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2017/10/20

10/7 K-Ballet Company 「クレオパトラ」

熊川哲也さんが満を持して取り組んだ、初めてのオリジナルストーリーによる全幕バレエ『クレオパトラ』。

http://www.k-ballet.co.jp/performances/2017cleopatra

『クレオパトラ』のバレエ化といえば、1908年初演の、ミハイル・フォーキン振付、レオン・バクスト美術によるバレエ・リュスの作品があり、クレオパトラ役はイダ・ルビンシュタインが演じていたのだが、ストーリーなどは今回の熊川版『クレオパトラ』とは全く異なるもののようである。
https://nga.gov.au/exhibition/balletsrusses/default.cfm?MnuID=3&GalID=3

古典バレエ偏重の日本にあって、オリジナルの全幕作品を一から作り上げ、音楽も自身で探してきて、公演回数も多く設定するという大胆な賭けに出たところ、中村祥子さんが主演の日についてはチケットがソールドアウトを記録するという実績を上げた熊川さん、流石である。

クレオパトラ 浅川紫織
プトレマイオス 篠宮佑一
カエサル スチュアート・キャシディ
アントニウス 栗山廉
オクタヴィアヌス 杉野慧
ブルータス 石橋奨也
オクタヴィア 小林美奈
ポンペイウス ニコライ・ヴィユウジャーニン
案内人 佐野朋太郎
選ばれた神殿男娼 堀内將平
クレオパトラのお付き
 第一ヴァリエーション 矢内千夏
 第二ヴァリエーション 毛利実沙子
 第三ヴァリエーション 辻久美子
 第四ヴァリエーション 大井田 百

「クレオパトラ」は一言で言えば大人のバレエ。殺人、陰謀、そしてセックスと、日本のバレエではなかなか観られないものが観られる。熊川さんが「殺人が許されるのは劇場の中だけ」と語っていたとのことだけど、確かに人殺しのシーンを様々な演出で何回も登場させていた。ストーリーも、史実には基づいているものの、謎に包まれているクレオパトラの生涯とキャラクターをかなり自由な発想で作り上げている。歴史上の女性としては非常に有名なクレオパトラを主人公とすることで、日本国内にとどまらず世界のマーケットで通用する作品を作ろうとした意気込みを感じさせる作品だった。

1幕では、クレオパトラを取り巻く人物、弟のプトレマイオス、対立するカエサルとポンペイウスの争いが描かれる。クレオパトラは、才知に優れている一方でとても官能的な女性として描かれている。中でも印象的なのは、6人の神殿男娼の中からお気に入りを選び、情熱的な一夜をすごしたのちに毒殺するという衝撃的なシーン。日本のバレエでこれだけ濃厚なエロティックなシーンが観られるとは。いつもは清純な印象の強い浅川さんの悪女ぶりが際立った。絨毯に巻かれた姿でカエサルの前に現れるというドラマティックな場面も効果的に演出されていた。男性ダンサーたちの踊るシーンは、ニールセンの複雑な音楽によくぞここまで細かく振付けたという難しいパで構成されていたけれども、それを見事に踊りこなすダンサーたちの技量は素晴らしい。

一方で登場人物が非常に多いので、観る前にある程度登場人物の人間関係とあらすじを頭に入れておいた方が、舞台に集中できると感じた。クレオパトラのお付きの女性たちが一人ずつヴァリエーションを踊るシーンがあるのだけど、それぞれ技術的には素晴らしいのだけど、個々のヴァリエーションが印象に残りにくいものとなっていて、やや冗長に感じられた面もある。エジプト的なポーズというのは、バレエ的に美しく決めるのが難しいので、その辺をどうやってうまく融合させるかというのも振付家の手腕の見せ所。熊川さんはこの点は健闘していたけどさらに良くすることもできるように感じられた。

2幕は、カエサルと結ばれ幸福に暮らすクレオパトラだったが、カエサルは政敵に暗殺される。この暗殺シーンの演出は緊張感にあふれ非常にドラマティックで熊川さんの演出の手腕が光る出色のシーン。そしてカエサルの後継者オクタヴィアヌスと、カエサルの右腕だったアントニウスのライバル関係。クレオパトラと恋に落ちるアントニウス。オクタヴィアヌスの妹オクタヴィアを裏切ってクレオパトラの元に走ったアントニウスをオクタヴィアヌスが追いつめ、やがて終幕へ。非常に盛り上がって面白かった。

そして『スパルタクス』を思わせるようなローマ軍の勇壮な男性群舞がダイナミックな跳躍を繰り広げ、またアントニウスとオクタヴィアヌスがシンクロするように、競うように踊るところも見ごたえがあった。クレオパトラが果てるラストシーンのドラマティックさも圧倒的だった。アントニウスの死に慟哭し、覚悟を決めたかのように激しく踊る浅川さん、ここでは渾身のソロから堂々とした最期まで魅せてくれた。

衣装とプロダクションデザインが素晴らしい。クレオパトラは蛇の化身という設定で、衣装の下に、キラキラ光るフィッシュネットのようなものをまとい、それが蛇の鱗を思わせた。長いチュールを外すとボディスーツのようになっていて、浅川さんの長い肢体、肉体美が映える。舞台美術は、メトロポリタン・オペラやミラノ・スカラ座の舞台美術をデザインしてきたダニエル・オストリング。古代ローマやエジプトの雰囲気を巧みに取り入れながら、シンプルながら力強くドラマ性を盛り上げるもので、特に最終場面の装置は、作品の大団円を迎えるのにふさわしい象徴性のあるものとなっている。

