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2004年10月

2004/10/31

東京国際映画祭28日、29日

東京国際映画祭が終了。そんなにたくさん観に行ったわけじゃないのに、すんごく疲れた。

木曜日は韓国インディペンデント映画「可能なる変化たち」。30代半ばの二人の男が自分たちの人生を見直すべく、新しい恋に生きようという話。主演の片方は「ロードムービー」の元証券マン役の人(チョン・チャン)、そしてもう一人は「魚と寝る女」の主人公の人(キム・ユソク)である。これが一作目という監督は、ホン・サンスの助監督を務めていたとのことで、長廻しなどホン・サンスっぽい部分が随所にあるのだが、違うのはホン・サンスと違って笑えないこと。そしてテンポも悪い。主人公二人の焦燥感とか、現状に合わせて生きていくことのできない不器用さはよく感じられるものの、俳優が熱演すればするほど空回り。ベッドシーンが多いが、それらにより殺伐とした気持ちにさせられてしまった。編集が下手なのかな、という気がする。アジア映画賞を受賞したらしいがもっといい映画はあったのでは?

金曜日はヴァージンシネマズ六本木でインド映画「何かが起きている」原題「Kuch Kuch Hota Hai」でインド映画ファンの間ではけっこう有名だった作品なのだが、映画祭の公式サイトに原題が載っていないので気がつかなかった人も。そして、上映時間が3時間の映画なのに、上映開始が20時50分、休憩20分ありということで、最後まで観ていたら終電に間に合わない。泣く泣く、終了20分前に退席する羽目に。もう少し上映開始時間のこと、考えてほしいよ。クライマックス前で帰らなければならないことのなんと切ないことか。

映画は、妻を亡くした男が、その遺言で大学時代の共通の親友だった女の子の名前を娘につける。もちろん(!)その女の子は彼に片想いをしている。忘れ形見の娘は8歳になったときに亡き母の手紙を読んで、この女性を探し当てる、というお話。インド娯楽映画の王道という感じで、出演もシャー・ルク・カーン、カージョル、ヒロインの婚約者役で(インドのニコラス・ケイジこと)サルマン・カーン。脇役も他の作品で観た人たちばかりのオールスターキャストだ。前半は主人公たちの大学時代の話が中心で、インド人なのにアメリカンなカジュアルを着ていてちょっと笑える。ショートカットでボーイッシュなカージョルがかわいい。後半でサリー姿のすっかり女っぽく変身した姿も見られる。3画関係あり笑いあり涙ありで、クオリティは高い。それだけに最後まで観られなかったのが残念。インド映画の映画祭上映といえば、例年はインド人の方もたくさん来られるのに、今日はその姿が見られなかったのも寂しい。

次の上映作「時に喜び、時に悲しみ」も素晴らしい作品だと聞いていた。深夜上映だと観られる人が少ないので本当にもったいない…。もう少し体調がよければオールナイトで観るところだったけど。

2004/10/27

東京国際映画祭3日間。

東京国際映画祭、今年は六本木と渋谷での分散開催でかなり不便になってしまった。六本木駅からのアクセスも、直結しているようで悪いし、気分的にも盛り上がらない。

初日に観た作品は「アイ・シュート、ユー・シュート」と「恋愛中のパオペイ」の中国語圏映画2本。前者は映像的にはかなり斬新なことをやっていたり、色彩もブルーを基調にしていながらも、コミカルな映画。売れない殺し屋が殺しのシーンをビデオに収めるという依頼も受け、監督の卵(マーティン・スコセッシフリーク)に撮影させたところ殺し屋として売れっ子になるというかなりブラックな話。テンポも良くてなかなか面白かった。この映画の製作会社である香港のゴールデン・ハーベスト社のタイトルバックをもじった、ビデオの先付けのアニメがとてもシュールでユニークで笑えた。
「恋愛中のパオペイ」は中国映画界のアイドルであるジョウ・シュンが不思議ちゃんなヒロインを演じた作品。前半はヘンな女の子に男が振り回される話しかと思いきや、後半は「ポーラX」のようなダークで狂った愛を描くラブストーリーになっていく。ジョウ・シュンは体当たりの演技だが、彼女が壊れていく描写はかなりやりすぎな感じ。エンディングになんとglobeのkeikoの歌が流れていたが(音楽は小室哲哉が参加)、その最中にかなり揺れた。映画館の中で地震が起きるという状況はかなり怖い。


