BlogPeople


2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

2017/04/29

〈第28回バレエの祭典プレミアム・シーズン〉の概要が決定

〈第28回バレエの祭典プレミアム・シーズン〉の概要が決定しました。

http://www.nbs.or.jp/stages/2017/saiten/index.html

1. 2017年 11月15日(月)~26日(金)
  モーリス・ベジャール・バレエ団 
   Aプロ「魔笛」/Bプロ「ボレロ」「ピアフ」「アニマ・ブルース」「兄弟」

2. 2018年 2月
  ハンブルク・バレエ団 「椿姫」「ニジンスキー」

3. 2018年 4月
  「セレナーデ」東京バレエ団初演+「真夏の夜の夢」
  (「真夏の夜の夢」はゲストを招聘予定)

4. 2018年 5月
  英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 「眠れる森の美女」「リーズの結婚」

5. 2018年 8月
  第15回世界バレエフェスティバル
   Aプロ/Bプロ

6. 2018年 11月
  シュツットガルト・バレエ団 「オネーギン」「白鳥の湖」

2017年 5月20日(土)より新規会員受付開始


なかなか通好みのラインアップです。ハンブルグ・バレエの来日公演は強力な演目で、特に楽しみですね。久しぶりのバーミンガムロイヤル・バレエの来日公演も嬉しいことです。

入会特典としては、ハンブルグ・バレエのゲネプロと世界バレエ・フェスティバルのクラスレッスンへの招待があります。スターのクラスレッスンや「椿姫」または「ニジンスキー」のリハーサルが観られるなんて、これも嬉しい特典です。

そしてもちろん、世界で類を見ない豪華さの世界バレエフェスティバルも2018年夏に開催されます。最近では、海外からも観に来る人が駆けつける、バレエファン必見の大イベントですね。

2017/04/28

吉田都×堀内元 Ballet for the Future 2017 8月開催

2015年、2016年と開催され、バレエの美しさ、そして楽しさ、吉田都さんと堀内元さんの至芸を堪能できた素晴らしい公演、「吉田都×堀内元 Ballet for the Future」が今年の夏も開催されます。

吉田都さんは、クラシック・バレエの粋、「ライモンダ」を踊られます。

Resize1180
©Hidemi Seto

http://www.chacott-jp.com/j/special/ticket/bff/index.html

世界最高峰のバレエ団で日本人として男女それぞれ初めてのプリンシパル(最高位)となり、“世界の至宝”と称される吉田都、世界的ダンサー・振付家・芸術監督として常に“世界へのパイオニア”であり続ける堀内元。この公演は、二人の踊りと貴重な経験を次代に継承するとともに、バレエ芸術の魅力をさらに多くの方にお伝えしてまいりたいと願い、企画されたものです。

 過去2年、満場の劇場が、踊る喜び・観る歓びにあふれ、至福に満たされた感動の公演。今年は、吉田都が気品と美しさの極み古典バレエの集大成的傑作「ライモンダ」を、堀内元が粋でお洒落なアメリカンテイストの新しいバレエを、それぞれが、福岡雄大、米沢唯という日本バレエ界をリードするスターダンサーをパートナーに迎え、国内外で活躍する気鋭のダンサー達と共に創り上げてまいります。また、NYタイムズ等で絶賛された新進気鋭の振付家エメリー・ルクローンの作品を日本初披露するなど見所満載。古典から最新のバレエまで、バレエ芸術の素晴らしさ、美しさ、楽しさ…そして、バレエへの愛がぎっしり詰まった“夢の舞台”を豪華キャストでお届けしてまいります。

 高みを極めたダンサーの踊りは、バレエを学ぶ方には最高の学びにもなるでしょう。過去2年ともに舞踊評論家より年間ベスト5公演に選出された必見の公演です。貴重な機会をお見逃しなく。



<出演>(予定)

特別出演:
吉田都(元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)

芸術監督・出演:
堀内元(セントルイス・バレエ芸術監督、元ニューヨーク・シティ・バレエプリンシパル)

出演:
米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
寺田亜沙子(新国立劇場バレエ団ファースト・ソリスト)
森ティファニー(セントルイス・バレエ)

福岡雄大(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
岡田兼宜(元米国ダズル・ダンスカンパニー)
末原雅広(スクール・オブ・アメリカンバレエ出身)
上村崇人(元セントルイス・バレエ)
      *
荒井茜/北元咲和歩/塩谷綾菜(アートバレエ難波津)/山本芽美//栗野竜一/高須佑治/豊永太優/樋口響//ほか、国内外で活躍する気鋭のダンサー達(女性//男性//50音順)

●公演開催日時

<大阪公演> 8月23日(水) 開場17:45 開演18:30 NHK大阪ホール 
  主催:チャコット
  お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00〜18:00)

<東京公演> 8月28日(月) 開場17:45 開演18:30 新宿文化センタ―  
  主催:チャコット
  お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00-18:00)

<札幌公演> 8月31日(木) 開場17:45 開演18:30 ニトリ文化ホール 
  主催:チャコット/オフィス・ワン 特別協力:TVhテレビ北海道 協力:オフィス・メロディ
   ご予約・お問い合わせ:オフィス・ワン 011-612-8696 (10:30-18:00土日祝休)、
                       http://www.officeone.co.jp/

●公演プログラム(予定)  

「ライモンダ」第3幕(結婚の祝典)より 
原振付:マリウス・プティパ 音楽:A.グラズノフ 
主な出演:吉田都、福岡雄大、ほか

「Passage」
振付:堀内元 
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ 
主な出演:米沢唯、堀内元、ほか

「And My Beloved」
振付:エメリー・ルクローン 音楽:デイヴィッド・ラング 
ほか   

※上演時間:約2時間(休憩含む)/音楽:録音音源


チケット発売情報  
一般発売:2017年5月26日(金)  
各種先行販売実施! 詳細は、公式 webサイト  BFF チャコット  検索 

<大阪公演>

8月23日(水) 開場17:45 開演18:30 NHK大阪ホール  S席\9,400/A席\7,900/B席\6,400(税込)