音楽はカール・ニールセンの劇音楽「アラジン」。バレエ音楽として作られているわけではなく、この音楽に合わせて踊るのは大変そうだし、オープニングとラスト以外は耳に残るような曲は少ないけど、エキゾチックさがあって作品の世界観にはとてもよく合っているし、ラストの畳みかけるような盛り上げ方はとても効果的だった。作品の世界へと連れて行ってくれる音楽を見つけてきた熊川さんは凄い。

クレオパトラ役の浅川さんは、堂々たるヒロインぶりで、強さと美しさ、魔性の中に、政争に流されるヒロインの悲劇性、蛇の化身ならではの神秘性などを見せてくれた。このキャラクターのいろんな面を見せなければならないし、非常に多くの男性キャラクターとの踊りもあるので、深みのある感情表現を見せるのは難しい作品である。ラストシーンでの決意を込めた、力強い慟哭の踊りは鮮やかな印象を残すもので、公演を重ねるごとにどんどん表現も深くなっていくのではないかと思わせた。男性ダンサーが充実しているK-Balletだからこそ、これだけ男性キャスト中心の作品を作ることができるのではないだろうか。その中で、成熟した男性ならではの色気を感じさせたカエサル役のスチュアート・キャシディが特に魅力的だった。そして道化的な存在である案内人は、若手の佐野朋太郎さんが好演。すばしっこく軽やかでいいアクセントを作品に加えてくれた。

かなりの上演回数がある『クレオパトラ』の中で、2回目の公演、しかもこのキャストの初日ということもあり、時々スムーズにいかない部分はあったりしたが、これも上演を重ねていく中で完璧に近づいていくものと思われる。中村祥子さんの出演日がすべてソールドアウトということで観ることができないのが残念。公演の後半も観て、ダンサーたちが作品により馴染んだ後の上演も観たかった。あとは印象に残って、そこだけ取り出してもコンサートピースになるような象徴的なパ・ド・ドゥがあればもっと良かったのではないだろうか。

とにかく完全オリジナルで、これだけ娯楽性が高く、日常を離れて古代エジプトへとタイムトラベルさせてくれるような豪華な作品を作り上げた熊川哲也さんと、K-Ballet Companyには拍手を贈りたい。そしてこの作品が再演を重ねて行ってより完成度を高め、いつかは海外ツアーも行うことができれば良いと思う。世界市場に通用する、堂々たる作品の誕生を目撃できた。


演出・振付:熊川哲也
音楽 カール・ニールセン
衣装 前田文子
舞台美術 ダニエル・オストリング
照明 足立恒
指揮 井田勝大
演奏 シアターオーケストラトーキョー

2017/10/19

2018年3月東京シティ・バレエの『白鳥の湖』は豪華スタッフ・キャスト

来年3月に、東京シティ・バレエ団は創立50周年記念公演『白鳥の湖』〜大いなる愛の讃歌〜という公演を行います。

http://www.tokyocityballet.org/schedule/schedule_000336.html

これは大変豪華な公演となっています。

まず、大野和士さんの指揮で東京都交響楽団が演奏するというのが話題となっています。都響がバレエ公演のピットに入るということは非常にまれなことです。もしかしたら初めてかもしれません。
http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=1194

そして、『白鳥の湖』の日本初演(1946年)で舞台美術を担当したのがかの藤田嗣治。その藤田嗣治が手がけた舞台美術を復元・新制作して上演するというのも大きな話題です。
今年、佐野勝也さんの「フジタの白鳥」という本が出版されましたが、これはわずかに残っていた『白鳥の湖』日本初演の舞台美術の貴重な資料や関係者の証言を基に、この作品の舞台美術を研究した、今は亡き佐野さんの労作であり絶筆です。この佐野さんの研究が、今回の舞台美術に大いに貢献していることでしょう。

出演者も豪華です。ベルリン国立バレエから、ロイヤル・バレエなど世界で活躍するヤーナ・サレンコとディヌ・タマズラカルをゲストに迎えます。

そしてバレエマスター(ゲスト)としてはウラジーミル・マラーホフとヴィズラフ・デュディックが参加。マラーホフといえば、最近クロアチア国立バレエで、マラーホフ版『白鳥の湖』を初演したところです。


演出・振付:石田種生
(プティパ・イワノフ版による)
指揮:大野和士
(東京都交響楽団・音楽監督)
美術:藤田嗣治
芸術監督:安達悦子
演出(再演):金井利久
演出助手:中島伸欣
バレエマスター(ゲスト):ウラジーミル・マラーホフ ヴィズラフ・デュディック
バレエマスター:小林洋壱
バレエミストレス:長谷川祐子 加藤浩子
バレエミストレス(民族舞踊):小林春恵
音楽:P.I.チャイコフスキー
演奏:東京都交響楽団
美術製作:堀尾幸男
照明:足立恒
衣裳:小栗菜代子
衣裳製作:工房いーち
大道具製作:東宝舞台
舞台監督:森岡肇

2018年3月3日(土)17:00開演 ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル
2018年3月4日(日)15:00開演 中森理恵、キム・セジュン
2018年3月6日(火)18:30開演 ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル

