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2019/07/20

エイフマン・バレエ来日記者会見

21年ぶりに来日した、ボリス・エイフマン率いるエイフマン・バレエ。7月13日のびわ湖ホールでの「アンナ・カレーニナ」公演を皮切りに、21日の東京文化会館での「アンナ・カレーニナ」まで6公演を行います。

https://www.japanarts.co.jp/eifman2019/

東京公演「ロダン」を前に、7月17日に記者会見がロシア大使館で行われました。出席したのは、芸術監督で振付家のボリス・エイフマン、「ロダン」でタイトルロールのオレグ・ガブィシェフ、同じく「ロダン」でカミーユ・クローデル役のリューボフィ・アンドレーエワ、「ロダン」で、ローズ・ブーレ役のリリア・リシュクの4人です。

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ボリス・エイフマン「今日来日したばかりです。ドキドキしてバレエ団の歴史を振り返りながらホテルに向かいました。90年代初頭、ロシアは困難な時代でソ連の外にやっと出始めたペレストロイカの時代でした。ジャパン・アーツに声をかけていただいて来日公演をできたのは大きなプレゼントでした。当時日本で公演できたことは私たちの自信の源であり、私たちの道は正しいと方向づけてくれました。それから20年間日本に足を踏み入れることはなかったのです。今回は、エイフマン・バレエが帰ってきたのではなく、ボリス・エイフマンが帰ってきました。皆さんの知らない新しいエイフマン・バレエが日本に来たのです。世界各地のツアーで大きな成功をおさめ、世界屈指のバレエ団として日本に乗り込んできました」

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「今のエイフマン・バレエは、素晴らしい芸術家が揃っています。素晴らしいテクニックを持っているだけでなく、アクターとして素晴らしい演技を見せてくれます。ほかのどのようなバレエ団にもないと思います。みなさんの心を動かすに違いありません。ロシア・バレエの伝統と共に心理バレエ、感情を持つバレエという魅力を持つエイフマン・バレエは日本の皆さんの心を打つはずです。人の魂は世界共通だと思います。私たちはサンクトペテルブルグでロシア文学についての作品をつくったりしていますが、日本の皆さんもアメリカの皆さんも作品を理解してくれます。心、魂は一つなのです。21世紀においてバレエ文化はもっと発展していくと確信しています。もっと求められるようになるはずです。バレエの他に、みんなの精神を融合し世界を一つにしているものはありません」

「エイフマン・バレエでは、『アンナ・カレーニナ』『ロダン』を今回日本で上演しますが、常時10~12演目が上演され常に改訂されています。なぜこの2作品で来日かというと、私たちの探求心、バレエ団とバレエ芸術の可能性を感じてもらえる演目だからです。難しい時期に背中を押してくれたジャパン・アーツには心から感謝しています。私たちは新しいカンパニーとして戻ってきました。観客も20年前とは変わっています。新しい形のロシア文化を、バレエ芸術のリーダーとして提供したいと思っています」

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リューボフィ・アンドレーエワ「今回は初来日で緊張しています。『ロダン』は7月15日にすでに静岡で上演されましたが、古典とは程遠い作品なのでどう受け入れられるか不安に思っていましたが、温かく受け入れられてもらえてうれしく思います。『ロダン』を踊った後、何人もの観客の方が心を動かされたと語り泣いていました。とても嬉しく思いました。エイフマンはその手腕で、こんなにも心を動かせる方です」

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オレグ・ガブィシェフ 「踊りの言葉は世界共通で、これを話せることを誇りに思っています。お客さんがとても集中していて、苦悩を一緒に感じてくれていることを感じました。初演から8年がたち、この役を踊り続けています。磨きに磨き、ここまで仕上げてきました。ほかの作品もそうですが、ゴールはありません。常に進化し続けていて、毎回発見があります。上演を重ねるたびにニュアンスを積み重ねています。ロシア現代バレエがいかにハイレベルかを見せたいと思います」

エイフマン「ひとこと付け加えると、現代バレエ、古典バレエと出てきますが、我々の芸術と呼びたいと思います。モダン・バレエでもなく、わたしたちのバレエ、新しい形のバレエ芸術であり、ドラマ、心理が一緒になっていろいろな感情が呼び起こされるものです。今の人が本当に忙しい中わざわざ足を運んでくれます。人々の心理を見たいという人が観てくれます。私たちは、古典、モダンというレパートリーを外して、個性的なレパートリーを誇っています」

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リリア・リシュク「私は初来日ではありませんが、日本は大好きです。歴史や文化も尊敬していますし、日本の方は特別だと思っています。みなさんの思いやりの心は他の国ではなかなかありません。『アンナ・カレーニナ』も『ロダン』も強い心理を描いた物語です。『ロダン』はありふれた伝記ではなく、愛憎劇、自己犠牲を伴う愛を描いています。美しい肉体やダンスを見せているだけでなく、彫刻にインスピレーションを得た作品です。二人の素晴らしい芸術家の人生がエイフマンによって描かれています。私が演じるローズ・ブーレもロダンのインスピレーションの源であったとバレエを見て感じてください。いかに人間の身体から彫刻を作り出してきたのかも見せています」

