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2019/06/24

ボリショイ・バレエinシネマ『カルメン組曲』『ペトルーシュカ』6月26日劇場公開、エドワード・クルグ独占インタビュー

ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2018–2019では、6月26日(水)19:15開演 で『カルメン組曲/ペトルーシュカ』を上映します。

https://liveviewing.jp/contents/bolshoi-cinema2018-19/#goods

『カルメン組曲』は、おなじみのアロンソ版で、スヴェトラーナ・ザハロワがカルメン役、デニス・ロヂキン(ドン・ホセ)ミハイル・ロブーヒン(エスカミーリョ)と豪華な共演です。ザハロワの表現者としての進化ぶりと、美しい脚線美も堪能できる逸品です。

<カルメン組曲>
音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロジオン・シチェドリン
振付:アルベルト・アロンソ
台本:アルベルト・アロンソ 原作:プロスペル・メリメ「カルメン」
出演:スヴェトラーナ・ザハーロワ(カルメン)デニス・ロヂキン(ドン・ホセ)ミハイル・ロブーヒン(エスカミーリョ)ヴィタリー・ビクティミロフ(コレヒドール)

もう一方の『ペトルーシュカ』は、今世界中の劇場で引っ張りだこの振付家、エドワード・クルグによる新作。Petrushka2bgby-damir-yusupov

<ペトルーシュカ>
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:エドワード・クルグ
出演:デニス・サヴィン(ペトルーシュカ)エカテリーナ・クリサノワ(バレリーナ)ドミトリー・ドロコフ(ムーア人)ヴィヤチェスラフ・ロパティン(魔術師)

映像を見せていただきました。

ストーリーはフォーキンの『ペトルーシュカ』とほぼ同じで音楽もストラヴィンスキーですが、演出はとても斬新です。ロシア的な味わいも持たせながら、とてもモダンでスタイリッシュな舞台美術と衣装。マトリョーシカ人形のような大きなオブジェ、ダンサーに繰り人形が括り付けられたりと視覚的に非常に面白いです。この手の一癖ある役柄はお手の物のデニス・サヴィンのペトルーシュカ、高度なバレエ・テクニックにモダンな感覚の持ち主のエカテリーナ・クリサノワ(バレリーナ)。そして特徴的なのが魔術師の役で、フォーキン版では魔術師は踊らない役ですが、こちらは、やはり超絶技巧の持ち主として知られるヴィヤチェスラフ・ロパティンがキャスティングされていて、そのテクニックと演技力の両方を生かした強烈なキャラクターとなっています。

Petrushka6bgphoto-by-efetisova

フォーキン版のような、おもちゃ箱をひっくり返したような雑然とした雰囲気はありませんが、衣装はカラフルでとてもかわいい。ダンスもロシア的なモチーフを取り入れ、クルグの作品の中ではクラシック・バレエ寄りの振付。3というモチーフを取り入れたトリオのダンスが群舞でも多く見られます。

Petrushka_3_bg_photo-by-efetisova

この「ペトルーシュカ」が好評だったため、来シーズン、エドワード・クルグは再びボリショイ・バレエに招かれ、新作「巨匠とマルガリータ」を振付けることになっています。

さて、このたび、当ブログのために、このエドワード・クルグがメールでインタビューに答えてくれました。映画館で観る前の予習にぜひどうぞ。

Edwardclugcbolshoiru

ボリショイ・バレエに作品を創作するのは初めてとのことですが、このバレエ団に作品を創るのはどのような経験でしたか?そしてあなたの振付スタイルにダンサーたちはどのように順応しましたか?

「外側からこのクラシック・バレエの神殿を見れば、強烈な印象を持つことでしょうし、私も最初はそう感じました。リハーサルを一週間おこなったら、ここもほかのバレエ団と大きくは変わらないと思うようになりました。お互いに敬意を払い、熱心に新しいプロジェクトに共に取り組んだのです。ダンサーたちは新しい挑戦を興味深く思ってくれて、「ペトルーシュカ」の新しい舞踊言語に少しずつ慣れてきました。

親しい友人が、初演を観た後でこのカンパニーはボリショイ・バレエではないみたいだね、と言ったのですが私はそれは褒め言葉だと感じました。反面、この「ペトルーシュカ」は私の今までのバレエ作品とは似ていません。それは、作品の主題ゆえにそうなったのです。この作品のスタイルはどんなものになるんでしょうか?と聞かれたら「ペトルーシュカ・スタイル」と答えていました。高度にクリエイティブで、かつ自然に新しいアプローチに取り組んだボリショイの素晴らしいアーティストたちと共に、この素晴らしいおとぎ話を新しく語ることが私のゴールだったのです」

この「ペトルーシュカ」のプロダクションデザインや衣装はとても美しく、モダンでありながらロシア的です。これらのデザインはどのような考えのもとに創られましたか?