発売所:
○チケットぴあ 0570-02-9999<Pコード:459-043>、http://t.pia.jp/、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
○ ローソンチケット 0570-000-407 (オペレーター)、0570-084-005<Lコード:52016>、http://l-tike.com/、ローソン、ミニストップ店内Loppi
○CNプレイガイド 0570-08-9990、http://cncn.jp/
○e+(イープラス) http://eplus.jp/、ファミリーマート店内Famiポート
○阪神プレイガイド (窓口のみ・11:00〜19:00)
○チャコットwebサイト http;//www.chacott-ticket.com/  (座席選択不可)  
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00〜18:00)

<東京公演>

8月28日(月) 開場17:45 開演18:30 新宿文化センタ― S席\9,400/A席\7,900/B席\6,400(税込)

発売所:
○e+(イープラス) http://eplus.jp/、ファミリーマート店内Famiポート
○チケットぴあ 0570-02-9999<Pコード: 取得中>、http://pia.jp/、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
○ ローソンチケット 0570-000-407 (オペレーター)、0570-084-003<Lコード: 取得中>、http://l-tike.com/、ローソン、ミニストップ店内Loppi
○チャコットwebサイト http;//www.chacott-ticket.com/  (座席選択不可) 
お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00-18:00)

<札幌公演>
8月31日(木) 開場17:45 開演18:30 ニトリ文化ホール  S席\9,400/A席\7,900/B席\6,400(税込)

発売所:
○オフィス・ワン 011-612-8696(10:30〜18:00土日祝休)、http://www.officeone.co.jp/
○チケットぴあ 0570-02-9999<Pコード:459-103>、http://pia.jp/、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
○ ローソンチケット 0570-000-407(オペレーター)、0570-084-001<Lコード:11782>、http://l-tike.com/、ローソン、ミニストップ店内Loppi
○道新プレイガイド 011-241-3871
○大丸プレイガイド(南1西3) 011-221-3900
○e+(イープラス)  http://eplus.jp/、ファミリーマート店内Famiポート
○チャコットwebサイト http;//www.chacott-ticket.com/ (座席選択不可)  
ご予約・お問い合わせ:オフィス・ワン 011-612-8696 (10:30-18:00土日祝休)、http://www.officeone.co.jp/

協力:ブルーミングエージェンシー/オフィス・エイツー/バレエスタジオ ミューズ/セントルイス・バレエ/株式会社ビデオ
企画制作:チャコット  公式 webサイト:  BFF チャコット 検索

デンマーク・ロイヤル・バレエの2017-18シーズン

デンマーク・ロイヤル・バレエの2017-18シーズンが発表されています。


(オペラ、演劇も含むシーズンの予告編)


2つの全幕の新作が上演されます。一つは、リアム・スカーレット振付の「スペードの女王」 
原作はプーシキンで、音楽はチャイコフスキーです。

もう一つは、芸術監督ニコライ・ヒユッベによる「ライモンダ」
「ライモンダ」は今までデンマーク・ロイヤル・バレエでは一度も上演されたことがありませんでした。舞台デザインは、やはりデンマーク・ロイヤル・バレエで上演された「ラ・バヤデール」と同じリチャード・ハドソンによるもので、17世紀のフランスとスペインを舞台とするそうです。


ヒュッベの作品としては、このほか「ナポリ」、そして最近ネットでも配信されたモダンな「ジゼル」(Silja Schandorffと共作)、そして「白鳥の湖」(Silja Schandorffと共作)も上演されます。


プリンシパルであるグレゴリー・ディーンが、「忘れられた子供達」という新作を振付けます。これはバレエ学校の生徒たちのために振付けられた作品です。

また、 “Sorella - a Portrait”という新作も。これは、デンマーク・ロイヤル・バレエのプリンシパルだった(現在はバレエ団教師)のSorella Englundの人生を描いた作品とのこと。Pernille Garde振付。


シーズン開幕は、イリ・キリアンの70歳の誕生日を記念し、「Silk and Knife 2」が上演されます。2007年に上演されて好評だった「Silk and Knife」に続いてのもの。彼の代表作4作品が上演されます。(Psalmen Symphony、Sarabande、Falling Angels、27'52")


バレエの初心者向けに短くて見やすい作品を手ごろな価格で上演するという「Dans2Go」という企画は今シーズンも好評でした。来シーズンは、ニコライ・ヒユッベの新作、アクラム・カーンの「Vertical Road」、そしてバランシンの「チャイコフスキーパ・ド・ドゥ」のトリプルビルです。

ロイヤル・バレエなどにも振付けているデンマーク・ダンス・シアターのキム・ブランドストラップの「Shaken Mirror」という作品も上演されます。2016年に上演された際に非常に好評だった作品で、 Søren Ulrik Thomsenという現代詩の詩人の作品をベースにしているのだそうです。

6月には、バレエ・フェスティバルがあります(6月1日~9日)。バレエ団の伝統であるブルノンヴィル作品のフェスティバルというわけではなく、日替わりで様々な作品が上演されます。最終日には、カンパニーダンサーだけでなく、国際的なスターを招いてのガラ公演も行われます。

デンマーク・ロイヤル・バレエについては、デンマーク在住の方によるこちらのブログがとても詳しいので参考になると思います。バレエフェスティバルについても詳しく書いてあります。


