Korea Times翻訳記事
なんだか今週は妙に忙しい。メールとかがもう鬼のように来て、返事を書いているだけで夜中の3時くらいになってしまう。睡眠不足で顔色が悪いよ~。
Korea Timesの記事を翻訳してみました。もうみなさん記事のほうはとっくに読まれていると思うし、へっぽこ翻訳なんだけどよかったらどうぞ。元記事の写真、ホセもジェイソンもお茶目でかわいいよね。
ナタリア・オシポワ: ナタリア・オシボア フォース・オブ・ネイチャー(ドキュメンタリー、日本語字幕)[Blu-ray Disc]
(クラシック): 英国ロイヤル・バレエ《ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー》《メデューサ》 《フライト・パターン》 [DVD]
英国ロイヤル・バレエ団: 英国ロイヤル・バレエ《白鳥の湖》リアム・スカーレット版[Blu-ray Disc](日本語解説付き)
: 英国ロイヤル・バレエ ザ・コレクションBOX[白鳥の湖、くるみ割り人形、眠れる森の美女、ジゼル他 Blu-ray15枚組](ロイヤル・チャーター60周年記念)
英国ロイヤル・バレエ団: バーンスタイン・セレブレーション「幽玄」 「不安の時代」 「コリュバンテスの遊戯」(Blu-ray Disc)
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
« 2005年4月 | トップページ | 2005年6月 »
なんだか今週は妙に忙しい。メールとかがもう鬼のように来て、返事を書いているだけで夜中の3時くらいになってしまう。睡眠不足で顔色が悪いよ~。
Korea Timesの記事を翻訳してみました。もうみなさん記事のほうはとっくに読まれていると思うし、へっぽこ翻訳なんだけどよかったらどうぞ。元記事の写真、ホセもジェイソンもお茶目でかわいいよね。
ここ数日、KBSのサイトでスワンばっかり観ている。ロスを癒すにはこれしかないのだが、病気が悪化しているとも言う。この映像も多分消えちゃうので、観られるうちに見ておこうかと。
さて、ジェイソンのインタビューの聞き取りをしてみた。イギリス人の英語は、喋り方で階級や教養が出てしまうものだが、ジェイソンの英語は非常に知性を感じさせて、育ちがいいことを伺わせるものだと思う。私はロンドン育ちなので、ブリティッシュ・イングリッシュには弱いのだ。
Well, I've also done a lot of things. I used to work on a market store, for example. You know things just. I have studied in a university of life a while, and I feel that's a strength for me. Because I like to think I've got the intelligence to bring that to there, to make it strong in my role. Life experience really helps with this.
The implication of performing one of Matt's works, the responsibility is immense. It was a challenge initially I was worried about. Matt's work is very different. You still jump, you still lift people up. I think the classical ballet has a primary focus on technique and the story is secondary. I find with Matt's work the story is paramount.The story is upmost important. And cheography has given equal rights to that. No less, but certainly but. The fifth position you get in a ballet is kind of a bit wrong.They are gonna be kind of more characterful. They are more suggestful. Quite a passion for the wolf. Wolf is the animal that's my thing. That used to be my secret. That was my approach. I took a one look at the Swan and thoght wow! It's nice to be dangerous, and that was my thing to be a bit more extreme, more dangerous. He was not deliberate, it was just the way the part fitted me. Different people have different ways doing this art, and mine is the wolf. Mine is through the eyes of the wolf I see this swan and this was it.
My life is dedicated to the show as long as I doing the show and that's why I owould do it for a short time and do it well and then, leave to someone who is commited and do it well.
この訳もまた後ほど。いずれにしても、もうスワンは踊らないってことなのよね(泣)
ちょっとがんばってやってみた、クリストファー・マーニーのインタビューの聞き取り。わかりやすい英語を話す。かわいらしい外見とは裏腹に、ちょっと低い声で、少し訛っているのがまた素敵。
He got some great things happen to him. Great tragic.
The end is the climax and so dramatic. That's the great point the things he goes through.
The rejection from his mother, the scandal from the so-called girlfriend that has been set up the near suicide and falling in love, there's many aspects so it is great as a performer to get to this to perform that.
When they are together for the duet it is a sort of the first time they have this eye contacts when they come to following each others movements this is so beautiful to me I like this scene a lot There is one part that The prince climbs to the swan's back and the swan turns so that he sees the whole of auditorium
so it is sort of he showing the prince the lake and the swan's world through his eyes.
There's this solo that the prince does outside the nightclub when he come out and he's a little bit drunk
it is right to the front of the stage and the first venue we went to is one of the small theaters in England outside London so the area I had was one panel of the floor so that was a pretty scary incident. The orchestra pit, there was no orchestra it was a recording, the orchestra pit was open. There was this tiny stage to dance with this a huge drop so it wasn't ideal but we can laugh about it now.
I am sure that They remember this Swan Lake for the story and how was they made to feel but I think is important that they can come to see it and let themselves express any kind of emotion and not be afraid to do this because they can laugh in this ballet and they can cry and they can get into the story and they can clap in the middle. They can really. They are free to do whatever they want to.
翻訳はそのうち。
さて、白鳥フリークの中には、昨日韓国KBSサイトと悪戦苦闘した方も多かったのでは?
