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« バレエ舞台写真がいっぱい♪/スワン関係追記 | トップページ | マシュー・ボーン「白鳥の湖」キャンセルの件について »

2006/04/22

4/21 パリ・オペラ座「白鳥の湖」ざっとした感想

東京文化会館はエレベーターやエスカレーターがないので4階席だと非常につらい。バリアフリー対策を何も考えていない劇場だ。バレエの殿堂とか威張っているけど使い勝手が悪くて大嫌い。
ただ、4階席正面は舞台から遠いけど、非常に見やすい。私は2列目だけどまん真中だったので、白鳥の群舞が非常に良く見えた。

ニコラもちゃんと出演していた。4階なのでそんなによく見えなかったのだが、1階で観ていた人が、すごい汗をかいていたと言っていた。たしかにちょっと体調が悪そうで、Ⅰ幕のヴァリエーションなどはドスンドスンとすごい音がしていたような。トゥール・ザン・レールも2回転できていなくて1回転4分の3くらい?しかし3幕では完全に復調していて、黒鳥のところのヴァリエーションはさすがにジュッテもアントラッセもバットゥリーも高く、力強くて華麗な踊りを見せていた。
珍しいのは、2幕で大きな4羽の白鳥の踊りの後に王子のソロがあること。でもこのときはまだニコラは復調していなくて、踊りがとても重かった。3幕で挽回したのは奇跡的とも思えた。
ニコラの王子は、常に悩んでいて眉間にシワが寄っている感じなのだが、3幕でお妃選びを迫られた時には、毅然と「僕はこの中からは選びません」ときっぱりと断る強い意思を見せた。オディールに愛を誓う時のあまりにも嬉しそうな表情が忘れられない。これで僕は救われるんだ、と語っていたようだった。 オディールに騙されていたと気がついた時の泣きじゃくり方は、甘え坊主のようで、ここにきてようやく自分の感情を素直に出すことを許されたように見えて切なかった。

アニエスはとても良かった。凛としていて気品があり強い意志のある白鳥。黒鳥もとてもエレガントで気位が高い感じ。フェッテは3回に1回ダブルを入れていた。長身で手脚がとても長く、腕の細いこと!白鳥が美しい女性に変身する様子も見事だった。ヌレエフ版は、白鳥が身の上を語るマイムをしっかりと入れているのだが、マイムの手つきも優雅だった。コーダのところのパッセを繰り返すパがなかったのだが、もともとヌレエフ版には存在していないのだろうか?折れそうなほどの華奢さから、そう見えがちなのだが、やや不安定なところも見受けられたが、おそらく次回にはこの問題は解決するだろう。

コール・ドはとても揃っていて綺麗だったのだが、足音がものすごく大きかった。4羽の小さな白鳥の一人、マチルド・フォセーがとてもかわいらしくて思わず目が行ってしまう。群舞のフォーメーションがとても変わっていて、三角形、丸、クロス、平行線と変化していてコール・ド泣かせ。平行線になっている時にその間を王子が通っていく時に、物珍しそうに時折白鳥たちのチュチュをツンツンと触っているのが可笑しい。4幕の白鳥の群舞の隊形などはとても美しかった。

床が踊りにくそうで、キュキュと音がしていたし、3幕では花嫁候補の人がおもいっきり転んでいた。1幕は男性16人の踊り(これまた非常にパが多くてすごく大変そう)がとても多いのだけど、このときでもすでによろけていた人がいた。

あと、大きな見せ場はパ・ド・トロワで、ドロテ、エミリー、ティボーの3人とも非常に良かった。中でも良かったのがドロテで女性とは思えないほどのはじけるような跳躍を見せてた。ティボーの跳躍も滞空時間がとても長かった。このパ・ド・トロワを観ただけでも元が取れた気がした。 エミリーは踊りがとても丁寧だ。とても幸せな時間だった。ドロテは近々エトワールになってもおかしくないほどの逸材だ。1幕ではなんといってもパ・ド・トロワの出来がもっとも重要だと思っているしカンパニーの力はここに出るというのが持論の私にとっては、合格点があげられる見事な出来

ヌレエフ版はパがとても多いので、踊る方はものすごく大変だと思う。3幕のキャラクターダンスの振付はチャルダッシュ以外はちょっとヘンというかいまいちだ。スペインのカール・パケット、ナポリのマロリーがやはり際立ってよかった。 パケットはしっかりと他の人が踊っている時も演技しているね。彼のロットバルトが楽しみだ。

ロットバルトが非常に大きな役割をになっている。3幕ではちゃんとソロまで用意されているし、オデット(およびオディール)のリフトも非常に多い。黒鳥のPDDでは、オディール、王子とパ・ド・トロワも踊る。ロモリはこの役柄を踊りこんでいるのでキャラクターも完璧に理解されている感じがした。王子を狂気の淵に追い込むので、パワフルで邪悪でなければならない。またマントが非常に大きいので、マント捌きの上手さも求められている。きっちりと仕事をこなしている感じがした。

まだ初日なのでネタバレ防止のために、終わり方は書かないけど非常に異色という感じ。ある意味とてもドラマティックであるが救いは最もないエンディングだろう。

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コメント

よかったですね、なんとか無事ご覧になれたんですね!!!

とっても良く分かる公演レビューで面白いです。ありがとうございました。パの種類もこの記事で勉強しよ~っと。

naomiさん、復活されたんですねー!パリオペ見られてよかったですね。引き続き無理せずにお大事にー。
そういえば、年末バスティーユで観たときも群舞の足音がすごくてびっくりしました。。

amicaさん、
私もバレエを習っているとはいえ、それほどテクニック的に詳しいわけではないのです~
いつも「バレエ・テクニックのすべて」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4403250661/ressurreccion-22/ref=nosim/
という本を参考にしているのですわ。

さるしっちゃーさん
1日半仕事を休んだらようやく見る元気が出ました。でも、ヌレエフ版は面白いけど見たらぐったりですね。
今日はゆっくり過ごします。
あの音のうるささは床が原因かな、と思ったのですがそうでもないようですね。ヌレエフ独特の複雑で音にめいっぱい押し込んだパのせいでしょうか。

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