注目の若手振付家リアム・スカーレットの新作を上演するなど、たくさんの新作上演がある充実したシーズンですね。

ニコライ・ヒユッベ版「ナポリ」。

Napoli [Blu-ray] [Import]Napoli [Blu-ray] [Import]
Royal Danish Ballet

Opus Arte 2015-09-25
売り上げランキング : 198296

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2017/04/24

黄金のマスク賞2017 受賞者発表

ちょっと遅くなりましたが、ロシアで上演された優れた舞台芸術作品を称える黄金のマスク賞2017の受賞者が発表されています。

https://eng.goldenmask.ru/gm.php?id=140

最優秀女性ダンサー  ヴィクトリア・テリョーシキナ 『ヴァイオリン・コンチェルト2番』 マリインスキー劇場
最優秀男性ダンサー Igor Bulytsyn (マキューシオ) 『ロミオとジュリエット』 エカテリンブルク歌劇場
最優秀指揮者  Pavel Klinichev 『オンディーヌ 』 ボリショイ劇場
最優秀振り付け作   アントン・ピモノフ 『ヴァイオリン・コンチェルト2番』 マリインスキー劇場
最優秀モダンダンス・パフォーマンス   『All the ways lead to the North』 モスクワバレエ劇場
最優秀バレエ・パフォーマンス   『ロミオとジュリエット』 エカテリンブルク歌劇場


ノミネート作品はこちら
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/11/index.html

ノミネートの段階ではボリショイで上演された作品が多いのですが、ふたを開けてみたらマリインスキーとエカテリンブルクばかりとなりました。アントン・ピモノフは、マリインスキー・バレエの現役のダンサーです。(ナデージダ・バトーエワの夫君)

エカテリンブルク歌劇場の『ロミオとジュリエット』は、芸術監督であるヴャチェスラフ・サモドゥーロフ(元マリインスキー・バレエ、ロイヤル・バレエの芸術監督)の振付作品です。サモドゥーロフ作品は、黄金のマスク賞やブノワ賞のノミネートの常連で、最近ではボリショイ・バレエにも『オンディーヌ』を振付けており、この『オンディーヌ』も今回黄金のマスク賞にノミネートされています。

 『ロミオとジュリエット』 エカテリンブルク歌劇場

テリョーシキナとエルマコフが踊る『ヴァイオリン・コンチェルト2番』(音楽はプロコフィエフ)
https://youtu.be/APEvERslR8M

2017/04/22

ザハロワ出演『トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017』

昨年行われて好評だった『トランス=シベリア芸術祭 in Japan 』ですが今年も開催されることになりました。

http://www.bunkamura.co.jp/topics/orchard/2017/04/_in_japan_2017.html

世界的に有名なヴァイオリニスト ワディム・レーピンと、妻でボリショイ・バレエ団のプリンシパル、スヴェトラーナ・ザハーロワが“夢の共演”を実現させた公演です。

今回は、更に磨きをかけた『パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers』と、日本初演となるザハーロワ主演の『アモーレ』の2プログラムを上演。ボリショイ・バレエ団のプリンシパル、デニス・ロヂキンをはじめとするスターダンサーの出演も決まりました。「愛」をテーマに3人の振付家が創った作品を集めたトリプル・ビルです。


『トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017』

【公演日程】
2017年9月26日(火)、27日(水)、29日(金) 各日19:00開演

【会場】
Bunkamuraオーチャードホール

【プログラム・出演】
◆9/26(火)、27(水):ザハーロワ『アモーレ』
「Franceska Da Rimini」、「The Rain Before It Falls」、「Strokes Through The Tail」
スヴェトラーナ・ザハーロワ、ミハイル・ロブーヒン、デニス・ロヂキン 他

◆9/29(金):ザハーロワ&レーピン『パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers』
「瀕死の白鳥」、「ライモンダ」より“グラン・アダージョ” 他
スヴェトラーナ・ザハーロワ、ワディム・レーピン(ヴァイオリン)、デニス・ロヂキン
フェスティバル・アンサンブル(室内オーケストラ) 他

【チケット料金】
S席¥17,000 A席¥13,000 B席¥9,000 C席¥6,000(税込)
※未就学児童入場不可
※やむをえない事情により出演者が変更になる場合がございます。

【チケット発売日】
MY Bunkamura先行販売:2017年5月16日(火)~29日(月)
一般発売:2017年5月30日(火)

【主催】 Bunkamura

【お問合せ】 Bunkamura 03-3477-3244 <10:00~19:00>

******
9月26日、27日の公演は、以前こちらで取り上げた『アモーレ』ですね。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2017/03/amore-1495.html

「フランチェスカ・ダ・リミニ」ユーリー・ポソホフ振付
「The Rain Before It Falls」 パトリック・ド・バナ振付。
「Strokes Through the tail」 マルグリット・ドンロン(Marguerite Donlon)振付

レーピンとの共演の映像 (ザハロワは平山素子さん振付『Revelation』や『レ・リュタン』『瀕死の白鳥』などを踊っています)

ルグリ・ガラ 追加演目の発表

マニュエル・ルグリが、ルグリ・ガラのプロモーションのために現在来日しています。

http://www.legris-gala.jp/program.html

Resize1168


昨日はインタビュー、今日は記者会見がありました。こちらの内容については、また後日ここで記事にまとめますね。

この記者会見で、追加演目が発表されましたので、取り急ぎお知らせします。大変魅力的な演目なので、まだチケットを買っていない人も思わずチケットを買ってしまいたくなりますし、買った人も、買い足したくなりますよね。16演目もあるという、とても贅沢なガラとなりました。

特に、オペラ座ではルグリ、ゲランのペアが初演した『アルルの女』を観ることができるのは、本当に嬉しいことです。

会見ゲストの浅田舞さん(フィギュアスケーター)と。
Resize1173

この中でいくつか注目すべき作品を挙げると、まずは、ド・バナ振付の『Inside the Labyrinth of solitude』。これは、ド・バナがイワン・ワシーリエフのために振付けたソロで、ダヴィデ・ダドが今回は踊ります。

