『香港国際警察NEW POLICE STORY』警察故事
ジャッキー・チェン映画は中学の時に弟とよく見に行ったものである。もちろん傑作『ポリス・ストーリー/香港国際警察』も。ハリウッド進出後も意外と彼の作品は観ているなあ。
さて、周りの香港映画ファンからは傑作の誉れ高いこの作品、往年の彼の作品を髣髴させるサービス精神満点で楽しめた!
ジャッキーってもう50歳になるというのに、本当にアクション頑張っているね。高層ビルからの駆け下りとか、火のついたロープに飛び乗るとか、暴走バスを乗りこなすとか。ワイヤーは使っているけど、素早く華麗に展開する動きはさすがに見ごたえ有り。
ジャッキーに限らずアクションシーンはかなり気合が入っている。警察が犯人を追い詰める際の隊形とか人員配置がかっこいい。香港国際展示場を縦横に使ったアクションや、バス暴走のやけくそなまでの街中破壊ぶりというお約束の展開。ビル駆け降りはジャッキーだけではなくニコラス・ツェーやテレンス・イン、ココ・チャンも挑戦している。
ジャッキー映画にしては若干シリアスすぎて笑いが少ないところが難点かもしれない。部下を9人も亡くすシーンなどは、ちょっと悲し過ぎて洒落にならないほど。そのせいで酒びたりになってしまった刑事という、けっこうしょぼくれた役。でも、酔いつぶれていてもやるべき時にはちゃんと体が動くのはさすが。
ニコラス・ツェー演じる若手刑事が、『踊る大捜査線』の青島コートそっくりのコートを愛用しているのはちょっとしらけるが、彼がジャッキーを「頑張れ僕のヒーロー!」と応援しているのは、ジャッキーファンが彼を応援しているようにも見えてきて胸が熱くなる。ちょっと人情話っぽい終盤の展開は香港映画の得意とするところ。よく考えると結構悲惨な話なのだが、この若者と、(TWINSのシャーリーン・チョイ演じる)可愛い婦人警官がいるおかげでずいぶんと明るく希望があるように思えてくる。
欠点がいっぱいあっても、サービス精神満載、ほろりと泣けて暑くなる映画というのは観ていて気持ちいいね。アクション映画好きなら必見。
ダニエル・ウーとテレンス・インの『美少年の恋』コンビは、そろそろ似たような悪役ばかりというタイプキャストから抜け出た方がいいと思うけど。
« 『大統領の理髪師』Bunkamuraル・シネマ | トップページ | 舞台に恋をするということと「幻想~白鳥の湖のように」とマシュー・ボーン「SWAN LAKE」 »
「映画」カテゴリの記事
- 11/27 公開 映画「コール・ミー・ダンサー」主演、インド出身のダンサー、マニーシュ・チャウハンにインタビュー(2024.11.22)
- 映画『リル・バック ストリートから世界へ』(2021.08.17)
- セルゲイ・ポルーニン出演映画『シンプルな情熱』7月2日より公開(2021.07.02)
- マシュー・ボーンin シネマ「赤い靴」2月11日劇場公開(2021.02.11)
- 2月6日マシュー・ボーン出演『赤い靴』オンライントークイベント開催(2021.02.03)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『香港国際警察NEW POLICE STORY』警察故事:
» ジャッキー・チェン、いいです:香港国際警察 [単身赴任 杜の都STYLE]
さすがジャッキー・チェンです、感動! [続きを読む]
« 『大統領の理髪師』Bunkamuraル・シネマ | トップページ | 舞台に恋をするということと「幻想~白鳥の湖のように」とマシュー・ボーン「SWAN LAKE」 »
コメント