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2020/07/08

世界のトップバレエ学校が集結したワールド・バレエ・スクール・デーが開催

12の世界トップのバレエ学校と教育機関(ローザンヌ国際コンクール)が集結して、7月7日の日本時間20時から、ワールド・バレエ・スクール・デーが開催されました。
https://www.worldballetschoolday.com/

このイベントが特徴的なのは、指導者側ではなく、様々なバレエ学校の生徒たちが学校の枠を超えて連携し、作り上げたものであるということ。

現在のロックダウン期間における、プロを目指す生徒たちのためのバレエとダンスのトレーニングについてのラウンドテーブル、そして各学校の紹介映像や学校生活の模様、公演映像が配信されました。(30日間視聴可能です)

また、ローザンヌ国際コンクールの課題作品でもおなじみの振付家、ディディ・ヴェルドマンによる新作を、6つの学校の生徒たちが遠隔で取り組んで創作しました。ロイヤル・バレエスクール主導によるプロジェクトで、サンフランシスコ・バレエスクール、カナダ・ナショナル・バレエスクール、パリ・オペラ座学校、デンマーク王立バレエ学校とオランダ国立バレエアカデミーの生徒たちが、Zoomを介して6つのグループで創作し、リハーサルを行いました。個々が自宅などで撮影した映像を、ディディ・ヴェルドマンとバレエ・ボーイズが編集してA Screen Apartという作品に仕上げたものです。

World Ballet School Day from Palucca Hochschule für Tanz DD on Vimeo.

 

この企画は、イングリッシュ・ナショナル・バレエ校長のヴィヴィアナ・デュランテが発案したもの。14人の生徒たちが委員会を設立して進めました。ボストン・バレエスクール、カナダ・ナショナル・バレエ・スクール、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール、ニュージーランド・スクール・オブ・ダンス、ドレスデン・パルッカ・シューレ大学、ローザンヌ国際バレエコンクールによるコラボレーションから設立されました。

一年目の今年は、3大陸から以下の学校が参加しています。

オーストラリア・バレエ学校、ドレスデン・パルッカ・シューレ大学、ボストン・バレエスクール、パリ・オペラ座学校、カナダ・ナショナル・バレエ・スクール、ローザンヌ国際バレエコンクール、オランダ国立バレエアカデミー、ロイヤル・バレエスクール、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール、デンマーク王立バレエ学校、ニュージーランド・スクール・オブ・ダンス、サンフランシスコ・バレエスクール

 

実際に視聴しましたが、各バレエ学校の紹介があり、また学校の生徒たちによるZoomでの遠隔ディスカッションもあって、スタジオや学校で稽古できない今の事態に何をすべきかの議論が行われていました。ロイヤル・バレエスクールのパートでは、1時間5分過ぎくらいのところで、来シーズンより英国ロイヤル・バレエに入団することが決まっている五十嵐大地さんが踊る『ラプソディ』(アシュトン)の見事なパフォーマンス映像があります。

そして2時間20分ごろから、このA Screen Apartという作品が視聴できます。約20分。若い生徒たちが様々なロケーションにおいて、みずみずしい感性で、スタジオで踊ることができないフラストレーションやさまざまな想いを伸びやかに踊っていて、切なさを感じさせつつも爽やかです。そして編集が見事です。

今回のイベントは必ずしも、世界的なバレエとダンスの学校を反映していないということを主催者は自覚しています。今後は近年のBlack Lives Matterなどのムーブメントを反映して、より多様性を取り入れ、さらに多くのバレエ学校が参加することによって将来的には24時間の長さでライブで開催するイベントにまで成長させたいという設立者の想いがあります。

※ご覧の通り、今回は日本などアジアの学校やアフリカ、ロシアなどは参加していません。いずれ日本の学校も参加できるようになると良いですよね。

ニコライ・ファジェーチェフ逝去

ボリショイ・バレエで1950年代に活躍し、ガリーナ・ウラノワやマイヤ・プリセツカヤなどの伝説的なバレリーナのパートナーを務めたニコライ・ファジェーチェフが6月23日に87歳で亡くなりました。ファジェーチェフは1956年の歴史的なボリショイ・バレエのロンドン公演でウラーノワと「ジゼル」を踊り、一躍注目されました。

https://www.bolshoi.ru/about/press/articles/memory/nikolai-fadeyechev-has-passed/

1977年に引退後はボリショイ・バレエで教師を務め、アレクサンドル・ヴェトロフ、アンドレイ・ウヴァーロフ、セルゲイ・フィーリン、ニコライ・ツィスカリーゼ、ルスラン・スグヴォルツォフ、アルチョム・オフチャレンコなどの名ダンサーを育てました。息子のアレクセイ・ファジェーチェフもボリショイ・バレエのプリンシパルとなりニーナ・アナニアシヴィリと頻繁に踊ったことでよく知られています。90年代にはアレクセイはボリショイの芸術監督にもなっています。

https://www.nytimes.com/2020/07/04/arts/dance/nikolai-fadeyechev-dead.html

1933年に生まれたファジェーチェフは、52年にボリショイ・バレエにソリストとして入団し、2年後には「白鳥の湖」の王子役を踊りました。とてもノーブルなダンサーとして知られ、ロンドン公演でも当初は「白鳥の湖」の王子役だけを踊る予定が、リハーサルの様子を観た首脳陣が急きょ彼をウラノワのジゼルの相手役に抜擢したのでした。

ロンドン公演で絶賛されたファジェーチェフは、BBCで撮影された「ジゼル」でナディア・ネリーナの相手役を務め、この役のタイミングやマイムシーンについて多くのことを教示してくれたと、2016年にピーター・ライトは述懐しています。61年にはネリーナはボリショイに招かれて、ファジェーチェフと「白鳥の湖」を踊りました。

1958年のボリショイ・バレエのパリ・ツアーの後、パリ・ダンス・アカデミーよりニジンスキー賞を受賞しました。「1958年5月31日にボリショイ・バレエの公演「白鳥の湖」でパリ・オペラ座の舞台に立った、最も輝かしくアカデミックなダンサーで重力の法則を超越した、ニコライ・ファジェーチェフに贈る」とこの名誉ある賞には添えられました。