ルグリが振付けた『海賊』のオダリスクは、振付が一般的なオダリスクとは全く違うので興味深いはずだと。『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥもヌレエフの1964年ウィーン版なので、オペラ座でのヌレエフ版『白鳥の湖』とは違うそうです。プティの『ランデヴー』をルグリ、ゲランが踊るのは初めてなので、今回のガラのためにリハーサルをするとのこと。そしてノイマイヤーの「マニフィカト」はギエムとルグリのために振り付けられた作品ですが、今回は若手のトノリとフェイフェルリックが踊ります。ルグリがかつて踊った作品を若手に踊ってもらうことで、作品のスピリットを彼を通して継承させたいとのことです。

ナタリア・ホレシナによる世界初演のルグリのソロは、振付はこれからだそうですが、音楽は滝澤志野さんと共に選んだとのことです。ホレシナは、彼が大変注目している若手の女性振付家だそうです。

また詳しくは、後日のインタビューと記者会見レポートをお待ちください。ルグリのバレエに対する情熱と惜しみない愛があふれた会見でした。


Aプログラム

1)『ライモンダ』第1幕よりアダージョ
音楽:A.グラズノフ
振付:R.ヌレエフ
出演:ニーナ・ポラコワ、ヤコブ・フェイフェルリック

2)『海賊』よりオダリスク
音楽:A.アダン
振付:M.ルグリ
出演:ニキーシャ・フォゴ、ナターシャ・マイヤー、ニーナ・トノリ

3)I have been kissed by you
音楽:M.リヒター
振付:H.マルティン、P.d.バナ
出演:マニュエル・ルグリ

Inside the Labyrinth of solitude
音楽:T.ヴィターリ
振付:P.d.バナ
出演:ダヴィデ・ダト

4)『海賊』第2幕より
グラン・パ・ド・ドゥ
音楽:R.ドリゴ
振付:M.プティパ(M.ルグリ改訂)
出演:ニーナ・ポラコワ、デニス・チェリェヴィチコ

5)『マニフィカト 』(アニュス・デイ)
音楽:J.S.バッハ
振付:J.ノイマイヤー(初演:シルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリ)
出演:ニーナ・トノリ、ヤコブ・フェイフェルリック

6)『じゃじゃ馬馴らし』
音楽:D.ショスタコーヴィチ
振付:J.C.マイヨー
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

7)『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
音楽:P.I.チャイコフスキー
振付:G.バランシン
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ

8)『アルルの女』より
音楽:G.ビゼー
振付:R.プティ
出演:イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ

9)『ローレンシア』よりパ・ド・シス
音楽:A.クレイン
振付:V.チャブキアーニ
出演:ニキーシャ・フォゴ、デニス・チェリェヴィチコ、ニーナ・トノリ、ナターシャ・マイヤー、ヤコブ・フェイフェルリック、ジェームズ・ステファン

10)マニュエル・ルグリ ソロ(世界初演)
音楽:J.S.バッハ/F.ブゾーニ
振付:N. ホレツナ
出演:マニュエル・ルグリ
ピアノ:滝澤志野

11)『Medea』
音楽:M.リヒター
振付:P.d.バナ
出演:エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ

12)『ラ・フィユ・マルガルデ』
音楽:F.エロルド
振付:F.アシュトン
出演:ナターシャ・マイヤー、ダヴィデ・ダト

13)『Murmuration』より
音楽:E.ボッソ
振付:E.リアン
出演:ニーナ・ポラコワ、ヤコブ・フェイフェルリック、ジェームズ・ステファン

14)『海賊』第2幕よりアダージョ
音楽:L.ドリーブ
振付:M.ルグリ
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ

15)『グラン・パ・クラシック』
音楽:F.オーベール
振付:V.グゾフスキー
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

16)『フェアウェル・ワルツ』
音楽:F.ショパン/ V.マルティノフ
振付:P.d.バナ
出演:イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ

Resize1170

Bプログラム
1)『海賊』よりオダリスク
音楽:A.アダン
振付:M.ルグリ
出演:ニキーシャ・フォゴ、ナターシャ・マイヤー、ニーナ・トノリ

2)I have been kissed by you
音楽:M.リヒター
振付:H.マルティン、P.d.バナ
出演:エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ

Inside the Labyrinth of solitude
音楽:T.ヴィターリ
振付:P.d.バナ
出演:ダヴィデ・ダト

3)『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:P.I.チャイコフスキー
振付:R.ヌレエフ(1964年ウィーン版)
出演:ニーナ・ポラコワ、デニス・チェリェヴィチコ

4)『Mozart a2』より
音楽:W.A.モーツァルト
振付:T.マランダン
出演:ニーナ・トノリ、ヤコブ・フェイフェルリック

5)『ジゼル』
音楽:A.アダン
振付:J.ペロー/J.コラリ
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ

6)『ファラオの娘』
音楽:C.プーニ
振付:P.ラコット
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

7)『ランデヴー』
音楽:J.コスマ
振付:R.プティ
出演:イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ

8)『エスメラルダ』
音楽:C.プーニ
振付:M.プティパより
出演:ナターシャ・マイヤー、ヤコブ・フェイフェルリック

9)マニュエル・ルグリ ソロ(世界初演)
音楽:J.S.バッハ/F.ブゾーニ
振付:N.ホレツナ
出演:マニュエル・ルグリ
ピアノ:滝澤志野

10)『Whirling 』
音楽:P.グラス
振付:A.ルカクス
出演:ニーナ・トノリ、ジェームズ・ステファン

11)『スターズ アンド ストライプス』
音楽:J.P.スーザ / H.ケイ
振付:G.バランシン
出演:ニキーシャ・フォゴ、ダヴィデ・ダト

12)『Factum』
音楽:K.コルホー
振付:H.マルティン、P.d.バナ
出演:エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ

13)『ペール・ギュント』より
音楽:E.グリーグ
振付:E.クルグ
出演:ニーナ・ポラコワ、デニス・チェリェヴィチコ

14)『ジュエルズ』より“ダイヤモンド”
音楽::P.I.チャイコフスキー
振付:G.バランシン
出演:オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

