BlogPeople


2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« シアター・オン・アイスの番組が絶望的にひどかった件 | トップページ | 「バレエ・ギャラリー30」 »

2006/03/08

アカデミー賞授賞式雑感

昨日帰宅してから途中から見て、今日は頭から見た。でも生中継ではない方を録画しちゃったので、レッドカーペットを見逃した。ちぇっ。

作品賞と監督賞が分かれたところが政治的な意図を感じるね。 だって「クラッシュ」はゴールデングローブ賞では作品賞にノミネートされていなかったもの。同性愛を正面から扱った作品を作品賞にしたくなかったのではないかと…。でもアン・リーは「ハルク」の大コケから立ち直って本当によかった。今、「ブロークバック・マウンテン」が一番観たい作品だし。
フィリップ・シーモア・ホフマンの主演男優賞、ジョージ・クルーニーの助演男優賞は嬉しい。(女優ふたりもだけど)

司会のジョン・スチュワート、知らない人だったけど司会はすごく上手だったと思う。かなり自虐的なお方だけどね。最初の映像の部分で、過去に司会をやった人たちに次々と断られ、謎の言葉をしゃべるメル・ギブソンにも断られ、そしてベッドで寝ていたジョン・スチュワートのところに電話が。隣に寝ているのはハル・ベリー。「これは夢じゃないか」「夢よ」そして、ふと気がつくとハル・ベリーに代わりジョージ・クルーニーが寝ている。「夢じゃないよ」「さあ、はじめようか」と真顔で言うジョージ。

授賞式が始まって前半は特に飛ばしていてすごく面白い司会ぶりだった。「ブロークバック・マウンテン」は男たちの神聖なカウボーイの世界を汚した、なんていいつつ、流れた映像は過去のカウボーイ映画の名作の中で同性愛のメタファーが含まれているシーンの抜粋を集めたもの。馬のお尻をナデナデなんてホント笑っちゃった。
今年はこの映像集(フィルム・ノワール、実在の人物、そしてスペクタクル)がよくできていて、これを見ると映画館に行きたくなった。それから、主演女優賞のノミネートを紹介する際のキャンペーンCMのパロディも超笑えた。特にジュディ・デンチ!「短いスピーチをしましょう」というメッセージを伝えるための悪い例を演じたのがトム・ハンクスで、最後にはオーケストラの演奏者たちにボコボコにされちゃう。

ビョークはディック・チェイニー(狩りの最中に友人を誤射した副大統領に)誤って撃たれて来れませんでした、というギャグには、お腹が痛くなるくらい笑っちゃった。

プレゼンターで一番可笑しかったのは、名誉賞のロバート・アルトマンを紹介する時のメリル・ストリープとリリー・トムリン。アルトマン映画的な、かみ合わないやり取りが絶妙だった。アルトマンのスピーチも面白かった。30代の女性の心臓を移植してもらったからあと40年は生きるよって。名誉賞といえば引退寸前の人たちが受賞するものというイメージが強いけど、自分はまだまだ現役だってアピールしていたね。

「皇帝ペンギン」組がみんなで持っていたペンギンのぬいぐるみが超可愛い。「ウォレスとグルミット」のニック・パークとスティーブ・ボックスがウォレスとおそろいの蝶ネクタイを身につけていて、オスカー像にもそのミニ版の超ネクタイをつけてもらっていてこれがまたキュート。

助演男優賞のジョージ・クルーニーのスピーチ、カッコいい。うまい。最高。ハリウッドの変わり者の世界の中にいてよかった、というのは、映画人としてのプライドを感じた。でも「これで僕の監督賞はなくなったね」と残念そうに言っていて、実際取れなかったのよね。
リース・ウィザースプーンはあいかわらずあごがしゃくれているな~でも彼女は演技うまいし「ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ」のころからいつかは取るんじゃないかと思った。だんなのライアン・フィリップ、「クルーエル・インテンションズ」の頃は光り輝くような美少年だったのにすっかり劣化してしまった。妻が売れる一方で彼はいまいちだからね。(でも「クラッシュ」に出演していたから頑張っているのかな) やはりいまいちの夫を持っていて、のちに離婚してしまった去年の受賞者ヒラリー・スワンクのことを思ってしまった。

アン・リーのスピーチは素晴らしかった。「ブロークバック・マウンテン」に作品賞も取らせてあげたかったな。受賞には至らなかったけど、主演女優賞にノミネートされていた中に、「Transamerica」という映画で性転換者の役を演じていた女優Felicity Huffmanもいたし、主演男優賞のフィリップ・シーモア・ホフマン演じたトルーマン・カポーティはゲイだし、なかなかノミネートされた人たちはいい感じだったわけだけど。

それと、やっぱりクローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」も一個くらい取ってくれたら面白かったのにね!

残念な点は、今年は主題歌賞を歌った人にあまり大物がいなくて、いまいち楽しめなかったこと。去年はミック・ジャガーも歌ったのにね。せいぜい、音楽賞のメドレーをイツァーク・バールマンが弾いたことくらいだろうか。

今年はキバツな衣装の人もいなかった。ニコール・キッドマンが老けていた。キアヌ・リーブスも老けていた。ジェニファー・ロペスは色が異常に黒かった。キーラ・ナイトレイは目の周りが真っ黒だった。ヒース・レジャーの隣のミシェル・ウィリアムズは勝ち誇ったような表情で映っていた。チャン・ツィイーはかわいかった。ウィリアム・ハートの髪の毛がなくなっていてショックだった。サミュエル・L・ジャクソンが一番おしゃれでかっこよかった。

« シアター・オン・アイスの番組が絶望的にひどかった件 | トップページ | 「バレエ・ギャラリー30」 »

映画」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
私の作品賞予想は「クラッシュ」でした。これ、いい映画でしたよ。私は気分的に、ゲイであれなんであれ恋愛モノより、アメリカに内在する社会問題が多面的に描かれた「クラッシュ」のほうに取ってもらいたかったわけでして。

ponさんこんばんは。
作品賞の予想をあてた方は少なかったようですね。素晴らしい!「クラッシュ」まだ見ていないので内容はなんともいえないのですが、おそらくは拡大公開になるので必ず観に行こうとは思っています。4月頭のバレエ発表会が終わるまでは全然体があかないのでそれからになりそうですが。
日本人にとっては、差別の問題ってなかなかぴんと来ないのかもしれませんね。実際のところ以前よりも差別というのが顕著になってきているんじゃないかと実感としてはあるんですが、そのことにみんな気がついていないというような感じです。何しろ最近妙なナショナリズムに目覚めている人が多いですから…

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アカデミー賞授賞式雑感:

« シアター・オン・アイスの番組が絶望的にひどかった件 | トップページ | 「バレエ・ギャラリー30」 »