン・マルコヴィッチ。ウィーン国立バレエからグレゴール・ハタラ。そして注目は、ニューヨーク初お目見えとなるベルリン国立バレエのポリーナ・セミオノワとアルテム・シュプレフスキー、それからボリショイのゲストプリンシパルとして活躍中のキエフ国立バレエのデニス・マトヴィエンコと(妻)アナスタシア・チェルネンコ。ミュージカル「Movin' Out」の一部上演や、YAGP出身のABTの若手ダンサーたちによるプログラムやデフィレもある。Master of Ceremoniesに気鋭の振付家クリストファー・ウィールダン。

上演プログラムも豪華。日替わりで2プログラム上演されるのだけど、ソフィアン・シルヴとマルセロ・ゴメスによる「エスメラルダ」およびベンジャミン・ミルピエ振付による新作。デニス・マトヴィエンコ、ジリアン・マーフィそしてデヴィッド・ホールバーグによる「海賊」、ダーシーとマッカテリによる「マノン」。シュプレフスキーとパルトによる「黒鳥PDD」、ジュリー・ケントとシュプレフスキーによる「ジゼル」などなど。ちょっと先日のマラーホフ・ガラとかぶる部分もあるけれども、ダーシーが出ている分さらに豪華だし、違うバレエ団のメンバーを組み合わせてのPDDというのは面白い。現在のスターと、明日からのスターが見られるという趣向だ。きっとポリーナ・セミオノワはここでも大評判となることであろう(出演が「菩提樹の夢」だけというのはもったいないけど)。ニューヨークに住んでいる人が羨ましい。

***追記***
Ponさんにコメントいただいた通り、残念ながらポリーナの怪我でキャストが大幅に変わりました。
代わりにキーロフからイーゴリ・ゼレンスキーが参加し「シェヘラザード」を踊ります。また、YAGP主宰者ゲンナディ・サヴリエフが「ゴパック」を、さらになんとアンヘル・コレーラが「Caught」を踊ります。アレクサンドロワも不参加となってしまいましたが、ゴージャス感は増した気がします。さすがサヴリエフの人望、って感じですね。

****再度追記****
結局アンヘルは出演しなかったようです。Gene Schavioneさんのサイトで早速舞台写真がアップされています。(プリマローズさんお知らせありがとう)

2006/04/12

2006 ABT Souvenir Book

アメリカン・バレエ・シアターの今年のMETシーズンのbrochureの、セクシーなフリオ・ボッカの「マノン」をイメージした写真や、白鳥の衣装を着たジリアン・マーフィがイーサン・スティーフェルと湖の中でキスしている写真が話題を呼んでいました。この写真を含む、写真家ファブリッツィオ・フェリ(アレッサンドラ・フェリのご主人ですね)による2006 ABT Souvenir Bookが5月15日に発売されるようです。今のところamazonなどでは扱っていません。
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Met Opera Shop

ponさんのApplause! Applause!で、イーサンとジリアンの写真の拡大版が見られます。

そうゆうわけで、わたくしフリオ・ボッカ様の引退公演「マノン」のチケットをゲットいたしました。がんばって行ってまいります。現地でこの本も買って来ようっと。
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2006/04/11

4/9、10東京バレエ団<ディアギレフ・プロ>

昨日家で今ごろウィーンフィルのニューイヤーコンサートの録画を観ていてたら飲みすぎてしまってグロッキー状態に。そして今日も二日酔い。
舞台そのものはとても楽しめたのだけど、感想などを書ける状態ではないので、また後日書きます。スミマセン。

大嶋さんの薔薇の精がとても色っぽくてかぐわしく耽美的で素敵。少し影のある甘い表情が、ニジンスキー的で見とれてしまった。男っぽさはあまりなくアンドロギュヌス的。跳躍の音も小さめで、ふわっと舞っていた。昨日の木村さんは脚がすばらしく美しく、気持ちよいほど開いたジュテなど跳躍も綺麗だったのだけど、回転系がちょっと雑だった。そして赤いチークとコントラストをなす、ひげの剃り跡が2階席からでも目立っていた。陰影がまったくなく爽やかな薔薇はそれで魅力的ではあったのだけど、薔薇の精らしさで言えば大嶋さんに軍配が上がる。 少女役は、9日の吉岡美佳さんは、あんなフリフリのロリ少女ルックなのに、華奢な体つきがくっきりとわかりお姫様ぶり全開で可愛かった。ただし、少女というには気品が勝っていた雰囲気。10日の高村さんはまさにロリータというあまりの愛らしさにくらくらしてしまう。薔薇と少女の感情の流れという意味では木村-吉岡コンビか。

