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« レニングラード国立バレエ『海賊』 | トップページ | ハンブルク・バレエ『ニジンスキー』2月3日 »

2005/02/01

『ベルリン・フィルと子供たち』Rhythm is it!

バレエを習い始めたところだし、ダンスっぽい気分の映画を観たいと思い、観よう観ようと思って今まで観ていなかったドキュメンタリー映画『ベルリン・フィルと子供たち』を観に渋谷ユーロスペースへ。渋谷に映画を観に行くのは久しぶりだ。というか今年初めて。

時間ぎりぎりに行ったせいか、ユーロの小さい方のスクリーンはなんと満席で座布団を持って立ち見する羽目に。

ベルリン・フィルの芸術監督に就任したサー・サイモン・ラトルが、2002年に教育プロジェクトとして、250人の子供たちがストラヴィンスキーの「春の祭典」に合わせてバレエを踊るというプロジェクトを実施する。「絵を描くときには絵筆を持たせるのに、クラシック音楽はなぜ席に座って受身で聴かなくてはならないんだろう」というラトルの疑問からこの企画は始まった。振付家はロイストン・マルドゥーム。250人の子供たち(とはいっても8歳から25歳まで年齢は様々)の多くは他の国からの移民や孤児と貧しく、ダンスの経験もまったくない。というわけで、彼らはじっとしていることもできなければ、振付家の指示を聞くこともできない。なんでダンスなんかやらなきゃならないんだ~って感じだ。ところが、厳しく根気よい指導のたまもので、やがて子供たちは失っていた自信やプライドを取り戻し、5週間の後に2500人の聴衆の前でベルリン・フィルと共演し、見事な踊りを見せるわけだ。

経済的にも社会的にも行き詰まりつつあるベルリンにおいて、芸術は自身の存続のために戦わなくてはならないこと、芸術というものが人々の魂を存続させるためにいかに大切であるかを語るラトル。「ベルリン・フィルは特別のものだと思われているけど、色んな人を歓迎したいんだ」という言葉は嬉しい。

逆境にある子供たちが、挫折しそうになりながらも見事に舞台をやり遂げるという筋自体を描いただけでは陳腐に思えるかもしれないけど、音楽とダンスの力が世界を変えられるかもしれないし、少なくとも人々の生き方を変えることができるのでは、という希望を感じさせる。

あと面白いな、と思ったのは、振付家のマルドゥームに対して子供たちも平気で疑問をぶつけるし、教師たちも議論をしたがるということ。ドイツ人の皆さん、立派な振付家だからって物怖じしないでとことん話し合う姿勢はたいしたもの、と感じた。

もちろん、ベルリン・フィルの演奏は力強くて迫力があるのだが、「春の祭典」という音楽が持つ、原始的なパワー、地中からエネルギーがあふれていく躍動感はダンスがあることで倍増するし、子供たちのエネルギーをぶつけた踊りがさらに音楽の力を増幅させている。音楽もいいけど、ダンスもいいな、と思った次第。原題の「Rhythmn Is It!」という言葉の意味を噛み締める。

帰りにHMVで「ニューヨーク・シティ・バレエ・ワークアウト」のDVDを購入。リージョン1の米盤の方が安いんだけど、首藤康之さんのナレーション入りということで、迷った挙句に購入。自分もがんばろうと。

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コメント

なおみさま、調子に乗ってトラバしてみます。どうなるのか全然わかっていませんが…

サイモン・ラトルの英語大好きです。
発音がクリアーですよね。
カリスマですよね~
この映画は見たいんですけど、まだ…
そのうちクラシカ・ジャパンでやっていただけないかと思っております。

「春の祭典」ギエムの時シカゴ響でお聴きになりましたか?

Shevaさん、こんばんは!
今日ハンブルクの「ニジンスキー」見てきました。素晴らしかったですね~お金が許すんだったらもう一回くらい見たいけどさすがに無理。2幕は特に凄まじかったです。ショスタコーヴィッチの音楽もよくって、家に帰ってからCDで聴いてしまいました。金曜日はリアプコなんですね。Shevaさんは金曜日にご覧になるのかしら。17日には「眠り」も観ます。

おっと話がずれました。「ベルリン・フィルと子供たち」お勧めです。ラトル、すごくかっこいいです。おっしゃるとおり、英語がきれいでとても聞き取りやすいです。演奏ももちろん素晴らしい!問題があるとしたら映画館が小さいところなのでせっかくの演奏&踊りを楽しむには環境がちょっと貧弱なことでしょうか。いずれCSでもやると思いますが。
もう上映が終わってしまったのですが、「春の祭典」のフルヴァージョンも上映されていたらしいので、多分DVDが出るときには特典でついてくるでしょうね。DVDもほしいところです。

「春の祭典」はギエムのときにシカゴ交響楽団で聴いています。2日間のうち初日はあまり演奏が良くなかったようですが、私が行ったのは2日目だったので、よかったですよ。ただ、席が前方過ぎて、音楽を聴くには(演目を観るにも、だけど)よくなかったですね。

トラックバック、ちゃんとされているみたいです。わたしからもしますね~。

何だか風邪ひいてふと気がつけば、終わっている(-_-;)。
やはり縁がなかったのかなあ…
まあすぐにどこかで再映されるでしょうからその時見ます。

「恋の風景」もユーロで3月公開ですのでよろしく!

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