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<Q&A>

エイフマンが設立したボリス・エイフマン・ダンス・アカデミーについて

エイフマン「アーティストの選抜は難しいプロセスです。ほぼ毎日インターネットを見て素晴らしいダンサー、しかも俳優性があるかどうかを見て探しています。美しく、背が高く、若いという条件で団員を探していますが、年々難しくなっています。アカデミーも6シーズン目となりました。エイフマン・バレエで活躍するための教育をしています。早くからモダン・バレエ、現代バレエの要素をふんだんに教え、個性的なバレエ・アーティストとして育てています」

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海外ツアー公演について

エイフマン「エイフマン・バレエが日本に来なくなって20年経ちましたが、その間、アメリカに非常に頻繁に呼ばれました。20年間でニューヨークで17回も公演を行っています。劇場(シティ・センター)のレジデント・カンパニーだったので、世界初演作品をニューヨークで上演したこともあります」

作品の改訂について

エイフマン「私の良くない癖です。42年間カンパニーを率いていてきて、10年、15年前に創った作品を観るともっとこうしたほうがいいと思って手を入れてしまいます。『チャイコフスキー』はほとんどの部分を改訂しています。新作を作ったほうがいいと言われますが、博物館ではなくその時代にそぐうものでなければならないと思っています。20世紀後半に創られた作品も今の作品にして、20世紀を今の時代に引っ張っていきたいと思います。踊り手も変わるしアーティストも変わってきています」

エイフマン作品を踊る醍醐味とは?

リューボフィ・アンドレーエワ「3年間古典バレエをミンスクで踊っていて、モダン・バレエは避けていました。『赤いジゼル』を観て衝撃を受けて言葉を失ってしまい、他のバレエ団で踊る気持ちは失せてしまいました。振付を踊っていても踊るたびに気持ちは毎日違います。感情も毎日違いますしパートナーによっても異なります。踊るのではなく2時間ヒロインを生きる気持ちで舞台に立っていて、わくわくしています。新しい自分を発見することができるからです」

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オレグ・ガブィシェフ 「私は初来日はノヴォシビルスク・バレエの『くるみ割り人形』で、コール・ド・バレエだけでなく準主役も踊ったのですが10回同じ作品を踊って非常に苦痛でつまらなく思いました。その後ノヴォシビルスクにエイフマン・バレエが来て全く新しい世界が広がりました。技術的にも感情的にも、絶対にこんなことは自分ができない、無理だと思いました。振付、舞踊言語が特別でした。知っている「くるみ割り人形」の世界から全く違う、アーティストが100%完全燃焼する世界にくぎ付けになりました。挑戦状を突きつけられた気持ちになり、1年後アメリカ公演に参加しました。『アンナ・カレーニナ』を20回踊りました。コール・ド・バレエの一員でしたが、毎日新しいものを発見し、やりがいを発見しました。群舞であっても大切な主役の一人なのです。作品を作り上げるプロセス、新しいものが出来上がるところを見るとエネルギーの充電位になります。同時に責任感をひしひし感じます。大切な役割を創作プロセスの中で果たしていかないと感じます。アーティストとして発展できる、インテレクチャルで成長できるカンパニーだと思います」

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リリア・リシュク「私はワガノワ・バレエ・アカデミーで学んでいて、マリインスキー・バレエで踊ることを夢見ていました。踊ることそのものが好きでした。エイフマンの人間としての魅力、大きな人間性を見て、一緒に夢を見届けたいという気持ちになりました。今も私はマリインスキーへの愛はありますが、それ以上にエイフマン・バレエが大好きです。演劇的なバレエを踊りたいという子どもの時からの夢がかないました。厳しい目で吟味されたアーティストとの共演で磨かれます。先生たちも、自分の身体を使って教えてくれていて、大きなやりがいがあります」

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『ロダン』初日を観ましたが、エンターテインメント性にも優れており、本当に素晴らしかったです。よくダンサーのことを彫刻のような体、と表現するけど本当にダンサーを彫刻にしてしまうという思いつきそうで実際やった例はなさそうなことを、何のてらいもなく実現。石を削ったり粘土を捏ねたりするとダンサーが表現する彫刻に、彫塑プロセスもダンスの動きになっています。彫刻をダンサーの肉体で表現というのはある意味ベタなのだけど、視覚的にとてもわかりやすく、しかも実際に存在するロダンの彫刻の形になるのでセンスオブワンダーを感じる。主演3人の力量はダンスも表現も素晴らしく、カミーユとローズの舞踊言語が違うのもわかりやすい。 ロダンは、長年の内縁の妻ローズと、才能ある彫刻家カミーユ・クローデルの間で揺れるのだが、実際にはこの二人の女性にはあまり興味がなくて、クリエーションのみに情熱を注いでいるように見受けられた。ローズには愛情が無さそうだし、カミーユはその才能ゆえに惹かれるが、結果的に彼女から全てを奪ってしまう。(その様子も残酷なまでに振付で描かれます)

