2025年11月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« 落語版「ジゼル」、柳家花緑「おさよ」 | トップページ | 東京国際映画祭に思う »

2005/10/09

ギュスターヴ・モロー展

ギュスターヴ・モローといえば一番好きな画家なのである。オルセー美術館で「出現」を見たのがそもそものきっかけだけど、95年の国立西洋美術館のモロー展は素晴らしかった。あの時に当時の彼(同じくモロー好き)と行ったのだが、図録を買おうとしたら色彩がダメだから買うな、なんて言われて買わなかったので、一生恨んでいる。

mor50

特にパリにあるギュスターヴ・モロー美術館の素晴らしさといったらもう、あそこでだったら死んでもいいと思うほどである。モローが実際に住んでいた邸宅に、すべての壁一面にぎっしりモローの絵画が満載なのだから。NYに行けば、必ずメトロポリタン美術館に行って、「オイディプスとスフィンクス」を観に行ってはしばし佇む。(よって、最近では毎年1~2回は見ていることになる)

モローの絵の夢の中のような深くて重厚な神話的世界。そして彼の「青」の使い方がたまらなく好きだ。ラファエル前派も好きなんだけど、それよりもダークで不気味で残酷で怪物的で美しいものに魅せられているのだ。

さて、今回のBunkamuraザ・ミュージアムでのモロー展はすべてギュスターヴ・モロー美術館からの出展である。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/moreau/
同美術館所蔵の作品で今回でているかな、と期待していたものの多くが展示されていなくてちょっとガッカリした部分もある。「レダと白鳥」のモチーフの作品もいくつか出ているのに、私が一番好きなものは今回ない。まあ仕方ないと思うけど。「死せる詩人を抱えるケンタウロス」が前期のみの出展ってどういうことよ。それと、完成品ではなくて顔などが描きこまれていない作品が多い(完成品もあるはずのものでも)
それはさておき、それでも「出現」「聖セバスチャン」「一角獣」などの本物が見られるのはやっぱり嬉しい。
あと、「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」の不気味さがよかった。6つの頭のある化け物ヒュドラの頭が妙にリアルで邪悪そのものなのがすげえ怖い。夢に出てきそう。

習作や素描が今回とても多いのだけど、習作を見ているだけでもとても面白い。一つの作品を作り上げるのに、相当構想を練って、何回も何回も描き直しているのがわかる。構図を考えるのに様々な角度から描いてみたりして試行錯誤を重ねているのだ。神話をベースにした作品が多いのだけど、相当勉強もしているようだ。

私は今回「詩人」というモチーフが気に入った。竪琴を持っている若いお兄さん。インド人の詩人もいるけど。バレエ「ライモンダ」に出てくる吟遊詩人のベランジェとベルナールを思い出しちゃった(そんなヤツは自分だけだと思うけど)。
神様系、それからケンタウロスとか、キマイラといった半人半獣みたいなモチーフも大好きなのでそういうのが出てくるとうひょうひょしてしまう。それにしてもユピテルってえらい神様は女の人をさらっては子供を産ませるという、とんでもないエロ星人だったもよう。

色々と文句はつけつつも、夢幻の世界に浸ることのできた2時間。前期も行きたかったよ。まあ、年末には多分本場モロー美術館に行けると思うので、というかますます行かなくちゃという気持ちになってきたのであった。10年前のリベンジってわけで、カタログも買ったけど印刷であの色彩の深い美しさを再現するのは至難の業で、本物を見なくちゃ、とつくづく思った。

モローの作品はここでいっぱい観ることができます。
http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/M/Moreau/Moreau.htm

primaroseさんの感想はここ

« 落語版「ジゼル」、柳家花緑「おさよ」 | トップページ | 東京国際映画祭に思う »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

私も美術館行くのが好きで時々行きます。
上の絵は「出現」でしょうか。
モローといえばよく見かける絵がこれですよね。リンク先のページ見てみましたが、他にもいろいろな作品があってけっこう私好みですね~。bunkamura行ってみようかしら。
神話からの絵が多いみたいですね。

primaroseさん、こんにちは。
そうです、コレがかの有名な「出現」です。同じモチーフで何枚もこの絵はあるんですが。
私ももともとギリシャ神話が好きなので、ホントモローは好みのど真ん中なんです。
ぜひぜひ行かれると良いと思いますよ~。グッズも結構いろいろあって売れていました。私はチケット入れを買いました。

昨日モロー展見てきました。「出現」に人がたくさんたかっていましたね~。
私は聖書からの絵が好きなので「聖セバスティアン」が気に入りました。
構想図がとても多くて念入りに下準備をしていた人なんだなと私も思いました。
私はロセッティの絵も好きなんですが、なんとなく色合いとか雰囲気が似てるような気がしました。

TBさせていただきました。よろしくお願いします。

naomiさんこんにちは。
先日、倉敷の大原美術館で立ち止まって動けなくなってしまったのがモローの「雅歌」でした。さして大きな絵ではないのですが、色彩の美しいこと。。描かれているのは男か女か?と連れ2人と話していたのですが、ガイドを見たところ花嫁なんだそうです。
絵葉書買ってきてそればっか見てます。
naomiさんの記事を読んでとても気になっていたので23日までのモロー展、ぜひいかなきゃモードに入ってます。

primaroseさん、こんにちは。
TBありがとうございます。私のほうからもTBしました。
そう、私もロセッティをはじめラファエル前派は大好きなのです。神話やファムファタルを題材としているところは共通していますよね。
聖セバスチャンは私も大好きです。今度東京バレエ団の「M」観るし。
習作とか構想図が多かったのも面白かったですよね。かなり念入りに考えて作られたものであるのがわかって。

さるしっちゃー さん、
倉敷の大原美術館にモローがあるのですね。実は本州は明石よりも西にいったことがないのでぜひ行かなくちゃ。
今週末で終わりですが、金・土は夜9時までやっているのでぜひ!グッズも素敵です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ギュスターヴ・モロー展:

» 『ギュスターヴ・モロー展』 [〜journal de nan'cha'tte ballerine〜]
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の『ギュスターヴ・モロー展』を見てきた。 パリにあるモローが実際に住んでいた邸宅が美術館になっていて、そこから出展された作品が 並んで [続きを読む]

« 落語版「ジゼル」、柳家花緑「おさよ」 | トップページ | 東京国際映画祭に思う »