15)『ドン・キホーテ』
音楽:L.ミンクス
振付:M.プティパ
出演:マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ

16)『フェアウェル・ワルツ』
音楽:F.ショパン、V.マルティノフ
振付:P.d.バナ
出演:イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ


2017/04/20

フィンランド国立バレエ 本国来日公演スペシャルサイト

いよいよ4月22日より始まる、フィンランド国立バレエの来日公演

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/17_moomin/

『たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~』他を引っ提げての初来日公演です。


フィンランド国立バレエの来日公演は初めてのこととあって、バレエ団も盛り上がっています。バレエ団の本国公式サイトで、スペシャルサイトが出来上がっていました。

http://oopperabaletti.fi/en/about-us/opera-and-ballet-on-tour/

こちらのサイトでは、ケネス・グレーヴ芸術監督、松根花子さん、小守麻衣さんのインタビュー動画もあります。松根さん、小守さんのインタビューは日本語によるものです。彼女たちのフィンランドでの暮らしぶりも覗けて、とても面白いです。後援のフィンエアー制作。


なお、特別企画として、カーテンコールの撮影はOK、そして4月24日(月)の公演、および大阪公演では、終演後ムーミンがお見送りをしてくれるそうです。記念撮影用に、スペシャルパネルの設置も。

また、詳細なキャストが発表されています。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/17_moomin/topics/post_4.html

スペシャルゲストとして、プラハ国立バレエのAlina Nanu、そしてキエフ・バレエのデニス・ニェダクが出演します。デニス・ニェダクは、キエフ・バレエの来日公演でたびたび来日しているのでおなじみですよね。『白鳥の湖』の黒鳥パ・ド・ドゥを踊る予定です。

世界初演の『たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~』はじめ、公演が楽しみですよね。

2017/04/19

映画「Polina, danser sa vie」が「ポリーナ、私を踊る」の邦題で10月に公開

こちらのブログでも何回かご紹介している、バスティアン・ヴィヴェスのバンドデシネ(グラフィックノベル)を原作にした映画「Polina, danser sa vie」。

グラフィック・ノベル原作のバレエ映画「ポリーナ」、予告編映像/追記あり
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/08/post-83a0.html

ボリショイ・バレエのバレリーナを目指すロシア人の女の子ポリーナを主人公に、恩師のボジンスキーとの交流、友人、恋人との関係を通して、そしてコンテンポラリーダンサーへと転身して成長していく様を描いた「ポリーナ」は高い評価を得たグラフィック・ノベルで、邦訳も出版されています。BD書店賞、ACBD批評賞という二つの大きな賞を本国フランスで受賞しています。

この映画「ポリーナ」は、「ル・パルク」などで知られる著名な振付家のアンジュラン・プレルジョカージュが、妻の映画監督Valérie Müller-Preljocajと共同監督し、主演に、ワガノワ・バレエアカデミーの卒業生であるアナスタシア・シェフツォワを迎え、コンテンポラリーダンスカンパニーの振付家の役にジュリエット・ビノシュ、さらにパリ・オペラ座エトワールのジェレミー・ベランガールが出演しています。またバレエ・プレルジョカージュの津川友利江さんも登場しているそうです。

Resize0891

http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=234760.html

作品はエクサンプロヴァンス、パリ、そしてモスクワで撮影されました。フランスのテレビ局TF1の配給により、11月16日にフランスで公開されました。

この作品が、「ポリーナ、私を踊る」の邦題で、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて10月28日より全国公開されることになりました。配給はポニーキャニオン。

バンドデシネ「ポリーナ」原作の映画公開、ジュリエット・ビノシュが出演
http://natalie.mu/eiga/news/229359

Resize0890

アナスタシア・シェフツォワは、マリインスキー・バレエの舞台でも踊っています。600人もの候補者から主演に選ばれたこの作品で、彼女はセザール賞の新人女優賞のプレ・ノミネーションを受けています。

アナスタシア・シェフツォワのインタビュー記事
https://www.lesechos.fr/10/11/2016/LesEchosWeekEnd/00053-014-ECWE_anastasia--ballerine-plein-cadre.htm#

こちらは英語のインタビュー記事
http://www.balletinsider.com/en/archive/young_talent/1851

ポリーナ (ShoPro Books)ポリーナ (ShoPro Books)
バスティアン・ヴィヴェス 原正人

小学館集英社プロダクション 2014-02-05
売り上げランキング : 40142

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

YAGPガラ2017 "Stars of Today Meet the Stars of Tomorrow"

YAGPのファイナルの翌日は、恒例のガラ"Stars of Today Meet the Stars of Tomorrow"。

こちらは、第一部はYAGPの入賞者と、入賞していなくても注目を集めたダンサーが踊るというものです。

Resize1163

"Stars of Today Meet the Stars of Tomorrow"

Brady Farrar プリ・コンペティティブ部門 ホープ賞 「タリスマン」
Linyue Zao 「Room」
Avery Gay(2016年プリコンペティティブ2位、グリシコ賞)、Antonio Casalinho(2016年ジュニアグランプリ賞) 「コッペリア」グラン・パ・ド・ドゥよりコーダ 
Classical Dance Academy 「Existence」
三宅琢未 ジュニア部門1位 「白鳥の湖」ヴァリエーション
Jan Spunda シニア部門3位、ダンス・ヨーロッパ誌 傑出した芸術性賞 「Swan」
Chloe Misseldine シニア部門2位 「ドン・キホーテ」より森の女王のヴァリエーション
Diogo Do Oliviera シニア部門TOP12 「Terra」
Madison Penney ジュニア部門 グランプリ 「エスメラルダ」
Luciano Perotto シニア部門TOP12 「ラクリモーサ」
倉智太朗 シニア部門1位 「ドン・キホーテ」