また、マリヤ・プリセツカヤのために創作されたアロンソ版「カルメン」では、彼はドン・ホセ役で素晴らしい演技を見せました。

マイヤ・プリセツカヤとニコライ・ファジェーチェフ「レダと白鳥」より「プレリュード」

マイヤ・プリセツカヤ「なぜプリセツカヤはファジェーチェフをこんなにも褒めたたえているのだろう、とこの文章を読んだ後で思う人がいるかどうかはわかりません。しかし、彼と一緒に仕事をした同志たちに、どんなに称賛されてもおごることがない芸術家であり、皆のお手本となるような素晴らしい人であるということを伝えるために、私はこの文章を書いています」

リュドミラ・セメニャカ「ニコライ・ファジェーチェフは、バレエのオリンポスの中の神の一人だと、私は尊敬しています。彼は偉大なる教師であり、素晴らしい人間です。彼と踊ることは大きな幸せでした。彼はたぐいまれなパートナーで、バレリーナをサポートするだめでなく、彼女が自由に舞台の上で飛翔する機会を与えてくれる人です。ニコライ・ボリソヴィッチは芸術における私のゴッドファーザーです」

心よりお悔やみ申し上げます。

2020/07/07

第31回<バレエの祭典>ラインナップ発表

第31回〈バレエの祭典〉のラインナップが発表されています。

https://www.nbs.or.jp/saiten/

シーズン ラインナップ

2021年 3月 ハンブルク・バレエ団
2021年 4 - 5月 ベジャール × ベートーヴェン「第九」
2021年 6 - 7月 イングリッシュ・ナショナル・バレエ
2021年 8月 第16回 世界バレエフェスティバル
2022年 3月 シュツットガルト・バレエ団

♦ハンブルク・バレエ団 2021年3月

ジョン・ノイマイヤー振付
「アンナ・カレーニナ」

ジョン・ノイマイヤー振付

「バーンスタイン・ダンス」

 

ベジャール × ベートーヴェン「第九」2021年4月下旬~5月上旬

モーリス・ベジャール振付
ベートーヴェン 「第九」

出演:モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団
指揮:梅田俊明
独唱:
 高橋維(ソプラノ)
 加藤のぞみ(メゾ・ソプラノ)
 城宏憲(テノール)
 今井俊輔(バリトン)
合唱:東京オペラシンガーズ

 

イングリッシュ・ナショナル・バレエ【2演目】2021年6月下旬~7月上旬


ルドルフ・ヌレエフ振付
「ロミオとジュリエット」*オーケストラによる演奏(「ロミオとジュリエット」のみ)


アクラム・カーン振付
「ジゼル」

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Photo: Laurent Liotardo

 

第16回世界バレエフェスティバル【2演目】2021年8月

Aプログラム/Bプログラム

シュツットガルト・バレエ団【2演目】2022年3月上旬

マリシア・ハイデ振付

「眠れる森の美女」

ケネス・マクミラン振付
「うたかたの恋」

*********

今年はコロナウィルス禍で、多くの来日公演が中止・延期になりましたが、この第31回〈バレエの祭典〉は、主に2021年3月から8月の比較的短い期間内に、多くのとても魅力的な公演が企画されています。演目も、イングリッシュ・ナショナル・バレエの待望のアクラム・カーン振付「ジゼル」や、シュツットガルト・バレエの人気演目、マリシア・ハイデ版『眠れる森の美女』など、非常にそそるものばかりです(「うたかたの恋」はロイヤル・バレエで観たかったですが)。また恒例の3年に一度の世界バレエ・フェスティバルも開催されます。2021年の夏は今のところ東京オリンピックが開催予定なので、オリンピックの時期は外した時期になるとは思います。本当に招聘元さんは大変だと思いますが、頑張ってほしいです!

なお、ハンブルク・バレエは、2021年3月28日(日) に京都ロームシアターで『ベートーヴェン・プロジェクト』公演が予定されています。他に地方公演があるかどうかは不明。

https://rohmtheatrekyoto.jp/event/57861/

とにかくコロナウィルス禍が早く収束し、無事にこれらの公演を観ることができることを祈っています。(秋以降は、比較的多くの公演が予定されていますので、こちらの方もどうか無事観られますように)

お申込み受付開始は
7月10日(金)から


第31回〈バレエの祭典〉
ご入会特典

第16回世界バレエフェスティバル のクラスレッスン見学会にご招待
イングリッシュ・ナショナル・バレエ 「ロミオとジュリエット」「ジゼル」いずれかの舞台稽古見学会にご招待

お問い合わせ先:
NBSチケットセンター
〈バレエの祭典〉プレミアム・シーズン係
 03-3791-8888
〒153-0063 東京都目黒区目黒4-26-4
(月~金 10:00~16:00、土日祝休)

2020/07/05

パリ・オペラ座バレエの2020/21シーズンの予定(公演再開の予定)

パリ・オペラ座バレエは今年3月に、コロナウィルス禍のさなかに奇跡的にも来日公演を実現させましたが、フランスに帰国後公演はすべて中止となり、2019/2020シーズンは終わってしまいました。

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なかなか収束が見えない中で、オペラ・ガルニエは2021年のオフシーズンに予定されていた改装工事を前倒しにしました。

https://www.operadeparis.fr/en/news/stage-renovation-work-at-the-paris-opera-from-july-2020

今年の7月より工事を開始し、年内いっぱいガルニエでの公演はキャンセルとしました。バスティーユについては、11月24日のオペラ「椿姫」で公演が再開される予定になっています。(本来「椿姫」はガルニエで上演の予定でしたが場所をバスティーユに移動)そしてオペラ「カルメン」とバレエ「ラ・バヤデール」が年内バスティーユで上演される予定となっています。

ガルニエで予定されていたガラ公演、ホフェッシュ・シェクター/クリスタル・パイト/ロビンズのトリプルビル、シェルカウイ/シャロン・エイアール/アシュトンのトリプルビル、キリアンの夕べはキャンセルされます。

そしてステファン・リスナー総裁は予定よりも早く、2020年12月に退任するとのこと(ナポリのサンカルロ劇場の総裁に就任)。現在はカナディアン・オペラの総裁であるアレクサンダー・ネーフが後任ですが、まだカナダでの任期が残っているので、早期に着任できるかは不明。

https://www.lemonde.fr/culture/article/2020/06/11/stephane-lissner-l-opera-de-paris-est-a-genoux_6042522_3246.html