「ペトルーシュカ」は生で観るととても楽しい。お祭特有の猥雑な感じがよく出ていて、大好き。一人一人の登場人物の存在感が立っていて、カンパニーの底力を感じた。首藤さんのペトルーシュカ・メイクはちょっとグロテスクで、いまいちだったと思う。哀感溢れる演技が素晴らしかっただけにちょっと惜しい。でもあのメイクなのにペトルーシュカの切ない心情がこまやかに伝わってくるところはさすが首藤さんだ。ぶらぶらとした手の動き、がっくりと肩を落としてうなだれる様子には胸を締め付けられる。黒い全身タイツ系の悪魔が踊っていて、顔が見えないのだけど恐ろしく軽やかでしなやかで誰だろう、と思ったらカーテンコールで素顔になっていて、中島周さんだった。ブラボー!
パリ・オペラ座のビデオ「ディアギレフの夕べ」とは大分振付が違っている。後で観て確認しようと思う。

「牧神の午後」の井脇さんのニンフは、驚異的な腹筋と背筋の強さに感銘。いつもは凛としたクールビューティの井脇さんが、うら若い乙女に見えるのだからすごい。首藤さんの牧神はちょっと人間寄りだったように思えた。もっと動物っぽいところが観たかった。牧神とニンフが対峙するところは、若い青年と少女の出会いのようで、牧神と乙女には見えない。やはり私にとって牧神といえばシャルル・ジュドなので、その領域に達するにはまだまだ時間がかかりそう。問題のラストシーンも非常に控えめだった。役としては非常にはまっているし、カーテンコールまでキャラクターが抜けきらなくて憑依しているのはさすが。「牧神」独特の平面感覚の動きは完璧にマスターされていた。踊りこんで、完成度を高めていって欲しいなと思った。ニンフたちのカツラが大きくて、頭がでかく、よって幼く見えてしまうのが残念。

上演時間が休憩時間が2回入っても1時間40分と短かったのと、オーケストラの演奏がかなりへたっていたのが残念だけど、それ以外に不満な点はほとんどなし。 今度は是非「シェヘラザード」「ダッタン人の踊り」「結婚」「火の鳥」のどれかと組み合わせての上演を期待したいところ。

2006/04/07

世界バレエフェス概要発表雑感

あちこちのブログなどで話題になっているけど、3年に一度のお祭世界バレエフェスティバルの出演者など概要が発表されましたね。

全幕プロ
http://www.nbs.or.jp/news/detail.php?id=316
Aプロ&Bプロ
http://www.nbs.or.jp/news/detail.php?id=315

で、わたくしバレエの祭典会員なので、チケット申し込みについてのDMが届いておりましたわ。
8月13日には最大のイベント、ガラがあるのだけど、このガラのチケットは祭典会員への特典が、抽選で800人分の枠を用意というもの。しかも、会員でもなんでもない一般人がAプロとBプロのセット券を買うと、セット券枠300人分への抽選に参加できるらしい。何のために会費10数万円を払って、行きたくもない公演のチケットを抱合せ販売させれていると思うのか…せめてその300人分は祭典会員分の枠に回すのが筋道だと思うのだが。ぷんぷん。

で、顔ぶれについて、詳しくは上記NBSのサイトを見ていただくとして、やっぱり今回は毎度おなじみのメンバーが多くて今ひとつ面白みに欠ける気がしてしまう。彼らも高年齢化しているので、あと何年観られるかということを考えれば貴重な機会なのだが。それと、全然知らない人もけっこうたくさんいる。その辺は、もしかしてとてつもないダンサーとの出会いというのがあるかもしれないので、楽しみなことなんだけど。

キューバ国立バレエのローランド・サラビア、とあるが彼は去年亡命したはず。ボストン・バレエのプリンシパルの地位をオファーされていたのを芸術監督のアリシア・アロンソに却下されたのが亡命のきっかけのようだ。ヴァルナやブルガリアなどのコンクールで受賞歴があってキューバのニジンスキーと呼ばれている人らしい。弟のダニエル・サラビアもボストン・バレエのコール・ドとして在籍している。

