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2019/09/12

K-Ballet Company「マダム・バタフライ」公開リハーサル/9月24日NHK総合「おはよう日本」に熊川さん出演

9月27日に世界初演を迎える、熊川哲也さんの新作「Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019『マダム・バタフライ』」の公開リハーサルが行われました。

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<完璧とは何かをお見せしたい>

リハーサルの前に、熊川哲也さんが、まずはインフォメーションとして聴いてほしい、と作品の背景や想いについて熱く話してくださいました。

「蝶々夫人の話をノンフィクションとして取り上げようと思ったのですが、やはりフィクションだと思いました。あの時代に遊女となり、芸を磨き、外国の方のお相手をする仕事をした人は、調べると実際大勢いました。「マダム・バタフライ」という作品はしっかりとした史実に基づいてできあがったことがわかりました。お菊さんについての本を読み、それがバタフライのベースにはなっていたのではないかと。アメリカ人との一か月のつかの間の恋、それだけだと悲しいのではないか、寂しいのではないかということで、ルーサー・ロングが少し脚色して、恋愛ものとしてそこにロマンを加えて美しいストーリーに仕立てました。凛として、そういった立場で生き抜いてきたことを、同じ日本人として感銘を受けました。アメリカ人と一緒に写真を撮っている日本人女性の白黒写真を見ましたが笑顔がありませんでした。凛としているのだけど悲しさを感じました。そのような状況で致し方なく生きていたけど、信念を持って生き抜いていたと思わないといけないと感じました」

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「長崎に行った後にリハーサルを見た時に感じたのですが、まず心が生まれ、そこから踊るというプロセスがあるかないかで、ダンサーの表現はまったく違うものになります。今日お見せする、ピンカートンとの初夜を迎えるシーンはこのような場面です。崇高な侍の世界で生きていたバタフライが、改宗してクリスチャンになりました。隠れキリシタンなどの時代もあったくらいですから、その背景があったにもかかわらずアメリカ人と恋愛して結婚式を挙げますが、それを見たボンゾウが結婚式をめちゃめちゃにしてしまいます。そのシーンを今から見ていただきます。ここで自分が指導をするわけではないので、今のぼくの話を聞いたうえで、とにかく見て、感じてほしい。この曲と、振りと、矢内が吸収して何を出してくるかを感じてほしいです。感動してほしいです」

踊っている最中には写真は撮らないでダンサーたちをしっかりと見てほしい、とのことで、写真はリハーサルではなく、その後のフォトコールで撮影したものです。

マダム・バタフライ役の矢内千夏とピンカートン役の堀内將平Resize1801 Resize1802

初夜のパ・ド・ドゥでは、結婚式を終えて最初は悲しげなバタフライを、ピンカートンが優しく慰めます。甘い持ち味の堀内さんは、ロマンティックで情熱的。サポート、リフトがとても安定していて二人の息はぴったり、気持ちが通じ合っているのが感じられます。ピンカートンの愛でバタフライの心も少しずつほぐれてきて、控えめながら笑顔も花開くように出てきます。矢内さんは指先を細かく動かし、そして優雅な腕の使い方もまるで蝶々のようです。踊りはやがて喜びに満ちてきます。日本人女性らしい淑やかで抑えめの感情表現の中からも、高まりゆく想いがあふれてきます。愛し合う同士の会話が聞こえてきそう。振付もテクニックもクラシックベースですが、プッチーニの音楽ととてもよく合っていて、繊細な情感が伝わってきて非常に美しいシーンになりました。本番を見るのがとても楽しみです。

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「オペラの「マダム・バタフライ」は物語としては短編でそのままバレエにするとすぐに終わってしまう」ので、あえて付け加えたシーンが出てきます。アメリカ時代、ピンカートンの婚約者ケイトも描かれ、出港から長崎への旅立ち、そして蝶々とのなれそめも描かれます。「どうやってバタフライと出会ってどうして彼女が惹かれたのか入れないと話が繋がらないので、アメリカのシーンが1幕、遊郭のシーンが2幕と創りました」

「セットの規模は大きいのですが、ぼくにとっては普通なんですよね。今まで20作作ってきましたが、実際やってみると、なんてすごいことをやっているんだと思います。一民間バレエ団が、国立バレエ団ができないような発想をして、ここまでやれているということを、日本人として誇りに思ってほしいと思います。この作品は間違いない、ぼくの作品は保証します。『クレオパトラ』もそうだったけど、完璧とは何かをお見せしたい」

つぎに、華やかな花魁道中のシーンのリハーサルが行われました。Resize1809

山田蘭さんを中心に、9人の女性ダンサーが出演しての群舞。全員ポワントを履いていて基本はクラシックですが、その中でも重心を低くしてすり足だったり内股だったりすることで和の雰囲気を出しています。色鮮やかな扇子を持っての華やかな踊りの中で、中心の山田さんは存在感が強く視線の使い方も抜群です。腕の使い方などはいかにも日本舞踊風で、うまくクラシックバレエと融合させています。そこへピンカートンがやってきて、花魁たちの美しさに思わずくらっと倒れそうになります。

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リハーサルの後は、熊川さん、矢内さん、堀内さんへの質疑応答です。

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記者に対しても、感想を求める熊川さん。今までの彼の作品と違った振付のように感じられた、との声に対しては「『クレオパトラ』でも今まで作ったことがないようなパ・ド・ドゥを入れた。陰の動きや内股も取り上げたので、また違ったイメージを受けられたのでは。プッチーニの音楽が素晴らしくダンサーも素晴らしいので、思うがままの感性で振付けて良いものができた」と自信をのぞかせました。

矢内さんは「当時の女性は自分の気持ちを口に出さなかったと聞きました。悲しみや、将来に対する不安な気持ちを出したいけど、それをぐっとこらえることで伝えられるものがあると思います。心の中ではいろんな感情が渦巻いているので、本番ではその気持ちを伝えて行きたい」と語りました。堀内さんは、ピンカートンという日本人の間での唯一のアメリカ人役ということで、偉そうに見えるように意識してきたとのこと。

