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2004年8月

2004/08/30

マーダー・ライド・ショー

木曜日に「ロブ・ゾンビ飲み」というのを行って、「マーダー・ライド・ショー」上映前にロブ・ゾンビのプロモーションビデオを4曲観たのだけど、本編はまだ見ていなかった。余韻が残っているうちに行かなくっちゃ、と雨の中イメージフォーラムへ。

ずいぶん前にロンドンに行ったときにMTVでホワイト・ゾンビのプロモーションビデオを観て以来、ロブ・ゾンビはすごく気になっているアーティストなのだ。とはいってもCD丸ごとは聴いていないんだけど(情けなし)。オットと私の音楽の趣味が違いすぎるし、スピーカーをテレビに全部つなげたせいでしょぼいCDラジカセ一台しか使えないので、なかなか家では思うように音楽が聴けないの。

ホラー映画ってもともとは苦手だったはずなのだが、ダリオ・アルジェントを見るようになってから徐々に免疫がついてきた感じ。でも、「吸血鬼ノスフェラトゥ」とか「フランケンシュタインの花嫁」といった古典的なホラーや「回路」「呪怨」といったJホラーは観ても、いわゆるスプラッター系の作品はほとんど観ていない。けっこう怖がりなのだ。

というわけでちょっと心配しながらの鑑賞となったけど、意外と楽しく観ることができた。ロブ・ゾンビって本物のマニアなのね~というのを実感。本編に、16ミリモノクロで撮影された、ハマーホラーを思わせる映像を挿入し、ひたすらおどろおどろしくかつ悪趣味な世界が展開。「マーダー・ライド」という秘宝館もどきのお化け屋敷の胡散臭さ、案内人の白塗り男などは思いっきりツボ。エド・ゲインもどきも登場するし。セクシーでキュートなベイビーという名のヒッチハイカーに誘いこまれた人殺し化け物家族の家がすごい!あんなに可愛いのに邪悪で凶暴なベイビーなんか最高。残酷でグロテスク、おどろおどろしさを極めると笑ってしまう、というところまで行ってしまう。相当グロいはずなのに全然平気。ロブ・ゾンビやりたい放題の見世物感覚、楽しめたよ。

2004/08/28

WALKABOUT 美しき冒険旅行

今飲んでいる薬のせいか、やたら眠い。映画を観に行っても寝る確率は50%近い。この間は2度目の「華氏911」と「マッハ!!!!!!!!」を観に行って、「華氏~」の方はほとんど寝てしまった。「マッハ!!!!!!!!」は2回観ても面白くて、さすがに大丈夫だったけど。映画が面白いとかつまらないとか関係なく、とても眠い。昨日も昼間から眠くて伊勢丹のトイレの中で寝てしまい、帰宅後即寝てしまったのだ。本当に情けない。

しかし本当に素晴らしいものを観る時には一秒でも見逃してなるまい、とスクリーンに吸い寄せられるものだ。テアトルタイムズスクエアでレイトショー公開中の「WALKABOUT美しき冒険旅行」。ニコラス・ローグの71年の幻の作品。オーストラリアの未踏の砂漠、そして動物たちなど自然を捉えた撮影が素晴らしい。ピクニックの最中に父親が自殺し、取り残されて砂漠をさまよう姉と弟。やがて二人は、成人となる儀式=WALKABOUTの最中のアボリジニの少年と出会う、という話。突如挿入される動物や虫のクローズアップ、不穏な音楽がアヴァンギャルドで時代の気分を伝えている。食糧も水もないのにさほど切迫感のない姉弟。アボリジニの少年は姉に恋をするが、性的な意味で彼女に恋していないのは、彼女が全裸で泳ぐ美しい姿を見ても何ら行動に出ないことからも明らか。対して彼女は、砂漠の中でも制服姿で(ミニスカートから覗くすらりとした脚には、ストッキングまで穿いて)日傘のようなものまで作って歩き回ることからも、西洋文明から逸脱しきれない。水が欲しいと少年に訴える時でも、英語でWaterとしか表現できない彼女に対し、たやすくアボリジニの言葉も覚えてしまう弟。少女に狂おしく恋したアボリジニの少年は、廃屋の外、化粧をして一晩中求愛のダンスを踊るが彼女はおびえるばかり。やがて、まるでギリシャ悲劇を思わせるような幕切れへ。