この時点では入賞者が発表されていなかったのですが、三宅さんと倉智さんがここでも踊ったということで、おそらくは入賞しているのだろうと思いました。特に倉智さんはトリだったし、ここでもずば抜けたパフォーマンスを見せ、一番盛大な歓声を受けたので、グランプリかなと思ったのです。ここで登場する皆さんは、すべてさすがの実力の持ち主でした。チェコ出身でENBのスクールに留学中のJan Spundaは、瀕死の白鳥の音楽で、男性版白鳥を踊りましたが、非常に美しく表現力があって、傑出した芸術性賞を受賞したのも納得です。ファイナルでは全員古典のヴァリエーションを踊りますが、こちらのガラでは、コンテンポラリーを踊った人も4人いて、やはり今のダンサーならコンテンポラリーを踊ることができないとだめだというのを実感しました。

Resize1162


また、YAGPの特別功労賞が、元バレエ・ウェストおよび元ボストン・バレエの芸術監督で、ジャクソン国際コンクールの審査委員長を務めるなど活躍したブルース・マークスに贈られました。ABTとデンマークロイヤルバレエのプリンシパルとして活躍したのち、二つの重要なカンパニーの芸術監督を務め、さらにジャクソン国際コンクールだけでなくローザンヌ国際バレエコンクールなど多くの国際コンクールの審査員を務めました。80歳の今も、振付家、教師、NEA(全米芸術基金)のパネルメンバーとして活躍しています。賞のプレゼンターは、ニーナ・アナニアシヴィリでした。ニーナは、ジャクソン国際コンクールで初めて受賞した旧ソ連出身のダンサーだったのです。まだまだ若々しいマークスは、最後に、今危機に瀕しているNEAと芸術の重要性についての感動的なスピーチを行い、ともに立ち上がり戦いましょうと訴えました。

パート1の最後はグラン・デフィレ。アンサンブル部門を含むファイナリスト全員、300人もの出場者が踊ります。ニューヨークに来てからの短い期間で全員で合わせて練習するのですが、とても壮観です。最初はシニアから、次にジュニアの子たちが登場し、真ん中で数人のダンサーが踊ったり、フィナーレは1人の小さな少女ダンサーが男性たちにリフトされます。途中で倉智太朗さんが真ん中の中の真ん中を踊っていて、流石にとてもテクニックの切れ味があるので目立ちました。


パート2は、YAGPの出身者を含む世界のスターたちによるガラ公演です。


「回転木馬」Carousel(A Dance) 振付 クリストファー・ウィールドン、音楽Richard Rodgers
タイラー・ペック、Zachary Catazaro (ニューヨークシティ・バレエ)

ウィールドン振付の「回転木馬」は、とてもミュージカル的な作品だけど、リフトもたくさん登場していて、ロマンティックなムードがある。特に後ろ方向へと駆けていって持ち上げられるなど、パートナーリングが難しい作品なのだけどそのような難しさは全く感じさせなかった。全幕作品ではないのだが、全体を観てみたい作品だ。Zachary CatazaroはYAGPの2002年、2003年のジュニア部門1位。


「ベサメ・ムーチョ」
Brittany O'Connor、Paul Barris

ボールルームダンスの世界チャンピオンによるパフォーマンスで、ヴァイオリンとピアノは生演奏。タンゴの音楽でラテン的なダンスなのだけど、ブリタニー・オコナーは片足はハイヒールでもう片足はポワントを着用して踊った。パートナーを床の上に放り投げては持ち上げるなど、かなり高難度のパートナーリングを見せてくれた。


Tous Les Jours II. 振付 マルセロ・ゴメス 
ジェイムズ・ホワイトサイド(ABT) ピアノ演奏 ジョルジュ・ヴィラドムス

本来この作品はマリインスキー・バレエのザンダー・パリッシュが踊る予定だったのだが、ビザが間に合わなくて、土壇場で降板、代わりにABTのジェイムズ・ホワイトサイドが踊った。ピアノ演奏は、エルヴェ・モローの公演「月夜に煌めくエトワール」に出演したジョルジュ・ヴィラドムス。ホワイトサイドは軽やかな跳躍をたくさん見せてくれて、技術的にも素晴らしいし恵まれた体型の持ち主であることもよくわかったけど、この作品をパリッシュでも観てみたかったなと思った。高度な技術の中に、ちょっとしたユーモアも含まれていて、ドラッグクイーンとしても活動しているホワイトサイドだと、少しあくが強い印象はあった。でもとても楽しいソロだし、ゴメスらしいチャーミングさと音楽の使い方のセンスの良さを感じさせた。


「春の水」 振付:アサフ・メッセレル 音楽:ラフマニノフ
スカイラー・ブラント、ゲイブ・ストーン・シェイヤー(ABT)

ブラント、シェイヤーともYAGPの過去の出場者。ABTのダンサーだけど、ソビエト時代の作品「春の水」に挑戦した。ダイナミックなリフトが多用される作品だ。若手のホープであるこの二人は元気いっぱいで、高度なテクニックを見せてくれた。女性ダンサーが大胆に飛び込んで行ったり、男性が中途半端な高さで相手を持ち上げながらぐるぐる回ったり、ひょいっと回りながらリフトしたりと、大変難しいパートナーリングがてんこもり。フレッシュな二人がとても良かっただけに、一番最後に男性が片手で相手を高くリフトするところを失敗して、もうすぐで落としそうになったのが残念。でも持ち直して、捌けて行くところではしっかり片手でリフトしたまま走り去って行けたので良かった。

Resize1165


「白鳥の湖」 振付 デヴィッド・ドーソン 音楽:チャイコフスキー
スヴェトラーナ・ルンキナ、エヴァン・マッキー(ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)