日曜日は、今回一番観たかったジョニー・トー監督の「ブレイキング・ニュース」(原題:大事件)。
去年のFILMEXで上映された「PTU」が今ひとつだったので(凝り過ぎ)期待半分、不安半分だったのだが、面白いではないか。もちろん、ジョニー・トー作品の2大傑作「ザ・ミッション非情の掟」と「ヒーロー・ネバー・ダイ」そしてその次に優れている「暗戦/デッドエンド」にはロマンチシズムでは及ばないものの、短い上映時間の中にヒューマンドラマとアクション、そして少しのユーモアを入れて娯楽性の高い逸品に仕立てている。

「暗戦」に見られるように、ジョニー・トーは建物の中のアクションの切り取り方がうまいね。緊迫感がある。クレジットのトップが悪役を演じたリッチー・レン。悪役でありながら人間味を感じさせて魅力的。一方、これまた意外にも憎まれ役のエリート女性警部を演じたのがケリー・チャン。独特のキツめの顔立ちがこの役に合っている。作戦のリーダーに抜擢されて精一杯背伸びをして虚勢を張ってメディアや市民を欺こうとする嫌味だけどこれまた人間くさい役。警察の威信をアピールするために大本営発表を通してマスコミを騙し、その裏で実働部隊が孤軍奮闘するというプロットがユニーク。人質役で、ジョニー・トー作品常連のラム・シュー。この映画の面白さだったら、劇場公開しても大丈夫だと思うのだけど。

月曜日はル・シネマで「片腕刀士」。ジミー・ウォング大先生の初主演作で、ショウ・ブラザーズの67年の作品だ。
しかしこの映画も、早々にチケットが売り切れたというのに、ル・シネマでは3分の一くらい席が空いていた。やっぱり招待席を出しすぎ。朝から並んでもチケットを買えない一般人がいる一方で、招待席は余りまくっているというのはどういうことか(怒)「ハウル」のような人気作品でも(マスコミ以外の)関係者なら余裕では入れるらしい。マスコミでもはいれなかったらしいので、関係者(配給?興行?)にチケットをばら撒きすぎたのでは?相変わらず観客不在の映画祭である。別の会場(ヴァージンシネマズ六本木)で観ていた友人からは、なんとスクリーンサイズ(ヨーロピアンビスタとアメリカンビスタ)を間違えての上映があったそうだ。
毎年文句を言っているけど、今年ほどひどい年はなかったのでは?
4作品観ているけど1回もティーチインはおろか司会者もいないし、時間がはじまってはい上映というのは味気ない。

映画のほうは、もちろんジミー・ウォング先生のショウ・ブラザーズ作品であるから、つまらないワケはない。私が生まれる前の作品ということでもちろん古さは否めないけど、片腕で戦い飛び回るジミー先生のいかしていること。目バリばっちりだけど初々しい。悪役は悪役らしく邪悪な顔でホッホホーと笑い、ジミー先生は口でナイフを止めたり手形をつけたり。片腕になってしまって自虐的になるところもふんだんに。敵チームが開発した剣術封じ装置はひたすらせこいけど。あんな飛び道具を使って勝っても、自慢できないと思うのだが。

2004/10/21

Getting Closer A Dancer's Perspective

元アメリカン・バレエ・シアターのダンサーで現在は写真家のRosalie O'Connerによるアメリカン・バレエ・シアターのダンサーたちを撮った写真集。

写真はすべてモノクロで、判型も大きくない一冊だが、写真の美しさは申し分なし。さらに、撮影者は15年間ABTで踊っていただけあって、バレエを知り尽くしており、息が止まるような一瞬の美を見事に切り取っている上、ダンサーたちのリラックスした表情をも捉えるのに成功している。「白鳥の湖」の4幕の写真の、幻想的でこの世のものとは思えないほどの幽玄な美しさは、必見。
ABTのダンサーのオフィシャルフォトもかなり撮っているので、彼女の写真をご覧になった方もいるのでは。