2019/2020シーズン頭からのストも重なり、オペラ座は4500万ユーロもの赤字を抱えることになったとのことです。

******

ところで、パリ・オペラ座バレエに関しては、予定よりも早い舞台の計画があるようです。

オーレリー・デュポンは、10月2日より工事中のガルニエのプロセニウムの上(オーケストラピットに蓋をした上)で公演を行うと発表しました。

https://actu.orange.fr/societe/culture/malgre-les-travaux-le-ballet-de-l-opera-de-retour-a-garnier-a-l-automne-CNT000001rl0A6.html

20公演ほど、クラシックのソロやパ・ド・ドゥを中心とした上演を行うそうです。主にエトワールとプルミエダンサーが踊るとのこと。また、11月5日からは、シェルカウイ、ダミアン・ジャレなどの振付家による4つの新作の公演を17公演行う予定とのこと。ほかの2人の振付家は、NDT2のTess Voelkerという23歳のダンサーによる作品と、Mehdi Kerkoucheというヒップホップのアーティストでバリ・-ホワイトの曲に合わせたダンスがTwitterで話題になった人の作品だそうです。

当初予定されていたものの、ストによる損失など予算の問題で延期されてしまった、ラコットの新作「赤と黒」は2021年の10月~11月に、そして5月にカンパニー初演が予定されていた「マイヤーリング」(マクミラン)は2022年に延期されました。

7月13日、14日には医療スタッフへの感謝を表明する無料コンサートも開催するとのことです。(現在、ガルニエ内部を見学することは可能となっています)

2020/07/04

【新国立劇場】新国立劇場バレエ団公演再開!世界初演・新作バレエ公演『竜宮 りゅうぐう ~亀の姫と季(とき)の庭~』を開催

新国立劇場バレエ団公演が待望の再開!5ヶ月ぶりの公演は、日本の御伽草子「浦島太郎」をモチーフにした新作バレエ『竜宮 りゅうぐう ~亀の姫と季(とき)の庭~』を世界初演します。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/turtle-princess/


ダンサー・振付家として国内外の舞台やテレビで精力的に活躍する森山開次が初めてバレエを演出・振付。 森山さんらしい遊び心あふれる世界観で描かれた、 子どもも大人も理屈抜きで楽しめる作品となること間違いありません。

2月末の『マノン』公演以来、およそ5か月ぶりに新国立劇場バレエ団の舞台が実施される見通しとなるのは、本当に嬉しい限りです。公演にあたっては、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを踏まえて、新型コロナウイルス感染予防、拡散防止への対応策を徹底するとのことで、座席も前後左右空けての発売となっています。販売済みのチケットはいったん払い戻しとなるのでご注意ください。

世界初演・新作バレエ公演『竜宮 りゅうぐう』公演実施について 

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017588.html

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これまでに『サーカス』『NINJA』など、 子どもも 大人も楽しめるダンス作品を生み出してきた森山開次が、初めてバレエを振付・演出。新国立劇場バレエ団のダンサーたちと共に新しいバレエ作品を創り上げ、オペラパレスで上演します。
豪華絢爛な竜宮城には、愉快な海の生き物たちがいて太郎をもてなし、春夏秋冬の美しい四季が堪能できる不思議な季(時)の部屋があります。そして故郷に帰った太郎を待っていた運命とは。
森山開次の手がける「日本をテーマにしたバレエ・ファンタジー」は、子どもだけでなく、大人のバレエファンもきっと満足することでしょう。

わが家の7歳の子どもも、森山開次さんの作品は大好きで、『不思議の国のアリス』『サーカス』『NINJA』と2回ずつくらい観て楽しんでいます!

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日本の昔ばなしをテーマにした世界初演バレエ

「御伽草子」では、私たちが知る「浦島太郎」の物語と違い、カメが竜宮城のプリンセスという設定。太郎が竜宮城から帰ってからの結末も、太郎が翁になった後に更なる展開が待ち受けています。
この「御伽草子」の「浦島太郎」を下敷きにしつつ、海の中の竜宮城の設定も取り込まれ、オリジナルのバレエの物語ができ上がりました。

森山ワールド全開!魅力的な海のキャラクターたち
今回、森山さんは演出・振付だけでなく、美術・衣裳のデザインも手掛けます。
カメのプリンセスをはじめとして、おもてなし担当のお茶目なフグ、タンゴを踊るイカの三兄弟など、竜宮城には愉快な海の生き物たちがたくさん!
物語以外の部分でもチャーミングな衣裳に身を包んだ、ユーモア溢れるキャラクターたちの踊りを楽しむことができ、まさに森山ワールドというべき想像力を掻き立てられる舞台となることでしょう。

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森山開次が新国立劇場バレエ団とコラボレーション
『サーカス』『NINJA』など、大人もこどもも楽しめるダンス作品を生み出してきた森山開次が、初めてバレエを演出・振付。
新国立劇場バレエ団のダンサーたちと共に新しいバレエ作品を創り上げ、オペラパレスで上演します。
コンテンポラリー・ダンスの振付・創作で活躍してきた森山がダンサーたちと共に、クラシック・バレエからどのような新しい表現を
生み出していくのでしょうか?

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演出・振付 森山開次さんからのメッセージ

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新作バレエ『竜宮』は、 「御伽草子」の浦島太郎を下敷きにしています。
その物語を読んで私が先ず驚いたのは、 助けたカメが竜宮城のプリンセスだったこと。 そして一番驚いたのは太郎がお翁(じい)さんになったあと、 さらに鶴に変身して亀の姫と再会、 最後には鶴亀の夫婦明神(めおとみょうじん)となって人々を守っていったという話です。 「なんで鶴に変身するの?」って、 子どもたちにもびっくりしてもらいたい、 そしてバレエらしいロマン溢れる舞台を皆様にお届けしたいと思っています。 「御伽草子」の竜宮城は島、 陸の上にあるのですが、 このバレエでは海の中に設定し、 ふぐやタコ、 マンボウなど愉快な海の仲間たちが登場して太郎を<おもてなし>します。

今回は、 美術・衣裳までトータルで担当させていただくので、 身が引き締まる思いです。 でも多くのプロフェッショナルなスタッフがサポートしてくれ、 私のプラン、 世界観を具現化してくれる、 その共同作業がとても楽しい。 一人では舞台は作れるものではないことを、 改めて感じています。