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特にカミーユ・クローデル役のリューボフィ・アンドレーエワが身体能力も表現力も凄まじい。彫刻を作っている場面は本当に情熱に突き動かされて一心不乱に創造しているようだし、こんな風に人の身体は曲がるんだ、動けるんだという壮絶な踊りを見せてくれた。狂気の表現も一筋縄ではなく複雑な心理描写を身体を使って雄弁に表現した。エイフマンの振付らしい、超絶リフトももちろん多数登場するし、2人の女性ダンサー相手にこれをダイナミックに行ったオレグ・ガビーシェフの力量も凄まじい。「カレー市民」ができ上がっていくプロセスにはわくわくするし、あの彫刻の体勢を保ったままのダンサーたちの身体能力も凄い。もちろん皆長身で美しい。 2幕中盤からの、カンカンが踊られる華やかな社交界で心が満たされず死んだようになっているカミーユ。ラストに狂気に沈み、狂った女性たちに手を引かれて上手へ去っていく姿の時のどこか安堵した彼女の表情。エイフマンはヒューマニストで、カミ―ユだけでなく、芸術家としては天才だが人間としては屑であるロダンに対しても、優しい人なんだと実感した。

エイフマンの名作中の名作、『アンナ・カレーニナ』も見逃せません!

 

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アンナ・カレーニナ

(全2幕 / 休憩1回)

振付・演出:ボリス・エイフマン、原作:レフ・トルストイ
音楽:チャイコフスキー
上演時間:2時間
※演奏は特別録音音源を使用いたします。

公演日程

  • 2019.7.20[土] 17:00[開場 16:00 / 終演予定19:00]
  • 2019.7.21[日] 14:00[開場 13:00 / 終演予定16:00]

会場:東京文化会館

各公演の開演30分前より東京文化会館当日券販売窓口にて、 当日残席がある場合に、25歳以下は3900円となるお得なR25チケットが発売されます。以下をご確認の上、年齢を確認できる身分証明書をご持参ください。 
* 各公演の開演30分前より販売いたします。当日券が売切れになった場合は、取扱いございませんのでご了承ください。
* 一律 3,900円です。(お支払いは現金のみです。)
* 座席選択はできません。

 

2019/07/19

KARAS APPARATUS 勅使川原三郎x佐東利穂子「幻想交響曲」

KARAS APPARATUSでは、現在、勅使川原三郎振付、勅使川原と佐東利穂子が踊る「幻想交響曲」を上演中です。

昨秋、フランス・リヨンにて、リヨン国立管弦楽団の 2018 年シーズンのオープニング演目としてベルリオーズ作曲の「幻想交響曲」を、勅使川原と佐東利穂子がフルオーケストラで踊りました。今年の秋にはパリのフィルハーモニー・ド・パリでの上演が決定しています。こちらの作品を、アップデイト・ダンスシリーズ No.64として上演しています。

Updatedance64

   若者の情熱と絶望と陶酔、繰り返される激しいリズムや
   強烈な起伏が終焉に向かう。
バーンシュタインが
   「史上初のサイケデリック交響曲」と言った、早逝した
   天才ジミ ヘンドリクスの音楽を思う。

   若さが発する毒こそ「生」に「次」を与える。

                                                            勅使川原三郎

この曲は、私が若い頃から長年聴きつづけてきた音楽です。一般に標題音楽と呼ばれる一楽章ごとにタイトルがついている、ストーリーではないのですが、楽章ごとに意味がある曲です。創作や恋に悩む若い芸術家の揺れ動く内面を主題にしたもので、それ自体が作曲家ベルリオーズ自身を描写しているとも言われています。

その後もこの有名な曲をことあるごとに稽古場でかけては一人で踊っていましたが、長年の思いが叶い、去年リヨンのオーケストラ演奏で踊ることができました。もちろん佐東利穂子とのデュエットです。来たる秋にはパリのフィルハーモニーでも踊ります。その前にアパラタスで上演できることはとても嬉しいことです。

公演後の実感を書きます。この曲の起伏の激しい豊かな情感表現と異常な世界観が強烈に身体に衝突し我々踊る身にとっては引き下がれません。格闘し融和し、妥協無しの音調は終わりのない日々の延長のような道のりを用意された我々が向かうのは試練か稀有な陶酔か、音楽と心中するようでもあります。毒に犯されながら生きつづける人間の矛盾に火を放った後、不死に向かう命を得るために絶望の際を全速力で走り、足を踏み外して真っ逆さまに飛翔する。 