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今まで上演されてきたオペラの「蝶々夫人」の多くのプロダクションとは違い、日本人による日本が舞台のバレエ「マダム・バタフライ」。見事な和洋折衷ぶりに、海外での上演も考えているのでは?と聞かれた熊川さん。「インパウンド効果を狙います。世界制覇は目的ではなく、あくまでもドメスティックな活動をしています。外国のプロモーターもたくさん観に来る予定なので、招聘されたら喜んで行きたいですが、ぜひ日本に観に来てほしいと思っています」しかし実際に海外に持っていけば、大評判となるのではないかと感じられました。

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最後に熊川さん。「バレエはボーダーレスだと思います。やはりこういう(日本的な)テーマがきっかけで劇場に来て貰えたらと思っています。愛国心という言葉は言いにくい時代ですが、たとえば味噌汁を飲むと「日本人で良かったな~」と自然と出ますよね。それと同じ感覚を必ずや得られると思うんです。お腹を満たす満腹感ではなくて、心を豊かにする清い水のような感覚、それをお伝えいただければと思います」

熊川哲也とK-Ballet Company渾身の新作「マダム・バタフライ」必ずや素晴らしい作品になっているのではと思います。期待しましょう。

【9月24日(火)】放送 NHK総合「おはよう日本」に『マダム・バタフライ』特集で熊川哲也さんが出演予定です。

http://k-ballet.co.jp/news/201909/10_1.html

 

「Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019『マダム・バタフライ』」

http://k-ballet.co.jp/performances/2019madame-butterfly.html

2019年9月27日(金)~29日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

2019年10月10日(木)~14日(月・祝)
東京都 東京文化会館 大ホール

演出・振付・台本:熊川哲也
原作:ジョン・ルーサー・ロング
音楽:ジャコモ・プッチーニ(オペラ「蝶々夫人」)ほか
舞台美術デザイン:ダニエル・オストリング
衣裳デザイン:前田文子

キャスト

マダム・バタフライ:矢内千夏 / 中村祥子 / 成田紗弥
ピンカートン:堀内將平 / 宮尾俊太郎 / 山本雅也
スズキ:荒井祐子 / 前田真由子 / 山田蘭
ボンゾウ:遅沢佑介 / 杉野慧
ゴロー:伊坂文月 / 石橋奨也
花魁:中村祥子 / 山田蘭 / 杉山桃子
ケイト:小林美奈 / 浅野真由香 / 戸田梨紗子
ヤマドリ:高橋裕哉 / 山本雅也
シャープレス:スチュアート・キャシディ

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ボリショイ・バレエ in シネマ Season2018-2019 アンコール上映

好評のボリショイ・バレエ in シネマ Season2018-2019が、Bunkamuraル・シネマにてアンコール上映されます。

https://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/2636.html

ロシアの名門バレエ団ボリショイ・バレエの新作4作を含む計7作品

『ボリショイ・バレエ in シネマ Season2018-2019』
 

◆上映作品◆
ラ・シルフィード…10/20(日)、10/28(月)、11/4(月・振休)
くるみ割り人形…10/19(土)、10/25(金)、11/3(日・祝)
ラ・バヤデール…10/21(月)、10/26(土)、11/1(金)
カルメン組曲/ペトルーシュカ…10/22(火・祝)、10/30(水)、11/7(木)
ドン・キホーテ…10/24(木)、10/29(火)、11/6(水)
黄金時代…10/23(水)、10/31(木)、11/5(火)
眠れる森の美女…10/18(金)、10/27(日)、11/2(土)

◆上映時間◆ 連日18:50スタート

◆会場◆ Bunkamuraル・シネマ

◆料金◆ 全席指定 大人3,600円(税込)/学生2,500円(税込)
※特別興行のため各種割引なし

ドン・キホーテ
DON QUIXOTE

音楽:レオン・ミンクス
振付:アレクセイ・ファジェ-チェフ
台本:マリウス・プティパ 原作:ミゲル・デ・セルバンテス
出演:エカテリーナ・クリサノワ(キトリ)セミョーン・チュージン(バジル)
アレクセイ・ロパレーヴィチ(ドン・キホーテ)オリガ・スミルノワ(森の女王)アンナ・チホミロワ(街の踊り子)クリスティーナ・カラショーワ(メルセデス)

(2016年4月10日収録)

くるみ割り人形
THE NUTCRACKER

音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:ユーリー・グリゴロ―ヴィチ
台本:ユーリー・グリゴロ―ヴィチ
出演:マルガリータ・シュライナー(マリー)セミョーン・チュージン(くるみ割り人形)デニス・サーヴィン(ドロッセルマイヤー) アレクサンドル・ヴォドペトフ(ネズミの王)

(2018年12月23日収録)※新作

ラ・シルフィード
LA SYLPHIDE

音楽:ヘルマン・セヴェリン・レーヴェンショルド
振付:ヨハン・コボー 原振付:オーギュスト・ブルノンヴィル
台本:アドルフ・ヌリ、フィリッポ・タリオーニ
出演:アナスタシア・スタシュケヴィチ(シルフィード)セミョーン・チュージン(ジェイムズ)アンナ・バルコワ(占い師マッジ)クセニア・ジガンシナ(エフィ)アルトゥール・ムクルチャン(グエン)

(2018年11月11日収録)※新作

ラ・バヤデール
LA BAYADÈRE

音楽:レオン・ミンクス
振付:ユーリー・グリゴロ―ヴィチ
台本:マリウス・プティパ、セルゲイ・クデホフ
出演:オルガ・スミルノワ(ニキヤ)アルテミー・ベリャコフ(ソロル)オルガ・マルチェンコヴァ(ガムザッティ)アレクセイ・ロパレーヴィチ(ラジャ)ダヴィッド・モッタ・ソアレス(ブロンズ・アイドル)

(2019年1月20日収録)※新作 

眠れる森の美女
THE SLEEPING BEAUTY

音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:ユーリー・グリゴロ―ヴィチ
台本:イワン・フセヴォロジスキ―、マリウス・プティパ
出演:オリガ・スミルノワ(オーロラ姫)セミョーン・チュージン(デジレ王子)アレクセイ・ロパレーヴィチ(悪の精カラボス)ユリア・ステワノワ(リラの精)ヴィタリー・ビクティミロフ(カタラビュット)アルテミー・べリャコフ(青い鳥)アナスタシア・デニソーヴァ(フロリナ姫)

(2017年1月22日収録)