新国立劇場バレエ団とのコラボレーションは、 昨年秋のワークショップから始まりました。 私の振付はコンテンポラリー・ダンスに分類されますがオリジナルで、 バレエもベースに取り込んでいます。 今までは、 私が先ず踊ってみせることが多かったのですが、 イメージを伝えるだけで「バレエだったら、 こういう動きがある」とアイデアを出してくれる。 クラシック・バレエの伝統を保ちつつ新しい表現へ挑戦しようとする新国立劇場バレエ団のメンバーの<創作に対する意識>は、 とても高いと感じています。

この作品にはテーマとして「時」が流れています。 竜宮城には、 不思議な「季(とき)の庭」があり、 一度に春夏秋冬の美しい四季を堪能することができます。 太郎が竜宮城にいる間に700年もの年月が経過していました。 ふるさとで玉手箱を開けた太郎はお翁(じい)さんになってしまいます。 玉手箱には、 時が封印されていた、 そうこれは「時の物語」なのです。

時とは何か。 そして、 竜宮城とは何か。 なぜ、 太郎は故郷に帰ったのか。 現代を生きる私たちも「今」という時をどのように生きるべきか、 あらためて見つめることができるかもしれません。 ダンスや音楽は、 時の芸術でもあります。 そして舞台は、 今を共有できる時の空間。 舞台上の一瞬を届けるために、 私たちは鍛錬と稽古を繰り返す。
 
当たり前のようにあった<舞台のありがたさ尊さ>をあらためて感じる今。 時の感覚も違って感じられます。 新国立劇場バレエ団のみんなと、 今また創作ができる喜び。 どんな『竜宮』が誕生するか、 心から楽しみにしています。

森山開次

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芸術監督:大原永子
音楽:松本淳一
演出・振付:森山開次
美術・衣裳デザイン:森山開次
映像:ムーチョ村松
照明:櫛田晃代
音響:仲田竜太
振付補佐:貝川鐵夫/湯川麻美子
出演:新国立劇場バレエ団

公式サイト: https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/turtle-princess/

【公演日程】
2020年7月24日(金・祝) 13:00
2020年7月25日(土) 13:00
2020年7月25日(土) 19:00
2020年7月26日(日) 13:00
2020年7月26日(日) 19:00
2020年7月29日(水) 13:00
2020年7月30日(木) 13:00
2020年7月31日(金) 13:00

*託児サービスは当面休止いたします。
*開場は開演45分前です。 開演後のご入場は制限させていただきます。
*本公演は録音音源を使用いたします。

【会場】 新国立劇場 オペラパレス (京王新線 新宿駅より 1 駅、 初台駅中央口直結)

【主催】 新国立劇場

【後援】 渋谷区教育委員会 / 東京都公立小学校長会 / 東京私立初等学校協会
【特別協賛】 京王電鉄株式会社
【協賛】 株式会社 小学館 / コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社 / 三菱重工機械システム株式会社

【予定上演時間】 約2時間<休憩1回含む>

【全国公演情報】
〇2020年9月19日(土)14:00 長崎県/アルカスSASEBO 大ホール
<お問い合わせ先> TEL:0956-42-1111
〇2020年9月22日(火・祝)14:00 富山県/オーバード・ホール
<お問い合わせ先> TEL:076-445-5610
 
【チケット料金(税込)】
こども(4歳~小学生):2,200円   大人(中学生以上):3,300円
*アトレ会員割引を含め、 各種割引はございません。
*適切な間隔を保つため、 前後左右をあけた席配置(全指定席)といたします。

【前売り開始日】
2020年7月8日(水) 10:00~

【チケットのお求め・お問い合わせ】
<ウェブでの予約・購入>
新国立劇場 Web ボックスオフィス http://pia.jp/nntt/ (PC、 携帯共通)
チケットぴあ http://pia.jp/t/ (PC、 携帯共通)
イープラス http://eplus.jp/ (PC、 携帯共通)
ローソンチケット http://l-tike.com/ (PC、 携帯共通)

<電話での予約・購入>
新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
チケットぴあ        TEL:0570-02-9999

*公演日時、 発売日が当初予定から変更になりました。
*本公演は新型コロナウイルス感染予防、 拡大防止対策をとって上演いたします。


新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みと主催公演ご来場の皆様へのお願い
https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017576.html

キャスト

2020年7月24日(金・祝) 13:00

プリンセス 亀の姫
米沢 唯
浦島太郎
井澤 駿

2020年7月25日(土) 13:00

プリンセス 亀の姫
池田理沙子
浦島太郎
奥村康祐

2020年7月25日(土) 19:00

プリンセス 亀の姫
木村優里
浦島太郎
渡邊峻郁

2020年7月26日(日) 13:00

プリンセス 亀の姫
米沢 唯
浦島太郎
井澤 駿

2020年7月26日(日) 19:00

プリンセス 亀の姫
池田理沙子
浦島太郎
奥村康祐

2020年7月29日(水) 13:00

プリンセス 亀の姫
木村優里
浦島太郎
渡邊峻郁

2020年7月30日(木) 13:00

プリンセス 亀の姫
米沢 唯
浦島太郎
井澤 駿

2020年7月31日(金) 13:00

プリンセス 亀の姫
木村優里
浦島太郎
渡邊峻郁

2020/06/28

英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』フェデリコ・ボネッリのインタビュー

絶賛公開中の英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』(7月2日まで)
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http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=the_sleeping_beauty

当日急きょオーロラに抜擢された金子扶生さんの、華やかで優雅な踊りが大評判を呼んでいます。その金子さんを美しくサポートし、公演を大成功に導いたのが、フロリモント王子役のフェデリコ・ボネッリ。見事な包容力とパートナーリングを発揮し、いつまでも若々しく美しい貴公子ぶりでした。

そのフェデリコ・ボネッリに、今回の『眠れる森の美女』の日本での劇場公開に寄せて、インタビューをすることができました。日本のファンを大切にする姿勢、温かく真摯な人柄が伝わってきます。コロナウィルス禍で、ロイヤル・バレエの公演もいつ再開できるのかわからない状況です。ぜひこの機会に、大画面で金子さんとフェデリコによるゴージャスな夢の世界を体験してください。

記事のリンク先はこちらです。Facebookを使っていない方のために、記事を以下にも転載しますね。

『眠れる森の美女』【フェデリコ・ボネッリ インタビュー】 貴公子の中の貴公子と、スターの階段を駆け上る日本製のオーロラ姫、夢の共演!