勅使川原三郎

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そして「幻想交響曲」、3日目の公演を見てきました。ヨーロッパでしばらく単独活動をしていた佐東さんのダンスを久しぶりに観る機会です。ベルリオーズが阿片を使用しながら作曲したという、サイケデリックで強烈な交響詩。
勅使川原さんと佐東さんが交互に踊るが、勅使川原さんの静と佐東さんの動、陰と陽、とまるで対照的なダンス。冒頭の静かな動きの勅使川原さんに対して、最初からフルスロットルで飛ばす佐東さん。二人とも音楽そのものとなり同一化しての動きが神懸かり的で、特に佐東さんの今まで観たことがない鮮烈なダンスには震えるような興奮を覚えた。第5楽章「魔女の夜宴の夢」 での、魔女や魑魅魍魎が踊り狂う様を描いた激烈な曲での、最後のからみつくようなデュオは官能的で強烈で圧巻。違った動き、違った舞踊語彙なのに一緒に踊ると不思議な化学作用が起きて調和している。
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舞台装置はほぼなくて、照明も複雑なことはしていないけれども、逆光気味に勅使川原さんの輪郭が浮かび上がる照明は、まるで魔法のようだった。ベルリオーズの音楽のうねりに身をまかせるように、一つ一つの音を拾ってダンスにして、一心不乱に音楽の化身となって踊る佐東さんは、音楽の神のように空間を支配していた。珍しくジャンプする姿まで見られた。これほどのダンスを観る機会は稀有と言えるほど圧倒的で、魂が震えるような強烈な体験、観客の大喝采も起きた。秋にフィルハーモニー・ド・パリでも上演されるけど、生のオーケストラの演奏で観たらどんなに興奮することだろうか。ぜひ、オーケストラの生演奏で踊るこの「幻想交響曲」を日本でも観たい。
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 「幻想交響曲」アップデイトダンス No.64

出演 勅使川原三郎 佐東利穂子


演出・照明 勅使川原三郎

 【公演日程】2019年

7月18日(木) 20:00
7月19日(金) 20:00 

7月20日(土) 16:00
7月21日(日) 16:00
 

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール

 【料金】

一般/予約 3,000円・当日 3,500円 
学生/予約・当日 2,000円

 
【予約】

・予約フォーム:https://www.secure-cloud.jp/sf/1560672582UNUfbiRw

・メール:updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイト予約No.64」として、本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・日中連絡のつく電話番号をご記入ください
・電話:03-6276-9136


 【問合せ】TEL. 03-6276-9136 カラス・アパラタス

2019/07/17

Alexandre Magazineで新国立劇場バレエ団 木村優里さんの特集記事後編

Alexandre Issue005 「木村優里(新国立劇場バレエ団)×写真家・沢渡朔 -vol.2」

Alexandre_yurikimura_vol2

新国立劇場バレエ団の新星、このたびファースト・ソリストに昇進した木村優里さんを撮り下ろしたオンラインマガジン、Alexandreの最新号の後編がアップされました。

https://www.alexandremagazine.com/005-1

木村優里さん、とても生真面目なのに、ユニークな感性と賢さを持っていて、言葉の選び方にも独特の個性がある、静かな情熱を持った素敵な方でした。今回は、Dance to the Futureでの「ダナエ」のクリエーションの話から、今後挑戦したいコンテンポラリー、好きな芸術、そして新国立劇場への強い愛までを語っていただいています。古い洋館で沢渡朔さんが撮影した写真にも、不思議の国の妖精感があって魅力的です。TOMO KOIZUMIとチカキサダの鮮やかなファッションをまとった彼女の美しい姿を堪能下さい。

 

<木村優里今後の出演予定>

 新国立劇場バレエ団「こどものためのバレエ劇場『白鳥の湖』」

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年7月28日(日)11:30、29日(月)15:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 木村優里、井澤駿、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月20日(日)18:30、26日(土)13:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大、木村優里、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

振付 ウエイン・イーグリング

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年12月21日(土)18:00、22日(日)18:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』

音楽 レオン・ミンクス

振付 マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2020年5月3日(日・祝)14:00

Alexandre Magazineで新国立劇場バレエ団 木村優里さんの特集記事後編

Alexandre Issue005 「木村優里(新国立劇場バレエ団)×写真家・沢渡朔 -vol.2」

Alexandre_yurikimura_vol2

新国立劇場バレエ団の新星、このたびファースト・ソリストに昇進した木村優里さんを撮り下ろしたオンラインマガジン、Alexandreの最新号の後編がアップされました。

https://www.alexandremagazine.com/005-1

木村優里さん、とても生真面目なのに、ユニークな感性と賢さを持っていて、言葉の選び方にも独特の個性がある、静かな情熱を持った素敵な方でした。今回は、Dance to the Futureでの「ダナエ」のクリエーションの話から、今後挑戦したいコンテンポラリー、好きな芸術、そして新国立劇場への強い愛までを語っていただいています。古い洋館で沢渡朔さんが撮影した写真にも、不思議の国の妖精感があって魅力的です。TOMO KOIZUMIとチカキサダの鮮やかなファッションをまとった彼女の美しい姿を堪能下さい。

 

<木村優里今後の出演予定>

 新国立劇場バレエ団「こどものためのバレエ劇場『白鳥の湖』」

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年7月28日(日)11:30、29日(月)15:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 木村優里、井澤駿、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月20日(日)18:30、26日(土)13:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大、木村優里、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

振付 ウエイン・イーグリング

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年12月21日(土)18:00、22日(日)18:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』

音楽 レオン・ミンクス

振付 マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2020年5月3日(日・祝)14:00

2019/07/13

英国ロイヤル・バレエの昇進・入退団発表、アクリ瑠嘉さんがファーストソリストに

英国ロイヤル・バレエの昇進・入退団が発表されました。

https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-promotions-leavers-and-joiners-for-the-2019-2020-season