黄金時代
THE GOLDEN AGE

音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
振付:ユーリー・グリゴロ―ヴィチ
台本:ユーリー・グリゴロ―ヴィチ、イサーク・グリークマン
出演:ニーナ・カプツォーワ(リタ)ルスラン・スクヴォルツォフ(ボリス)
ミハイル・ロブーヒン(ヤーシュカ)エカテリーナ・クリサノワ(リューシュカ)

(2016年10月16日収録)

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(ペトルーシュカ)

カルメン組曲/ペトルーシュカ
CARMEN SUITE/PETRUSHKA

<カルメン組曲>
音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロジオン・シチェドリン
振付:アルベルト・アロンソ
台本:アルベルト・アロンソ 原作:プロスペル・メリメ「カルメン」
出演:スヴェトラーナ・ザハーロワ(カルメン)デニス・ロヂキン(ドン・ホセ)ミハイル・ロブーヒン(エスカミーリョ)ヴィタリー・ビクティミロフ(コレヒドール)オルガ・マルチェンコヴァ(運命の女神)

<ペトルーシュカ>
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:エドワード・クルグ
出演:デニス・サヴィン(ペトルーシュカ)エカテリーナ・クリサノワ(バレリーナ)ドミトリー・ドロコフ(ムーア人)ヴィヤチェスラフ・ロパティン(魔術師)

(2019年5月19日収録)※新作

世界最高のボリショイ・バレエの今の姿を大画面で観る絶好の機会です。3か国語を駆使してのカテリーナ・ノヴィコワによる幕間のインタビューや解説も臨場感たっぷりで楽しい。シネマシーズンでは基本1回しか上映がありませんでしたが、このアンコールでは各作品3回ずつ上映されますので、見逃された方もぜひ。ロイヤル・バレエのシネマシーズンも今月アンコール上映がありますので、見比べるのも面白いことでしょう。

 

2017-18シーズンに上映されたボリショイ・バレエ『コッペリア』ヴィハレフ復元版のDVDです。主人公のマルガリータ・シュライネルが魅力的です。こちらの日本盤での解説の翻訳を私が担当しています。


ボリショイ・バレエ《コッペリア》[Blu-ray Disc](日本語解説付き)

ナクソス・ジャパン(Bel Air Classiques) (2019-05-24)
売り上げランキング: 5,047

 

2019/09/10

Alexandre Magazineで、佐東利穂子ロングインタビュー

Alexandre Magazineで、勅使川原三郎作品に欠かせないだけでなく、振付家としても花開き始めた唯一無二のダンサー佐東利穂子さんのロングインタビューを行いました。

https://www.alexandremagazine.com/008

美しくシャープでクールな踊りと崇高なまでの存在感を持つ佐東さん。その深いインテリジェンスとダンス、芸術へのあくなき探求心には心打たれましたが、とても率直で魅力的な人柄の持ち主です。崇拝するダンサーにじっくりお話を伺うことができて幸せでした。これからの世界をまたに掛けた活動からも目が離せません。井上ユミコさんによる、アーティスティックな写真と映像もお楽しみください。

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創作という武器も手に入れた、佐東利穂子さん。これからどのようなとてつもないアーティストへと進化し続けるのだろうか。孤高のイメージとは裏腹に、繊細でありながら率直で、フェミニンで、ざっくばらんな彼女は、実に魅力的な大人の女性でした。



​<佐東利穂子 出演情報>​

「Lost in Dance」ストックホルム公演

演出, 照明:勅使川原三郎

出演:勅使川原三郎, 佐東利穂子

日程:9月26,27日

劇場:Dansens Hus

公演webページ:https://dansenshus.se/en/event/lost-in-dance/

 

「幻想交響曲」パリ公演

日程:10月4日

劇場:フィルハーモニー・ド・パリ

演奏:リヨン国立管弦楽団

ダンス:勅使川原三郎、佐東利穂子

公演webページ:https://philharmoniedeparis.fr/fr/activite/concert/20497-teshigawara-sato-symphonie-fantastique?date=1570213800

 

勅使川原三郎×東京バレエ団「雲のなごり」

日程:10月26日(土)14:00

日程:10月27日(日)14:00

劇場:東京文化会館

演出, 振付, 照明, 美術:勅使川原三郎

出演:佐東利穂子

     沖香菜子、三雲友里加、柄本弾、秋元康臣、池本祥真(以上東京バレエ団)

公演webページ:https://www.nbs.or.jp/stages/2019/teshigawara/index.html

 

・アップデイトダンスNo.66 「新作」

日程:11月2日(土) 16:00

日程:11月3日(日) 16:00

日程:11月4日(月) 20:00

日程:11月5日(火) 20:00

劇場:カラス・アパラタス

演出, 照明:勅使川原三郎

出演:勅使川原三郎、佐東利穂子

公演webページ:http://www.st-karas.com

2019/09/08

『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/2019』バレエ6作品アンコール上映

『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/19』にて​今シーズン上映されたバレエ6作品とオペラの人気作品が、TOHOシネマズ シャンテとTOHOシネマズ 日本橋限定で、2019年9月20日よりアンコール上映されます。

http://tohotowa.co.jp/roh/

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ロンドンのコヴェント・ガーデン、英国ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたロイヤル・バレエ団、ロイヤル・オペラによる世界最高峰のバレエとオペラを全国の映画館で鑑賞できる『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン』

すべての上映作品に、ロイヤル・オペラ・ハウスで人気の高いナビゲーターによる舞台裏でのインタビューや特別映像等が追加されており、そのボリュームある内容や迫力ある音響で、日本にいながらも実際の劇場で観劇しているような臨場感を味わう事が出来るとともに、大スクリーンに映し出されるひとつひとつ細やかな表情や美しい映像を楽しめると、世界中で人気を博しています。

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ロミオとジュリエット ROMEO AND JULIET. Matthew Ball as Romeo, Yasmine Naghdi as Juliet. (c) ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

ロイヤル・バレエでは日本人ダンサーも最近目覚ましい活躍を見せています。『ドン・キホーテ』では、高田茜が初の全幕主演を務め、ファーストソリストの金子扶生も森の女王役で出演 。平野亮一はマシュー・ボーン演出の『白鳥の湖』主演で日本でも話題沸騰となったマシュー・ボールとともに、トリプルビルの新作『メデューサ』に出演しており、その活躍ぶりを大スクリーンで間近に感じることができます。

