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« 『白鳥の湖』3月12日18:00(前半楽) | トップページ | 「幻想~白鳥の湖のように」ハンブルク・バレエ »

2005/03/19

天然のカオス、大森南朋. 『新・痴漢日記』

残業に引っかかってしまい8時40分に行ったらとっくの前に立ち見になっていた。座布団をもらって床に腰掛けるが床に座る場所もないほど。
大森くんったら今や女子に大人気なんだ。だって今日の作品はVシネマの「新・痴漢日記」だよ。でも8割が女性客でしかも若い子ばかりだ。 彼はすごく透明な個性の持ち主で、色んな色に染まる。本当にいい俳優だな、と今日見て改めて思った。

映画の方は実はとてもウェルメイドでハートウォーミングなラブストーリーだった。大森南朋は、『ヴァイブレータ』でセクシーなトラッカーを演じたかと思えば、初主演作だったこの作品では女性と口を聞いたこともないような気が弱くておどおどした、山好きの青年として登場する。ときどきすごく切ない表情をするよね。相手役のスリ常習犯の学校職員を演じる栗林知美は幸薄そうで都会の片隅で地味に生きる女性を好演している。大森演じるゴンが住んでいる昔風の下宿が、型破りな痴漢ばかり集まっているという非現実的かつコミカルな設定で、痴漢という女性にとってはヤダ~という要素を和らげている。螢雪次朗演じる管理人をはじめ、脇役たちがすごくいい味。田口トモロヲや梅沢昌代など出演陣はなかなか豪華。「みんな仲良く」という額が掲げられたアパートの住民たちが肩を寄せ合って生きていて、まるで人情喜劇のような映画。山好きの設定を生かしたテントの中のラブシーンはとても美しい。「才能のない人間なんていないよ」などいい台詞もたくさんあるし、Vシネでありながらフィルム撮りで映画的なつくりになっている。

終演後、宣伝担当のsixour mimirさんにご挨拶して、富岡忠文監督と共同脚本の新田隆男さんらと軽く飲む。登場人物たちのウラ設定や、撮影の苦労話も聞けてとても面白かった。痴漢という反社会的な要素のある映画をいかに、嫌悪感を持たせないようにするかという工夫の数々。プロとしての矜持を感じた。昔っぽいけどなぜか立派なアパートは実は日活の元保養所だったそうな。

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» 乙酉年弥生参ノ壱 新・痴漢日記 [週刊電影報告]
新・痴漢日記@ユーロスペース 1999年/日本/富岡忠文 ゴンの住む下宿先は住民が皆痴漢。今日も山の手線で女性を狙う。みごとに成功して電車を降りてみると財布を... [続きを読む]

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