 

<昇進/入団>

マルセリーノ・サンベがプリンシパルに昇進したことはすでに発表されています。

アナ=ローズ・オサリヴァンアクリ瑠嘉さんがファーストソリストに昇進。

ロマニー・バイダク、イザベラ・ガスパリーニ、トーマス・モック、デヴィッド・ジュデスがソリストに昇進。

アネット・ブヴォリ、ミカ・ブラッドベリ、アシュリー・ディーン、桂千理さん、レオ・ディクソン、ルカス・ビヨンボウ・ブランズロッドがファースト・アーティストに昇進

カタリナ・ニケルスキ、アメリア・タウンゼンド、ユー・ハン、ハリス・ベル、ハリソン・リー、中尾太亮さんが研修生からアーティストに昇進。また、ソフィー・アルナットがアーティストとして入団。

研修生として、ロイヤル・バレエ・スクールの卒業生、Madison Bailey, Liam Boswell, Brayden Gallucci, Bomin Kim、 Ginevra Zambonが入団。

ローザンヌ国際バレエコンクールの研修生として、佐々木須弥奈さんが入団。

ギャリー・エイヴィス、サマンサ・レインがシニア・バレエ・マスター/ミストレスに昇格

<退団>

プリンシパルのニーアマイア・キッシュが引退。引退後は、秋よりロンドン大学のアートマネジメントと文化政策の大学院に通うとのこと。

ファースト・ソリストのヘレン・クローフォードが引退し、バレエ・ミストレスに。ファースト・ソリストの小林ひかるさん、ソリストのエマ・マグワイア、ファースト・アーティストのカミ―ユ・ブラッシャーが引退。

研修生のラナ・アトキンスはノルウェー国立バレエに入団、ローザンヌ国際バレエコンクール研修生のダヴィッド・ロリッキオはミハイロフスキー・バレエに入団するためロイヤル・バレエを離れます。

バレエ・マスターのリカルド・セルヴェラは、ロイヤル・バレエスクールの教師となるために、ロイヤル・バレエを離れます。そしてレペティトゥール のジョナサン・コープは非常勤となります。ゲスト・プリンシパル・レペティトゥールのカルロス・アコスタはバーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督となるため、ロイヤル・バレエを離れます。

 

おおむね順当な昇進と言えますが、現ソリストのリース・クラークは昇進しませんでした。アクリ瑠嘉さんのファースト・ソリストへの昇進は嬉しいサプライズです。皆さまの来シーズンの活躍が楽しみです。

2019/07/12

『吉田都 永遠のプリンシパル』2019年8月7日発売予定

8月7、8日に《「NHKバレエの饗宴特別企画」吉田都引退公演 Last Dance ラスト・ダンス で引退する吉田都さん、そのメモリアルブック『吉田都 永遠のプリンシパル』(吉田 都 著/河出書房新社刊) が発売されます。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309290423

 

吉田都 永遠のプリンシパル
吉田 都
河出書房新社
売り上げランキング: 10,826
英国のロイヤル・バレエ団で22年にわたり最高位のプリンシパルをつとめ、日本人バレリーナが世界で活躍する道を切り開いた先駆者・吉田都さんが、新国立劇場の舞踊芸術監督就任を前に今夏、舞台からの現役引退を発表しました。
8月7、8日に新国立劇場で予定されている引退公演の記者会見も先日行われ、各メディアで大きくとりあげられています。チケットは10分で完売、秋にはNHKでの特集も予定されています。
引退と新たなステージを前に、益々注目の高まる吉田都さん。
プロとしての35年分の、美しく貴重な写真の数々と、バレエという芸術にすべてを捧げてきた著者ならではの言葉──
吉田都さんの長年のファンはもちろん、すべてのバレエ愛好家必読の豪華メモリアルブックです。

【目次より】
◎スペシャルメッセージ 「トウシューズを脱ぐ日、そして新たなチャレンジ」
◎わたしの愛するレパートリー15−−ロミオとジュリエット/くるみ割り人形/白鳥の湖/眠れる森の美女/ジゼル/レ・シルフィード/コッペリア/リーズの結婚/ドン・キホーテ/ライモンダ/シルヴィア/ジョージ・バランシン作品/オンディーヌ/フレデリック・アシュトン作品/シンデレラ
◎スペシャルエッセイ ピーター・ライト卿/ケヴィン・オヘア
◎メッセージ アリーナ・コジョカル/ダーシー・バッセル/フェデリコ・ボネッリ/スティーブン・マックレー/タマラ・ロホ
◎吉田都の舞台ができるまで Miyako’s Backstage 写真=宮沢優子
……ほか論考、年譜など

【書籍情報】
『吉田都 永遠のプリンシパル』
吉田都・著
2019年8月9日発売予定
ISBN: 978-4-309- 29042-3
本体予価:3000円(税別)
B5変/ハードカバー/オールカラー/128頁
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309290423/

こちらの書籍の、

◎スペシャルエッセイ ピーター・ライト卿/ケヴィン・オヘア
◎メッセージ アリーナ・コジョカル/ダーシー・バッセル/フェデリコ・ボネッリ/スティーブン・マックレー/タマラ・ロホ

