東京バレエ団「ドン・キホーテ」(9月4日)
2週間ぶりのバレエは東京バレエ団「ドン・キホーテ」。
開演前にものすごい雨でどうなるかと思ったら、終演後はもっとすごいことになっていました…。おかげで風邪を引いてしまいました。
「ドン・キホーテ」は楽しくて派手でお気に入りの演目の一つ。東京バレエ団版は、去年の世界バレエフェスティバルでゲストにウヴァーロフ、ステパネンコをゲストに迎えたのを観ていて、高岸直樹のエスパーダの演技がとても気に入ったので、楽しみにしていました。
やっぱり高岸さんのバジルは最高に魅力的で、本当に濃ゆくてよく回っていて明るくて楽しかったです。背が高いから映えるし、彼の陽性のキャラクターに良くあっていたと思うのでした。勢い余っているところもあったけど元気が良くて観ていて気持ち良かったです。サポートにやや不安ありだけど。
上野水香は、前回のガラのときよりは全然良かったけど、手のへんな装飾がやっぱり気になるし、あとキトリっぽくないというかきりっとした部分が足りない、可愛らしいのだけど子供っぽい感じがしてしまったのが難だったような。軟体動物のような柔らかさ。脚はさすがに良く上がっていたし、バランスもちゃんとしていたけど。大きな失敗はなかったし無難なスタートではあると思うけど。これから頑張って味をつけていってね、という感じでした。 去年のステパネンコのシャープなフィッシュ・ダイブはさすがに望めませんでした。
井脇さんのメルセデスは凛として華やかで美しく、背中を大きくそるところの妖艶さと力技には驚嘆。吉岡さんのジプシーもとてもドラマティックでよかったと思います。晴雄さんのエスパーダ、マント使いでちょっと失敗していたけど全体的には良かったし。
もちろん、飯田先生のサンチョ・パンサもくるくるよく回っていて最高でした。
というわけで、1部がちょっと長いけどとても楽しめました。B席は全体がよく見えて値段も安かったのでお得感あり。端に昨日バジルを演じた木村さんの姿も見えたりして、主役意外でも見所の多い、充実の舞台でした。
帰りは混雑している上野を避けて、品川のアトレにできたグランドセントラルステーションのオイスター・バーへ。NYでは行けなかったというリベンジを果たしたのでした。おいしかったし、値段も思ったよりかなり抑え目でこちらもお得感あり。こんなに品川がおされなところになっているとは。
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