東京文化会館大ホール 

【チケット取扱】11月8日(水)10時発売
[東京シティ・バレエ団]
https://tcballet.official.ec/
ほか各種プレイガイド

これは大変注目される公演と言えますね。

フジタの白鳥 画家藤田嗣治の舞台美術フジタの白鳥 画家藤田嗣治の舞台美術
佐野 勝也

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2017/10/17

パリ・オペラ座バレエの2018年米国ツアー中止か

パリ・オペラ座バレエは2018年7月に、リンカーンセンターフェスティバルの一環として、ニューヨーク公演を行い、また、シカゴとダラスでも公演を行うことになっていました。

予定されていた演目は、「ラ・シルフィード」、および「若者と死」、「エチュード」のプログラム、そしてフォーサイスの「ブレイク・ワークス」、クリスタル・パイトの「The Season's Canon」そしてイヴァン・ペレーズの新作という3つのプログラムでした。

ところで、このアメリカツアーが中止になるという報道が出ています。

フィリップ・ノワゼット氏による記事
http://www.sceneweb.fr/actu-tournee-ballet-de-lopera-de-paris-a-new-york-annulee/

まだパリ・オペラ座からの公式の発表はありません。

キャンセルの理由ですが、スポンサーの撤退による資金不足が最大の要因のようです。さらにリンカーンセンターフェスティバルの芸術監督が2017年7月に退任し、まだ後任が決定していません。パリ・オペラ座バレエは、今年7月のリンカーンセンターフェスティバルでは、ボリショイ・バレエ、NYCBと共演した「ジュエルズ」で「エメラルド」パートを上演しましたが、現地での批評は厳しいものだったようです。

詳しいことはこれ以上はわかっていませんので、続報が出るかと思います。

パリ・オペラ座バレエは6月の終わりから7月に上演する予定の作品は、これで「ラ・フィユ・マル・ガルデ」だけとなってしまいます。パリでの公演を増やすのか、あるいはほかの場所へのツアーに振り替えるのか、いずれになるとは思われますが。

前芸術監督のバンジャマン・ミルピエはこのようなツイートをしています。


アメリカでの芸術に振り向けられる資金はどんどん減ってしまってるという時代になってきているようです。

2017/10/13

NHK-BS プレミアムシアターで11月20日ハンブルグ・バレエ「ニジンスキー」放映

Twitterで教えていただきましたが、NHK-BSプレミアム、プレミアムシアターで11月20日(11月19日深夜)にハンブルグ・バレエの「ニジンスキー」が放映されます。

http://www4.nhk.or.jp/premium/

これは今年の5月25・27日に収録されたものです。来年2月のハンブルグ・バレエの来日公演の予習にうってつけですね。しかも、ニジンスキー役と言えばこの人、ニジンスキー本人が憑依したようなアレクサンドル・リアブコ主演なのがとても嬉しいです。

11月20日(月)【11月19日(日)深夜】午前0時00分~

◇ハンブルク・バレエ「ニジンスキー」

<演 目>
バレエ「ニジンスキー」(全2幕)
音楽:前奏曲 ハ短調 作品28 第20 ショパン 作曲
ウィーンの謝肉祭の道化 シューマン 作曲
交響組曲「シェエラザード」から リムスキー・コルサコフ 作曲
ビオラ・ソナタ 作品147から ショスタコーヴィチ 作曲
交響曲 第11番 ト短調 作品103「1905年」 ショスタコーヴィチ 作曲
振付・舞台美術・衣装:ジョン・ノイマイヤー

<出 演>
ヴァスラフ・ニジンスキー:アレクサンドル・リアブコ
ロモラ・ニジンスキー(ヴァスラフの妻):カロリーナ・アグエロ
ブロニスラヴァ・ニジンスカ(ヴァスラフの妹):パトリシア・フリッツァ
スタニスラフ・ニジンスキー(ヴァスラフの兄):アレイズ・マルティネス
セルゲイ・ディアギレフ(パトロン・興行師):イヴァン・ウルバン
エレオノーラ・ベレーダ(ヴァスラフの母):アンナ・ラウデール
トーマス・ニジンスキー(ヴァスラフの父):カーステン・ユング
タマーラ・カルサヴィナ(バレエダンサー):シルヴィア・アッツォーニ
レオニード・マシーン(新ダンサー):ヤコポ・ベルーシ ほか
ハンブルク・バレエ団

収録:2017年5月25・27日 ハンブルク国立歌劇場(ドイツ)

◇マリインスキー・バレエ「アンナ・カレーニナ」
<演 目>
バレエ「アンナ・カレーニナ」(全2幕)
ロディオン・シチェドリン 作曲
振付:アレクセイ・ラトマンスキー

<出 演>
アンナ・カレーニナ:ウリヤーナ・ロパートキナ
アレクセイ・カレーニン:ヴィクトル・バラーノフ
ヴロンスキー伯爵:アンドレイ・エルマコフ
シチェルバツキー公女(キティ):スヴェトラーナ・イワノワ
ステパン・オブロンスキー(スティーヴァ):ドミートリ・プハチョフ
ダリヤ・オブロンスカヤ(ドリー):クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
コンスタンティン・リョーヴィン:フィリップ・スチョーピン
ベッツィ公女:ソフィア・グメローワ ほか
マリインスキー劇場バレエ団

<管弦楽>マリインスキー劇場管弦楽団
<指 揮>ワレリー・ゲルギエフ

収録:2014年3月4・5日 マリインスキー劇場(ロシア サンクトペテルブルク)


*********

なお、今週末、10月16日(月)【10月15日(日)深夜】には、「ルグリ・ガラ ~運命のバレエダンサー~」と再放送ですがボリショイ・バレエ「眠りの森の美女」の放映があります。こちらもお忘れなく!


