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« 世界バレエフェス概要発表雑感 | トップページ | 2006 ABT Souvenir Book »

2006/04/11

4/9、10東京バレエ団<ディアギレフ・プロ>

昨日家で今ごろウィーンフィルのニューイヤーコンサートの録画を観ていてたら飲みすぎてしまってグロッキー状態に。そして今日も二日酔い。
舞台そのものはとても楽しめたのだけど、感想などを書ける状態ではないので、また後日書きます。スミマセン。

大嶋さんの薔薇の精がとても色っぽくてかぐわしく耽美的で素敵。少し影のある甘い表情が、ニジンスキー的で見とれてしまった。男っぽさはあまりなくアンドロギュヌス的。跳躍の音も小さめで、ふわっと舞っていた。昨日の木村さんは脚がすばらしく美しく、気持ちよいほど開いたジュテなど跳躍も綺麗だったのだけど、回転系がちょっと雑だった。そして赤いチークとコントラストをなす、ひげの剃り跡が2階席からでも目立っていた。陰影がまったくなく爽やかな薔薇はそれで魅力的ではあったのだけど、薔薇の精らしさで言えば大嶋さんに軍配が上がる。 少女役は、9日の吉岡美佳さんは、あんなフリフリのロリ少女ルックなのに、華奢な体つきがくっきりとわかりお姫様ぶり全開で可愛かった。ただし、少女というには気品が勝っていた雰囲気。10日の高村さんはまさにロリータというあまりの愛らしさにくらくらしてしまう。薔薇と少女の感情の流れという意味では木村-吉岡コンビか。

「ペトルーシュカ」は生で観るととても楽しい。お祭特有の猥雑な感じがよく出ていて、大好き。一人一人の登場人物の存在感が立っていて、カンパニーの底力を感じた。首藤さんのペトルーシュカ・メイクはちょっとグロテスクで、いまいちだったと思う。哀感溢れる演技が素晴らしかっただけにちょっと惜しい。でもあのメイクなのにペトルーシュカの切ない心情がこまやかに伝わってくるところはさすが首藤さんだ。ぶらぶらとした手の動き、がっくりと肩を落としてうなだれる様子には胸を締め付けられる。黒い全身タイツ系の悪魔が踊っていて、顔が見えないのだけど恐ろしく軽やかでしなやかで誰だろう、と思ったらカーテンコールで素顔になっていて、中島周さんだった。ブラボー!
パリ・オペラ座のビデオ「ディアギレフの夕べ」とは大分振付が違っている。後で観て確認しようと思う。

「牧神の午後」の井脇さんのニンフは、驚異的な腹筋と背筋の強さに感銘。いつもは凛としたクールビューティの井脇さんが、うら若い乙女に見えるのだからすごい。首藤さんの牧神はちょっと人間寄りだったように思えた。もっと動物っぽいところが観たかった。牧神とニンフが対峙するところは、若い青年と少女の出会いのようで、牧神と乙女には見えない。やはり私にとって牧神といえばシャルル・ジュドなので、その領域に達するにはまだまだ時間がかかりそう。問題のラストシーンも非常に控えめだった。役としては非常にはまっているし、カーテンコールまでキャラクターが抜けきらなくて憑依しているのはさすが。「牧神」独特の平面感覚の動きは完璧にマスターされていた。踊りこんで、完成度を高めていって欲しいなと思った。ニンフたちのカツラが大きくて、頭がでかく、よって幼く見えてしまうのが残念。

上演時間が休憩時間が2回入っても1時間40分と短かったのと、オーケストラの演奏がかなりへたっていたのが残念だけど、それ以外に不満な点はほとんどなし。 今度は是非「シェヘラザード」「ダッタン人の踊り」「結婚」「火の鳥」のどれかと組み合わせての上演を期待したいところ。