去年ロイヤル・バレエの「シンデレラ」でジョナサン・コープの代役として王子を踊ったデヴィッド・マッカテリが参加予定だ。けっこう酷評されていたけど、スタイルもルックスもいいので自分的にはオッケー。ところで、女性ダンサーの中にコロラド・バレエのマヤ・マッカテリという人がいて、姉か妹かな、と思ってコロラド・バレエのサイトを見たらやはりそのどちらかのようだ。プリンシパルで写真を観る限り可愛らしい。コロラド・バレエのサイトを見て初めて気がついたのだが、現在同バレエ団の芸術監督は、ABTのプリンシパルだったギル・ボッグスだった!今何をやっているのだろうと思ったらここにいたのね。コロラド・バレエは音楽監督や指揮者に日本人がいたり、久保紘一がプリンシパルだったり(考えてみたら現在新国立劇場バレエの宮内真理子もコロラド・バレエの所属だったはず)。 なかなか面白い発見でした。
http://www.coloradoballet.org/

なにげにイニャキ・ウルレサーガは今オランダ国立バレエに所属しているのね。彼も、前回いろいろ言われていたけど決して悪いダンサーではないと思う。動きはダイナミックだし、サポートも上手なのに。

追記:Side B-allet / Yuki's Web Pageさんのところで紹介されていた記事によると、マヤ・マッカテリはデヴィッドの11歳年下の妹だそうですね。同じグルジア人ということで、ニーナ・アナニアシヴィリがその頃ヒューストン・バレエのソリストだったデヴィッドを見出して、地元トリビシ(グルジア)のガラでニーナ主演の「ジゼル」の相手役に指名したとのこと。

シュツットガルト・バレエのマリア・アイシュヴァルトが出演するのが実のところ一番嬉しい。彼女の「オネーギン」でのタチアナは本当に素晴らしかったから。Aプロでは「オネーギン」が入っているので、「鏡」か「手紙」をバランキエヴィッチと踊ってくれるのでしょうか。Bプロの「椿姫」「幻想 白鳥の湖のように」も楽しみですね。これらを踊るのはリアブコかな?

全幕プロ「白鳥の湖」にはザハロワは出演せず(ちょうどその時期にはボリショイはロンドン公演の真っ最中のはず)、代わりに上野水香。ひとつ観るものが減ってお金が浮きましたわ。秋にも東京バレエ団で「白鳥の湖」を上演するはずなんだけど、それと何が違うのかしら。相手役のウヴァーロフだって怪我から回復するかどうかわからないのに。

2006/04/06

「ブロークバック・レイク」

友人に教えてもらった、サンフランシスコの新聞の、マシュー・ボーン「白鳥の湖」に関する興味深い記事。
なんとタイトルが「Brokeback Lake」である(!)

http://www.sanfran.com/home/view_story/1244

この文章の筆者Paul Parishは、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」のシノプシスを聞いたときに、すぐに「ブロークバック・マウンテン」を連想したそうだ。男同士、そして白鳥と人間との不可能な愛、社会的に果たさなければならない義務と、人間としての生き方との葛藤。そして犠牲。

Paul Parish氏がフレデリック・アシュトン演出による「白鳥の湖」を初めて観たときに感じたこと、それは、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んだりダスティン・ホフマン主演の映画「卒業」を見た時のような感情が襲ってきたという。その時この筆者はちょうど大学生で、ベトナム戦争の時期だった。戦争に行ったら、憎んでもいない敵を殺さなければならないのか? その疑問は、「白鳥の湖」の王子の、「愛していない人と結婚しなければならないの?」という疑問と重なって、単なる絵空事とは思えなかったと彼は述懐している。

「マシュー・ボーン版の白鳥の湖では、一見チャップリン的な喜劇的な描写が皮膚の下に感情として伝わっていくのを感じる。哀れな幼年時代の王子は、まるで洗車をされるかのように召使たちに体の手入れをされる。不機嫌な王子の姿を見て、ここで観客は彼に感情移入をするのだ。白鳥たちと公園で踊った時に初めて、王子は自分が受け容れられたということを感じた。ザ・スワンが彼の胸に顔を埋めた時、それを許してくれなかった冷淡な母親を思い、観客は涙する」と。

チャイコフスキーは同性愛者であったといわれており、その死も、実は自殺だったのではないかという噂がある。しかもホモセクシャルであることがツァーにばれて自殺を強要されたという説までまことしやかに囁かれていた。ここで、王子の死とチャイコフスキーの死が重なっていくのである。
そしてまた、「ブロークバック・マウンテン」のカウボーイの死も。