銃で自殺した父親を彼らの流儀で葬るアボリジニたち。槍で巧みに動物を狩る彼らに対し、銃でたやすく動物たちを楽しみのために殺してしまう西洋人たち。姉に純粋な愛を抱き家庭を持つことを切望する少年に対し、女性にあからさまに性的な視線を投げてしまう研究者たち。銃と槍、純粋な愛と性的な視線。さまざまなメタファー。でも、そんなことよりも、いつまでも見ていたいと思う、夢のように美しいオーストラリアの風景と3人の少年少女たちの姿が鮮烈に目に焼きついた。言葉で表現しきれない陶酔感。

2004/08/25

表現することは血を流すこと。

世の中には暇な人間というのがたくさんいるみたいで、もちろんわたしもその中の一人なんだけど、積極的にサイトの宣伝をしていないのに知り合いから「見ましたよ」と言われることが時々ある。それはそれで嬉しいことなのだけど、ごくまれにその内容が予期もしない結果を呼ぶことがある。映画の名前とか、人の名前で検索すると割と引っかかりやすいらしい。インターネットという、ネット環境があれば誰でも見られるところに自分の思うことを書くということは、もちろんそれに伴う責任というものが発生する。当然のことだ。というわけで、一応自分なりに気を遣って、他人の誹謗中傷は避けるし、具体的な個人名もよほどのことがない限り避けるし、自分の仕事についても公にして良いことしか書かないようにしているつもりだ。

それでも、たまにぼやきなどを書くと、わかる人にはわかってしまうことで、後々反省することも多い。また、サイトに書いたことが自分にとって困った事態を呼んだ事もあったりする。映画について批判をしたことについて文句を言われたことは一度もないのだが。あったとしても、「人の意見は人それぞれだし…」と受け流すことができる。自分の心情、感じたこと考えたことを吐き出すことがたまにはないと精神が死んでしまうとおもっているので、そのはけ口としてサイトが存在しているのだが…。サイトをやっていることでトラブルに巻き込まれたこともあるわけだ。それは自分自身に問題があったということではあるのだが…。わたしは誰も傷つけようと思っていないのに。人一倍、自分が打たれ弱い人間ですぐに弱音を吐いてしまうということに問題があるのだろうけど。

一ついえるのは、サイトをやって5年が経ち、カウンタもまもなく20万を数え、更新頻度や濃さもどんどん薄くなっているこの頃ですら一日60人程度の方に見ていただいているこのサイトには血みどろの歴史があるということだ。ネットで表現をするということは自分の精神を切り刻む作業であり、墓穴を掘っている作業なのかも知れないと震え、時には本当に自分の身を切ってしまうのではと思いながらも、それでもやめられないということである。

ちょっと衝撃的だった訃報
江角英明さん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/0824/003.html
この記事にはおもな出演作として「東京流れ者」とあるが、江角さんといえばなんといっても「四畳半襖の裏張り」『実録阿部定」「夢野久作の少女地獄」などのロマンポルノ作品で素晴らしい演技を披露していた。映画の遺作は個人的にはあまり感心しなかった「月の砂漠」かあ…。

2004/08/17

『誰も知らない』と生きていくということ

『誰も知らない』は観終わった後にずしんと響いてくる映画だ。観ている間は、子供たちの一挙一動から目が離せなくて、息を詰めて画面を見つめていた。

長男の明は、母親に置き去りにされた後も、必死になって弟妹との4人の生活を守り抜こうとする。クリスマスに帰ってくるという言葉を信じて待っても母は帰って来ず、時折現金書留でお金が送られてきて「明君を頼りにしているからね」というメッセージが入っている。明の髪は伸び、シャツには穴が開き、汗染みが服につき、部屋からは饐えた匂いが漂ってくる。夥しいカップめんの空き容器からは植物が伸び放題。敷きっぱなしの布団に干しっぱなしの洗濯物。こぼれたマニュキアの痕も少しずつ薄くなる。それでも明は警察に行くわけでも、児童相談所や隣近所に助けを求めに行くわけではなく、たった一人で4人の生活を守り抜こうとする。電気や水道を止められても。彼を助けようとするのは、残り物ののおにぎりをくれるコンビニの店員と一人の女子中学生だけ。母親が送ってくる現金書留には住所も電話番号も書いてあるのに、一度電話たとき違う姓を名乗った母親の声を聞いたきり電話機を明は置いてしまう。