その他、バレエのアンコール上映は『くるみ割り人形』『ロミオとジュリエット』など王道の名作から、近年のチャレンジングな作品まで幅広い演目がラインナップ。『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/19』の演目を映画館の大スクリーンで見ることが出来る最後のチャンスとなるので見逃せません。

なかでも、日本ではまず観ることができない傑作トリプルビル『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー』(クリストファー・ウィールドン)『メデューサ』(シディ・ラルビ・シェルカウイ)『フライト・パターン』(クリスタル・パイト)はおすすめです。マリアネラ・ヌニェスとナタリア・オシポワ、ワディム・ムンタギロフという最強プリンシパルトリオが火花を散らす『ラ・バヤデール』では、影のヴァリエーションに高田茜さんと崔由姫さんが登場するという贅沢な趣向。また、8月下旬に上映されていた『ロミオとジュリエット』はヤスミン・ナグディとマシュー・ボールという、若くみずみずしいペアの、今しか観られない瞬間を切り取った素晴らしい上演なので、こちらもぜひ。

幕間のインタビューやメイキングの中では、後日のDVDリリースなどでは観られない貴重な映像もあります。

<上映予定作品>

【9月20日(金)】 
ロイヤル・バレエ 『うたかたの恋』

出演:スティーヴン・マックレー、サラ・ラム、ラウラ・モレーラ

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【9月21日(土)】
ロイヤル・バレエ 『ラ・バヤデール』

出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、ナタリア・オシポワ

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【9月22日(日)】
ロイヤル・バレエ 『くるみ割り人形』

出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、ギャリー・エイヴィス、アナ・ローズ・オサリヴァン、マルセリーノ・サンベ

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【9月23日(月・祝)】
ロイヤル・バレエ 『ドン・キホーテ』

出演:高田茜、アレクサンダー・キャンベル、金子扶生

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Akane Takada and Alexander Campbell in The Royal Ballet's Don Quixote (c) ROH 2019. Photo by Andrei Upenski

【9月24日(火)】
ロイヤル・バレエ 『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』

「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ、アレクサンダー・キャンベル、ベアトリス・スティクス=ブルネル

「メデューサ」ナタリア・オシポワ、マシュー・ボール、平野亮一

「フライト・パターン」クリステン・マクナリー、マルセリーノ・サンベ

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【9月25日(水)】
ロイヤル・バレエ 『ロミオとジュリエット』

出演:ヤスミン・ナグディ、マシュー・ボール

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『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/2019』アンコール上映
 
【9月20日(金)】 
ロイヤル・バレエ 『うたかたの恋』
【9月21日(土)】
ロイヤル・バレエ 『ラ・バヤデール』
【9月22日(日)】
ロイヤル・バレエ 『くるみ割り人形』
【9月23日(月・祝)】
ロイヤル・バレエ 『ドン・キホーテ』
【9月24日(火)】
ロイヤル・バレエ 『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』
【9月25日(水)】
ロイヤル・バレエ 『ロミオとジュリエット』
【9月26日(木)】
ロイヤル・オペラ 『運命の力』
※TOHOシネマズ 日本橋のみ上映
ロイヤル・オペラ 『椿姫』
※TOHOシネマズ シャンテのみ上映
■配給:東宝東和
■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/   
なお、「うたかたの恋」(マイヤリング)はBlu-Ray/DVDが発売されたばかりです。私が日本語解説付き盤の解説文、あらすじの翻訳を担当しています。

『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2019/20』のラインアップもすでに発表されています。

http://tohotowa.co.jp/roh/news/2019/08/16/1920/

ロイヤル・バレエ『コンチェルト』『エニグマ変奏曲』『ライモンダ第3幕』
ロイヤル・バレエ『コッペリア』
ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』
ロイヤル・バレエ  キャシー・マーストン新作 リアム・スカーレット新作
ロイヤル・バレエ 『白鳥の湖』
ロイヤル・バレエ 『ダンテ・プロジェクト』

ロイヤル・オペラ『ドン・ジョバンニ』
ロイヤル・オペラ『ドン・パスクワ-レ』
ロイヤル・オペラ『ラ・ボエーム』
ロイヤル・オペラ『フィデリオ』
ロイヤル・オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』『道化師』
ロイヤル・オペラ『エレクトラ』

2019/08/30

9/7(土)BS1スペシャル「バレエの王子になる!“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春」

プロを目指す4人の男子たち、華麗な舞台の裏側 

BS1スペシャル「バレエの王子になる!“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春」

超スパルタ校長のもと、自らの限界に挑む若手イケメン・ダンサーたちの日々に密着

9/7(土)後10:00~11:50  NHK BS1

http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=20090

世界屈指の名門バレエ学校のロシア・ワガノワ・アカデミーを舞台に、世界中から集まった若手ダンサーたちがトッププロを夢見て、自らの限界に挑む舞台裏に密着! 青春の日々と華麗で繊細なロシアバレエの神髄を描いていきます。

取り上げられているワガノワ・バレエ・アカデミーの男子生徒たちの中には、今年のワガノワ・バレエ・アカデミー来日公演で活躍した生徒もいます。(キリル・ソコロフスキー以外の3人は参加)

ロイヤル・バレエ・スクールのホワイト・ロッジを経てワガノワ・バレエ・アカデミーに入学し、マリインスキー・バレエへの入団が決まっている日英ハーフの大澤ホロウィッツ有論、モデルとして活躍し美しい容姿の持ち主、ボリショイ・バレエに入団が決まったキリル・ソコロフスキー、ワガノワ・バレエ・アカデミーの来日公演で大活躍したアメリカ系のミハイル(マイケル)・バルキジージャとフィンランド人のマルコ・ユーセラの4人を取り上げているようです。

ちなみに、今年のワガノワ・バレエ・アカデミーの卒業生の就職先(現時点で判明分)はこちらのツィスカリーゼのファンブログの記事でまとめられていて随時アップデートされています。

https://melmoth.blog/post/186627566493/whos-going-where-class-of-2019-updates

Class of Nikolai Tsiskaridze

  • Mikhail Barkidjija - Mariinsky 
  • Evgeny Bolotskih - Mariinsky
  • Ruslan Vodzinsky - Mariinsky
  • Dmitry Sobolev - Yacobson Ballet
  • Marko Juusela - Mariinsky
  • Kirill Sokolovsky - Bolshoi
  • Aaron Osawa-Horowits - Mariinsky