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(写真はマリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフ)

 ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズンで公開中の「眠れる森の美女」。ベテランの域に達しながらも、変わらぬ若々しさと鮮やかなテクニック、安定のパートナリング技術で、収録当日、急きょ代役に抜擢された金子扶生を支えた貴公子、フェデリコ・ボネッリ。まさに理想の王子様というべき気品と美しさにあふれて、日本でも長年にわたり高い人気を誇っています。

 「眠れる森の美女」の日本での劇場公開を記念して、フロリムント王子役のフェデリコがインタビューに答えてくれました。誠実でひたむきな人柄、多くの女性ダンサーが共演を熱望する男性ダンサーとしての魅力が言葉からも伝わってきます。

扶生とは、ほとんど初共演だったけど、彼女はとてもよく踊りきった。


Q. 今回の「眠れる森の美女」が映画館中継された時、ローレン・カスバートソンが怪我ということで急にパートナーが金子扶生さんに交代しましたね。急なパートナーチェンジで大変だったと思いますが、大成功を収められたということで良かったです。金子さんのオーロラはいかがでしたか?

扶生は驚いたと思いますが、とてもよく踊り切ったと思います。彼女とは、ウィールドン振付の『冬物語』で少し組んだことがありました。でも全幕の古典作品で一緒に組んだことはなかったと思います。今回は、お互いを信頼して、やるべきことをできた。結果としてはとても良い舞台になったと思います。本当に直前に変更があったので、緊張する間もなく、とにかく舞台の上でベストを尽くすだけでした。このような直前の変更の場合でなくても、リハーサルを十分にできない場合もありますが、その時も、とにかく舞台を楽しむのみです。


Q. あなたはとてもパートナーに信頼されている優れたパートナーだと評価されていて、ローレン・カスバートソンに話を伺った時も理想的なパートナーだと聞きました。バレリーナと踊るときに気を遣っている点は?

 ローレンとは、この舞台に向けて丁寧に準備を進めていたので、本番当日に彼女が怪我をしてしまったことは残念でした。でも彼女は回復して、もっと良いパフォーマンスを見せてくれると、いつでも信じていました。ローレンが僕のことを良いパートナーだと評価してくれていることは、とても嬉しく、光栄です。僕は、誰かと一緒に踊ることが好きなので、パートナリングは自分の中から自然に出てくるものです。まずは女性の振付を、よくよく把握すること、そして自分自身がサポートされていることを想像して、どのような位置に、どのようなバランスの置き方が助けになるのかを考えて臨んでいます。
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「眠れる森の美女」は古典バレエの神髄。音楽がとても大事にされた振付と純粋でまっすぐなストーリー。


Q. 「眠れる森の美女」はあなたにとってはどのような作品でしょうか。見所やお気に入りのパートはどこでしょうか。

 1番好きなシーンはローズアダージオです。僕(王子)は2幕からの登場なので、このシーンでは舞台上にも出てきませんが(笑)。このアダジオは、技術的にも音楽的にも、ダンサーの技量が発揮されるように作られていて、ダンサーによってどのような音楽性や表現が生まれてくるのかを見るのが楽しみです。
 自分自身が踊る中では、3幕のグランパドドゥが好きです。古典バレエの神髄が詰まった作品だと思うし、音楽がとても大切にされた振付によって、音楽性が重視されていく場面です。王子の役に関しては、いわゆる“おとぎ話”の要素がたくさん詰まっています。恋に落ちたことがなかった王子が、理想像として現れるオーロラ姫に恋に落ちる、という、とても純粋でまっすぐなお話です。ストーリーに反して、振付けは高難度ですが、音楽、とくにメロディーが助けてくれます。
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Q. 映画館中継の回における ロンドンの観客の反応はいかがだったでしょうか?映画館中 継されている公演で踊る気持ちはいかがでしょうか。
 世界中で放映され、たくさんの方々に観ていただけるのは、とても嬉しいです。観てくださる皆様に感謝しています。映画館で舞台芸術を観るというのは、新しい体験だったと思います。普段、僕たちダンサーは、劇場にいらした目の前のお客様に楽しんでもらえるように踊っています。生の舞台芸術は、踊り手とお客様という関係で成立する魔法のような瞬間で、それがとても大好きです。
 最近では、劇場から離れたところからも楽しめる方法ができたということも、もちろん嬉しいです。でも、シネマで楽しんだ後、ぜひとも劇場に足を運んで、生の公演を楽しんでいただきたいと思います。世界のどの劇場でも構いません。生の舞台を共有する喜びをぜひ感じ取っていただけたら嬉しいです。

日本のお客様に心からの「ありがとう」を。

Q. 日本の観客は来日公演とともに、映画館中継を通して英国ロイヤル・バレエに特に親しみを持っています。日本の観客へのメッセージをお願いします。
 日本の観客の皆様は本当に素晴らしいです。私たち英国ロイヤル・バレエ団は、頻繁に日本で公演をする機会に恵まれています。熱心に観てくださり、応援してくださり、その愛情にあふれた全てを受け止めて、幸せです。日本の皆様にお伝えしたいことは、心からの「ありがとうございます」です。
 日本には、世界の様々なカンパニーがやってきて公演をしています。そして、日本国内にも素晴らしいダンサーやバレエ団があります。その全てを応援してくださる日本のバレエファンの皆様の熱意によって、世界中のダンサー達が、日本の舞台に立つことを楽しみにしていると思います。

 金子扶生とは、ほとんど初共演だったにもかかわらず、とても息の合ったパートナーシップで彼女の鮮やかなシネマ主演デビューを支えたフェデリコ・ボネッリ。貴公子の中の貴公子と、スターの階段を駆け上る日本製のオーロラ姫、夢の共演を見逃さないで。
                             森 菜穂美 (舞踊評論家)
北海道 札幌シネマフロンティア 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
宮城 フォーラム仙台 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
東京 TOHOシネマズシャンテ 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
東京 TOHOシネマズ日本橋 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
東京 TOHOシネマズ新宿 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
東京 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
東京 イオンシネマ シアタス調布 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
京都 イオンシネマ京都桂川 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
大阪 大阪ステーションシティシネマ 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
兵庫 TOHOシネマズ西宮OS 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)
福岡 中洲大洋映画劇場 2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