私が古典版の「白鳥の湖」を観ていつも不満に感じるのは、4幕のつまらなさである。王子が悪魔と戦って愛の力で勝利を収めるのも、王子とオデットが二人で死を選ぶことで悪が滅びるのも、違和感がある。2幕、3幕であれほどまでドラマが盛り上がっていたのに、4幕はほとんど蛇足としか思えないのだ。(ヌレエフ版の「白鳥の湖」はまだ観ていないのだが、どうやら、オデットを救うことのできなかった王子が一人取り残されるという終わり方のようで、それはもう少し説得力があるのではないかと思われる)
4幕の音楽の圧倒的なドラマティックさ、悲劇性はかのプティパやイワーノフの振付でも再現できていなかった。チャイコフスキーは自らの悲劇的な死を予感しており、自分の死と王子の死を重ね合わせてこの部分を作曲したのではないか。しかし、王子の自殺で終わるはずのこの作品は、プティパ/イワーノフによって王子とオデットの心中に書き換えられてしまう。

そして、このPaul Parish氏の見解、チャイコフスキーの圧倒的で、まるで世界の終わりが来たような、カタルシスをもたらすエモーショナルな音楽に真にマッチするのは、このボーン版の白鳥の4幕の振付であるという意見に、私も同意するのである。

「今までは「白鳥の湖」のこのシーンを見たときには「卒業」を思い出していたのが、ボーン版を見てからは「ブロークバック・マウンテン」を見たときの感情が甦ってくるようになった」「なんという不公平な、間違った世の中だったのだろう。王子だろうと王女だろうと、カウボーイだろうと白鳥であろうと、なんという悲劇であったことだろう。彼ら恋人たちは、幸せになるチャンスすら与えられなかったのだから…」

しかし悲劇であったからこそ、現世では結ばれなかったからこそ、この愛は胸を打ち、忘れがたいものとなったというところが、たしかに、この二つの作品に共通する点なのだ。

それが同性愛であろうとなかろうと、実のところ関係はない。自分の生き方を周囲に認められず、周囲を恐れて本当にしたいことができず、壁を打ち破る勇気も持てずに一歩を踏み出せなかったことで、幸せになることができなかった。そんな経験は、誰にでもあるものだ。この普遍性こそが、二つの作品がいつまでも輝きを放つであろう理由なのだと、この批評を読んで思ったのだった。

(というわけで、「ブロークバック・マウンテン」を観て気に入った方はぜひDVDででもボーン版「白鳥の湖」観てみてください。逆に「白鳥の湖」が好きな方は絶対に「ブロークバック・マウンテン」にハマるはず)

チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」
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2006/04/04

イーサンファンには悲しいニュース

イーサン・スティーフェルが、Ballet Pacificaの芸術監督を辞任するとのことです。
http://www.calendarlive.com/stage/cl-et-notebook3apr03,0,1239325.story

15ヶ月前にBallet Pacificaの芸術監督に就任したイーサンは、元ABTプリンシパルのアマンダ・マッケローと夫君のジョン・ガードナーを指導陣に迎え、バランシン版のくるみ割り人形をクリスマスシーズンに上演するなどしてこのカンパニーを全国的なものにしようと努力していたようです。しかもABTのジリアン・マーフィをゲスト/プリンシパルにまでする計画であったのに。しかし、資金が思うように集まらず、数週間前に新しいダンサーのオーディションも終了したばかりなのに2006/2007シーズンはキャンセルされてしまいました。
カリフォルニアにはなかなかクラシック/バレエのカンパニーが根付く下地がないようです。

いつか自分のカンパニーを持つという夢を持っていたイーサンだけに、苦い結末となってしまって本当に残念ですが、これを教訓に、またいつか挑戦して欲しいものです。

そしてさらに悲しいニュース。
http://abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=150
http://www.playbillarts.com/news/article/4273.html
Kings of the Danceでの「The Lesson」のキャンセル、ジョイス・シアターでのベンジャミン・ミルピエ公演のキャンセルに続き、METシーズンでのイーサンの出演予定がすべてキャンセルになってしまったとのことです。両膝の故障で、全治4~6ヶ月、手術が必要とのこと。復帰は今年のシティセンターシーズンの予定だそうで。去年のMETシーズンも怪我でほとんど出られなかっただけに、非常に残念です。特に「ジゼル」のアルブレヒト役は当たり役だっただけに。せめて、ゆっくり完治させて秋には元気な姿を見せて欲しいものですね。

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