◇ルグリ・ガラ ~運命のバレエダンサー~(0:03:00~2:31:30)
<演 目>
「ジゼル」から パ・ド・ドゥ
音楽:アドルフ・アダン
振付:ジュール・ペロー、ジャン・コラリ
「ランデヴー」
音楽:ジョセフ・コスマ
振付:ローラン・プティ
「フェアウェル・ワルツ」
音楽:フレデリック・ショパン/ウラジーミル・マルティノフ
振付:パトリック・ド・バナ
「白鳥の湖」から 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:ルドルフ・ヌレエフ(1964年ウィーン版)
「ドン・キホーテ」から パ・ド・ドゥ
音楽:レオン・ミンクス
「Moment」(世界初演)
音楽:バッハ/ブゾーニ
振付:ナタリア・ホレツナ ほか

<出 演>
マニュエル・ルグリ(ウィーン国立バレエ団芸術監督・元パリ・オペラ座バレエ団/エトワール)
イザベル・ゲラン(元パリ・オペラ座バレエ団/エトワール)
マリアネラ・ヌニェス(英国ロイヤル・バレエ団/プリンシパル)
オルガ・スミルノワ(ボリショイ・バレエ団/プリンシパル)
ニーナ・ポラコワ(ウィーン国立バレエ団/プリンシパル) ほか

収録:2017年8月23・24日 東京文化会館 大ホール


◇ ボリショイ・バレエ「眠りの森の美女」(2:34:00~4:55:00)
<演 目>
「眠りの森の美女」(全2幕)
チャイコフスキー 作曲
原振付:マリウス・プティパ
改定振付:ユーリ・グリゴローヴィチ

<出 演>
オーロラ姫:スヴェトラーナ・ザハロワ
デジレ王子:デーヴィッド・ホールバーグ
リラの精:マリア・アラシュ
悪の精カラボス:アレクセイ・ロパレーヴィチ ほか
ボリショイ・バレエ団

<管弦楽>ボリショイ劇場管弦楽団
<指 揮>ワシーリ・シナイスキー

2017/10/12

「ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス」

イスラエルを代表するコンテンポラリーダンスカンパニーのバットシェバ舞踊団

「ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス」は1990年から芸術監督・振付家を務めるオハッド・ナハリン(1952〜)に8年間に渡って長期密着取材したドキュメンタリー映画。その人生を振り返る貴重な資料映像と、代表的な公演の記録映像を数多く使用したダンスシーンとで構成されます。

また、「GAGA(ガガ)」と呼ばれる独自の身体能力開発メソッドを考案し、現代人の身体感覚や直感的な感性を目覚めさせてきたその世界に肉迫。本作を通して「ミスター・ガガ」と呼ばれるナハリンの創作の秘密が明らかになります。

http://mrgaga-movie.com/

作品のクラウドファンディングに参加したので、オンラインで視聴。オハッド・ナハリンの振付、そしてバットシェバ舞踊団のダンス、ダンスの無限の可能性と面白さを教えてくれる鮮烈な作品ばかりで、できる限りその作品は見続けていた。今月末にも、バットシェバ舞踊団の来日公演が予定されている。

この映画に登場するナハリンの半生は実に波乱万丈なもの。イスラエルのキブツに生まれ、徴兵されて第四次中東戦争に従軍する。遅い年齢でダンスを本格的に始めるものの、バットシェバ舞踊団に入団。そこに教えに来たマーサ・グラハムの目に留まり、ニューヨークのマーサ・グラハム舞踊団に入るものの、うまくいかず、ジュリアード音楽院とスクール・オブ・アメリカン・バレエ(SAB)でバレエを学び、彼のハンサムな容姿に惹かれたベジャールに見いだされて20世紀バレエ団に入団する。しかしここも合わずアルヴィン・エイリー舞踊団へ。ここで活動した後、自らのカンパニーを設立、そしてイスラエルに戻ってバットシェバの芸術監督に就任した。

ナハリンの半生が記録映像で、本人の語りによって伝えられるとともに、彼の代表的な作品の映像が挿入される。どれもダンサーたちの強靭な踊り、パワフルでメッセージ性のある振付、実にユニークで鮮烈な舞台づくりが魅力的に捉えられていて、ますます彼の作品を観たくなる。徴兵されての従軍での過酷な経験、ニューヨークでの苦労、愛する妻梶原まりの死、イスラエル建国50周年セレモニーでの出来事、それらを生き抜いた彼の強さとどこか漂ってくる優しさが印象的だ。巨匠なのにあくまでも穏やかで、すべての人々がダンスを楽しめて心を開放する独特のGAGAメソッドを指導する姿は実に楽しそう。

この作品を観て感じるのは、ダンスというのはすべての人々にとって、生きる力になりうるということ。ナハリンの幼少時のエピソードで、彼には自閉症の双子の兄弟がいて、彼とコミュニケーションをするために祖母が踊って見せたことに触発されて自分もダンスを始めた、と語っているのだが、実はこのエピソードは彼の創作によるものであることが明かされる。(こういう、どこか人を食ったところがあるところもナハリンらしい) だけど、ダンスにはそういった力があるということがこの映画を通じて伝わってくる。