「ロシア文化のイコンのエッセンスを取り入れて、新しい美的感覚でそれを強調し、『ペトルーシュカ』の再創作のために適した環境を作り上げることを意図しました。セット、衣装、振付、そしてもちろん音楽とすべての要素は、ロシアのフォークロアと伝統から生まれた要素を取り入れています。『ペトルーシュカ』の物語を作品のルーツであるロシアに持って帰ることを意図したこの新作に、それらの要素を合わせることが一番大きな挑戦でした」

この作品の振付はとてもユニークで、3人のダンサーという組み合わせを効果的に使い、さらに3人の主要なキャラクターが棒でつながったりして一緒に動くことがあります。2つの木の人形がダンサーにつながっている面白い表現も登場します。このモチーフのアイディアについて教えてください。

「この人形のアイディアは、メキシコに行ったときに人々が街角で2つの人形、前と後ろに一体ずつ体にくっつけて踊っているのを見て取り入れました。これらの人形は、人物とシンクロして動いて、魔法のようなダンスを作り上げていました。人形ではなくダンサー3人が繋がってシンクロして踊るという振付を創ったのです。

そのため、魔術使いが自分の人形たちを披露する有名なロシアの踊りでは、3体の人形(ペトルーシュカ、バレリーナ、ムーア人)が2本の棒でつながっているところを見せています。これらの棒は、人形たちを機械によって魔術使いが操っているということであり、人形たちは地涌になろうともがいています。

作品の後半では、最後の仮面舞踏会に参加している3人のメーンのキャラクターがそれぞれ前後に木の人形を取り付けている様子が見られます。さらにペトルーシュカが死んだときには、これらの人形の一体が、まるで彼の木でできた魂のように上に現れてその魂を連れ去っていきます」

この『ペトルーシュカ』では、魔術師(シャルラタン)はフォーキン版のよりも重要性が増して、際立ったキャラクターとなっています。特に、素晴らしいテクニックを持ち演技力にも優れたヴャチェスラフ・ロパーティンがこの役に起用されたことが、最初は驚きでした。なぜ、この役は踊る役としたのですか?

「シャルラタンは、人形たちとの関係にもっと摩擦を作るために、より重要で意味を持たせた役にしました。オリジナルのフォーキン版を知っているスラヴァ・ロパーティンは、この役にキャスティングされた時に少々驚いていましたが、この役についてはまったく違った視点を持っていることを彼に説明し、彼はこのチャレンジを受け入れました。 このキャラクターを作り上げるためのプロセスはとても面白く、二人とも結果には大いに満足しています」

見た目はだいぶ違っていますが、この「ペトルーシュカ』はフォーキン版の台本にほぼ忠実に従っており、振付の中にも元の振付のエッセンスが残っていますね。

「『ペトルーシュカ』の音楽の物語性と、台本の強い構造を逃れることは難しいと思います。既存の物語の中に、同じおとぎ話を異なった言語と描写で語っているという印象を与えることで、私自身の自由な創造としました」

エドワード・クルグ

1973年ルーマニア生まれ。91年にルーマニア国立バレエ学校を卒業後、スロヴェニア国立マリボール・バレエ団に入団。2003年に同バレエ団の芸術監督に就任する。2005年に振付けた『レイディオ&ジュリエット』が高い評価を得て、彼の作品はマリインスキー劇場の白夜祭、アメリカのジェイコブス・ピロー・フェスティバルといった主要なフェスティバルで上演されるようになる。シュツットガルト・バレエ、チューリッヒ・バレエ、ロイヤル・フランダース・バレエ、ウィーン国立バレエ、キエフ・バレエなどのバレエ団に作品を提供し、2010年には黄金のマスク賞にノミネート。NDT2、NDT1にも作品を提供し、NDT2に振付けた「Handman」では2017年にブノワ賞にノミネートされた。