 

 

 

  • 【振付】マリウス・プティパ
  • 【追加振付】フレデリック・アシュトン、アンソニー・ダウエル、クリストファー・ウィールドン
  • 【プロダクション】モニカ・メイソン(ニネット・ド・ヴァロワとニコライ・セルゲイエフに基づく)
  • 【美術】オリバー・メッセル
  • 【デザイン追加】ピーター・ファーマー
  • 【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
  • 【指揮】サイモン・ヒューイット
  • 【出演】オーロラ姫:金子扶生
    フロリムント王子:フェデリコ・ボネッリ
    国王フロレスタン24世: クリストファー・サウンダーズ
    お妃: エリザベス・マクゴリアン
    カタラビュット:トーマス・ホワイトヘッド
    カラボス:クリステン・マクナリー 英国の王子:ギャリー・エイヴィス
    フランスの王子:ニコル・エドモンズ
    インドの王子:デヴィッド・ドネリー
    ロシアの王子:トーマス・モック 伯爵夫人:クリスティーナ・アレスティス
    フロレスタン:ジェームズ・ヘイ
    フロレスタンの姉妹:マヤラ・マグリ、アナ・ローズ・オサリヴァン
    長靴を履いた猫:ポール・ケイ
    白猫:レティシア・ストック
    フロリナ姫:ヤスミン・ナグディ
    青い鳥:マシュー・ボール
    赤ずきん:ロマニー・パイダク
    狼:ニコル・エドモンズ ~プロローグ~
    澄んだ泉の精: ロマニー・パイダク
    お付きの騎士:アクリ瑠嘉
    魔法の庭の精: マヤラ・マグリ
    お付きの騎士: ヴァレンティノ・ズケッティ
    森の草地の精: クレア・カルヴァート
    お付きの騎士:カルヴィン・リチャードソン
    歌鳥の精: アナ・ローズ・オサリヴァン
    お付きの騎士: ジェームズ・ヘイ
    黄金のつる草の精: 崔 由姫
    お付きの騎士: セザール・コラレス
    リラの精:ジーナ・ストーム=ジェンセン
    リラの精のお付きの騎士:ニコル・エドモンズ
  • 【上映時間】3時間22分

2020/06/23

ジュリアン・マッケイ 、サンフランシスコ・バレエにプリンシパルとして入団

ミハイロフスキー・バレエを11月の来日公演の後に退団してしばらくフリーランスで活動していたジュリアン・マッケイ。先日のバレエ・メッセのオンラインサロンでは、大きなカンパニーのプリンシパルとして契約し、近日中に入団すると話していました。

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(c)Yumiko Inoue

そしていよいよ、入団先が発表されました。サンフランシスコ・バレエです。

 

https://www.sfballet.org/discover/press-center/press-releases/release/julian-mackay-principal-dancer/

ジュリアンはモスクワに滞在中、お父さんが危篤になりアメリカに帰国しようとしたところ、国境閉鎖前のアメリカへの最後の便として搭乗した飛行機が跳び立たず大変な思いをしたそうですが、何とかお父さんに最後に会うことができたようです。

サンフランシスコ・バレエは非常に魅力的なレパートリーを持つバレエ団。2021年新春からの新しいシーズンでは、「ヴィクトリア」「ザ・チェリスト」で注目の振付家キャシー・マーストンの新作「卒業(Mrs Robinson)」が予定されています。大ヒット映画のバレエ化です。(年内の公演は、コロナウィルス禍でキャンセル)このほかにも世界初演作品がいくつか予定されています。

https://www.sfballet.org/tickets/2021-season/

そしてダンサーもスターが多く、昨年は倉永美沙さんがボストン・バレエから移籍。来シーズンからは、現在はウィーン国立バレエのプリンシパルであるニキーシャ・フォゴがプリンシパルとして入団することが発表されていました。いつか日本公演も実現するといいなと思います。

ジュリアン・マッケイ自身の東京で行われる予定だった公演「PRINCE OF BALLET」もコロナウィルス禍で中止になってしまいましたが、こちらも延期の上実施してくれることを期待したいです。
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Alexandre Magazineでのジュリアン・マッケイのインタビューと撮り下ろし写真

https://www.alexandremagazine.com/011

2020/06/22

光藍社公式サイトで、ウラジーミル・マラーホフのインタビュー

7月に予定されていたキエフ・バレエ学校来日公演に出演予定だったウラジーミル・マラーホフ。マラーホフ版の「コッペリア」でコッペリウス博士役で出演する予定でしたが、残念ながらコロナウィルス禍で公演は中止となってしまいました。

この公演用に、自粛中のウラジーミル・マラーホフに4月にSkypeでインタビューを行いました。公演は中止になってしまいましたが、光藍社さんのソーシャルメディア(Instagram,Facebook、Twitter)で、このインタビューを紹介してくださっています。

 

インタビュー記事全体はこちらで読むことができます。

https://www.koransha.com/ballet/coppelia2020/marakhov/

皆さんご存知のように、ウラジーミル・マラーホフはこの自粛期間の間、平日は毎日日本時間の夜8時より、バーレッスンとセンターをInstagramで配信しています。マラーホフの優しい人柄、レッスンの参加者に向ける愛情が感じられる、とても素敵なレッスンです。4月に始まったレッスンが今も続いているだけでなく、水曜日にはスペシャルなレッスンとしてゲストダンサーを招いています。今までに、倉永美沙、ヤーナ・サレンコ、ディアナ・ヴィシニョーワ、針山愛美、スヴェトラーナ・ザハーロワ、ワディム・ムンタギロフ、マリアネラ・ヌニェス、ルシア・ラカッラといったダンサーが参加してきました。なかなかスタジオでレッスンを受けられない、舞台に立てなくて辛い思いをしているバレエを学ぶ人や愛好家たちに、レッスンを毎日届けているのは素晴らしいことですが、彼自身のモチベーションにもなっているとのことです。人望厚いマラーホフのこと、このレッスンに参加したいダンサーたちがたくさん待機しているとのこと。