イスラエル出身のハリウッド女優、ナタリー・ポートマンもイスラエルに戻った時にGAGAメソッドに出会って魅せられたと劇中で語っている。GAGAメソッドは、ダンサーだけでなく様々な年齢の一般の人々にも、自分の身体の無限の可能性と出会い、身体と心を開放させてくれるものだ。以前の来日公演で、実際にナハリンが指導するGAGAのクラスを受講したことがあったけれども、目から鱗が落ちるような新鮮でワクワクするような経験だった。

65歳になったナハリンは、先日、バットシェバ舞踊団の芸術監督を退くことを発表した。しかしながら、引き続きカンパニー専属振付家としての活動、そしてGAGAの普及活動は続けるという。来日公演「ラスト・ワーク」が楽しみでたまらない。そしてその前には、映画館の大きな画面で再び「ミスター・ガガ」を観て、ナハリンの作り出すダンスを味わいたいと思う。


監督:トメル・ハイマン/出演:オハッド・ナハリン、ナタリー・ポートマン、マーサ・グラハム、モーリス・ベジャール、マリ・カジワラ
2015年/イスラエル/100分/配給:アクシー株式会社、プレイタイム

2017年10月14日(土)ロードショー
シアター・イメージフォーラム他
http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/980/


バットシェバ舞踊団/オハッド・ナハリン
『Last Workーラスト・ワーク』

彩の国さいたま芸術劇場大ホール
2017年10月28日(土)、29日(日)各15時開演

世界はどこに向かっているのか。
わたしたちに今できることは何か―
オハッド・ナハリンのクールな知性と豊穣なイマジネーションが
バットシェバ舞踊団の強靭なダンサーたちとつくりあげた
現代へのひそやかなメッセージ。

http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/4012

2017/10/11

2018年カレンダー「12人の踊れる男たち」発売 島地保武、辻本知彦トークショー

日本を代表するバレエとコンテンポラリーの男性ダンサーたちが集結して、「12人の踊れる男たち」というタイトルで、撮りおろし2018年大型カレンダーが発売されました。

http://dancerssupport.com/hot-topics/news/1431/

Photo_2

登場ダンサー(50音順):
浅田良和/池本祥真/梅澤紘貴/遠藤康行/大宮大奨/近藤良平/
佐藤洋介/島地保武/田極翼/辻本知彦/長瀬直義/藤野暢央

フォトグラファー 酒井高夫

※カレンダーサイズ:A2(420 X 594 mm) 2900円(税別)、A4判 2400円(税別)

舞台写真ではなく、生身のダンサーたちに迫ったショットを捉えたいとのコンセプトで、フォトグラファー、ヘアスタイリング&メイクアップアーティスト、グラフィックデザイナー各界のクリエイターたちが集結したとのことです。


さて、この写真集の発売を記念して、コンテンポラリーダンス界で活躍する人気ダンサー/振付家の島地保武さんと辻本知彦さんのトークショーが先日開催されました。たくさんのプロジェクトを抱えて大活躍中の二人が、忙しいスケジュールの間を縫って駆けつけ、和やかな雰囲気でのトークとなりました。実際に身体を動かして見せてくれて、こうやってムーブメントを作っていくんだ、というところが見られたのも面白かったです。

Resize1284

この夏には、島地さん、辻本さんはKAATで上演された森山開次さん振付の「不思議の国のアリス」で共演しました。キッズプログラムとして上演された作品ですが、大好評で16公演すべてがソールドアウト。こちらは、その人気に応えて来年の再演が決定しており、今回は神奈川だけでなく65か所もの地方公演が行われるとのことです。実際私も2回足を運びましたが、大人でも楽しめる創造性とユーモアに満ちた作品でした。その中でも、個性的でダンスの表現力も最高峰である島地さん、辻本さんが様々な強烈なキャラクターに変身して自在に踊る姿には、子どもたちも大喜び。私の4歳の子どもも食い入るように観て楽しんでいました。

自ら踊るだけでなく、振付の世界でも活躍する二人。9年間、フランクフルトのフォーサイス・カンパニーで踊ってきた島地さんは、日本に帰国当初はやはり環境の違い、観客の反応の違いに戸惑ったところもあったようです。そんな中でも、先日までは、ラッパーの環ROYと共演した「ありか」で国内ツアーを行い(このトークショーの前々日に山口から戻ってきたそうです)、また来年3月には日本のモダンダンスの古典である石井みどり振付の「体」にも挑戦します。このほかにも、来年3月3日・4日に鳥取のとりぎん文化会館で、演出・振付・出演を行い、地元のアーティストも参加してのプロデュース創作公演に参加します。(辻本知彦さんも特別出演)

辻本知彦さんは、シルク・ド・ソレイユのツアーに参加したり、ミュージカル、ミュージックビデオの振付など幅広く活躍しています。昨年は、冨田勲さんと初音ミクの壮大なコラボレーション企画「ドクター・コッペリウス」の振付も担当しました。さらに、人気女優の写真集の振付などにも携わっているそうです。

振付家として作品を作る際にも、新鮮味を保っていきたいと島地さんは考えており、それを保つためには努力が必要とのこと。なかなか日本ではダンス公演の数が少なく、また再演をされることが少ないのは大きな問題だととらえています。そのなかで、前述の「ありか」は2016年の初演に続けての再演であり、しかも4か所のツアーを行ったということで成果を上げたと言えます。