何を隠そう私もその一人で、18日放送分、生で観ることは(最後の15分だけだけど)できたのですが、その後もう一度観たいと思って一晩費やしちゃって、やっと観れたけどその一度きりで、その後はまた観ることができなくなっています。
もうひとつの方の番組(17日放送分)はなんとか観ることができました。でも保存はできないんだけど。
内容としては、バーレッスン風景(ニール、ピーターさん、ジェイソン、ドミニク、ジョーなどを発見)→ホセのメイクシーン(背中を白く塗り塗り&白鳥メイク)→羽パンツを着たホセの大開脚、ストレッチシーン→衣装に着替えて舞台へと向かう白鳥さんたち(ディヴィッド、クリス・キーリー、フランチェスコなど)→ジェイソンとクリス・マーニーの記者会見→ジェイソンのコメント→映像(残念ながらDVDのもの)という流れで約3分。でも、レッスンの映像や白鳥さんたち舞台へ、はマジ貴重だと思う。
で、ジェイソンのコメントを聞き取ってみた。
I find male dancers are exciting to watch. Anyone who thinks that dancing is for girls and females hasn't seen the right show or any show. Male dancers are just brilliant when they are good. It's the best thing to see. That's what we celebrate.
短かったですね。
18日放送分ではもっといろいろ語っていたんですが。(クリスのインタビューもあったし)
暇だったから、というわけではないんだけど、今までの韓国での10日間のキャストを表にして作ってみました。表になっていると、1番スワンはやっぱりコーディが一番多いとか、とどめをさすスワンNo.9はサイモン・ハンフリーとニックだな、とかいろいろわかって面白いかもしれない。
そして今日は、やっとヘンドリックが復活だよ。先週末にヘンドリックを一度も観ることができなくて、しかも神戸でも体調崩していたりしたので、嬉しい。やっぱりアフロの男は、スタイルが良くて動きがシャープなヘンドリックが一番。クリスも一安心だね。
ついでに「バレエ好きへの100の質問」もやってみたので、お暇な方はどうぞ。こういうときに教養のなさがばれてしまう気がするが。
そう、実は今日は家に帰ってからずっとハングルと格闘。KBSのスワン特番を見るのに四苦八苦したのだった。しまいになんとか観ることができたものの、あの素晴らしいビッグスワンの踊るを観るために、そしてクリスのインタビューも内容を確認するためにもう一回観ようとしたら、急に見られなくなった。ショックだわ。
保存もうまくできないし。
神戸での3回の舞台は泣きっぱなしで大変だったけど、ここではあまり泣かなかった。大好きなジェイクリコンビでも、王子の死のところで涙を流したくらいで。
というのも、一つには観客の質の違いというのがある。2年前にここで観た時も感じたのだけど、ここの観客はものすごく一つ一つのことに反応する。おかしい時には激しく笑うし、たとえば執事が銃を取り出して撃った時にはびくってびっくりする。4羽小白鳥の踊りや、スペインの踊りでダンサーたちがヘンな顔をして踊るところはみんなどっかんどっかん笑っている。するとこちらもつられて必然的に笑っちゃって、そうすると、笑いを取る細かい芝居に目が行ってしまったりして。しみじみと感動するという見方がしにくいところだ、と思ってしまった。多分踊る側にしてみれば、反応が大きくて嬉しいんだろうけど。舞台の内容は良いのに、泣けない。
舞台が非常に狭い。 ホセは体が大きいこともあってか、4幕の一羽ずつ登場するシーンで飛び出すコーディやアダム(1番スワンの位置)にぶつかられていた。ダンサーもみんな、ここは踊りにくいって言っていた。
が、観客のノリのよさに引っ張られてか、白鳥たちは元気いっぱいに踊っていた。2幕の4羽の大きな白鳥の踊りのパワフルさには圧倒される。サイモン・ウィリアムズが一度も出なかったのは残念だったが、ピーター・ファーネスの大きな白鳥のダイナミックでパワフルな動きには釘付け。彼のビッグスワンを4回見られたのはすごくよかった。大クリスも大スワンを踊らなかったのが少し物足りなかったけど、その分ピーターに集中できた。4羽の小さな白鳥の踊りでは、アダム、ベン、ショーン&コーディというコーディ以外極悪小白鳥組が飛び跳ねる。特にベンの動きがとてもいい。
そしてなんといっても、3幕の通称“ウェストサイドストーリー”こと男女対抗ダンス合戦のノリの良さといったら。日本公演でも東京の楽や神戸では、群舞のところで男性陣のHey!というかけ声が聞けるようになったけど、ここでのうぉーって咆哮のようなかけ声はすごかった。本当に楽しそう。
勢いという意味では、4幕の白鳥たちがザ・スワンに襲い掛かるところの迫力と攻撃性もより一層増した気がする。特にザ・スワンの羽根をむしり噛み付き頭突きを食らわすピーターさん、すごいよ。公演回数を相当重ねてきたからか、このあたりのアンサンブルの一体感はすごい。ベッドに大勢乗っかった白鳥たちとザ・スワンが対面するところのユニゾンの動きはまさしく鳥肌もの。