また彼自身がキエフ・バレエ学校のために振付けた「コッペリア」やコッペリウス博士について、キエフ・バレエ学校について、バレエ教育への考え、今までの輝かしいキャリアを振り返り共演したダンサーたちについても語ってくれています。ボリショイ・バレエ学校時代に来日して以来、30年以上にもわたってほぼ毎年来日し、来日回数は100回以上というマラーホフ、日本のファンは彼にとってはかけがえのない存在のようです。

今回キエフ・バレエ学校が来日できなかったのは残念ですが、コロナウィルス禍が落ち着いた後にまた、このマラーホフ版「コッペリア」で来日してほしいと切に思います。さすがにもう古典の王子を踊ることはありませんが、これからもキャラクター的な役柄や現代作品などで舞台に立ちたいという想いもあるそうです。これだけ多くの人に長年にわたって愛されているダンサーも少ないのではないでしょうか。

2020/06/18

ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』(金子扶生主演)公開

6月19日より、ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』が劇場公開されます。コロナウィルス禍の関係で、当初予定より劇場公開予定が遅れたので、待ちに待った映画館での上映です。
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http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=the_sleeping_beauty

収録当日、オーロラ役が予定されていたローレン・カスバートソンが怪我で 降板し、急遽オーロラ役の代役に、当初はリラの精を踊る予定だった金子扶生さんが抜擢されました。金子さんは見事に期待に応え、漂う気品、大輪の花の華やかさと初々しさを見せてスター誕生の瞬間を見る思いでした。

大画面で見るとローズアダージオでは金子さん、緊張しているのが伝わってきます。後ろにいる群舞のダンサーたちが頑張れオーラを送っているのも見えます。バレエの皆さんが応援しているのが伝わってきました。 ここで金子さんがしっかりと安定したバランスを決め、4人目の英国王子ギャリー・エイヴィスが父親のような優しい表情で迎えると笑顔が花開き、良かったねと思わず観客の私も涙がこぼれ、胸が熱くなりました。

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音楽性に優れてラインも美しくゴージャスな金子さん、叙情的な2幕の幻影もエレガントで素晴らしかった。3幕のヴァリエーションではピルエットはすべて3回転で軸もしっかり、アラベスクもピタリと綺麗なポジションで決まります。王子役のフェデリコ・ボネッリのサポートはもちろん完璧です。彼がパートナーだったからこそ、金子さんも安心して踊ることができたのでしょう。王子にふさわしいエレガンス、年齢的にはすっかりベテランなのにその年齢を感じさせないような、高いアントルシャ・シスと美しいつま先にも惚れ惚れしました。

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ロイヤル・バレエ ならではの、演劇的な要素も味わえます。邪悪な妖精カラボスを演じるのは、ケレン味たっぷりに悪を楽しむ演技派のクリステン・マクナリー。見事な高笑いとカリスマ性で場をさらいます。北欧美女のジーナ・ストーム・ジェンセンのリラの精はこのカラボスに対抗できる凛とした強さの持ち主。まだ若手ですがしっかりとした技術の持ち主です。本来この役は金子さんが踊る予定だったので、彼女も急な代役でした。

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プロローグの妖精たちも豪華キャストで、崔由姫さん、アナ・ローズ・オサリヴァン、マヤラ・マグリ、クレア・カルヴァートなどそれぞれの個性を発揮し、お付きの騎士たちもアクリ瑠嘉さん、セザール・コラレスなどの人気ダンサーを揃えていてロイヤル・バレエの層の厚さを実感します。フロリナ姫にヤスミン・ナグディ、青い鳥にマシュー・ボールという配役も贅沢で、マシューのブルーバードは長身なのに飛んでいきそうなくらい高くダイナミックに跳んでいました。(下の写真は、ヤスミン・ナグディのオーロラ、マシュー・ボールの王子です)

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大きな怪我を乗り越えて花開いた、金子扶生というスター誕生の場面を目撃できる「眠れる森の美女」ぜひ大画面でご覧ください。幕間映像ではダーシー・バッセルとケヴィン・オヘアの指導による金子さんのローズアダージオの稽古がとても興味深いです。バランスよりもむしろピルエットの方が大変だったりするのですね。また、「眠れる森の美女」 は第二次世界大戦が終わった直後を飾った記念すべき作品でもありました。戦後の物資がない時に衣装の材料を苦労して集めたり、紙ナプキンなども代用したというエピソードも披露されます。

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そして次回上映の話題の新作「ザ・チェリスト」のキャシー・マーストンのインタビューやリハーサル映像も少し登場します。ロイヤル・オペラハウスの配信でご覧になった方もいると思いますが、こちらも素晴らしい作品なので今後の公開予定に注目してくださいね。

【振付】マリウス・プティパ

【追加振付】フレデリック・アシュトン、アンソニー・ダウエル、クリストファー・ウィールドン

【プロダクション】モニカ・メイソン(ニネット・ド・ヴァロワとニコライ・セルゲイエフに基づく)

【美術】オリバー・メッセル

【デザイン追加】ピーター・ファーマー

【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

【指揮】サイモン・ヒューイット

【出演】オーロラ姫:金子扶生
フロリムント王子:フェデリコ・ボネッリ
国王フロレスタン24世: クリストファー・サウンダーズ
お妃: エリザベス・マクゴリアン
カタラビュット:トーマス・ホワイトヘッド
カラボス:クリステン・マクナリー 英国の王子:ギャリー・エイヴィス
フランスの王子:ニコル・エドモンズ
インドの王子:デヴィッド・ドネリー
ロシアの王子:トーマス・モック 伯爵夫人:クリスティーナ・アレスティス
フロレスタン:ジェームズ・ヘイ
フロレスタンの姉妹:マヤラ・マグリ、アナ・ローズ・オサリヴァン
長靴を履いた猫:ポール・ケイ
白猫:レティシア・ストック
フロリナ姫:ヤスミン・ナグディ
青い鳥:マシュー・ボール
赤ずきん:ロマニー・パイダク
狼:ニコル・エドモンズ ~プロローグ~
澄んだ泉の精: ロマニー・パイダク
お付きの騎士:アクリ瑠嘉
魔法の庭の精: マヤラ・マグリ
お付きの騎士: ヴァレンティノ・ズケッティ
森の草地の精: クレア・カルヴァート
お付きの騎士:カルヴィン・リチャードソン
歌鳥の精: アナ・ローズ・オサリヴァン
お付きの騎士: ジェームズ・ヘイ
黄金のつる草の精: 崔 由姫
お付きの騎士: セザール・コラレス
リラの精:ジーナ・ストーム=ジェンセン
リラの精のお付きの騎士:ニコル・エドモンズ