ワールド・バレエ・デーライブでスコティッシュ・バレエがリハーサルシーンを見せた、デヴィッド・ドーソン振付のコンテンポラリー版「白鳥の湖」の、2幕パ・ド・ドゥ。現代作品ではあるものの、ルンキナはポワントを履いて、チュチュではないものの白鳥を思わせる赤い宝石を胸につけたレオタードを着用(衣装デザインは、竹島由美子さん)。男性の衣装は、まるで普段着みたいであまりかっこよくはない。面白いのは、まず登場する男性ダンサーも、腕を大きく動かし、背中を反らせてまるでオデットのように踊るところ。オデットが二人いるような振付で、二人が組み合わさって円を描くようにポジションを変えながら動いていく。古典の「白鳥の湖」も絶品であるルンキナなので、チュチュでなくてもその動きは繊細でエレガント、とても高貴な印象があるとともに、現代作品も得意な彼女らしい、モダンなセンスが光っていた。二人ともポール・ド・ブラが柔らかく大きく美しく、特にルンキナの背中の表現力には魅せられた。全幕で観てみたい作品。

Resize1167

くしくもスコティッシュ・バレエもニューヨークのジョイス・シアターで公演中で、関係者お互いのパフォーマンスを観られなかったのが残念。


「コート」 振付 デヴィッド・パーソンズ 音楽:ロバート・フリップ
イアン・スプリング (デヴィッド・パーソンズ・ダンス)

デヴィッド・パーソンズの代表作である「コート」。日本でも、ウラジーミル・マラーホフがこの作品を踊るのを観た方は多いと思う。ストロボの点滅の効果を使って、ダンサーがまるで宙に浮いていたり、空中を歩いているかのように見える作品だ。照明の技術を借りているとはいえ、やはりこの作品は生で観るとインパクトは絶大だし、ストロボの点滅のタイミングを合わせて高速で跳躍しなければならないダンサーの技術も素晴らしい。YAGPに出場した若いダンサーたちは、もちろんこの名作に熱狂的な歓声と拍手を贈った。


「ライト・レイン」 振付:ジェラール・アルピノ、音楽Douglas Adamz、 Russ Gauthier
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ

3年前のYAGPガラでもこのペアはこの作品を踊ったはず、だけど3年間の間に、今は40代のラカッラが全然変わっていないのはすごい。エキゾチックな打楽器中心の音楽に合わせて、ラカッラがその柔軟にしなる細長い肢体をいろんな方向に伸ばしたりポーズする、官能的な作品。一つ一つの動きやポーズは完璧にコントロールされている。これはこの二人でないと踊ることができないものなのかもしれない。


「海賊」  振付:プティパ 音楽 ミンクス
タマラ・ロホ、セザール・コラレス(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)

3年前のYAGPでグランプリを受賞し、3年間でENBを代表するスターに育ったセザール・コラレス。540を3連発したり、巧みにコントロールされたピルエット、強靭なばねのある身体から繰り出される超絶技巧、ガラ公演にはぴったりのダンサーだ。ENBの来日公演も「海賊」なので、日本でもきっと大喝さいを浴びることだろう。タマラ・ロホは、へそ出しの衣装だとウェストがかなり太くなってしまっていたのがわかったけど、踊りそのものは全盛期と変わらず、相変わらずの、トリプルを連発してのグランフェッテ、見事なバランス、コントロールの利いた動き。芸術監督を兼ねて意欲的なプログラムに取り組みながらも、これだけしっかりと技術を保っているのは奇跡的ともいえる。7月の来日公演が楽しみだ。

Resize1168_2

全体的なレベルも高く、少し異分野のダンサーが出演したり、生演奏の演目もあったりで、とても楽しめたガラだった。翌日のフリオ・ボッカへのオマージュ・ガラも行きたかったし行く予定だったのだが、家庭の都合で行けなくなってしまったのが残念。観客席もとても華やかで、オルセン姉妹などのセレブレティもたくさん顔を見せていた。

Resize1169

Dance Magazine誌のレビュー
http://www.dancemagazine.com/three-more-nycb-stars-are-headed-to-broadway-2365234725.html

2017/04/17

英国ロイヤル・オペラハウス2016/17シネマシーズン「眠れる森の美女」

英国ロイヤル・オペラハウス2016/17シネマシーズン「眠れる森の美女」を試写で拝見しました。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/the_sleeping_beauty.html

Resize1161

【振付】マリウス・プティパ
【音楽】ピョートル・チャイコフスキー
【指揮】クン・ケセルス
【出演】マリアネラ・ヌニェス(オーロラ姫)
ワディム・ムンタギロフ(王子)
クレア・カルヴァート(リラの精)
クリステン・マクナリー(カラボス)
【上演時間】3時間25分



ロイヤル・バレエでの初演にあたる1946年の『眠れる森の美女』の上演から70年となる記念碑的作品。あの名作がプリンシパルたちの競演 によって映画館で鮮やかに蘇る!

第二次世界大戦後、ロイヤル・オペラ・ハウスが再開された1946年。オリジナルの楽曲から綿密に作り上げられ、豪華な舞台デザインでマーゴ・フォンティーンがオーロラ姫を魅惑的に演じた『眠れる森の美女』。瞬く間にロイヤル・バレエを代表する演目となり、バレエ団が国際的名声を築くのに貢献した作品となった。

今回はそのロイヤル・バレエでの初演から70年となる記念碑的な上演。邪悪な妖精の呪いによって眠り続ける王女と、彼女を救おうとする王子。チャイコフスキーによる音楽と、マリウス・プティパによる振付がすべての年代の観客に愛され魅了し続けてきた伝統あるバレエ。ロイヤル・バレエが誇るプリンシパルたちが競演するこの不朽の名作を見逃してはならない。

デジタルプログラム
http://www.roh.org.uk/publications/the-sleeping-beauty-digital-programme
プロモコード FREEBEAUTY

Choreography Marius Petipa
Additional choreography Anthony Dowell
Additional choreography Frederick Ashton
Additional choreography Christopher Wheeldon
Production Monica Mason
Production Christopher Newton
Music Pyotr Il'yich Tchaikovsky
Original designs Oliver Messel
Additional designs Peter Farmer
Lighting design Mark Jonathan
Staging Christopher Carr