ピーター&カースティの過激イタリアコンビも3回登場して、本当にピーターファンには満足度が高かった。この最高に笑えるイタリアはもちろんここでもとても受けていた。エリザベスのイタリアや、ヴィッキーのドイツ、そしてトレイシーのガールフレンドなど女性陣のキャストはかなりシャッフルされていたけど、やっぱりカースティ&ピーターのイタリアコンビは最強。ピーターのユーモラスな演技と、カースティのキュートなセクシーさ。ピシャっとキマる顔面平手打ち。
アクシデントもいろいろあった。
前述の4幕ホセに小白鳥衝突。2幕冒頭、ニール王子が入水自殺しようと遺書を書いている最中に、ホセが早く出すぎて、飛び込もうとする前にザ・スワンがいるものだから自殺未遂できない王子。一瞬素に戻って驚いているニールと、何事もなかったかのように悠然と翼を広げるホセ。ホセらしいわ。
3幕の女王とザ・ストレンジャーの黒鳥PDD。ここで女王が黒い手袋を脱ぎ捨てて投げ、白い腕を露にしてセクシーな踊りをストレンジャーと踊るわけだが、イザベル女王の投げた手袋が高く飛びすぎて、柱の途中に引っかかってしまい、白い柱に黒い手袋が引っかかったままの状態で踊りとドラマが繰り広げられるのはちょっとだけ間抜けだった。
1幕のコーギー(わんこですな)散歩シーンが2回なくてはならないのに、散歩係のショーンが2度目に出てこなかったことがあった。そのため、ガールフレンドとコーギーとのからみもなくてちょっと寂しかった。
女王はニコラ・トラナが帰国してしまったのでキャンディスとイザベルの二人体制。キャンディスはいつもはハンガリーの王女を演じている長身の絶世の美女。若くて恐ろしいほど美しくてちょっと冷たい感じの女王だ。多分身長が180cmくらいあるので、ホセニールのデカコンビの時にしか出演できないのだろう。一方、イザベルの方は背はあまり高くなくて、ちょっと重そうである。もちろん太っているわけではないんだけど、ホセもジェイソンもリフトするのに苦労していた。
肝心のジェイソン&クリス、ホセ&ニールについてはまた日を改めて。
ジェイソン・パイパーの魅力の多くは、彫刻のような肉体美とともに、彼のシャープなのに時として慈愛、深みを感じさせる眼力がもたらしているのだと思う。2幕のワイルドで聖なる野獣のような、高貴な野生を宿したジェイソンスワンにはたまらない魅力があるが、4幕の瀕死のジェイソンの悲しみを宿した瞳には、胸の奥底深くに眠る感情を刺激してやまない、幾千もの言葉を連ねても表現できない、あまりにも悲しい美しさがこめられている。
青白く輝く肉体に刻まれたいくつもの傷。ザ・スワンは弱った自分の姿を王子に見られることを恥じているかのようだ。王子に生きる歓びを教えた、強く雄雄しいザ・スワンはここにはいない。ザ・スワンは、こんな姿にされてしまい、そして死ぬことを恐れている自分を王子に見て欲しくなかった。だけど、そんな彼に王子は子供のように擦り寄って、その脚にすがりつく。ここでザ・スワンも、そして再びザ・スワンに会えた王子も安堵する。しかしそんな一瞬の安らぎは、白鳥たちの攻撃で断ち切られる。ザ・スワンから引き剥がされる王子はベッドから転げ落ちる。ザ・スワンも王子もお互いの手をつかもうと腕を差し出すが、ギリギリのところで届かない。白鳥たちに攻撃され弱っていく王子を見ても、自身が弱っていてどうすることもできないザ・スワンは、まるで自分自身が切り裂かれ痛めつけられているかのように苦しみ、ベッドの上で激しく悔しがる。残された力を振り絞って白鳥たちを蹴散らしたザ・スワンは、王子が動かないのを見て彼が死んだのではないかと思い、天を仰ぎ涙を流し崩れ落ちるように慟哭する。王子が彼に向かって這い出す。ザ・スワンは王子を堅く堅く抱きしめる。クリス王子は赤ちゃんに帰ったかのように、穏やかな表情だ。
しかし、一羽、一羽とベッドの上に白鳥たちが飛び乗っていく。シャーっと威嚇するコーディの白鳥。白鳥たちの群れとザ・スワン、対峙する彼らの翼の動きがユニゾンとなって、鳥肌が立ちそうなくらい美しくも恐ろしいシーンだ。ザ・スワンの最後の飛翔は、もうわずかしか残されていない力を振り絞って、王子を守るために戦う姿である。ザ・スワンにとって王子は自分の中の無垢な部分を象徴するものであり、王子を失うことは自分の体が引き裂かれてしまうことを意味しているのだ。それは王子にとっても、同じこと。ザ・スワンはいつしか、王子自身の一部となっていたのだ。同じ人間としてありえないと思えるほど、クリス王子は体をよじり、色んな方向に捻じ曲げてのた打ち回る。
戦う前からひどく痛めつけられていたザ・スワンは、磔にされたキリストのように大きく翼を広げたあと、どんどん弱っていき、白鳥たちに羽根をむしられ噛み付かれ、王子に「君を守ることができなくて本当にごめんね」とあふれるばかりの愛をこめながらも悲しく苦しげな表情を浮かべ、ベッドの中に沈んでいく。まるで咲き誇る大輪の花が一気に散っていくように。ジェイソンの体が力強く美しいほど、その若く美しいものが死んでいく姿が悲しい。
火がついたように号泣し始める王子。こんなにも激しい悲しみを舞台の上で観たことがあっただろうか。大粒の黒い涙を滝のように流し、体をよじって全身で泣いている王子は、スワンの名前を叫び、狂ったようにベッドの周りやベッドの中を、ザ・スワンの姿や残り香を求めて探し回る。ザ・スワンというのは王子にとっては生きることのすべてを意味している存在だった。そしてザ・スワンとは彼自身のことでもあった。ベッドの上に佇んで体中の水分を流しきった王子は、「そうだ、死ねばスワンと一緒になれる」ということに気がつく。彼は再び、右腕を前に差し出す。あの世へと旅立ったザ・スワンに連れて行ってと求めているように。そしてクリスは、日本公演で初めて、死を目の前にして一瞬穏やかな微笑を見せる。キラースワンにとどめを刺されたとき、満足そうな、子供が眠っているような顔で彼はこの世に別れを告げる。死というものがこんなにも幸せであったということは、なんと悲しいことだろう。ここでのクリスの、心境の変化をつぶさに見せる内省的な演技が素晴らしい。