このクルグ版『ペトルーシュカ』はボリショイ・バレエのダンサーの優れたテクニック、表現力をモダンだけど難解ではない描写で描いた、非常にユニークで刺激的な作品です。6月26日(水)のみの上映ですが、ぜひご覧ください。

関東地方の上映劇場(その他の劇場は公式サイトをご覧ください)

東京都 中央区 TOHOシネマズ 日本橋 050‐6868‐5060
新宿区 TOHOシネマズ 新宿 050-6868-5063
港区 T・ジョイ PRINCE 品川 03-5421-1113
世田谷区 109シネマズ二子玉川 0570-077-109
府中市 TOHOシネマズ 府中 050-6868-5032
神奈川県 横浜市 横浜ブルク13 045-222-6222
川崎市 TOHOシネマズ 川崎 050-6868-5025
千葉県 浦安市 シネマイクスピアリ 047-305-3855
埼玉県 さいたま市 ユナイテッド・シネマ浦和 0570-783-856
愛知県 名古屋市 ミッドランドスクエア シネマ 052-527-8808

2019/06/22

第30回バレエの祭典 シーズン・ラインナップ

第30回バレエの祭典 シーズン・ラインナップが発表されています。


2020年2月上旬
アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト2020〉
【2演目】


2020年4月下旬
ベートーヴェン生誕250年特別企画
「第九交響曲」モーリス・ベジャール振付【1演目】

(モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団の合同公演)


2020年5月中旬
モーリス・ベジャール・バレエ団【2演目】「バレエ・フォー・ライフ」と、「ボレロ」他


2020年8月中旬
オペラ座VSロイヤル 夢の競演 <バレエ・スプリームⅡ>
【2演目】


2020年11月中旬
モンテカルロ・バレエ団 「じゃじゃ馬馴らし」【1演目】


https://www.nbs.or.jp/saiten/lineup/

 

ベジャール第九の演奏は都響、合唱は東京オペラシンガーズとのこと。贅沢です。

バレエ・スプリーム2もオーケストラ演奏ありで、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。

ボリショイ・バレエの2020年11~12月に予定されている来日公演は「白鳥の湖」と「じゃじゃ馬馴らし」「ガラ」とのことでしたが、「じゃじゃ馬馴らし」はボリショイの来日公演では上演しないのでしょうか?いずれにしても、久しぶりにモンテカルロ・バレエ団が来日するのはとても嬉しいことです。

2020年2月下旬(コジョカル)から11月中旬(モンテカルロ)と期間が短い間に5プログラムがぎゅっと詰まっている感じです。

昨年大ブームを呼んだ『ボヘミアン・ラプソディ』の余波もあり、クイーンの楽曲を使用しフレディにオマージュを捧げた『バレエ・フォー・ライフ』は大きな話題を呼びそうですし、チケットも争奪戦が繰り広げられることでしょう。

2019/06/19

勅使川原三郎ソロ・ダンス「マネキン 人形論」アップデイトダンスNo.63

KARASでは、6/17(月)より、荻窪のカラス・アパラタスにおいて、勅使川原三郎さんのソロダンス、
アップデイトダンスNo.63「マネキン 人形論」を上演中です。

http://www.st-karas.com/news_jp/

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シアターXでの「シナモン」 に続き、ポーランドの作家ブルーノ・シュルツの原作に基づいたシリーズの最新作です。

「シュルツ全小説」に収められている 原作「マネキン人形論」は、短い小説ですが、なかなか難解な作品で、冬の風景が浮かんでくるようなテキストが非常に美しい「シナモン」の原作「肉桂色の店」(同じく「シュルツ全小説」に収録)とは対照的です。

初日に、公演を観てきました。舞台はまさに耽美的な勅使川原ワールドが炸裂。美しいマネキン人形が2体と、人間とも人形ともつかない舞台奥の白い服の少女、カタカタと音を立てて鳴るミシン、そして鏡が配置されています。妖しい舞台空間の中、赤い服をまとった勅使川原さんのダンスは鮮やかで万華鏡のように変化します。

