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« 携帯電話水没&ミーシャの「ドン・キホーテ」 | トップページ | ウド・キアー様トークショー@フィルメックス »

2004/11/21

東京フィルメックスとウド・キアー

さて、東京フィルメックスが始まった。http://www.filmex.net/index.htmオープニングは塩田明彦の「カナリア」、かのオウム事件をモチーフにした物語だ。塩田作品といえば「走る」シーンがとても印象的に使われてるのが印象深くて、今回も子役が疾走する場面が最初の方と中盤に登場する。撮影が素晴らしくて、走るシーンをほとんどワンカットで捉えたり、表情だけを捉えつづけたり、と。そして子役二人の演技も見事。石田法嗣と谷村美月のふたりには注目すべきだと思う。ルックスもとてもかわいいし。
オウム真理教をモデルにしたカルト宗教団体の描き方は、実際の信者の関係者に取材ができなかったということもあって、想像の範囲を逸脱するものではないが、反面主演の子供の描き方はとても痛ましくて生々しい生を感じさせるものだった。どの作品でも言えることだけど、塩田明彦は世界に対して戦っている子供を描かせると抜群にうまい。
オープニングそしてQ&Aを含めると3時間半。さすがに疲れた。Q&Aの内容も充実していた。

今日はハンガリーの夭折した映画監督ボーディ・ガーボルの代表作「ナルシスとプシュケー」そして中国の朱文の「雲の南へ」。「ナルシスとプシュケー」は凄い映画だった。18世紀の末に貴族とジプシーの間に生まれたエリザベートことプシュケーと、彼女に詩を教えた詩人で医師のラーツィことナルシスのかなわぬ恋の物語。だが、物語の後半は文化的に言ってももう20世紀になっているという大掛かりな話で、舞台もヨーロッパ中を移動するという大作。奔放で高貴かつ野性的なな女プシュケーと、病に冒された自己愛の強い詩人の間の、熱烈で周りの人々を巻き込みながら、時空も超えながらも決して結ばれない愛の悲しさ。青味を帯びた美しく幻想的な映像、二重露出やぶれといった実験的な要素、壮大でちょっと法螺話めいた語り口。手術シーンなどのちょっとグロな描写、解剖学の博物誌が登場したかと思えば豚が翼を生やして飛んだり奇想天外な部分もあり。ティーチインに登場したウド・キアーによれば、今回のプリントではかなりカットされた部分があるとのことで、パンフレットには3時間40分ヴァージョンがあるという。これも観てみたかった。

ウド・キアー大先生にはサインももらっちゃった。実物は背の高い、かっこいいおじさんである。フレンドリーで素敵な方。だがナルシスを演じた彼は金髪に青い瞳のエキセントリックで恋に狂った男だった(24年前ということで、その若いこと。美しいといってもいいほど)

「雲の南へ」は念願の雲南への旅行を果たした初老の男が様々な出来事に遭遇する話。笑いのポイントはかなりあるけど、この内容だったらあと15分くらい短くできたのでは?雲南への旅行のわりには観光的なシーンは少ないが、数少ない雲南を捉えたショットは広がりがあって素晴らしい。主人公のおじさんは真面目なお父さんなんだが、そのくそ真面目ぶりが色んな事件を引き起こすからおかしい。ロングショットが多くて、それだけにラストのクローズアップは印象的だった。

しかし最前列はでの鑑賞は厳しい。パイプ椅子でお尻は痛くなるし、(釜山映画祭では前から3列は観づらいので割引しているんだよね)日本語字幕と映画の画面は絶対に一緒には読めないので、途中から英語字幕のみみていた。映画の画面だけ見るんだったら問題ないのだが

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