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« 『オペラ座の怪人』ジェラルド・バトラーに夢中 | トップページ | 『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』 »

2005/02/27

マシュー・ボーン『白鳥の湖』初日2月22日

Pht0502222207一昨年熱狂して6回劇場に通い、バレエ鑑賞生活再突入のきっかけになった作品。ヘスス君を追っかけてスペインとかニューヨーク(3回>ばか)まで行ったくらいだから…。

一昨年の6月に韓国で観てからこの作品の映像はほぼ封印していたので、久しぶりに観た気がした。3幕などは、特に黒鳥のPDDの曲を使ったところで「こんな振りつけだったっけ」と思うほどだった。でも改めて観てみると、本当に良くできた作品だと思う。2幕の湖畔の白鳥のシーンはしっかりプティパ/ワイノーネンの元振り付けを尊重しながらも見事に換骨奪胎しているし。3幕黒鳥のPDDを、ミュージカルの男性軍vs女性軍のダンス合戦に変えているという発想が独創的だと認識を新たにした。

気になるスワン/ストレンジャー役だが、ジェイソン・パイパーはとりあえずルックスがワイルドでとても良い。濃い人好きなんで。小柄で、シャープな狼か猛禽類を思わせる白鳥だった。クラシックのダンサーではないので、上半身、特に背中がちょっと堅いかな、と思わせるところもあったけど、腕の使い方はそれなりに工夫していたと思った。身長の割に手が長いし。クラシック・ダンサーではないと聞いて期待していなかったというのもあり、無難に踊っていたという印象。
3幕のストレンジャーには艶があり、視線の使い方が危険な魅力を放って性的な魅力があった。これから踊りこんでいけば、ザ・スワンの方も良くなるだろう。

王子役のクリストファー・マーニーは踊り、演技ともとてもよかった。踊りに関してはこっちの方がこなれているし、ある意味この作品の主役である王子を感情豊かに、哀しく演じていた。王子にいかに感情移入させるかがこの作品のポイントだと思うのだ。体も柔らかく小柄ながらも綺麗。でも、髪の毛がちょっとやばいかも。地肌が透けて見える王子…

クラシック・バレエを見慣れている目には、ニュー・アドベンチャーズのダンサーの踊りには違和感がある向きもあるかと思うが(クラシック出身者は半分以下)、でもこの演目にはこのダンスでいいとおもう。2幕の4羽の小さな白鳥の踊りも前回より弾けていて楽しかった。 録音テープのテンポには違和感があったけど。

前回との振り付けの違いは、1幕のオペラハウスのシーンとスワンク・バー、それから3幕の黒鳥PDDのところなど。1幕は見慣れているせいか前回の方が良かったと思う。黒鳥PDDは今回の方が踊りが派手になっていて、見せ場っぽくなっていた。3幕の各国の王女たちの衣装は、より露出度が上がってちょっと品がないけど、女王(オクサーナ・パンチェンコ。好演!)の深紅の衣装はとても綺麗だった。 3幕はよりエロティックに、欲望露になっていたという感じ。4幕のザ・スワンや王子たちに加えられる暴力が容赦なくて、頭突きされるわ、かじられるわ、すごい。より獰猛になった白鳥たちを観たという感じだ。

とりあえず、また通いつめるうちにはまっていく予感。(あと6回観る予定)

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