 

2019/08/29

バレエ・アム・ライン 中ノ目知章さん記者懇談会

9月に「白鳥の湖」を引っ提げて初の来日公演を行うバレエ・アム・ライン

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オデットとジークフリート(C)Gert_Weigelt

ドイツ国内の評価が非常に高く、2013〜2015、2017年にはドイツのバレエ雑誌『tanz』で最優秀カンパニーに選ばれています。そして芸術監督マーティン・シュレップァーも振付家、芸術監督として高く評価され、2020年9月からはマニュエル・ルグリの後継者としてウィーン国立バレエの芸術監督に就任する予定です。

バレエ・アム・ラインは昨秋10 月にドイツにてマーティン・シュレップァー演出『白鳥の湖』を発表。チャイコフスキーが 1877 年に制作した原典譜を採用し、またその当時の初版台本に基づいて登場人物を設定するなど、オリジナルを尊重しつつ 単なる古典への回帰ではな く、きわめて普遍的な人間ドラマに仕立て上げ、不屈の名作をに新しい息吹をもたらしチケットも完売。ヨーロッパバレエ界では話題作品となりました。

来日公演のプロモーションのため、バレエ・アム・ラインのソリストである中ノ目知章さんの記者懇談会が開かれました。中ノ目さんは、シュレップァーのウィーン国立バレエ芸術監督就任に伴い、2020年9月にウィーン国立バレエに移籍するとのことです。

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中ノ目知章

1992年生まれ、神奈川県 出身。 現在 27歳。
児玉克洋、宮木百合子に師事。
2007年 第18回全日本バレエコンクール、第 40回埼玉全国舞踊コンクールに於いてジュニアの部第一位。
2008年 ハンブルクバレエ学校よりスカラシップを得て 2年間留学。 ジョン・ノイマイヤー、ケヴィン・へイゲンらの指導を受ける。
同校卒業後、ドルトムント劇場と契約、その後キール劇場、ノルウェー国立バレエ団 、そしてハーゲン劇場所属を経て現在ドイツ・デュッセルドルフ /デュイスブルクに拠点を置くバレエ・アム・ラインソリストとして活躍中 。
今秋9月のバレエ・アム・ライン初来日公演 シュレップア―版『白鳥の湖』ではオデットの継母の側近役予定 。

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ジークフリートと友人たち(C)Gert_Weigelt

Q. 今まで所属していたカンパニーとバレエ・アム・ラインの違う点は?

中ノ目:今まで所属していた劇場の中でも、環境がとても恵まれています。バレエスタジオが5つあり、サウナやジムもあり、マッサージなど身体のメンテナンスを受けられるところがすべて整っています。またカンパニーのレパートリーが今までいたカンパニーの中で一番充実して幅広いです。また、監督自身がクラスレッスンを週に一度してくれてお手本を見せてくれます。今までのカンパニーの中でも一番成長できたと思います。レパートリーはシュレップァーの作品だけではないのですが、彼はぼくを始め団員に合わせて振付けてくれるということもあり、みんなもぼくも彼の作品が一番好きです。

バレエ的、というのはちょっと表面的なところがあるので、彼はもっと人物を掘り下げようと思っていて、「パーソナリティ、パーソナリティ」と言ってそれぞれの個性を踊りに出してほしいと言っています。ぼくはなかなか出せないので、そこは普段のレッスンで出せるように努力しています。

Q.シュレップァー版『白鳥の湖』の特徴は?

ぼくなりの解釈になりますが、クラシック・バレエは綺麗に踊らなければならない。 衣装も飾り付けられていたり、特に“白鳥の湖”といえば白いチュチュを着た女性がアラベスクをしていたりという印象を持っている方が多いと思いますが、 マーティン・シュレップァーが見せたかったのは、 美しさだけではなくて、つねに“陰と陽” の美しさです。ぼくは女王の側近という悪役なので、バレエ的な美しさではなくて、人にある陰と陽を見せる部分にも美しさを見せているのが特徴だと思っています。表面的なものではないところに焦点を当てたような。踊っていてつらいところもあります(笑)中から出てくるものがないといけないのですが、つねに出せるわけではなくて。それが出せるととても心地よいです。ほかのバレエ団だと、グループで踊るときには揃っていれば良かったりしますが、ここでは、出演者一人一人が自分の個性を出さなければなりません。

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オデットの継母とロットバルト(C)Gert_Weigelt

Q.今回踊る「女王の側近役」は、悪役ということですが、ロットバルト的な役なのでしょうか?

普通の『白鳥の湖』だと悪役のロットバルト役は1人ですが、マーティンはロットバルトよりも継母役に焦点を当てています。継母の側近は4人のダンサーが演じていますが、継母も側近も全員アジア人で統一されています。マーティンはアジア人に対してリスペクトがあって、黒髪のアジア人の持つ陰の部分を視覚的にも引き出せるキャスティングだと思います。振付のときにマーティンから役についての、このシーンにはこういう意味があるのでこう踊れといった振付の細かい説明は一切なく、 指導の際にはそのダンサーから出てくる感情をしっかりと引き出して踊って欲しいと強く求められています。 

側近役という悪役を悪く見せるというより、 自分の中にある“陰”を意識して、自分自身であることを意識し、内から出てくる“悪”を自分の中から引き出して見せることを大切にしています。 

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Q.マーティン・シュレップァー版の「白鳥の湖」を一言で表すと?

「白鳥の湖という物語の奥深いところを見ることができる」ということだと思います。“ただ観て終わる”というのではなく、 “観てから考える”ということをお客様にゆだねているところがあります。 クライマックスも観た人の解釈にゆだねられるています。観て内側を覗き込むような感じの作品です。

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マーティン・シュレップァー (C)Gert_Weigelt

Q.マーティンはどのように指導してくれますか。 踊る側としてはどんなことを要求されますか?