私も、自分の体中の水分がなくなってしまうんじゃないかと思うほど、泣いた。体の中に泉があって、そこからこんこんと湧いてくるように涙がとめどなく流れ落ちる。階段も上がれないほど憔悴しきった。
全身全霊で、持てる力と感情をすべてを出して、この役を演じきったクリスとジェイソンに乾杯。
「白鳥の湖」で王子役を演じたクリストファー・マーニーが出演しているというオペラ「タヒチ島の騒動」のDVDが入手できるということで、早速注文してみた。
レナード・バーンスタイン作曲のオペラで、BBCが製作したテレビ用の短編作品(41分)。50年代のアメリカ郊外を舞台に、倦怠期にある夫婦の騒動を辛らつに描いている作品、ということなのだが時間がないのでとりあえす早送りして、クリスの出演シーンを探した。一応IMDBにも載っていて、クレジットに確かにクリスの名前がある。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007JGMI/qid%3D1115334037/249-1326184-4019553
実際のところ、クリスの出演シーンは5分あまりだった。主人公の男がスポーツジムに行って体を鍛えながら歌うというシーンに、クリスは登場する。男ばっかりでけっこう妖しい雰囲気。クリスは袖が黄色いTシャツを着ていて、黙々と重量挙げをしたり腹筋をしたりしている。でも、それっぽい人だと目星をつけて、コマ送りで見てようやく彼だと認識できたって感じ。4年前の作品なのでクリスは21歳。さすがに髪の毛はふさふさしている。かわいい。
それからなぜか主人公はシャワールームに行って、そこにはいっぱい男性のお尻が登場する。ただし後姿なので、そこにクリスがいたかどうかはわからない。裸なのに歌を歌っていて、かなり間抜けなシーン。最後主人公はジムに行って、そこで男6人がトレーニングウェア姿で踊っているのだが、その中にクリスもいる。後列なので顔がわかりづらいがさっきと同じシャツを着ているのでそれでわかる。かなりへんなダンスだ。2年前の「白鳥の湖」で執事を演じたリチャード・クルトも出演しているはずなのだが、どこにいたのかはわからない。
いじょう。
作品自体はウィーンのTVアウォードを受賞していて評判はいいらしいので、時間があるときにちゃんと観よう。
これだけのために送料込みで4000円はビミョウだった。でも一応お宝映像になるのかな?
追伸:本家サイトにクリストファー・マーニーのファンページを作りました。といっても情報全然ありませんけど。良かったら見てくださいね。英語版作らなきゃ。
つうわけで、韓国2日目のキャストです。
コーディが出ていないのが気になります。スワン1はギャヴくんですね。
そしてまたヴィッキーがドイツ王女で登場ですね。女性陣はキャスティングに苦労しているようです。
やっぱりイタリア王女はカースティにやってほしいものです。ピーターとカースティのイタリアコンビはこのプロダクションの最高のポイントの一つだと思うんだけど…。
5月 11日(水) 20:00
l 白鳥/ザ・ストレンジャー (The Swan/The Stranger) : Jason Piper
l 王子(The Prince) : Christopher Marney
l 女王 (The Queen) : Heather Regis Duncan
l 執事 (The Private Secretary) : Peter Furness
l 女友達(The Girlfriend) : Sophia Hurdley
l 幼い王子(The Young Prince) : Simon Karaiskos
l 白鳥たち
Gavin Persand
Adam Rutherford
Ben Dixon
Shaun Walters
Francesco D'Astici
David Rhys
Irad Timberlake
Joe Colasanti
Simon Humphrey
Dominic North
Ashley Bain
Glenn Graham
Chris Keerie
Simon Williams
l 各国王女
Pia Driver (フランス王女)
Kirsty Mather (ルーマニア王女)
Tracy Bradely (スペイン王女)
Candice Evans (ハンガリー王女)
Vicky Evans (ドイツ王女)
Elizabeth Mischler (イタリア王女)
Maryam Pourian (モナコ王女)
Emma Bown (バッグレディ)
女王とストレンジャーの踊り。黒鳥の曲に乗ってのダンスは、ホセがとても淫靡に色っぽいのに対して、ジェイソンはかっこいいんだけど明るすぎてそんなにセクシーではない。ジェイソンがストレンジャーを演じる時は、どちらかといえばニコラ女王の動きに注目してしまう。ニコラのここでの動きはあだっぽいのに優雅で、見とれてしまう。誇り高く、若い男性と火遊びをしても決して本気にはならない彼女が、恋に舞い上がってうっとりと身を任せている。待ちきれないわ、とストレンジャーの上着を脱がせる。そんな母親とストレンジャーのダンスを部屋の片隅で心震えながら見守る王子。