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佇んでいるだけなのに、まるで生きているようなマネキン人形、舞台奥に腰かけた人形のような生身の少女のような存在、生物と非生物、生と死の危うい境界線上で勅使川原さんはノンストップで七変化し、いろんな存在に変身しながらも、このマネキン人形たちと魂を触れ合おうとしているようでした。真っ赤なシャツが似合い、なまめかしくも鮮烈なダンスで生命の煌めきを感じさせました。勅使川原さんという人自身が、もう人を超越しているような存在なのだから、ますます不可思議な世界が展開します。繊細に光を調整できるアパラタスならではの、とても細かく絞った照明も、非現実的な世界観を作り上げるのに貢献していました。さしずめ「コッペリア」勅使川原版と言えるかもしれません。

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65歳の今も、ますます踊りは磨かれしなやかで力強く、自在に時空を操る魔術師の勅使川原さん。間近で圧倒的なパフォーマンスを観る貴重な機会は来週火曜日まで続きます。

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アップデイトダンス No.63
「マネキン 人形論」

原作 ブルーノ シュルツ

演出・照明・美術・出演 勅使川原三郎

僕の見知らぬ青白い蝋のような手は、伸ばした天使の手のひらのようだった。
光り輝く絵、他人の手の下から出来上がるような絵、染み入るような色と影。
次の瞬間目を開けると、色は消え全てが灰色の濃淡でしかなかった
形があやふやで不毛な倦怠の時代、思い出をカンナで削り取り磨き上げられた僕は
マネキン人形と微笑み合い、二人は時間に輪郭と重さ軽さを与える旅に出た。

勅使川原三郎

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 ____________________________

【公演日程】
2019年 
 6月17日(月) 20:00
 6月18日(火) 20:00
 6月19日(水) 20:00
 6月20日(木) 20:00
 6月21日(金) 休演日
 6月22日(土) 16:00
 6月23日(日) 16:00
 6月24日(月) 20:00
 6月25日(火) 20:00 

 【会場】
カラス・アパラタス/B2ホール

 【料金】
一般/予約 3,000円・当日 3,500円 
学生/予約・当日 2,000円

 【予約方法】
メール updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイト予約No.63」として、
本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・日中連絡のつく電話番号をご記入ください

【問合せ】
TEL. 03-6276-9136 カラス・アパラタス

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2019/06/17

NDT ネザーランド・ダンス・シアター 日本公演 記者会見

才能豊かな気鋭振付家と世界中から集まった選りすぐりのダンサーたちによる共同制作によって、年間10あまりの新作バレエを発表し、国内外で上演を続けているNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)。世界でも最もよく知られ、重要なコンテンポラリーダンスのカンパニーのひとつです。
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そのNDTが今年6月末~7月頭に13年ぶりに来日し、神奈川と愛知で公演を行います。

そして6月11日に、オランダ大使館において、ポール・ライトフット芸術監督、ダンサーの刈谷円香さん、元NDTの振付家/ダンサーの中村恩恵さん、小㞍健太さん、そして愛知芸術文化センター 愛知県芸術劇場の唐津絵理シニアプロデューサーによる記者会見が行われました。

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北京公演でNDTの舞台を観て涙が出るほど感動したという駐日オランダ大使の挨拶に続き、来日公演に尽力した愛知県芸術劇場の唐津絵理シニアプロデューサーより。

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唐津絵理「NDTは日本でも人気が高いダンスカンパニーで、多くの優れた日本人ダンサーを輩出しています。しかし前回来日より13年も開いたのは、日本の経済状況の悪化がありました。NDTは50人の引越し公演で4作品を上演し装置も大掛かり。5年前から日本で公演できないか模索し実現にこぎつけました。初来日は1990年で、前回(2006年)の来日公演ではポール・ライトフット芸術監督の作品も上演されています。愛知だけでは難しく、NDT横浜実行員会を組織し、セガサミー文化芸術財団の支援もあったからこそ公演が実現しました。3年半かけてヨーロッパ、アジア各国での公演に足を運び、芸術監督ライトフットと議論を重ねてきました。今回はライトフットとソル・レオン、そしてマルコ・ゲッケ、クリスタル・パイトの計4作品を上演します」

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 ライトフット「NDTは今年60周年で、初来日公演は1990年でした。NDTの歴史の半分で、日本で作品を上演してきたことになります。3年に一度は来日公演を行ってきて、日本で公演するのは私たちにとっても大きなインパクトがありましたが、2000年以降公演が難しくなってしまいました。NDTは振付だけでなく舞台装置も大掛かりで経済力、組織力も必要で、今までも関係を維持するのが難しくなってしまったのです。ですが芸術監督に就任して1番の野心は日本に帰ってくることでした。