フリオ・ボッカの巻頭言に始まり、ケヴィン・マッケンジー芸術監督をはじめナタリア・マカロワ、アンヘル・コレーラ、パロマ・ヘレーラ、ジュリー・ケントらの長めのコメントも寄せられており、ABTファンのみならずバレエファンなら持っていたい一冊だろう。
写真の一部はここで見ることができるので、興味のある方はぜひ。
http://www.rosalieoconnor.com/

Getting Closer: A Dancer's PerspectiveGetting Closer: A Dancer's Perspective
Julio Bocca Rosalie O'Connor

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2004/10/17

新国立劇場「ライモンダ」と天皇陛下

新国立劇場「ライモンダ」。事前にボリショイのグリゴローヴィッチ版を予習してきたのだけど、それに比較してアブデラーマンもジャンも踊るシーンが少ない。しかし!素晴らしい舞台だった。土曜日は吉田都さんの品のある、音楽が聞こえてきそうな美しく繊細な踊り。イーサン・スティーフェルのサポートのうまさも光っていた。コンビネーションばっちり。派手さはなかったけど、特に3幕のソロは見ごたえありで、瞬きするのも惜しいほど。よくガラ・コンサートで踊られるライモンダのピアノ曲のソロはもともと好きなのだ。あの細やかなポワントワーク、さざなみのようになめらかな上半身の動きは息を呑むほど。コール・ドもがんばっていた。もう一度お金が許すなら観たい。満足度非常に高し。

日曜日はザハロワとウヴァーロフ。ウヴァーロフは身長が高いだけにダイナミックで、跳躍が高くて素敵。ザハロワは体型の美しさはもういわずもがなで、多分今現役の主役級のバレリーナの中でも一番綺麗な脚の持ち主ではないか。足の甲の高さも信じがたいほどだし、上半身も美しい。演技の面では経験の差もあり都さんが圧倒的だけど。ジャンとアブデラーマンの対決はイーサンVSガリムーリンに軍配が上がる。イーサンは勢いがあって華麗。ファイトシーンは6月のニューヨークでのロミオとジュリエットでも上手だった。ウヴァーロフはどうもままごとっぽい戦い方で、アブデラーマンをやっつけるときも脳天に正面から一撃、だもの。ロバート・チューズリーのアブデラーマンがとてもセクシーでギラギラしていて魅力的だった。ほっそりしているのに筋肉質の性的魅力にあふれた体。ライモンダに恋しただけなのに殺されちゃうなんて可哀相。

しかし天皇陛下と皇后さまが土曜日、3幕だけ観に来られていたのはびっくり。アナウンスもあり、3幕が始まる前に入場されて拍手で出迎える。思わずオペラグラスでも見てしまった。テレビなどで見かける天皇陛下と同じだった(あたりまえ)。劇場の各フロア、全方向に向けて満遍なく手を振られていて、たいへんだなあ、と思ったりして。会場内、SPだかけ。でも生で天皇陛下を見るのは初めてで、ちょっと得した気分。

2004/10/08

「宮廷女官 チャングムの誓い」

新しい仕事はそんなに忙しいわけではないけど。意外と頭を使うので毎日ぐったり。とても仕事帰りに映画を観るという気分にはならないので近頃は全然映画を観ていない。今週末に東京国際映画祭のチケットが発売になるけど、スケジュール入りのチラシは出回らないしホームページは見辛いし会場は分散しているし作品の解説もようやく載ったくらいなので、何を観ればいいのかも見当がつかない。チケットを売る気があるのか>TIFF。とりあえずジョニー・トーの新作だけは必見だと思っているが。