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

ディアギレフがテーマの公演って興味あって行きたかったです。ご感想を読むと大嶋さんの「薔薇の精」を見たくなりますね。

ディアギレフってバレエで有名ですけれど、興行的にオペラ公演に手を出した時期があったそうですよ。モンテカルロで小品をいくつか発表したけれどお客さんはバレエしか見たがらなかったんですって。ディアギレフには音楽を選ぶ才能があったんだろうなーって思います。

大嶋さんが耽美って想像がつきますよ。
私は木村さんより大嶋さんの薔薇の精のが好みだわ、きっと。

amicaさん、
大嶋さんはワガノワ~マリインスキーにいた方なので、メソッドが完全にロシアですね。日本人には珍しい肉体派で、顔も濃い目で、ふとした表情が甘くてニジンスキーを髣髴させるんです。
ロビーは薔薇の精を踊ったことがあるのかしら?
ディアギレフはオペラも上演したんですね。知りませんでした。私はバレエ・リュスの作品は大好きで、ひとつには音楽の使い方もありますよね。ストラヴィンスキー自体好きだし、「三角帽子」のファリヤなどもいいと思うのです。「ダッタン人の踊り」のイーゴリ公の勇壮な感じも素敵。

史緒さん、
そうそう、大嶋さんはどこかやはりナルシスティックなところが合って(セバスチャンを踊っているだけあって)薔薇の精向きなんですよ。まだ消化しきれていないところがあるとは思ったんですが。大嶋さん、かなり好きです。今回の演目は東京バレエ団に合っていると思うのでベジャール作品のようにレパートリーに定着させて欲しいです。

naomiさん
ロビーも「薔薇の精」を踊ったことがあります!かなり昔、東京で(やはりNBSさんで)ディアギレフをテーマにした研究会&公演があった時に、往年の名花カルラ・フラッチとすごく若いボッレで上演したみたい。ダンス・マガジンの「バレエって、何?」に写真が出てましたー。見たかった…

ところですみません。「セバスチャン」ってどのバレエですか?聖セバスティアンの殉教のことですよね??そんなバレエあるんですね。

amicaさん、
聖セバスチャンが出てくるのは、ベジャールが東京バレエ団に振付けた「M」です。三島由紀夫の生涯をバレエ化したもので、このサイトの11月頃にレビューを書いています。初演では首藤康之さんが踊ったんですよ。登場シーンでいきなり矢がいっぱい刺さっています。
ダンス・マガジンの「バレエって、何?」って私持っていました…(そういえば写真があったような)あとで確認しますね。

ああ、「M」ですね。納得。どうもありがとうございます。三島ファンの私としてはこの公演を見なくてはいけないんですよね~。ちなみにドビュッシーにも美しい「聖セバスチャンの殉教」という曲(オペラ?よく覚えていない)がありますね。

amicaさん、
「バレエって何?」の写真確認しました。少年の面影を残したロビーが素敵でしたね。今後観る機会があるのでしょうか。
私も三島由紀夫は大好きなのですが、竹内結子が聡子を演じた「春の雪」はそういうわけでとても観る気にはなりませんでした。「M」はいい作品ですよ。とにかくセバスチャンが素敵なのです。私はベジャールの作品ってあまり好きではないのですが(シャンソンが嫌いというのが一番の理由なのですが)、「M」は外国人である彼がよくここまで三島の世界観を料理したなと思ったのでした。ドビュッシーのオペラは聴いてみたいです。

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» 《ベジャール=ディアギレフ》 ディアギレフ・プロ [首都クロム]
 待ちに待ったディアギレフ・プロ!!とても貴重な舞台でした。  そして…会場で色々な方を見かけました。ミラン君、モレシャンさん、飯田さん、大嶋さん(隣に居たのは中島さんに見えましたが不確か…このお二人はペトルーシュカに出ていたような…??中島さんは牛?鼠?悪魔にも見えました)…他にもダンサーと思しき方、外国人含め多数いらしていたみたいでした。出演が無い時は首藤さんも見えるのでしょうねvv  あろうことか、今日に限ってオペラグラス(双眼鏡)を忘れて出かけてしまったので会場でお借りしたのですが、... [続きを読む]

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