『僕の彼女を紹介します』
一言で言えば、すごくヘンな映画だった…。
前半は、チョン・ジヒョンが『猟奇的な彼女』以上に猟奇的な婦人警官を演じる。非番の日にひったくり犯と間違えて主人公の男を逮捕しようとし、だけど誰にも相手にされていない。しかしいつのかにか二人は恋に落ち、彼女はお弁当を作って彼の勤務先の学校に持っていったりする。(『猟奇的な彼女』のパターンを踏襲ですね)その後は彼女の死んだ双子の姉妹の話とか、自殺未遂2回とか落石事故とかいろいろあって、死をもくぐりぬけて涙、涙の感動シーンがあり、ラストではあらまびっくり!という展開となる。
『ラブストーリー』に出てきたハイミスおねえさんとか、『猟奇的な彼女』の5つ子のおじさんとか、お楽しみもあり。 逆にいえば初めてクァク・ジェヨン監督作品を観る人にとってどれくらい楽しめるか、が問題なのだが。
詳しく書くとこれから観る人の楽しみを削いでしまうのでこのへんにしておくけど、この恐ろしいまでの盛りだくさんな内容と怒涛の「ありえない」展開はすごい。映画としてはツッコミどころ多すぎだし偶然もありすぎだし穴だらけなのに、最後は泣かされたり笑ったりするから不思議だ。鍵盤がすべて白いピアノは素敵だったけど、ぐるぐるまわるカメラワークには悪酔いしてしまうかも。
X-JAPANだったりサティのジムノベティだったり音楽のベタベタな使い方も確信犯的で、悪趣味の一歩手前で踏みとどまっている。
しかしチョン・ジヒョンってすごくスタイルがいいし手足も長くて細いのになんで二重あごにすぐなっちゃうんだろう。それがなければアイドル映画としても完璧だったのに。チャン・ヒョクってもっと二枚目のイメージがあったんだけど。ソン・スンホンと同時期に徴兵に行ってしまっているはず。
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» 『僕の彼女を紹介します』は何点?結果発表 [本と映画と音楽と・・・お酒が好き]
毎々「この映画は何点?」アンケートにご協力いただきましてありがとうございます!
ちょっと集計に手間取ってしまい、発表が2005年になってしまいました(汗)
こ... [続きを読む]
良くも悪くも盛りだくさんの映画だったということなのでしょうかね~(笑)
投稿: chishi | 2005/01/07 23:30
chishiさん、こんにちは。
この映画は何点?すごく面白い企画ですね。「僕カノ」はブログで書いている人もすごく多いみたいで、集計すごく大変だったのでは、と思います。
この監督、ある意味すごくサービス精神が旺盛で、しかもベタなのが好きという感じですね。
ちょっとごちゃっとしていますが、このボリューム満点加減は嫌いじゃなかったりします(笑)
投稿: なおみ | 2005/01/11 00:25