そして王子とストレンジャーのタンゴのシーン。ここは本当にゾクゾクさせられるところだ。ストレンジャーは時には優しく、王子に寄りかかるように誘惑しながら、いざ王子が向かってくるとアグレッシヴに牙を剥く。王子の腕を捻じ曲げてするりと身を引く。ジェイソンのストレンジャーは、首藤王子にはひどく残酷だがクリスに対しては少し優しい。だが、この少しの優しさがかえってクリス王子にとっては仇となる。ぼくに優しくしてくれた、ぼくの想いに気がついてくれたと思った瞬間手のひらを返したように冷淡に接して、彼をどん底へと突き落とすのだから。「どうしてぼくにこんなにひどいことをするの」クリスの王子はいつも質問してばかりだ。なぜ自分の頭の中にこんなにたくさんの疑問符が満たされるのか、わからない。そしてこの疑問符に押しつぶされて、彼は壊れていくのだ。そんなときでも、自分の服装の乱れを直そうとする折り目正しい彼である。額に線を引き「オレがあの時の白鳥だよ」と王子を見るストレンジャー。だが、あのニヤリとした悪魔的な笑いがなかった。ただ、白鳥の動きを模倣しながらもアグレッシヴに、まったく別人の死神が踊っているかのように動いて見せているところはさすがである。
王子は舞踏会の出席者たちに散々笑いものにされるが、嘲笑されたことより、ストレンジャーが彼を傷つけいたぶったことが彼を苛み、悲劇の引き金を引かせる。
ニコラ女王の優雅で色っぽく、匂いたつように美しいアームスが印象的な踊りに続き、男女対抗ダンス大会。ジェイソンやっぱり調子悪そうだ。いつもなら彼のやんちゃな魅力が発揮されるこのシーンでの精彩がない。でも精一杯一生懸命に踊っているのは見て取れる。足を次々とテーブルに掛けて女王をリフトするところでは、何故か涙が出た。これぞプロの仕事、という根性を見た気がしたからだろうか。
4幕。クリスの凄さはここだ。日本での最後の公演だったということもあるのか、渾身の演技である。
パジャマ姿で精神病院に閉じ込められた王子。彼はなぜこんなところに連れて行かれたのか、理解できない。クリスの王子は狂っていないのだ。ちょっと混乱していただけ。母の姿を認めると、子供のように擦り寄っていく。優しい母の表情になった女王は、しかし執事登場とともに厳しい女王の顔に戻り「やっておしまい」と看護婦軍団や執事にロボトミー手術を命じる。「ママ、どうしてこんなことをぼくにするの」と泣きじゃくる王子。途中で女王は、なんてことを私はしてしまったの、と嘆くがあとの祭り。「どうして?」と疑問符を抱えたまま王子はよろよろとベッドへ。
ベッドの上で目覚めた王子は、ベッドの上を転げまわる。冒頭、まだ幼い王子が白鳥の夢を見て激しくうなされている、その様子を思い出させる。王子は子供へと還って行く。今までの短い人生を、逆回しに再現するように、体じゅうの関節を使ってクリスは表現する。混乱の中に見せる微笑みのなんという悲しさ。何物かが彼の体を縛り付けている。それを振りほどこうと王子はもがくのだが、もがけばもがくほど見えないロープは彼をがんじがらめにする。それが人間の動きとは思えないほど、色んな方向へとぐにゃりと曲がる王子の体。傷ついたザ・スワンがベッドの中から這い出した時、ふと、そのロープは切れるのだった。驚きのあまり、エクソシスト歩きで上手から下手へと猛スピードで王子は移動する。
そしてザ・スワンの、深い悲しみに包まれた瞳。ふたりに残された時間は、わずかしかないことを物語っている。
(つづく)
すごいですね~。細かいキャストまで出してくれて親切です。自動翻訳と格闘しました。
ハングルの勉強のための本はいっぱい家にあるのに全然読めません。
女王様は今日はキャンディスだったんですね。そしてビッグスワンはこのキャスト表のとおりだったとしたら、ベストメンバーだわ。
***マシュー・ボーン今日の公演出演舞踊家案内
<< 20:00 5月 10日> >
白鳥/ザ・ストレンジャー(The Swan/The Stranger) : Jose Tirado
王子(The Prince) : Neil Westmoreland
女王(The Queen) : Candice Evans
執事(The Private Secretary) : Alan Mosley
女友達(The Girlfriend) : Sophia Hurdley
幼い王子(The Young Prince) : Gavin Persand
***白鳥たち(Swans)
Adam Rutherford
Ben Dixon
Shaun Walters
Simon Karaiskos
Francesco D'Astici
David Rhys
Hendrick January
Nik Kafetzakis
Dominic North
Simon Humphrey
Rain De Rye Barrett
Simon Williams
Peter Furness
Chris Keerie
*** 各国公州外:
Pia Driver (フランス王女)
Emma Bown (ルーマニア王女)
Tracy Bradely (スペイン王女)
