ビアリッツ1日目
これまでのパリ3日間は悪天候に見舞われ、ユニクロの折り畳み傘は突風で壊れかけたりと散々だったけど、パリを去る今日になってようやくシャンパンのようにキーンと冷えて晴れ渡った冬の空が広がる。少し早く起きたので、パリにさよならを言うために、ガルニエの周囲を散策し、オペラ座通りにあるカフェでカフェオレとクロワッサンの朝食。
ホテルの人が呼んでくれたタクシーでオルリー空港へ。バカンスシーズンが始まるということで、かなり道が渋滞した。しかも、オルリー空港がまた非常にわかりにくく、重いスーツケースを抱えてあちこちへたらいまわしに。チェックインしたら私たちの荷物はそれぞれ30キロ近い。よくもまあ追加料金を取られずにすんだものだ。
1時間15分ほどの空の旅でビアリッツへ。南フランスだし、パリも晴れていたし、さぞかしお天気はいいだろう、と思ったら小雨でとても寒かった。土日で両替所があいていないだろうと空港内の観光案内所で両替したら1ユーロ154円!ぎゃ~である。小さな空港の割には発着便は多く、ヒースローへのライアンエアー(激安航空会社)便まである。
ビアリッツという町の名前自体、最近まで全然知らなかったのだが、南フランスの大西洋岸に位置している。ナポレオン3世がスペイン出身の王妃のために別荘を建てたのが始まりだったようだ。この別荘は現在オテル・デュ・パレという超高級ホテルとなっており、イギリス王室を始めヨーロッパの王室御用達となっている。カジノがあったり、エルメスを始め高級ブランドのブティックがあり、また他にも高級ホテルがあったりとヨーロッパ屈指のリゾートらしい。遠浅の白いビーチがとても美しい。大西洋岸で波が比較的高いため、サーフィンのメッカでもあるらしく、寒い季節にもウェットスーツを着たサーファーがたくさんいた。また、ピカソが新婚旅行で訪れたり、ココ・シャネルが第一号店を開いたりと、文化人にもよく知られた場所のようだ。Gare du Midi劇場では、最近、牧阿佐美バレエ団が「ピンク・フロイド・バレエ」を上演した。
タクシーでホテルまで乗るが近くて10分程度で到着。途中、今回のバレエ・ビアリッツの会場であるGare du Midiの前を通る。街中に「くるみわり人形」ののぼりやポスターがあって、ちょっと嬉しい気分に。ホテルはこじんまりしているがかわいらしい。入口は鍵がかかっていて、呼び鈴を鳴らしたらマダムが出てきた。どのあたりで買い物ができるか、などのことを教えてもらう。廊下も全部電気が消えていて、人の気配もなく、おそらく宿泊客は私たちだけ。窓の外の景色が、いかにもヨーロッパの小さな街という感じで、赤い屋根が連なってとっても可愛い感じ。二つ星ホテルなので部屋はシンプルだが青が基調でなかなかお洒落である。荷物を片付け、とりあえずランチに行こうと外に出た。
現地在住の人に教えてもらったLe Royaltyというレストランでランチ。これまたとてもかわいらしくて瀟洒なお店である。さすが観光地だけあって、ウェイターはちゃんと英語をしゃべれた。クロックムッシュに、ワインを頼むが、これがコーヒーの値段よりも安いのに、デキャンタででてきて、すっかりへろへろになってしまう。
せっかくの美しい街と海岸だが、雨が降っていて寒くては観光もあまりできない。ギャラリーラファイエットの地下の食料品売り場で夕食を買って、夜の公演に備える。
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