The_sleeping_beauty_artists_of_the_

Princess Aurora Marianela Nuñez
Prince Florimund Vadim Muntagirov
King Florestan XXIV Christopher Saunders
His Queen Elizabeth McGorian
Cattalabutte, Master of Ceremonies Alastair Marriott
Carabosse Kristen McNally
Lilac Fairy Claire Calvert

Fairy of the Crystal Fountain Yuhui Choe
Her Cavalier Luca Acri
Fairy of the Enchanted Garden Akane Takada
Her Cavalier Valeri Hristov
Fairy of the Woodland Glade Yasmine Naghdi
Her Cavalier Nicol Edmonds
Fairy of the Song Bird Meaghan Grace Hinkis
Her Cavalier Solomon Golding
Fairy of the Golden Vine Anna Rose O'Sullivan
Her Cavalier Fernando Montaño
Lilac Fairy's Cavalier Ryoichi Hirano

The English Prince Gary Avis
The French Prince Johannes Stepanek
The Indian Prince Valeri Hristov
The Russian Prince Thomas Whitehead

Princess Aurora's Friends Isabella Gasparini, Tierney Heap, Meaghan Grace Hinkis, Mayara Magri, Yasmine Naghdi, Demelza Parish, Anna Rose O'Sullivan, Leticia Stock

The Countess Christina Arestis
Gallison Jonathan Howells
Florestan and his Sisters Marcelino Sambé, Yasmine Naghdi, Mayara Magri
Puss-in-Boots and The White Cat Paul Kay, Leticia Stock
Princess Florine and The Bluebird Akane Takada, Alexander Campbell
Red Riding Hood and The Wolf Gemma Pitchley-Gale, Tomas Mock

ロイヤル・バレエの「眠れる森の美女」は、1946年にニネット・ド・ヴァロワが振付け、オリヴァー・メッセルがデザインしたプロダクションをベースに、初演60周年を記念して2006年にピーター・ファーマーの手を入れて復元したもの。さらに2011年に衣装デザインをさらにオリジナルに近いものに更新した。

The_sleeping_beauty_marianela_nue_3

この舞台映像で際立つのは、なんといってもマリアネラ・ヌニェスの光り輝く存在感。1幕で登場したときのキラキラと光を放つさま、アレグロのステップの正確さと音楽性も見事で、難しい振付をいともたやすく踊っているように見える。天性の明るさと温かさに恵まれた彼女を観ると、誰でも笑顔になることだろう。ローズ・アダージオのバランスも全く危なげなく、少しもハラハラするところがない安定感。一点の曇りもなく闊達なキャラクターはオーロラがぴったり。2幕の幻影のロマンティックな美しい幻、3幕のすべての人に祝福された幸福なプリンセス。これ以上は望めないほどの素晴らしさで、観る者をも幸せにしてくれた。

The_sleeping_beauty_marianela_nuez_

ワディム・ムンタギロフの王子も、佇まいが貴公子なだけでなく、伸びやかで美しい脚と正確な技術、エレガンスと非の打ち所がない。目立ちすぎることなく、上手くパートナーを引き立てるところがまた王子にふさわしい。この二人のパートナーシップも良くて、ロイヤル・バレエきってのキラキラペアだと感じられた。

映画館中継ということで脇のキャストも豪華で、プロローグの妖精にはプリンシパルの高田茜さんを投入、さらに崔由姫さん、ヤスミン・ナグディ、アナ・ローズ・オサリバンなど実力派や注目の若手も起用し、リラの精のお付きにもプリンシパルの平野さん。ローズ・アダージオの締めにはギャリー・エイヴィス。ロイヤル・バレエらしく、カラボスから脇役に至るまで皆さん演技もとても達者で、舞台の上に立っている全員が細かく演技していてキャラクターになり切っている。

そして3幕のディヴェルティスマンもなかなか豪華で、まずフロレスタンとその姉妹で、フロレスタン役の、柔らかくゴムまりのように高く軽く跳ぶマルセリーノ・サンベが魅力的だった。ブルーバードにアレクサンダー・キャンベル、フロリナにはここでも高田茜さん。高田さんはプリンシパルに昇進してから、自信が増したのか堂々の存在感で、長い手脚、正確なポジション、しなやかな腕使いと優雅なフロリナ姫だった。

主演キャストも脇キャストも素晴らしく、華やかなグランドバレエの「眠れる森の美女」でクラシックバレエの神髄を楽しめたのだけど、唯一不満があるとしたら2011年に改訂されたという衣装。リラの衣装がやや古めかしく、また3幕のオーロラの衣装は地味で角のようなティアラの形が奇妙だった。フロレスタンの姉妹たちの首の回りのカラーは、ダンサーたちの首を短く見せる効果しかなくてゴテゴテしているし、花のワルツの衣装はジゼルのペザントですか、という地味さだった。初演の衣装を復元するのも善し悪しだと実感した。しかし、当代きってのトップダンサーであるヌニェスとムンタギロフ、さらに脇に至るまで踊りも演技もクオリティが高く、ロイヤル・バレエが好きな人だったら間違いなく楽しめるはず。

また、8月のルグリ・ガラにヌニェスとムンタギロフは出演するので、予習として観るのも良いと思う。

TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズららぽーと横浜など都内近郊、関西、名古屋は5月12日から、北海道、東北、九州は5月13日からの公開です。

白鳥の湖(2009)、くるみ割り人形(2009)、眠れる森の美女(2006) 英国ロイヤル・バレエ(3BD)白鳥の湖(2009)、くるみ割り人形(2009)、眠れる森の美女(2006) 英国ロイヤル・バレエ(3BD)
英国ロイヤル・バレエ

Opus Arte *classic*
売り上げランキング : 4605

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

«YAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)2017の結果