Heather Regis Duncan (ハンガリー王女)
Vicky Evans (ドイツ王女)
Elizabeth Mischler (イタリア王女)
Maryam Pourian (モナコ王女)
Kirsty Mather (バッグレディ)
3幕。今回は舞踏会の出席者を演じるダンサーたちのキャストが大幅にシャッフルされていた。いつもはドイツの王女を演じている長身のエリザベス・ミシュラーがエッチなイタリアの王女。(エリザベスはスタイルが良くて美人なのだが、イタリアの王女の時のメイクはちょっとおかまっぽい)。メリアムが怪我をしているらしく、蛾の精とフランス王女はピア。
クリス王子は母のことが大好きなので、母と一緒に踊れるのも嬉しくて仕方ない。でも、ここでも母親にダメ出しをされる。さらに、先日彼を裏切ったガールフレンドが招待されてもいないのに、図々しく出席している。ニール王子だったら「ぼくに近寄るんじゃない、クソ女」って感じなのだが、クリスだと「どうしてぼくにあんなにひどいことをしたのにここに来ているの?」と悲しげに怒っている感じだ。そして王子は、思わずザ・スワンの姿を来客の中に探してしまう。そんなところへ、ザ・ストレンジャー登場。彼の姿を見つけて、雷に打たれたようなショックを王子は受ける。彼から目を離すことができない。しかし、姿かたちはザ・スワンに似ているものの、このザ・ストレンジャーは天使の姿をした悪魔であり、魅惑的な笑いを浮かべながら、あけすけなエロスでその場にいる者全員を誘惑していく。心乱される王子。しかも母親はまた例によって男癖の悪さを発揮し、フランスのエスコート(これがまた、詰襟の高校生みたいな若いドミニク・ノース君が演じているのだから余計やらしーって感じ)とともに奥の部屋へと消えていく。母が若い男喰いまくりなのはもちろん前からわかっていたことなんだろうけど、ナイーブな王子はそのたびに深く傷つく。
そしてなんとこの日、憤然としたクリス王子は母親に対抗すべく、フランスの王女の手を取って奥へと消えた。まさかそんなことをするとは…。
この日のジェイソンは体調が悪そうで、特に3幕ではいつもの軽やかで邪悪な笑いを浮かべつつキビキビとした動きが見られない。スペインの踊りの時には、いつもはジェイソンのストレンジャーが茶々を入れたり、投げキッスを投げたりするのが楽しいのだが、舞台袖に姿を消してしまっていた。
ただし、チャルダッシュの時のガールフレンドとの踊りはとてもよかった。このシーンでは、ガールフレンド役のソフィア・ハードリーの演技力が際立っている。ガールフレンドは本当は王子のことが好きで、お金のために彼を騙してしまって本当に申し訳なく思っている。なんとかして仲直りをしたい。でも、王子は彼女のそんな気持ちを受け容れてくれない。ストレンジャーに無理やり引きずられて踊らされ、意に反して王子の目の前で誘惑されキスされる。王子に向けて「助けて」と手を伸ばしてもそれは届かない。心は王子の方を向いているのに体は裏切っているのが見えるのが悲しい。
王子の方はと言うと、ガールフレンドのそんな気持ちなどまったく気がつかずに、ただただストレンジャーへ目が釘付けになっている。ガールフレンドを弄ぶストレンジャーは、そのことによって同時に王子の心も踏みにじっているのだ。王子は「どうしてこんなことをぼくにするの?あなたはあの時の白鳥だよね。それなのにどうして?」とその大きな瞳で泣きそうな表情を浮かべている。
(つづく)
祖母とのお別れのため2日に日帰りで名古屋に行ってきた後、一旦東京に戻って家人の食事を用意し、深夜バスに乗り込む。
夜行バスでの移動は思ったほどハードではなく、睡眠導入剤なしで眠れた。大阪~神戸間の道が渋滞していて三宮着が1時間遅れる。同行した友人が調べておいてくれた銭湯が朝は10時までの営業で、慌てて入る。
神戸国際会館こくさいホールは新しい建物で、入口近くの中庭ではスワンズが文化村のときと同じようにスタバのコーヒー片手に日向ぼっこをしていた。キャスト発表は、なんと主演二人の名前を書いた紙が張り出されているだけ…。会場の人に聞いても、キャスト表って何のこと、って感じ。ようやく開演10分前にキャストが張り出される。
5月3日13時開演
ザ・スワン/ザ・ストレンジャー:ジェイソン・パイパー
王子:クリストファー・マーニー
クリス王子を見るためだけに、1公演のためにわざわざ神戸まで足を運んだ人もいたくらいで、今日もクリスの日だった。本当にクリスは素晴らしい。一旦彼を観てしまうと、目が離せなくなってしまう。登場した時は素直で普通っぽい男の子。ガールフレンドにキスされて、唇を拭うけどとても嬉しそうだし、母親に交際を反対されるとムキになって怒るどそんなイノセントで純粋な青年が、どんなに求めても母の愛を得られず生きる希望をなくしていく。母親の愛を求めて拒絶されても、歩み寄ってくる母の姿に一瞬喜ぶけど、しゃんとしなさい!と叱られしょんぼり。繊細な彼の心が自分のことのように伝わってくる。
バーを追い出され、ガールフレンドの裏切りに深く傷つく王子。いつ見ても、ここでのクリスのソロが悲しいほど美しいことに心を打たれる。王子の悲しい気持ち、この世の中で誰にも必要とされていないんじゃないかという苦悩。その思いをこめながらも、この世界から飛び立ちたいともがく苦闘の形跡。高く飛ぶことはできないけれど、それでも指の先までぴんと伸ばし、アラベスクはあくまでも美しく、背中や腕の関節は柔らかい。技術的な面を見せつけるような振付ではないけど、身体能力と表現力が求められるところで、難しい技も、いとも簡単にこなしているクリス。