舞台の上ではとてもスタイリッシュでかっこいい、アーティスト的な二人ですが、実際のトークショーではとてもリラックスしていて親しみやすい素顔を見せてくれました。これからも様々なプロジェクトがあり、二人のコラボレーションも今後見られるということで楽しみです。

Resize1282

カレンダーは、空中に浮かんでいる姿を捉えたものが多く、硬い床の上で撮影したのでなかなかたいへんだったようですが、止まっているのではなくて動いているところを撮影していたので、とても躍動感があります。モノクロでスタイリッシュで美しいカレンダーです。

チャコットの渋谷本店、大阪の輸入バレエ用品店グラン・パ・ド・ドゥで取り扱っているほか、メールでも申し込むことができます。
http://dancerssupport.com/hot-topics/news/1730/

カレンダーの注文、問い合わせはask@dancerssupport.comまで。

2017/10/08

10/8(日)より勅使川原三郎&オーレリー・デュポン「Sleeping Water」上映会開催/パリ・オペラ座バレエ新作「Grand miroir」

今年7月に勅使川原三郎さんのKARASがオーレリー・デュポンを迎え、アメリカ・ニューヨークのリンカーンセンターフェスティバルで上演した「Sleeping Water」の記録映像の編集版がKARAS APPARATUSで日本初上映されます。

http://www.st-karas.com/news_jp/

2月にフランス・マルティーグで初演した本作は、アクリルが浮遊する舞台装置が美しい勅使川原さんのグループ作品です。パリ・オペラバレエ団芸術監督のオーレリー・デュポンと佐東利穂子さんの共演は必見。
現在ヨーロッパを中心に海外ツアー中の作品を日本で見ることのできる貴重な機会です。

上映作品
「Sleeping Water」[2017.7 60min]
構成・振付・演出・衣装・照明・出演:勅使川原三郎
出演:佐東利穂子、鰐川枝里、加藤梨花、岡崎隼也、マリア・キアラ・メツァトリ
ゲスト:オーレリー・デュポン(パリ・オペラ座バレエ団芸術監督)

201710

【上映スケジュール】
10月8日(日)16:30
10月9日(祝)16:30
10月10日(火)20:00
10月11日(水)19:30
10月12日(木)休映日
10月13日(金)20:00
10月14日(土)21:00
*開場は開映の10分前
*10/15以降の上映スケジュールは追ってお知らせします。

【料金】 一般 1000円
KARASワークショップメンバー、学生は300円引き

【会場】カラス・アパラタス B2ホール
〒167-0051杉並区荻窪5-11-15 F1/B1/B2

【問合せ】03-6276-9136 (カラス・アパラタス)


*******
現地での創作が始まってから1ヶ月が経った、パリ・オペラ座バレエ団への新作振付作品「Grand miroir」
10月25日の世界初演に向けてのリハーサルが進んでいるとのことです。
来週末より、現地ではいよいよ稽古場から場所を移し、劇場での照明や装置を使っての創作が本格的に始まるそうです。

日本で世田谷パブリックシアターで「アブソルート・ゼロ」を上演した6月頃から、 すでに今回の作品に向けての装置の創作は始まっていました。 その後、アパラタスで「ペトルーシュカ」「静か」「イリュミナシオン」を、 アメリカのNYでの「Sleeping Water」、先日の東京芸術劇場「月に吠える」に至るまで、 勅使川原はすべての作品を創作し、出演する中でこの新作への構想を進めていました。

「Grand miroir」では、シャルル・ボードレールの詩集『悪の華』が創作のベースになっています。
近年ますます、詩の言葉から受ける身体感覚や、詩人の芸術的な精神に
新たなダンスの可能性・創作意欲を見出している勅使川原。
ボードレールの作品の中にある、ゆがんだり、あやしく光るような美の感覚が
勅使川原の感性を刺激し、オペラ座のダンサー達とともに新たなダンスが生まれようとしています。

オーレリー・デュポン、ニコラ・ル・リッシュとジェレミー・ベランガールが出演した
前回のオペラ座バレエ団への振付作品「闇は黒い馬を隠す」から4年が経ちました。
そして今年、オーレリー・デュポン氏が芸術監督を務める新生オペラ座にて上演される、
勅使川原三郎の新作「Grand miroir」にぜひご期待ください!


「Grand miroir」
構成・振付・演出・照明・美術・衣装:勅使川原三郎
振付助手:佐東利穂子
日程:2017年10月25日 世界初演
公演スケジュール
https://www.operadeparis.fr/en/season-17-18/ballet/balanchine-teshigawara-bausch

出演ダンサー :
エミリー・コゼット(Emilie Cozette) *
ミリアム・ウルド=ブラム(Myriam Ould-Braham) *
カロリーヌ・バンス(Caroline Bance)
エロイーズ・ブルドン(Heloise Bourdon)
リディ・ヴァリシェス(Lyde Vareilhes)
ジュリエット・イレール(Juliette Hilaire)
アメリー・ジョアニデス(Amelie Joannides)
マチュー・ガニオ(Mathieu Ganio)*
ジェルマン・ルーヴェ (Germain Louvet)*
アルチュス・ラヴォー (Arthus Raveau)
グレゴリー・ガイヤール (Gregory Gaillard)
アントニオ・コンフォルティ(Antonio Conforti )
ジュリアン・ギエマール(Julien Guillemard )
*エトワール

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(写真はクリックすると拡大します)

こちらはパリまでは観には行けませんが、現地でどのような評価だったのか、聴くのが楽しみです。

2017/10/06

ワールド・バレエ・デー World Ballet Day2017 (随時更新)