以前に比べて早く家に帰れるようになったのは良いことだ。今日からNHK-BSで始まった韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」を観る。原題「大長今」がヘンな邦題になったものだ。1回目はイ・ヨンエが出てこない。というか、最後まで観てようやくわかったけど親の話から始まるのね。華麗な宮廷絵巻とそのどす黒い舞台裏、毒殺シーンあり、腹黒い女官長あり、運命の恋ありと1回目から盛り沢山で展開が早く面白い。1回目で22年分も進むんだもの。韓国では視聴率50%を超したというお化け番組だったらしい。メロドラマよりこういう権力闘争陰謀系の話が好きな私は、これからけっこう楽しみに毎週観る気がしてきた。

台風だね…。

2004/10/07

東京バレエ団40周年&ローザンヌ・ガラ@教育テレビ

NHK教育テレビ「芸術劇場」で放映された東京バレエ団特集とローザンヌ・ガラの録画を観る。

東バの方は、先日の40周年ガラを中心にしていたものの、高岸直樹の「ボレロ」(カッコいい!)、「ザ・カブキ」、レッスン風景そして溝下芸術監督、ササチュー、高岸さん、斉藤友佳里のインタビューもあり、古い映像もちょっと出たりと見所満点。情報番組だからそれぞれのシーンが短いのは残念だが仕方ない。「パクチⅢ」は井脇さんのを観たかったな。上野水香のパクチは「違う…」感あり。「エチュード」は自分が観た時は面白いと思わなかったけど、こうやってごく短い抜粋を見るとなんか迫力がある。
それにしても、ユカリーシャ、人前に出る商売とは思えないくらい歯並びが悪いし、髪形も変でとても自分とほぼ同年代とは思えないくらい老けて見えた。

ローザンヌ・ガラはおよそ45分の放映。玉石混交なのは仕方ないか。ロイヤルのチェ・ユフィの「二羽の鳩」はとてもかわいらしかった。指先の動きが雪のように繊細で、ぷるぷる震えて儚く小鳩のはばたきを感じさせてくれた。中村祥子の「アレス・ワルツ」、先日のルグリのガラでも小粋で印象的な演目だったが、今回はまた違った印象。脚が長くて顔が小さい祥子さん、生き生きとしていてとても素敵。男性では横関さんがよかった。今年のスカラシップの贄田萌はスタイルいいしかわいいし脚もよく上がるけど、「エスメラルダ」方々で書かれているがタンバリンの音がずれまくり。もう一組のロイヤル組の「グローリア」踊りはさすがだと思うけど、衣装がまるでコントのように思えてしまって。

あとは、誰とは言わないが体格の良すぎるバレリーナが散見された。「ロミジュリ」のジュリエットのステップはまるで四股踏みみたいで改めてマクミラン版の偉大さを感じてしまった。衣装はペラペラとしていて安っぽいし、あ~あと思ってしまったわ。この日放映されなかったけど、去年マドリッドで観た竹島由美子さんのパフォーマンスを放映して欲しかった。

2004/10/05

介護入門

モブ・ノリオ 文藝春秋

改行もなく唐突に「YO!朋輩」というラップを意識した(ちょっとカッコ悪い)かけ声が入った文体は一見読みにくい。
だが、ドラッグでラリラリになった主人公が、でも懸命にばあちゃんの介護に勤しむ様子はグルーヴ感があってリズムカルで慣れてくると快感すら覚える。
介護そのものがテーマではなくて、無職で金髪でヤク中である主人公の、叔母に代表されるようなクソみたいな世の中に対する怒りは共感できる。その怒りがばあちゃんに対する愛情と介護への情熱に昇華されている。その視点で行けば、とても真っ当な印象を受ける作品。(逆にいえば意外性はない)
祖母や父や祖父のキョーレツな描写とか、通常だったらうんざりするような介護の日常の切り取り方が独特で面白い。介護そのものがテーマではなく怒りがテーマと言える。次回作もこれくらい面白かったらこの作家は期待できるんじゃないかな。