王子は2幕の始め、スワンクバーの前に佇み白鳥たちの幻を見る。苦悩に沈んだ表情の彼の背後に白鳥たちの幻影が現れ、王子は腕を前に差し出す。このシーンに限らず、王子は腕を差し出す仕草を反復する。伸ばした手で何かを必死につかみ取ろうかとするように。少しだけ、王子は微笑んだように見えるが、再び曇る。
ザ・スワンが登場して、おずおずと白鳥に近づく王子。ワイルドで獰猛なザ・スワンに怯えながらも、はやばやとスワンの動きを模倣する。ザ・スワンと王子が接近し、王子が少し遅れて模倣する動きが交錯するさまがとてもスリリング。クリスのダンスの流れるような美しさは、王子が人生の中で初めて出会った美、それを感じた喜びを象徴するものだろうか。ザ・スワンという自由で力強い生き物を知って、彼に憧れ、少しでも近づこうという気持ちが感じられる。ジェイソンのメリハリがあって肉体性を感じさせる踊りに対し、クリスはしなやかで端正で柔軟かつ優雅だ。王子のノーブルさと初々しさを感じさせる。ちょっと前まではカッコいいジェイソンにばかり目が行っていたのだが、今日はクリスから目が離せない。
大きな白鳥の踊りを踊ったのは、レイン・ド・ライ・バレット、サイモン・ウィリアムズ、クリス・キーリー、グレン・グラハム。レインかグレンの代わりにピーターが入ると最強ビッグスワンって感じなのだが、でも今日のビッグスワンも力強く100%のパワーを出し切っていて、見ているだけで泣きそうになった。特にサイモンのスワンがダイナミックでいいね。
そして2幕のクライマックス、コーダ。晴れやかな表情の王子はザ・スワンとユニゾンで踊る。時々「ついてきているか」とザ・スワンが振り返るのが兄貴っぽくて、すごく泣ける。コーダのラストでクリスが見せるジュテ・パセ・アン・ナリエール(いわゆるえびぞりジャンプですな)が、これまた驚異的だった。一瞬のうちに体が柔らかく後ろに反り、すっと後方に伸びた脚が腕の上まで綺麗に上がっているのだから!そのあまりの美しさに、涙が止まらなくなった。優しく王子に視線を送るザ・スワン。ザ・スワンが飛び去った後も、王子はまっすぐ体を伸ばし、2幕の最初のシーンと同じように右腕を前に伸ばし、必死に何かをつかもうとしている。それとも、つかみ取れたのだろうか?
幸せに打ち震え、笑顔を見せる王子。でも、そのこぼれるような笑顔には、どこか必死さと悲しさ、切なさも湛えられていて、胸が締め付けられそうだ。歓びを体中で表現し、遺書を破り捨てて飛び上がるその姿には、来るべき悲劇の予感が漂っている。
(つづく)
まだ自分の中の気持ちの整理が全然ついていないんだけど、このあたりの公演について書かないと先に進めないので。
何回観に行ったか怖くて数えていなかったけど、半券とかキャスト表とか観る限りでは、22回は行っているようだ。でもキャスト表や半券がない日もあるんだよね。
4月26日19時開演。ザ・スワン/ザ・ストレンジャー:ジェイソン・パイパー、王子:クリストファー・マーニー、女王:ニコラ・トラナ。
組み合わせとしては一番気に入っているジェイソン・クリス組。(ホセ・クリス組はまた特別の素晴らしさがあるので別格)。この組み合わせで観た全8回も、東京で観るのは今日で最後である。ジェイソン・首藤は6回観ているので、実はそんなに回数が変わらないのだね。クリスの演技が観られるのは最後かと思うと悲しい…。
いつ観ても全身全霊で踊っているクリス王子。母親の期待にこたえようと一生懸命だ。ガールフレンドに出会ったときはニコニコととても嬉しそう。すごく初心な彼は、彼女にキスされて一瞬驚きながらやっぱり幸せそうで、気まずそうに唇をぬぐうもののウキウキしているのがわかる。母親に彼女を紹介して、「こんな女なんて冗談じゃない」って言われて憤然とする。女王は息子の目の前で、若い兵士たちの中から一人エスコートを選んで今夜のお供とする。母親の“女”としての姿を見せ付けられて表情を曇らせる王子。
オペラハウスのシーン。席が2階上手バルコニーだったので、ロイヤルボックスがすぐそばに。絶好の王子観察スポットだ。王子はいつでも母親が自分のことをどう思っているか、自分がいかに母の期待に応えられるかが最大の関心事である。ロイヤルボックスで、自分のガールフレンドのお行儀の悪さにとても居心地の悪そうな、困った表情をしておろおろする。「こんな女の子連れてきて本当にごめんなさい」って女王に謝っている。確かにガールフレンドの観劇態度は悪い。お菓子をボリボリ食べてエスコートばかりか女王にまで勧める。ばか笑いして女王に腕をぶつけてしまう。携帯電話を鳴らしちゃう。クライマックスでは腕をブンブン指揮者のように振り回す。ママを怒らせちゃった、どうしようとかわいそうなくらい慌てる王子。クリス王子はとにかく「ごめんなさい」と言っているばかりで、悲しそうな顔を見せるのが切ない。
暗い部屋で上着を脱ぎ捨て、一人で飲めない酒を飲む王子。部屋に入ってきた女王にすがりつくが、思いがけず拒絶されてしまい傷ついた表情。その悲しい思いをぶつけるように、王子は母を激しく抱く。「どうして、ぼくを拒絶するの?どうしてぼくを愛してくれないの。こんなにお母さんのことを愛しているのに」。どんなに激しく母を求めても応えてもらえず、母は彼の腕から逃れようとする。この二人の間に性的な匂いは薄く、ただただ母の愛を求めている姿が悲しい。「しゃんとしなさい」と女王に姿勢を正される王子の心は、暗闇に沈んでいく。 もともとは純粋で素直でイノセントな王子が、ここで初めて本当に絶望する。