マーティンは普段のレッスンでも全力で踊ることを求めてきます。筋肉を伸ばしきることを求められます。クラシックのポジションからは一切離れていないのですが、レッスンの中で自分を見つけ出すことを求められています。他のバレエカンパニーでのバーレッスンは作品を踊るためのウォームアップでしたが、 マーティンのレッスンはその概念が覆されました。 バレエというと“形として綺麗に踊ること”が求められがちですが、 マーティンは綺麗に踊るというよりも限界への挑戦や筋肉の使い方を意識した実用的なレッスンで、普段鍛えられた肉体を爆発させる場です。また普通は舞台の上ではミスをしない方がいいのですが、彼は、舞台の上でミスすることを恐れないでほしいと言います。リスクを冒すことを恐れないで 失敗してもいいので全力で踊るようにという気持ちがマーティンにはあります。失敗しないために少し簡単に踊ると怒られますね。毎日フルMAXで踊ることの積み重ねで、 舞台に立った時にも作品の演出・振付を全力で出すことができていると思います。彼はフィギュアスケートをやっていたので、筋肉の強さがダンスだけしかやっていない人よりもあり、優れたダンサーだったそうです。

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ロットバルトとオディール(C)Gert_Weigelt

Q.バレエ・アム・ラインで引き出してもらったものは?

バレエはやはり脚が重要で、ぼくはあまり脚が伸びるタイプではなかったのです。脚の伸ばし方をすごくマーティンに教えられました。脚がしっかりしてくるとしっかり立てるようになります。上半身も安定するので、この間ブルノンヴィルのセミナーに参加した時にも、難しい振りが苦になりませんでした。簡単に言うと付け根から脚を使うことです。やはり全部の脚の筋肉を使わないと伸ばせません。普段のレッスンの中で、毎回、骨盤から上を引き上げられて、こういう風に伸ばすんだと触って指導されました。マーティンから君は凄くいいダンサーだから、と励ましてもらって、それが力になっていると思います。せっかくいい脚をもっているのだから、もっとフィジカルに使ってほしいと言われますね。レッスン終わっても気軽に話していい、と言われているのでオフィスに気軽に行って相談に乗ってもらえる人です。リハーサルで手を抜くと呼び出されて「まじめにやれ」と怒られますが(笑)。

芸術監督がカンパニークラスを指導するというのは、ドイツでも他に例がなく、彼が指導するクラスの時にはダンサーたちは特に気合を入れていますね。ぼくは週三回ジムに行き、そのまま朝来てクラスレッスンを受けるのではなく、2時間前に来て身体をほぐしたりストレッチしたりしているのが助けになっています。マーティンと出会って思ったのですが、ありのままの自分を出すのが大変で大事で、それがダンスを作り上げていると思います。

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Q.音楽がオリジナル版ですが、やはり見慣れた白鳥の湖とは合わせ方が違うと思いますが。 

マーティンは音楽にはとてもインスピレーションを得ていると思います。そのため振付と音楽が合っていると感じます。オリジナルの音楽のCDを聴くとテンポが、普通のバレエの舞台での音楽より速いのです。このオリジナルのテンポを使ったのだと思います。レッスンの時に、この踊り方はバレエっぽいからやめて、と言われたりもしました。それはマーティンのバレエを踊る上で必要ないことだからだと思います。今までマーティンの作品で「くるみ割り人形」や「眠れる森の美女」などのチャイコフスキー三大バレエはありませんでした。小澤征爾さんの指揮した「白鳥の湖」にインスピレーションを受けてこの作品を振付けたとのことなので、よっぽど衝撃的だったんではないかなと思います。今回の指揮者である小林資典さんもドイツ、ドルトムントで活躍されていて、ドイツで活躍されている日本人の指揮者と一緒に日本で仕事できることはとても楽しみです。

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(C)Gert_Weigelt

Q.このプロダクションの魅力と登場人物について教えてください 

王子のジークフリートを始めそれぞれのキャラクターの個性が現れています。王子だと心境の変化がとても繊細に描かれています。強さだけでなく弱さも見せていると思います。一般的な王子というよりも、心の変化や葛藤が見えてくる人間味のある役どころだと思います。僕は側近役としてオデットをいじめる役なので、できる限りオデットには悲しんで欲しい。ですがオデット自身もとても強い女性として作られていると思います。踊る人によっても役の解釈が違ってくるので、今回のダブルキャストでのダンサーそれぞれの個性の違いも見どころです。1回だけでなく、 2回、3回と観て欲しいです。 

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オデットの継母と従者たちを前に力を失う白鳥たち(C)Gert_Weigelt

Q,バレエ・アム・ラインで初来日公演を行うについて 

来日公演ができるとは考えてもいなかったので、ありがたいことです。日本で公演ができると聞いたときは「本当かな」と思いました。ツアー公演で台湾やスペイン、イスラエル、スコットランドなどには行ったことがあるのですが。今まで日本の振付を踊ることはありましたが、ドイツのバレエ団の振付を日本で踊ることはなかったのでとても楽しみです。 マーティンは、バレエ・アム・ラインを世界一のバレエ団にしようと頑張ってきましたし、ぼくは世界一のバレエダンサーになろうと思っています。劇場にぜひお越しいただき、 “ドイツの芸術”を感じて欲しいです。 

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公演名: バレエアムライン マーティン・シュレップァー演出 「白鳥の湖」
出演: バレエアムラインライン・ドイツ・オペラ バレエカンパニー)
演出: マーティン・シュレップァ―(バレエアムライン芸術監督/振付家)
指揮: 小林資典(ドルトムント市立オペラ 第一指揮者)
演奏: シアターオーケストラトーキョー(東京公演)/大阪交響楽団(兵庫公演)
東京公演: 2019年9月20日(金)18:30開演(17:45開場)
      2019年9月21日(土)11:30開演(10:45開場)
      2019年9月21日(土)18:30開演(17:45開場)
       Bunkamura オーチャードホール
兵庫公演: 2019年9月28日(土)15:00開演(14:15開場)
       兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
料金: S席 ¥20,000/A席 ¥17,000/B席 ¥14,000 /C席 ¥11,000 /D席 ¥8,000/SS席 25,000
    ※未就学児入場不可
主催: 関西テレビ放送、 BS日テレ、 キョードーマネージメントシステムズ
協力: WOWOW
後援: 在日ドイツ商工会議所、 ドイツ連邦共和国大使館
招聘・企画・制作: 関西テレビ放送、 キョードーマネージメントシステムズ

※バレエ・アム・ライン 日本公演アンバザダー #真飛聖 と #マーティン・シュレップァー によるアフタートークショーの開催が決定しました。
【開催日】東京公演:9/21(土)11:30公演 終演後 ※「白鳥の湖」上演時間は11:30〜14:15を予定。

 

2019/08/24

蝶々夫人は本当にいた!?熊川哲也が恋した「マダム・バタフライ」8/25(日)BS-TBS特番

【『マダム・バタフライ』制作特別番組 放送】

「蝶々夫人はフィクションではない、ノンフィクションだ」

バタフライのルーツを巡る長崎の旅で芸術監督・熊川哲也が見たものとは?

