「白鳥の湖」についてのコメント集
今年は年明けにマールイ(レニングラード国立バレエ)と新国立劇場で「白鳥の湖」を観ました。4月には、パリオペラ座のヌレエフ版「白鳥の湖」も見る予定。11月にはキーロフの来日公演で「白鳥」が予定されていてロパートキナが踊るはずなので必見でしょう。発表会でも白鳥の3幕をやるし、けっこう白鳥づいています。
ponさんのブログApplause Applause!で、アメリカのバレエ雑誌Dance Magazine 2月号の記事が紹介されています。白鳥(オデット/オディール)の演技に定評のあるバレリーナ達がこれから白鳥を踊りたい若者達に送る、自らの経験をふまえたメッセージとアドヴァイスについてなのですが、ponさんによる、とても素晴らしい訳と要約が載っています。ぜひ雑誌を入手して本文を読んでみたいと思いました。
ヤンヤン・タン、ウリヤーナ・ロパートキナ、イリーナ・ドヴォロヴェンコ、イヴリン・ハート、スヴェトラーナ・ザハロワなどの言葉を読むと、また違った目でオデットとオディールを見ることができるのではないかと思います。
そういうわけで、Applause Applause!さんにぜひ記事を読みに行ってみてください。「白鳥の湖」やバレエの演技に関心がある方だったら絶対に面白いと思います。ponさんのブログは、これ以外にも、海外(NY)在住ならではの視点で書かれているとても面白い記事がたくさんありますので、毎回楽しみに読ませていただいています。
さて、日本では、SWAN MAGAZINEの冬号が、「もっと、白鳥の湖」という特集を組んでいます。
マシュー・ボーン版の「白鳥の湖」で美しく繊細な王子を演じた首藤康之の美麗なグラビアが載っているほか、バレリーナではK-BALLETの康村和恵とABTのミシェル・ワイルズ、そのほかABTのアンヘル・コレーラとベルリン国立バレエのアルテム・シュプレフスキーのインタビューが掲載されています。
K-BALLETの「白鳥の湖」はオデットとオディールを別のバレリーナが踊るヴァージョン。康村さんも正直に「プリマとしては白と黒両方踊ってみたい」と言っているけど、「より深い感情表現に到達するのであれば違う人間が演じ沸けたほうがベターだと踊ってみて実感しました」と優等生なお答え。残念ながらまだ私は彼女のオデット/オディールは見たことがない。
一方、ミシェル・ワイルズは「振付を忠実に踊れはおのずと求められているものは表現できるのではないかしら?バレエのストーリーって現実離れしたものが多いから、あまり細かいことは考えていません」「だってそれがバレエのお話ですもの。そこには論理なんてあまりないんじゃないかしら」と語っています。う~む。彼女の白鳥は一昨年のMETシーズンで観ているけど、回転は得意だけど何も心に残らなかった、それはやっぱり解釈と演技の問題なのでしょうね。
アンヘル・コレーラは「人生を替えてしまうような出会いという視点で見れば、誰でも理解できる物語だよね」と語ってています。これはたしかにわかりやすい解釈。
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naomiさん、ほめすぎですよ…。
私は書いた人に叱られないかと思っているもので。。。
本文、よかったらメールしますよ。
ワイルズは、私はまだまだ力不足だと思うんですよねえ。プリンシパルになっちゃいましたけど。テクニックはあるようで、ソリストとしては良いものの…。
言ってることは、うーん、アメリカ人の若者、って感じですね。。。前に彼女のガムザッティを見たときにも、インドのお姫様ではなくアメリカン・ガールだなあと感じたことがあるのですが。
投稿: Pon | 2006/01/27 09:47
あーほんとにすてきなブログ!ご紹介ありがとう、naomiさん。
ponさん初めまして!
早速拝見。クリスマスツリーが綺麗。まだ一度も見たことないんです。
あっ、今話題になっている(私の周りで)アクロバティック白鳥と同じものご覧になったんですね!
投稿: ずず | 2006/01/27 11:57
ponさん、こんばんは。
いえいえ、ホントあの記事を読んだときには大・感動したのです。ありがとうございます。
本当にお手間でなければ、お暇な時に本文をいただけるとありがたいです。英語でも日本語でもOKです。
ミシェルはガムザッティ、キャラクターとしてはとてもあっている気はしますが、やっぱりどう考えてもインド人のお姫様には見えませんよね。テクニックは確かに強いので(背中は堅いと思うけど)感情表現を身につけていけば将来性はあると思うんですけどね。同じことは上野水香さんにもいえることで。ちょっと主役をやらせるにはまだ弱いですね。
International Stars of Balletでは怪我で出られなくて残念でした。
ずずさん、
そう、ニューヨークに行きたくなっちゃったでしょ?アクロバティックな白鳥私も観たいです。
投稿: naomi | 2006/01/28 03:30