(つづく)
サイトを開設してからなんともう6年目になります。一時閉鎖したりURL変更したり、いろいろと紆余曲折ありました。もともとは映画サイトだったんですが、最近はすっかりバレエネタばかりで。しかし「白鳥の湖」が始まってから急速にPVが増えて、あんまり更新もしていないのに申し訳ないです。レビューもちゃんと書こうと思っているのだけど、胸がいっぱいでぜんぜん筆が進みません。
キリ番の方がいらっしゃいましたら、申し出てみてくださいね。(本サイトのカウンタは下のほうにおいてあるので、気がつかない方も多いと思いますが)
いわゆる喪服系の服というのを私は持っていなくて、いつも黒いスーツを着て誤魔化しているのだけど、この季節に着られる黒スーツがパンツスーツだったりミニスカートだったり、使えない服ばかり。黒いジャケットは10枚くらい持っているけど、スカートがない。箪笥の中をひっくり返す。自分がいかに衣装持ちで、しかもピンクとか赤とかのワンピとか派手な服ばかりということを実感して深く反省。
下記の事情もあって、明日から数日留守にします。
帰ってきたらちゃんと更新するのでお許しくださいませ。
2日の夜に神戸に向けて出発する予定が、前前から具合の悪かった祖母が亡くなってしまった。
1ヶ月前にお見舞いに行った時には頭もしっかりしていて、いろんな思い出話をしてくれて、その後快復の兆しもあったのに。
急なことなので、今は悲しいという実感もすぐにはわかないが、言葉もない。でも涙は出てくる。
5日に名古屋でお葬式があるという。5日は関西に転勤で引っ越した友人と遊ぶ予定だったのだがキャンセル。帰りの夜行バスもキャンセル。
まだお通夜の日程も出ていないが、最悪神戸公演は観られないかもしれない。クリス王子にも会えないのかもしれないのだ。
今回は本当についていない。一昨日定期券を盗まれたし。試練の時だ。
追伸。いろいろと暖かい励ましの言葉ありがとうございます!Aさん本当にありがとう。
神戸にいかれる方はぜひ楽しんでいらしてくださいね。
また例によって起きたら昼の1時。昨日の出来事があってすごくブルーだったので、やけくそになって寝ていた。
上野はゴールデンウィークつうことで凄い人出。
東京文化会館でシルヴィ・ギエムの「愛の物語」Aプロ。演目は「真夏の夜の夢」(東京バレエ団)と「マルグリットとアルマン」。
「真夏の夜の夢」は舞台装置と衣装がバーミンガム・ロイヤルから借り受けたもの。いつものしょぼい東京バレエ団の装置・衣装と異なってなかなか豪華で、いつもの何割増かに見える。難を言えばオベロンの衣装が緑過ぎていまひとつかな、と思うくらいか。
踊りについて言えば、まずタイターニア役の吉岡美佳さんはとても気品があって美しかった。私はユカリーシャも水香も好きなダンサーではないので、今回吉岡さんの回を観ることができたのがラッキー。派手さはないけど、すごく安定していて、タイターニアの成熟した漢字が出ていて良かった。オベロンの後藤晴雄さんは、もう少し頑張りましょう。細かいミスが多く、いっぱいいっぱいな感じがしてしまった。冠がずれきて鉢巻状態になっていたし。
パックの中島周くんはなかなか良かったと思うが、キャラクター的にはパック向きではないんだろうな。難なくこなしていたと思う。大嶋さんで見たかったけど。
ボトムの高橋竜太さんも健闘していた。ロバのかぶりものをかぶって、ポアントで踊るので難しい役だと思うけど、コミカルで似合っていたと思う。デミトリアス役の木村和夫さんも良かった。
東京バレエ団名物?の足音のうるさいコール・ドは相変わらず。でも楽しくわかりやすく、全体的にはよくできたプロダクションだと思う。
「マルグリットとアルマン」マルグリットにシルヴィ・ギエム、アルマンにニコラ・ル・リッシュ、アルマンの父にアンソニー・ダウエルという豪華キャスト。でも、実質の上演時間が30分という短さで、何が起こったかも理解する暇がなくあっという間に終わってしまったという感じ。席が3階席後方ということもあって、細かい演技を見るにはつらく、1万4千円もしたチケットの元は全然取れていないと思った。いうまでもなくシルヴィとニコラのパートナーリングは良いしテクニック的にはまったく文句はないけど。私は個人的にはシルヴィは好みのダンサーではない、凄いと思うけど感動しないんだな、と改めて思ってしまったのだった。ダウエルさんは立っているだけで美しいね。
「真夏」が楽しかったから、まあいっか。(まだ白鳥後遺症中)
昨日の事件もあってやけくそになり、ある重大決心をしてしまう。それは何かは、秘密(笑)。
今回、「ロイヤル十八番セット」というのでチケットを買ったので、特典として「FESTA2003」という写真集を会場でいただく。(実はこの写真集目当てでセット買いしたので、憑いていなかったら今回行っていなかったと思う) 2003年のバレエフェス、パリオペ来日公演など、貴重な写真がいっぱい載っている。中でも、バレエフェスのガラのおまけである男女入れ替え版「ドン・キホーテ」の写真は貴重。キトリを演じたホセ・カレーニョやキューピッド姿のジョゼ・マルティネスが見られるんだから。女装軍団の写真はあやしくて圧巻。すごく豪華で素敵だけど、重くて持って帰るのは一苦労だった。
最近のコメント