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蝶々夫人は本当にいた!?熊川哲也が恋した「マダム・バタフライ」
8月25日(日)13:00~14:00放送(BS-TBS)

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K-Ballet Company芸術監督・熊川哲也、最新作「マダム・バタフライ」。愛、裏切り、別れ、そして・・・愛するわが子のために武士の娘が下す決断とは?プッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」に着想を得た、切なくも美しいグランドバレエが、この秋誕生!熊川哲也が制作のヒントを得るため長崎へ。実在したかもしれない蝶々のモデルに迫ります。さらに蝶々を演じるダンサーの汗と努力の毎日に密着!リハーサルや衣装合わせなどメイキング満載。

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熊川哲也さんの注目の最新作「マダム・バタフライ」のメイキング番組、とても面白そうですね!長崎をどのような視点で観たのか、どのような解釈を見せるのか。『クレオパトラ』であっと驚くスペクタクルを生み出した熊川さんによるサプライズ、楽しみにしています。

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019「マダム・バタフライ」

2019年9月27日(金)~29日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

2019年10月10日(木)~14日(月・祝)
東京都 東京文化会館 大ホール

演出・振付・台本:熊川哲也
原案・音楽:ジャコモ・プッチーニ(オペラ「蝶々夫人」)
舞台美術デザイン:ダニエル・オストリング
衣裳デザイン:前田文子

キャスト

マダム・バタフライ:矢内千夏 / 成田紗弥 / 中村祥子
ピンカートン:堀内將平 / 山本雅也 / 宮尾俊太郎
スズキ:荒井祐子 / 井上とも美 / 山田蘭
花魁:中村祥子 / 山田蘭 / 杉山桃子
ボンゾウ:遅沢佑介 / 杉野慧
シャープレス:スチュアート・キャシディ

2019/08/23

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン、ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

 8月23日(金)より全国公開が始まる『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19』ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=romeo-and-juliet

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©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

プロコフィエフの旋律に乗せた不朽の名作「ロミオとジュリエット」。運命の恋人たちが情熱的に短い生を駆け抜ける本作は英国ドラマティックバレエの最高峰。ロイヤル・バレエならではの演劇性と、あまりにも美しく儚くロマンティックなバルコニーシーンの二人に心奪われる名作です。

試写で拝見しました。

マシュー・ボーン「白鳥の湖」の感動も冷めやらぬうちに、またもや心震える体験、3幕は泣きっぱなしでした。若い主演二人の嘘偽りのない、役を生きて短い生を駆け抜ける姿に心寄せて胸打たれます。幕開トークに、偉大なジュリエット、アレッサンドラ・フェリが登場して実に深い話を聞かせてくれました。ジュリエットは世界と戦う最初のフェミニストだったと。そしてリハーサルでマクミランは、醜く見えることを恐れるなと言ったこと。

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©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

ヤスミン・ナグディの演技が素晴らしく、最初は本当に無邪気なのにみるみる成長していくのが見えます。インタビューでの美しい英語からもうかがえるように、とても知性溢れるバレリーナ。自分の意志で運命を切り開こうとする様子がうかがえます。みずみずしく初恋のときめきで甘美さと幸福感に浸るバルコニーシーン。それだけに引き裂かれる3幕の寝室のパ・ド・ドゥが痛切です。意に添わぬ結婚を強いられてまだ幼いのに一人で戦う気高さのジュリエットの姿は、性暴力と戦う現代の女性たちの姿に重なります。ロミオと一緒になる決意を固める、ベッドの上に座って前を見据える演技も、とても説得力があります。

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© 2019 ROH. Photograph by Helen Maybanks

若々しくこの上なく美しく情熱的で疾走感のあるマシュー・ボールのロミオはまさにはまり役といえます。バルコニーのソロの切れ味、美しいエポールマンとつま先、あまりにもロマンティックな熱い視線。4年前にも同じ役で共演している、同年代のナグディとのパートナーシップも良く、ふたりの会話が聞こえてくるよう。この時分の花をフィルムに収めてくれて感謝です。

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Photograph Alice Pennefather

ギャリー・エイヴィスのかっこよく熱いバッド・ボーイなティボルトも最高だし、ロザラインは金子扶生さんで美貌が映えます。マンドリンダンスには新プリンシパルのマルセリーノ・サンベで超絶技巧を披露します。マキューシオのヴァレンティノ・ズケッティ、ベンヴォーリオのベンジャミン・エラとも息が合って無邪気だけど熱い友情が感じられます。

幕間リハーサル映像はレスリー・コリアによるバルコニーシーンのリハーサル、そしてボールとエイヴィスの熱いソードファイトで、とても興味深いです。「ロミオとジュリエット」という不朽の名作が、いかにロイヤル・バレエの中で受け継がれてきたのかということが見えてきます。ソードファイトも、舞台で観る以上にハードなのがわかりました。刀などの小道具係の方の話も面白かったです。

マシュー・ボーン「白鳥の湖」に主演して、センセーションを引き起こした新星、マシュー・ボールにインタビューさせていただいた記事が二つあります。

クラシカ・ジャパン(ロミオ役や演技などについてかなり深く濃く思い入れを語っています)

https://www.classica-jp.com/column/11064

 

Billboard Japan (映画館上映の意義や、来日公演のオフでの過ごし方などについても話してくださっています)

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2733

◎公開情報
『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/19』
ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』
2019年8月23日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか、全国公開
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
指揮:パーヴェル・ソローキン