こちらの翻訳を担当させていただきました。都さんをロイヤル・バレエスクール時代からよく知り、指導者として導いてきたサー・ピーター・ライト、そしてロイヤル・バレエスクールでの同級生で、バーミンガムロイヤル・バレエ時代にはパートナーとして数多く共演してきた現ロイヤル・バレエ芸術監督のケヴィン・オヘアからの、愛に満ちた心温まるエッセイ。そしてロイヤル・バレエ時代の同僚であるアリーナ・コジョカル、ダーシー・バッセル、フェデリコ・ボネッリ、スティーブン・マックレー、タマラ・ロホによる愛と敬意を感じさせるメッセージです。訳しながらも、彼らの都さんへの思いに胸が熱くなりました。

書籍の編集担当は、友人の富永明子さん(「バレエ語辞典)」です。河出書房新社の編集者さんと共に、都さん、そしてバレエへの愛が伝わる素敵な一冊になっているはずです。

 

また、吉田都さんの前作『バレリーナ 踊り続ける理由』は文庫本として発売されています。こちらは重版を重ねるベストセラーとなり、バレリーナとしてだけでなく、一人の素敵な大人の女性の生き方のお手本として、多くの人々の共感を得る本となっています。文庫化にあたり、「引退、そして新たなるチャレンジ」と題した阿川佐和子さんとの対談、そして槇村さとるさんによる解説も追加されました。

バレリーナ 踊り続ける理由 (河出文庫)
吉田都
河出書房新社
売り上げランキング: 45,068

 

2019/07/11

パリ・オペラ座バレエの入団試験、桑原沙希さんが正式入団

7月9日、10日にパリ・オペラ座バレエの入団試験が行われました。

9日は、パリ・オペラ座バレエ学校の最終学年の生徒対象の内部試験です。

女子

1. Hortense PAJTLER 入団 
2. Inès MCINTOSH 入団 
3. Apolline ANQUETIL 入団
4. Lisa GAILLARD-BORTOLOTTI 
5. Maïlen KATOCH 
6. Maya CANDELORO 

1. Max DARLINGTON 入団   
2. Marius RUBIO 入団   
3. Benjamin MESLIER 
4. François LEBLANC -DELPECH 
5. Grégoire DUCHEVET 
6. Tanguy TREVINAL

女子3人、男子2人が入団しました。惜しくも6位で入団とならなかったマヤ・キャンデロロは、長野オリンピックの銅メダリスト、フィリップ・キャンデロロの娘さんです。

10日は外部試験でした。なんと220人、女子140人、男子80人が受験したそうです。

Girls 

01. Nine SEROPIAN - 入団
02. Luna PEGNIE - 入団  
03. Saki KUWABARA - 入団
04. Adele BELEM 
05. Margaux GAUDY-TALAZAC 
06. Jeanne PALAYRET 
07. Lucia Alejandra RIOS 
08. Maho HIGASHI 

Boys 

01. Haruo NIYAMA 
02. Diego DE OLIVEIRA 
03. Benjamin MESLIER 
04. Manuel GARRIDO 
05. Alexander MARYIANOWSKY 
06. Enzo SAUGAR 
07. Quentin LELONG 
08. Raphael DUVAL

桑原沙希さんが3位に入り、見事正式入団が決まりました。おめでとうございます。

桑原沙希さんは、神澤千景バレエスタジオ出身、2012年NBAバレエコンクール、中学3年の部1位、2013年YAGPファイナル、ジュニア部門女子TOP12位でした。ベルリン国立バレエ学校で学んだ後に、ボルドー・オペラ・バレエに入団しました。2016年、2017年のガラ公演ブライト・ステップに出演しています。昨年もパリ・オペラ座バレエの外部試験に挑戦していて7位でした。これだけの受験者の中で3位、正式入団は快挙と言えます。

7位に入った東真帆さんは、白鳥バレエ学園、ウィーン国立バレエ学校出身です。2018年のヨーロッパバレエグランプリ、ジュニア女子3位でした。昨年も外部試験を受験し、パリ・オペラ座バレエの短期契約団員となっていたという報道が信濃毎日新聞に載っていました。2017年のYAGPファイナルでシニア部門TOP12に入っています。4位のアデル・ベラムは、元エトワールのカロル・アルボの娘さんで、短期契約団員として、ここ数年外部試験に挑戦しています。

二山治雄さんは、男子で1位に入りましたが、残念ながら外部試験での男子の採用は0ということで残念でした。80人の中の1位なので実力の方は文句なしと評価されたのだと思います。

外部試験は16歳から26歳まで受験することができます。応募要項はこちら。

https://www.operadeparis.fr/artistes/concours-et-auditions/ballet

2019/07/09

Alexandre Magazineで新国立劇場バレエ団 木村優里さんの特集記事アップ

Alexandre Issue005 「木村優里(新国立劇場バレエ団)×写真家・沢渡朔 -vol.1」

Alexandre_yurikimura01

https://www.alexandremagazine.com/004

新国立劇場バレエ団の新星、このたびファースト・ソリストに昇進した木村優里さんを撮り下ろしたオンラインマガジン、Alexandreの最新号がアップされました。(Part1-Part2も近日アップされます)