【上映時間】3時間22分

<あらすじ>

国王フロレスタン24世とお妃は、 生まれたばかりのオーロラ姫の洗礼式に妖精たちを招くが、邪悪な妖精カラボスは洗礼式に招かれなかったことに激怒する。洗礼式に招かざる客として割り込んだカラボスは、オーロラは糸紡ぎで指を刺して死ぬという呪いをかけた。リラの精は、カラボスの呪いを和らげる贈り物を贈る。それは、オーロラは死なないが深い眠りに落ち、王子のキスによって目覚めるというもの。
オーロラの16歳の誕生日に、4人の王子たちが求婚しにやってくる。禁止されている糸紡ぎを使っていた女性たちが捕まるが、お妃のとりなしで無罪放免となる。好奇心旺盛なオーロラは老婆に変装したカラボスに渡された糸紡ぎで指を刺してしまう。オーロラは深い眠りに落ち、城全体も共に眠る。100年後、狩りに出かけたフロリムント王子は、リラの精にオーロラ姫の幻影を見せられ、魅了される。王子はリラの精に導かれて深い森に隠れた城を見つけ、キスでオーロラを目覚めさせる。邪魔をしようとしたカラボスは打ち負かされる。おとぎ話の登場人物たちが駆けつけて、ふたりの華麗な結婚式が開かれる。

北海道 札幌シネマフロンティア2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

宮城 フォーラム仙台2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

東京 TOHOシネマズシャンテ2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

東京 TOHOシネマズ日本橋2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

東京 TOHOシネマズ新宿2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

東京 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

東京 イオンシネマ シアタス調布2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

京都 イオンシネマ京都桂川2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

大阪 大阪ステーションシティシネマ2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

兵庫 TOHOシネマズ西宮OS2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

福岡 中洲大洋映画劇場2020/6/19(金)~2020/7/2(木)

2020/06/17

KARAS APPARATUSで勅使川原三郎「永遠の気晴らし」公演中

6月12日より、荻窪のKARAS APPARATUSで勅使川原三郎振付、勅使川原三郎と佐東利穂子出演の「永遠の気晴らし」が6月20日まで公演中です。

http://www.st-karas.com/camp0713-2/

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ダンス公演を最後に観たのが4月5日のKARAS APPARATUSでの『ゴドーを待ちながら』でした。それから2か月余りの自粛期間が過ぎて、最初に観たのがまたKARAS APPARATUSでの公演。待ち望んだライブパフォーマンスです。

KARAS APPARATUSは安全対策には気を遣っていて、手指と靴底の消毒、一人一人検温もした上での入場。チラシはビニールに入れで置いているものを各自で取る方式。席も左右の間隔を取って定員を半分に減らしソーシャルディスタンスに配慮していました。(初日で比較的入りがよく、30人弱の観客数)

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客電が落ち、照明の中で勅使川原さんの姿が浮かび上がり、動き始めると胸にこみ上げるものがあった。ようやく、待ち望んでいたライブパフォーマンスを観られる時が来た。それが世界最高のパフォーマーである二人のダンスであるというのは何とぜいたくなことだろう。まさに至福の時。勅使川原さんがピアノ、リコーダーの素朴な音に合わせてゆっくりと動き始め、佐東さんも参加。2か月間舞台に立っていなかったとは思えないほどの流麗で美しい動きの二人。曲が変化するにしたがってダンスも変貌を遂げる。

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やがて激しいロック調の音楽になると、二人の超絶ダンスが炸裂した。お互い距離を取り合ってのダンスで、それぞれ全く味わいが違うダンスなのに不思議なシンクロをする。特に佐東さんの音を長い四肢で細かく拾い上げる、クールで色香も漂うスリリングな踊りは、今までの彼女からさらに進化した新生面。変なたとえだけど、ディスコのダンスフロアでこのダンスが踊られたら、誰もが踊るのをやめて彼女の姿に魅入ってしまうようなスタイリッシュさと引力の強さ。でも途中からは客席にいる自分も踊りたくなってしまうほど。

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ダンスそのものの喜び、生きる活力、みなぎるパワー…「永遠の気晴らし」という題名に象徴されるように、ダンスは単なる気晴らしなのかもしれないけど、気晴らしで何が悪い、気晴らしがあってこその人生だ、というメッセージが込められているように感じられた。今まで踊ることができなかった彼らが、水を得た魚のように生き生きと思いっきり弾けて踊る様子には崇高さすら漂う。

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終盤に音楽が止まり、静寂が訪れて二人の動きがゆっくりとなる。二人が正面を見ながらゆっくりと永遠へと消えていくようなエンディング。ダンスという気晴らしを奪われた2か月間のことを思い、胸に迫りくるものがあった。アパラタスが、勅使川原さんが、佐東さんがいてくれて、また舞台を、ダンスをライブで観ることができて、本当に良かった。これからも無事公演が開催できますように。

アップデイトダンス No.71
「永遠の気晴らし」
 
身体の奥底のうごめき 無目的な戯れ
機能性から外れた無限再生遊戯
危機 ある晴れた日に
 
演出・照明 勅使川原三郎
出演 勅使川原三郎 佐東利穂子
 
【残りの公演日程】
6月17日(水)20:00
6月18日(木)20:00
6月19日(金)20:00 *定員間近
6月20日(土)16:00 *定員間近
*受付開始は30分前、客席開場は10分前
 
【料金】
一般 予約 3,000円 当日3,500円
学生 2,000円 *予約・当日共に
 
【予約】
・予約フォーム https://www.updatebooking71
・電話:03-6276-9136
・メール:updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイトNo.71」とし、本文にご希望の日付・
一般または学生・枚数・住所・氏名・日中連絡のつく電話番号をご記入ください。
*予約は前日の24時まで受付けています。
 
【劇場】
カラス・アパラタス/B2ホール
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅
西口改札 徒歩3分
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-11-15 F1/B1/B2

 

なお、次回のアップデイトダンスも新作です。
アパラタスでの公演にぜひご期待ください。
 
▶︎6/29(月)-7/7(火) アップデイトダンスNo.72「空気上層」
 
・予約フォーム:https://www.updatebooking72

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