World Ballet Day 2017が10月5日に開催されました。

http://worldballetday.com/

5つのバレエ団を中心に22時間にわたってネット中継を行った子のイベントも4回目。すでにいくつかのバレエ団は動画をアップしていますので、そちらをご紹介します。とても全部を視聴するのは無理なので、気が付いた点についてだけコメントをしてみますね。

オーストラリア・バレエ

クラスレッスンの指導をされた教師が素晴らしいライン、技術を持っている方でした。クラスの映し方も非常にうまくて、楽しいクラスレッスンで、カンパニーのレベルの高さを実感できます。リハーサルでは「不思議の国のアリス」が登場したり、「グラン・パ・クラシック」のリハーサルも。近藤亜香さんも出てきて、高い技術を見せてくれました。オーストラリア・バレエ、近いうちに来日公演をしてほしいバレエ団です。

また、3時間41分ごろから、新国立劇場バレエ団が登場しています。バレエ団の紹介、芸術監督、何人かのプリンシパルが登場してコメントするというものです。クリストファー・ウィールドン、ウェイン・イーグリングも登場します。バレエ団紹介映像はとてもよくできていましたが、インタビューは吹き替えだったのがちょっと残念。字幕をつけるとか、簡単でも英語で話してくれた方が嬉しかったです。あと、全員集合で視聴者に手を振ったりと言った、ちょっとライブな感じの演出があったらより親近感を感じられたかもしれません。でもとにかく、この素晴らしいバレエ団が世界に知られる第一歩になったと思います。また、開始前に新国立劇場バレエ団のFacebookで、少しだけですがクラスレッスンをライブで見せたのも良かったと思います。

ボリショイ・バレエ 

YouTubeではなく、独自のプラットフォームでの配信です。残念ながらあまり画質はよくありません。また、最初に登録をして、ログインをする必要があります。

http://media.bolshoi.ru/play/

クラスレッスンの指導はボリス・アキモフで、アレクサンドロワ、オブラスツォーワ、ラントラートフ、ロヂキンなどなどが登場。千野円句さん、アナ・トゥラサシヴィリなどもインタビューされていました。(千野さんはアレクサンドル・ヴェトロフに指導されているとのことです)
まずはアカデミーのレッスンからスタートしますが、とにかく生徒が皆美しい。「ラ・バヤデール」のコール・ド・バレエのリハーサルは、ワジーエフが指導していましたが、非常に厳しい指導で驚きました。全く字幕や通訳がついていないので、なにを言っているのかはわかりませんでしたが。アリョーナ・コヴァリョーワとジャコポ・ティッシの「ダイヤモンド」のリハーサル、そしてセヴェナルド、ジガンシナ、デニソワといった有望な若手女性ダンサーのリハーサルを観ることもできました。エレオノラ・セヴェナルド、本当に素晴らしい技術と美しさの持ち主ですね。1年目からスターの輝きがあります。
ゲストカンパニーはモンテカルロ・バレエでした。スミルノワとチュージンの「ラ・ベル」のリハーサル映像が流れましたが、あまりの美しさに息をのみます。

モンテカルロ・バレエのパート(スミルノワとチュージンの「ラ・ベル」も)


ロイヤル・バレエ 

ワールド・バレエ・デーを発案したのがロイヤルということで、プレゼンテーションの仕方が非常に上手いです。クラスレッスンは見逃しましたが、様々なリハーサルにしても、とても面白く見せてくれます。マクミランの記念の年ということで、いくつかの作品のリハーサルがありましたが、「ユダの木」は指導がヴィヴィアナ・デュランテとイレク・ムハメドフ、出演がローレン・カスバートソン、エドワード・ワトソン、ティアゴ・ソアレス、リース・クラークという大変豪華なもの。「エリート・シンコペーションズ」は、指導がモニカ・メイソン、出演がラウラ・モレーラ、崔由姫、メリッサ・ハミルトンでしたが、とにかくモレーラの音楽性の豊かさ、表現力がずば抜けていました。ユフィちゃんも素敵でしたが。
また、アーサー・ピタの新作(マシュー・ボールが素敵)や、ロイヤル・バレエスクールの指導もとても面白かったです。
ゲストカンパニーでは、毎回とても意欲的なスコティッシュ・バレエの、クリストファー・ハンプソン振付「春の祭典」のリハーサルが面白かったです。


ナショナル・バレエ・オブ・カナダ

現在パリで「ニジンスキー」のツアー中ということで、これはライブではなく事前に収録されたもので、時間も2時間と短くなっています。ここは毎年ちょっとプレゼンテーションがレベルが落ちる感じでカメラワークもあまりよくないのが残念です。スヴェトラーナ・ルンキナのクラスは本当に美しいのですが、あまりカメラが映してくれなかったのが不満。


サンフランシスコ・バレエ

時差の関係で観られなかったので、録画を楽しみにしています。


このほか、いくつかのバレエ団が独自に動画をアップしています。


オランダ国立バレエ
 「マタ・ハリ」のリハーサル


ウィーン国立バレエ マクミラン「コンチェルト」のリハーサル


バレエ・ウェスト
 (サンフランシスコ・バレエのパートに登場)


ノルウェー国立バレエ  西野麻衣子さんがカンパニー内を案内し、インタビューします。西野さんのトークがとても上手い!