元医院だったという古い洋館で撮影が行われました。巨匠フォトグラファーの沢渡朔さんが撮り下ろした木村さんの美しい姿をご堪能下さい。第一弾の方は、新国立劇場バレエ団で実際に使用されている「白鳥の湖」「ジゼル」の衣装を着用。振付指導として、新国立劇場バレエ団元プリンシパルで現在教師の湯川麻美子さんも協力しています。

私はインタビューを担当させていただきました。とても真面目でひたむきな木村さんですが、その中にユニークな視点や伸びやかな感性と知性を持ち合わせていて、とても面白いお話を伺うことができました。

来シーズンは「ロメオとジュリエット」のジュリエットに初挑戦する木村さん。まだ23歳の彼女の今の輝きを捉えた記事となっています。彼女の今後の活躍からも目が離せませんね。

 

<木村優里今後の出演予定>

 新国立劇場バレエ団「こどものためのバレエ劇場『白鳥の湖』」

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年7月28日(日)11:30、29日(月)15:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 木村優里、井澤駿、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月20日(日)18:30、26日(土)13:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大、木村優里、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

振付 ウエイン・イーグリング

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年12月21日(土)18:00、22日(日)18:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』

音楽 レオン・ミンクス

振付 マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2020年5月3日(日・祝)14:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

2019/07/04

Alexandre MagazineでNDTの髙浦幸乃さん、刈谷円香さん、飯田利奈子さんの特集

現在13年ぶりに来日公演中の、世界最高峰のコンテンポラリー・バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)。今週末にはいよいよ横浜公演です。

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世界中から集まる28人の精鋭の中にいる、3人の日本人ダンサー、髙浦幸乃さん、刈谷円香さん、飯田利奈子さんの特集がAlexandre Magazineで公開されました。この3人へのインタビュー記事を担当させていただきました。

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(C)Yumiko Inoue

26,7歳と同年代で踊り盛り、自由でかっこいい3人のムーヴメント、写真と動画でお楽しみください!

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(C)Yumiko Inoue

https://www.alexandremagazine.com/

 

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(C)Yumiko Inoue

NDTの愛知県芸術劇場公演は大好評でした。終えての3人のダンサーのコメントのある記事

https://natalie.mu/stage/news/338327

NDT横浜公演は今週末、金曜、土曜に神奈川県民ホールにて。一時土曜日の公演のチケットがソールドアウトになっていましたが、追加席が開放され、購入できるようになっているそうです。

2019年7月5日(金)・6日(土)
神奈川県 神奈川県民ホール 大ホール

http://taci.dance/ndt/

「Shoot the Moon」

振付:ソル・レオン、ポール・ライトフット
音楽:フィリップ・グラス

「Singuliere Odyssee」

振付:ソル・レオン、ポール・ライトフット
音楽:マックス・リヒター

「The Statement」

振付:クリスタル・パイト
音楽:オーエン・ベルトン

「Woke up Blind」

振付:マルコ・ゲッケ
音楽:ジェフ・バックリィ

<チケットはこちら>

◉チケットかながわ
kanagawa-arts.or.jp/tc/detail?id=3…

◉神奈川芸術協会
045-453-5080

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(C)Yumiko Inoue

2019/06/28

英国ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン2018/19 『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19では、ミックス・プログラム『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』が2019年6月28日(金)から劇場公開されます。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=within-the-golden-hour

なかなか日本では観ることができない、現代の傑作3本立てなのでぜひ観ていただきたいです。中でも、ローレンス・オリヴィエ賞に輝いた、クリスタル・パイトの『フライト・パターン』は難民の苦難を扱った傑作。36人の群舞が圧倒的な迫力で胸に迫り、また主人公ペアのクリステン・マクナリー、マルセリーノ・サンベの熱演と鮮烈なダンスもあり、打ちのめされるほどの強烈な作品です。試写で観た時には涙が止まらなくなったほど。

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「不思議の国のアリス」や「パリのアメリカ人」のクリストファー・ウィールドンによる「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」、今世界で最も注目を集める女性振付家クリスタル・パイトが難民問題を扱った「フライト・パターン」(ローレンス・オリヴィエ賞受賞)、「プルートゥ」のシディ・ラルビ・シェルカウイの新作『メデューサ』と現代バレエの最先端を魅せるトリプルビル。

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  • 『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー』 
  • 【振付】クリストファー・ウィールドン
    【音楽】エツィオ・ボッソ、アントニオ・ヴィヴァルディ
    【衣装】ジャスパー・コンラン
    【指揮】ジョナサン・ロー
    【出演】ベアトリス・スティクス=ブルネル、フランチェスカ・ヘイワード、サラ・ラム、
    ワディム・ムンタギロフ、ヴァレンティノ・ズケッテイ、アレクサンダー・キャンベル
    ハナ・グレンネル、金子扶生、マヤラ・マグリ、アナ=ローズ・オサリヴァン、
    アクリ瑠嘉、デヴィッド・ドネリー、テオ・ドゥブレイル、
    カルヴィン・リチャードソン