そんな極限状態に置かれてしまっても、それでも必死に4人の生活を守り生き抜こうとする明。何が彼にそこまでの力を与えたのか?母親との約束?弟や妹たちの笑顔?一番下の妹の命が失われても、彼は彼なりのやり方で喪の仕事をやり遂げるのだ。その姿には打ちのめされる思いがする。

翻ってわたしは鬱病を患っている。大好きなバレエ三昧の生活をして快復したと思ったのに、仕事に戻ったら再び悪化してついには仕事をクビになってしまった。仕事を辞めるのは何回目だろうか。自分は社会不適応者なのではないか。生きていても苦しいことばかり。何のために生きているのか。映画が好きでこの仕事をしていたのに、一番信じていた者に裏切られた。睡眠薬を飲んでたくさん寝ても、映画を観たら眠くなってしまうことも多い。わたしを必要として欲しい。わたしのことを認めて欲しい。必死になっているのに認められない。それどころか貶められるようなことばかり。明は弟や妹たちに必要とされたから必死になって生き抜いたのだろうか。
でも、やっぱりわたしも一生懸命生きていかなければならない。わたしが死んだら、ほんとうに壊れてしまったら悲しむ人も少しはいるはずだから。

2004/08/08

シネマコリア4本立て

今年はキネカ大森で開催の、シネマコリアで韓国映画を4本観てきた。一日4本映画を観るなんて1年半ぶりくらいじゃないかな。こんな仕事をしていると映画祭にだって行けないんだから。今年の東京国際も無理だし釜山だって行けないだろう。

今回は日本ではなかなか公開されにくいジャンルであるところの、ほのぼのしたヒューマン・コメディを中心とした4本。
「先生、キム・ボンドゥ」は不良教師が僻地の小学校分校に飛ばされ、そこで素朴な子供たちと触れ合ううちに変わっていく様子を描く。二枚目俳優であるはずのチャ・スンウォンの志村けんばりのコメディ演技がすごい。そして子供たちの演技が自然で達者。泣かせどころを押さえた映画だと思う。
「春の日のクマは好きですか?」監督が俳優と言ってもいいくらい若くてかわいかった(!)ぺ・ドゥナの不思議ちゃんな個性を生かしたスタイリッシュなラブコメ。
「品行ゼロ」監督が1968年生まれと私と同い年で、1984年に高校生だった青春を描いているので懐かしいネタがいっぱい。韓国の高校生って日本とあまり変わらないのね。番長(?)のリュ・スンボムがとてもいい!ノスタルジックでテンポの良いラブコメ。
「オー・ブラザーズ」チンピラ男のイ・ジョンジェが、父の死をきっかけに腹違いの弟に出会う。ところが早老症という難病にかかっている弟は12歳なのにどう見ても30代だった…。イ・ジョンジェっていつ見てもちょっと困ったような顔がセクシー。そして中身は子供という難しい役に挑んだイ・ボムスの演技には爆笑!これも笑わせて最後にはほろリとさせる。

というわけで4本はハードだったし合間にご飯を食べる暇すらなかったけど、面白い映画が揃った。2本目あたりでちょっと疲れたけど…。日本で公開されにくいジャンルを上映するという趣旨はとてもよかったと思う。(このうち2本は権利が売れているようだけど)。会場が小さかったり、間の時間が短いという難点はあるものの、全作品の監督とのQ&Aもあるのは素晴らしい。

気になったニュース。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200408070010.html
リック・ジェームズが死去。「スーパーフリーク」という曲は名曲中の名曲。もう54歳だったのか、と驚いたらオットが「だって25年位前にはやっただろう」だって。年を取るのは早いね。合掌。

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