ヒューストン・バレエ  クラスレッスン、「マイヤリング」のリハーサル、ハリケーンによる深刻な被害の様子など。


また情報入り次第、追記します。

2017/10/03

新国立劇場バレエ団 「ワールド・バレエ・デー 2017」参加決定

すでにワールド・バレエ・デーの公式サイトでも発表されていましたが、10月5日(木)に開催される「ワールド・バレエ・デー 2017」に、新国立劇場バレエ団がゲスト・カンパニーとして参加することが決定し、新国立劇場の公式サイトでも発表されました。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_011193.html


新国立劇場バレエ団は、オーストラリア・バレエの放送枠の中で、ゲスト・カンパニーとして登場します。バレエ団の登場する時間は約10分間です。

<番組名> 「World Ballet Day 2017」

<視聴方法> Facebook Liveでの配信です。オーストラリア・バレエのFacebookでご覧ください。https://www.facebook.com/theaustralianballet

<放送予定日> 2017年10月5日(木)10:00~15:00(日本時間)内で、新国立劇場バレエ団は13:45~14:00(日本時間)に登場予定。(生中継のため、放送時間が多少前後する可能性があります。)
その後は、他のカンパニーが順番に登場します。
※「ワールド・バレエ・デー 2017」に関するページはこちら

なお、10月5日(木)9:45より5分間程度、新国立劇場バレエ団の様子を新国立劇場バレエ団のFacebookでライブ配信する予定です。
普段のバレエ団の様子をご覧いただける機会ですので、是非こちらもお楽しみください。

これは本当に楽しみですね。世界に新国立劇場バレエ団の素晴らしさを知ってもらうチャンスです。

小野絢子さん、福岡雄大さんがドルトムントのガラ公演に出演

新国立劇場バレエ団を代表するプリンシパル、小野絢子さんと福岡雄大さんが、ドイツ、ドルトムントのガラ公演に出演しました。

International Balletgala XXVI
https://www.theaterdo.de/detail/event/internationale-ballettgala-xxvi/

これは年に2回開催され、今回で26回を数えるという公演です。

Rain Dogs
Music: Tom Waits
Choreography: Johaninger
Cast: Ballet Dortmund

Giselle
Music: Adolphe Adam
Choreography: Marius Petipa
Instrumentation: Jurgita Dronina & Isaac Hernandez

(World Premiere) Clap
Music: Drums
Choreography: Maurice Causey
Cast: Filipa de Castro and Carlos Pinilos (National Ballet of Portugal)

Hora
Music: Alexander Balanescu
Choreography: Edward Clug
Cast: Ida Kallanvaara & Giacomo Altovino

Matching Thoughts
Music: Balazs Havasi
Choreography: Vitali Safronkine
Instrumentation: Iker Murillo & Vitali Sanfronkine

On the Nature of Daylight
Music: Max Richter
choreography: David Dawson
Cast: Courtney Richardson & Istvan Simon (Ballet of the Semperoper Dresden)

Ssss ...
Music: Frederic Chopin
Choreography: Edward Clug
Instrumentation: Marijn Rademaker ( Het National ballet)

Orient Express (World premiere)
music: NN
choreography: NN
Instrumentation: NRW Junior ballet

Sylvia
music: Léo Delibes
choreography: David Bintley
Instrumentation: Ayako Ono & Yudai Fukuoka (New National Theater Tokyo)

- break -

Through the Looking Glass
music: The Dowland Project
Choreography: Mathilde Van de Wiele
Cast: Filipa de Castro & Carlos Pinilos (National Ballet of Portugal)

Continuo (World Premiere)
Music: Alessandro Marcello
Choreography: Vitali Safronkine
Instrumentation: Iker Murrillo & Vitali Sanfronkine

Two pieces for Het
Music: Erkki-Sven Tüür
Choreography : Hans van Manen
Instrumentation: Jurgita Dronina & Isaac Hernandez (The National Ballet of Canada / English National Ballet)

New Sleep
Music: Thom Willems
Choreography: William Forsythe
Instrumentation: Courtney Richardson & Istvan Simon

Two and only
Music: Michael Benjamin
Choreography: Wubkje Kuindersma
Instrumentation: Marijn Rademaker and Timothy van Poucke (Het National Ballet)

Sleeping Beauty Act III
Music: Peter Tchaikovsky
Choreography: Marius Petipa
Instrumentation: Ayako Ono & Yudai Fukuoka (New National Theater Tokyo)

Penumbra
Music: Sergei Rachmaninow
Choreography: Remi Wörtmeyer
Cast: Lucia Lacarra & Marlon Dino (Ballett Dortmund)

Unitxt
Music: Carsten Nicolai aka alva noto
Choreography: Richard Siegal
Cast: Ballet Dortmund

現在はバレエ・ドルトムントに所属しているルシア・ラカッラ、マーロン・ディノを始め、イングリッシュ・ナショナル・バレエ/ナショナル・バレエ・オブ・カナダのユルギータ・ドロニナとイサック・エルナンデス、オランダ国立バレエのマライン・ラドマーカーなどの国際的なスターも出演しています。

その中で、小野さんと福岡さんは、デヴィッド・ビントレー振付の「シルヴィア」と、「眠れる森の美女」を踊りました。

なかなか日本のバレエ団に所属しているダンサーが、海外、それもガラ公演で踊る機会は少ないので嬉しいことですよね。小野さん、福岡さんの素晴らしさはもっともっと世界に知られてほしいと思います。

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