サンフランシスコ・バレエで2008年に初演されたウィールドンの「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」は、ロイヤル・バレエでは再演。衣装を一新してジャスパー・コンラン(コンラン・ショップのオーナーとしても有名)がデザインし、クリムトにインスパイアされたという透明の生地に四角い金の板を縫い付けたもの、照明が当たるとキラキラ光って美しい。幕開けが男性ペアという意表をついたもので途中でも男性ペアが登場する。スティクス=ブルネルとムンタギロフ、ヘイワードとズケッティ、ラムとキャンベルの3組のペアを中心に、7組のペアが踊るのだけど、途中で女性のみや男性のみのダンスも挿入される。ペアの中では、サラ・ラムの美しさと自在な動きが光る。最初のペアの、端正なムンタギロフと、奔放で妖艶なスティクス=ブルネルという対照的な二人の組み合わせも面白かった。洗練されていて、純粋なダンスと音楽の美しさに浸れる逸品。

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  • 『メデューサ』 
  • 【振付】シディ・ラルビ・シェルカウイ
    【音楽】ヘンリー・パーセル
    【電子音楽】オルガ・ヴォイチェホヴスカ
    【衣装】オリヴィア・ポンプ
    【指揮】アンドリュー・グリフィス
    【出演】 メデューサ:ナタリア・オシポワ
    アテナ:オリヴィア・カウリー
    ペルセウス:マシュー・ボール
    ポセイドン:平野亮一 (ソプラノ)エイリッシュ・タイナン
    (カウンターテノール)ティム・ミード
    (ヴィオラ・ダ・ガンバ)市瀬礼子
    (テオルボ)トビー・カー

シェルカウイが初めてロイヤル・バレエに新作「メデューサ」は、ギリシャ神話を基にオシポワに当て書きされたのが納得の作品で、少しだけストーリーも変えてある。彼女はシェルカウイ独特の捻ったりうねうねした蛇のような動きを見事に再現し、圧倒的な身体能し支えるなど強靭さが際立つ。舞台装置がシンプル、モダンで洗練されており、ポワントでしずしずパドブレする巫女たち、あまりにも強いメデューサに蹴散らされ命を落としていく兵士たち。シェルカウイらしい振付の中に古典的な部分も感じられ、マーサ・グレアムの影響を受けている印象がある。終盤、蛇の頭を切り離されて人間に戻ったメデューサのソロがあるが、ここでもオシポワの現代的な表現力が発揮されていた。パーセルに電子音楽も取り入れた音楽がとても凝っていて、ソプラノに加えてカウンターテノールも歌い、バロック楽器を使って神話的な世界を再現。怖い女神アテナのドレスも素敵だった。

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  • 『フライト・パターン』 
  • 【振付】クリスタル・パイト
    【音楽】ヘンリク・ミコワイ・グレツキ
    【指揮】ジョナサン・ロー
    【出演】クリステン・マクナリー、マルセリーノ・サンベ
    カルヴィン・リチャードソン、ジョセフ・シセンズ
    イザベラ・ガスパリーニ、ベンジャミン・エラ、アシュリー・ディーン (ソプラノ)フランチェスカ・チエジナ

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「フライト・パターン」は群舞の使い方においてクリスタル・パイトの天才ぶりを堪能できる作品。大人数の群舞は、荒れ狂う冬の海のようにも、難民たちの生きのびようとする強い意志にも見える。戦乱を逃れ暗い海で溺れそうになりながらたどり着いた難民たちの苦難が、とても尊いものに感じられる。駅にたどり着き雪が舞い降り積み重ねられたコート、それはまるで死体の山のようだ。差し込む一条の光は希望の象徴か。

難民のカップル、クリステン・マクナリーとマルセリーノ・サンベの踊りが心を打つ。コートに包まれた、胸に抱いていた赤ん坊が死んでしまって嘆き悲しむ母親は、座り込んで動けなくなっている。やり場のない思いをぶつけるパートナー役サンベの打ちのめされるような感情を爆発させた踊りが鮮烈でこれでプリンシパル昇進の決め手になったのではないかと思ったほど。

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グレツキの「悲歌のシンフォニー」を使った音楽も圧巻で幕間で指揮者ジョナサン・ロウがこの音楽について語っている内容がとても興味深い。聖母マリアの嘆きと共に、強制収容所の壁に少女が残した文字が歌詞になったという。パワフルで胸を揺さぶる作品、いつか生で観たい。

ロイヤル・バレエの来日期間中の劇場公開なので、なかなか観に行く時間を見つけるのが難しい方もいると思いますが、とにかく『フライト・パターン』はぜひ大画面で観てほしい!

 

北海道 札幌シネマフロンティア 2019/7/5(金)~2019/7/11(木)
宮城 フォーラム仙台 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
東京 TOHOシネマズ日比谷 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
東京 イオンシネマ シアタス調布 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
京都 イオンシネマ京都桂川 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
大阪 大阪ステーションシティシネマ 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
兵庫 TOHOシネマズ西宮OS 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
福岡 中洲大洋映画劇場 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)

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