インファナル・アフェア2 無間序曲

曜日は昼間とっても暑くて、日曜日は大雨で寒いという寒暖の差の激しい週末。

日曜は観よう観ようと思ってなかなか行けなかった「インファナル・アフェア無間序曲」。1作目が大好きな自分であったが、今回はそれを上回る素晴らしさ。冒頭のアンソニー・ウォンの取調室での語りから惚れ惚れする。まずはアンソニー・ウォン、ン・ジャンユー(やっぱりフランシス・ンじゃなくてジャンユーと呼びたいよね)の演技は完璧といっていい。ジャンユーは、黒社会の非情な若きリーダーぶりと家族に見せる優しさのギャップがいい。アンソニー・ウォンの重厚さの反面、同僚が目の前に殺された時の慟哭する様は誰の心をも打つことだろう。「世に出た者は、いつか必ず消え去る」この言葉を度々口にするジャンユー扮するハウだが、この“諸行無常”的な台詞が毎回ニュアンスが違って聞こえるところが、この映画のすごいところだ。
一度も台詞のないロイ・チョンもいい。考えてみればこの3人はあの傑作「ザ・ミッション/非情の掟」のメーンキャストだった。

そして姐さんを演じるカリーナ・ラウもいい。1作目は女性の役割がほとんどない映画だったが、今回は彼女の存在が大きくて、登場人物それぞれの運命を狂わすジョーカーとして機能している。エリック・ツァンに代わり、アンソニー・ウォンと対を成すもう一人の主人公と言ってもいいほどだ。フー・ジュン演じるルクの、ウォンへの友情に厚い様子は涙腺を刺激する。

脚本にポコポコ穴は空いている。まず、なぜ警察学校出身のラウがいかに異母弟とはいえ、あんなに簡単にハウの側近になれたのかが不思議。ショーン・ユーとエディソン・チャンの顔は似ているしアンディ・ラウ、トニー・レオンにどちらも似ていないから、ごっちゃになるという問題もある。

だが大河ロマンのように多くの人間の運命をポリフォニックに巧みにそしてリリカルに描いたこの映画は、観た者の心にずしんと響き、無間の苦しみとはどんなことなのかを思い巡らさせてくれる。 しびれるよ。
ほとんどの劇場で3週間で終わってしまうなんて、なんともったいないことだろう。

ルジマトフのすべて@東京芸術劇場

10月2日、東京芸術劇場。池袋に行くのは、A社の社長宅にクリスマスに遊びに行って以来。

今回のガラはは色んな意味で面白かった。
ルジマトフはなんだかんだいってやっぱりすごいダンサーだと思った。「薔薇の精」のピンク色全身タイツを余裕で着こなしてしまい、指先や手のねっとりとした表現は官能的。「海賊」の時の背中の反りとか力強い跳躍とか。ルジを前に観たのはもう12年くらい前だが、あんまり変わっていないかも。パワフルで濃厚で、彼ならではの個性が満開。

今回のお目当て、ABTのマックスとイリーナ夫妻はさすがの安定感で、「シルヴィア」のイリーナのフェッテのテクニック、突き刺さるようなポワント使いも惚れ惚れした。いつ見てもこのふたりはうっとりするほど美しい。可憐でありながら女王のように艶然と微笑むイリーナ。ほっそりとして理想的な王子様のマックス。でも、ステージを降りたマックスのシャツは派手な顔のイラストが描かれていて趣味悪かったけど。

シャルル・ジュド様も素晴らしかった。踊りがとても端正で綺麗。優しい微笑みの素敵なおじさまだった。小柄ながらもスタイルがいい!そしてあのお年とは思えないくらいの健在振り。「アダージェット」と「ムーア人のパヴァーヌ」を踊っ
たのですが、複雑なりふとをこなしたアダージェットよかった。思わず世界に引き込まれた。

ライモンダを踊ったキーロフのシシェフが超!がつくほどかわいかったのも収穫。背が高くて顔が小さく、恵まれた身体。マルセロ・ゴメスをロシア人にしたという感じで要注目。

あと、「ダッタン人の踊り」弁髪ヅラをかぶって踊っている人がいて、笑いをこらえるのが大変だった。ロサリオ・カストロの華麗なフラメンコが登場するとはちょっと驚きだったけど、これまた世界を作り上げていて見事。盛りだくさんの趣向を凝らし、ルジマトフ目当てじゃなくてもお釣りが来る位楽しめたのであった。

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