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« 『トロピカル・マラディ』&『Turtles Can Fly』 | トップページ | 『たまもの』@ユーロスペース »

2004/12/01

「世界で一番悲しい音楽」

フィルメックスでの大きな収穫はやっぱりガイ・マディンとボーディ・ガボールの特集上映だろう。(もちろん内田吐夢も観たかったけど仕事をしながら、さらに体調不良の中ではその余裕がなく残念)

今回の映画祭でチケットが1,2の人気を誇りソールドアウトになった『懺悔』とか『柔道龍虎榜』なんて忘却の彼方に飛んでいってしまった。しかもボーディ・ガボールは残念ながら39歳の若さで夭折したが、ガイ・マディンは現役バリバリの映画作家なのだ。

2本しか観られなかったけど。

『世界で一番悲しい音楽』なんと、『日の名残り』のカズオ・イシグロの脚本を元にしているというんだけど、カズオ・イシグロってこんなに変態だったの?
大恐慌期のカナダ、ウィニペグ(ガイ・マディンの故郷で、彼はいつもそこで映画を撮っている)。「世界で一番悲しい音楽」コンテストが開催されて、世界各地から賞金を求めて色んな人たちが押し寄せる。しかも「アフリカ」が一つの国扱いにされちゃっているのがなんとも…。勝った人はビールのプールにどぼんと飛び込めるという特典もある。(当時アメリカは禁酒法時代) 
このコンテストを主催している女性を、イザベラ・ロッセリーニが演じている。ロッセリーニはあんなに綺麗な人だったのに、完全にいっちゃっている。両足を切断した、ちょっとフリークスっぽい富豪の役だ。彼女の元愛人がプレゼントしたのは、ガラスでできていて、中にビールを満たした義足。てなわけで、もちろん脚フェチな場面がいっぱい登場する。ガイ・マディンの映画はどうやらみなサイレント映画の形式を模していて(本作は台詞があるが)、大仰な音楽とか、誇張された演技、独特のモンタージュで、古くて新しい感じ。相変わらず年齢不肖な感じのマリア・デ・メディロスが天使のように愛らしい。セルビア人に扮したアメリカ人の男がもう一人の主人公で、そのキャラクターも相当凄い。悲しいということは同時に笑えるということでもあるんだなあ。

切断された脚とか、人種差別ギャグとか、近親相姦ネタとか危ないことばかりやっているのに、ガイ・マディン監督本人はいかにもカナダ人っぽく?なんか善良で真面目そうなお兄さんなので驚いた。「カナダの映画監督だったらガイ・マディンしかないと思って特集上映をやることにした」と語った市山ディレクターの嬉しそうな顔と言ったら!

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