出演:
ジュリエット:ヤスミン・ナグディ
ロミオ:マシュー・ボール
マキューシオ:ヴァレンティノ・ズケッティ
ティボルト:ギャリー・エイヴィス
ベンヴォーリオ:ベンジャミン・エラ
パリス:ニコル・エドモンズ
キャピュレット卿:クリストファー・サウンダーズ
キャピュレット夫人:クリスティナ・アレスティス
乳母:クリステン・マクナリー
三人の娼婦:ベアトリス・スティクス=ブルネル、ミカ・ブラッドベリ、ロマニー・パジャック
マンドリン・ダンス:マルセリーノ・サンベ
ローレンス神父:ジョナサン・ハウエルズ
ロザライン:金子扶生

 

2019/08/22

8月24日はWOWOWバレエの日~350年の伝統と美 パリ・オペラ座バレエ団特集~

WOWOWバレエの日~350年の伝統と美 パリ・オペラ座バレエ団特集~

8月のWOWOWバレエはパリ・オペラ座を特集。バレエダンサー、オニール八菜のドキュメンタリー、カール・パケットの引退公演「シンデレラ」などを放送します。どれも魅力的な番組で見逃せませんね。

https://www.wowow.co.jp/special/015124

●マチュー・ガニオ パリ・オペラ座の頂

8/24(土)午前11:00

パリ・オペラ座の“顔”として全世界から注目を集めるバレエダンサー、マチュー・ガニオの魅力に迫る必見のドキュメンタリー。

マチュー・ガニオ パリ・オペラ座の頂

「マチュー・ガニオ パリ・オペラ座の頂」(c) Veronique Tarka


●パリ・オペラ座バレエ団「ジェローム・ロビンス トリビュート」

8/24(土)午後0:30

偉大なる振付家ジェローム・ロビンスの生誕100年を祝したバレエの祭典。世界最古にして最高峰のバレエ団、パリ・オペラ座のダンサーたちが華やかに彩る。

パリ・オペラ座バレエ団「ジェローム・ロビンス トリビュート」

「パリ・オペラ座バレエ団「ジェローム・ロビンス トリビュート」」(c) Sebastien Mathe



  • ファンシー・フリー、ダンス組曲、牧神の午後、グラス・ピーシズ

●パリ・オペラ座バレエ団「4つの小品」

8/24(土)午後2:10

350年という世界最古の歴史と伝統を誇るフランスのパリ・オペラ座バレエ団の2018年の公演。4人の才能あふれる振付家が織り成す、コンテンポラリーダンスの「今」。

パリ・オペラ座バレエ団「4つの小品」

「パリ・オペラ座バレエ団「4つの小品」」「フロロン」「ザ・シーズンズ・カノン」(c) Opera National de Paris、「ザ・アート・オブ・ナット・ルッキング・バック」「ザ・メイル・ダンサー」(c) Agathe Poupeney 

【フロロン】 振付:ジェームス・ティエレ

出演:シャーロット・ランプリング(声)、アマンディーヌ・アルビッソン、ヴァランティーヌ・コラサンテ、エヴ・グリンツテイン

【ザ・アート・オブ・ナット・ルッキング・バック】振付:ホフェッシュ・シェクター

出演: オニール八菜、ミュリエル・ジュスペルキ

【ザ・メイル・ダンサー】振付:イヴァン・ペレーズ

出演:ステファン・ビュリオン、フランソワ・アリュ、ヴァンサン・シャイエ

【ザ・シーズンズ・カノン】振付:クリスタル・パイト
出演: ローラ・エケ、 リュドミラ・パリエロ、アリス・ルナヴァン、エヴ・グリンツテイ、フランソワ・アリュ

●バレエ☆プルミエール #19

 

8/24(土)午後4:15


●ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る

8/24(土)午後4:30

日本に生まれ幼少の頃からパリ・オペラ座で踊ることを夢見てきたオニール八菜。その夢を実現し、憧れの舞台で踊る彼女の現在の日々とさらなる高みを目指す姿を追う。

ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る

「ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る」(c) Svetlana Loboff - OnP


●パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」

8/24(土)午後5:30

パリ・オペラ座バレエ団の2018年公演より、伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフ振り付けの「シンデレラ」をお届け。カール・パケットのさよなら公演でもある傑作。

パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」
  「パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」」(C)Yonathan Kellerman-OnP
収録日・収録場所

2018年12月/フランス・パリ オペラ・バスティーユ

出演

役名 役者名
シンデレラ ヴァランティーヌ・コラサンテ
映画スター カール・パケット
義姉 リュドミラ・パリエロ
義姉 ドロテ・ジルベール
継母 オーレリアン・ウエット
プロデューサー アレッシオ・カルボーン
ダンス教師 ポール・マルク
マリオン・バルボー
エミリー・コゼット
パク・セウン
ファニー・ゴルス

新国立劇場バレエ団「マノン」にワディム・ムンタギロフがゲスト出演

新国立劇場バレエ団では、2011/12シーズン以来8年ぶりに、マクミランの名作『マノン』を上演します。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/manon/

そして主演キャストが発表されました。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_015930.html

2020年2月22日(土) 14:00
マノン 米沢 唯 デ・グリュー ワディム・ムンタギロフ

2020年2月23日(日) 14:00
マノン 米沢 唯 デ・グリュー ワディム・ムンタギロフ

2020年2月26日(水) 19:00
マノン 小野絢子 デ・グリュー 福岡雄大

2020年2月29日(土) 14:00
マノン 米沢 唯 デ・グリュー 井澤 駿

2020年3月1日(日) 14:00
マノン s小野絢子 デ・グリュー 福岡雄大

ということで、久しぶりにワディム・ムンタギロフがゲストで出演します。

ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズンで上映されDVD化された、サラ・ラムとワディム・ムンタギロフ(レスコー役には平野亮一さん)の素晴らしい『マノン』の映像をご覧になった方も多いかと思います。英国演劇バレエの最高峰として、本当に最高にドラマティックで美しい上演でした。そのワディムのデ・グリューを生で観ることができるのは本当にうれしいですね。前回も素晴らしかった小野絢子さんに加え、初役に挑戦する米沢唯さん、井澤駿さんも楽しみです。

あとはぜひ、レスコー役のキャストも早めに発表してくれると嬉しいですよね。

ロイヤル・バレエの『マノン』DVD/Blu-Rayでは、日本語解説書の翻訳を担当しています。ぜひ、この新国立劇場バレエ団の『マノン』の予習としてご覧ください。

 

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