NDTは進化、変化するカンパニーです。クリエイティビティ、古典バレエとモダンの経験を掛け合わせていくことは拠り所となっています。60年の歴史で800もの新作を作ってきました。この関係を続けることは大事です。(70年代に芸術監督に就任した振付家の)イリ・キリアンの存在によることも大きかった。日本とは離れている期間もありましたが、今は新たなフェーズにあります。私の作品だけでなく、様々な振付家の作品を上演しています」

「クリスタル・パイトのThe Statementは記念碑的な作品で、メッセージ性があります。ジョナサン・ヤングという脚本家とテキストを作って、そのテキストに合わせてダンサーが踊る。physical narrativeと呼んでいる。舞台装置がセッティングされ、会議室があります。彼女は集中して作品を作る人で本作は9日間で作りました。普段、彼女はバンクーバーに住んでいるので、ビデオ会議でやり取りしたり、ダンサーを映像を作ったりすることもあります。唯一無二の特別な作品であり、今回お見せすることができて幸せです」

「ライトフット、レオン共作「Singulière Odyssée」。音楽はマックス・リヒターが書き下ろしました。私がチューリヒからルクセンブルクに電車で旅した時、国境のバーゼルを通った時に思いつきました。 待合室を再現し、移動することを扱った作品です。難民や、往来する人々の動きを表現したいと思いました。特別な旅という意味があります。ジェラール・ルメートルという元団員(NDTのキリアン時代以前からいる最古参の団員で、NDT3の中心メンバー)がこの作品のクリエーション中に亡くなったので、彼に捧げています。彼はフランス人だったので、フランス語のタイトルとなっています」

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2019/06/15

「パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち」キャスト変更、マリ=アニエス・ジロ、マルク・モローが出演→公演中止

プルミエ・ダンスールのアレッシオ・カルボーネを始め、パリ・オペラ座バレエのイタリア人団員を中心にした公演、「パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち」が8月下旬に来日公演を行うことはお知らせしていました。

6/25追記:残念ながら公演は中止になってしまいました

https://www.chacott-jp.com/about/info/notice/detail013079.html

2019年8月23日より30日まで、金沢、東京、名古屋、大阪にて予定しておりました当公演は、当初出演を予定していたヴァランティーヌ・コラサンテ、ポール・マルクに引き続き、この度あらたに4名のイタリア人ダンサー(フランチェスコ・ムーラ、アンブル・シアルコッソ、ソフィア・ロソリーニ、アントニオ・コンフォルティ)が、バレエ団側の事情により出演が叶わなくなりました。
この状況に鑑み、「パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち」としての公演の成立が困難と判断し、芸術監督であるアレッシオ・カルボーネ氏と慎重に協議の結果、やむを得ず中止とさせていただくこととなりました。
深くお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

チケットの払い戻しは、お買い求めのプレイガイドにて行います。

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https://www.chacott-jp.com/news/shoplesson/others/detail012613.html

残念ながら、来日が予定されていたヴァランティーヌ・コラサンテはバレエ団の事情により来日が叶わず全公演に出演できなくなり、また、ポール・マルクは同じく金沢公演終了後帰国を余儀なくされ東京名古屋大阪公演に出演できなくなりました。

代わりにマリ=アニエス・ジロー(元エトワール)が全公演に出演、マルク・モロー(プルミエ・ダンスール)が東京名古屋/大阪公演に出演します。あわせて一部演目に変更があります。

というわけで、コラサンテが来日できず、ポール・マルクは金沢公演のみの出演となったことは残念ですが、代わりに元エトワールのマリ=アニエス・ジロ、そしてマルク・モローの踊りを観ることができるのは嬉しいことです。やはり元エトワールのレティシア・プジョルも出演することになっており、オペラ座を引退するとなかなか観る機会がないエトワールを観ることができるのは貴重な機会です。

変更になった演目はこちら

「シーニュ」より

振 付:カロリン・カールソン 音 楽:R.オーブリー
出 演:マリ=アニエス・ジロー/アントニオ・コンフォルティ

「ドン・キホーテ」より

振 付:ルドルフ・ヌレエフ 音 楽:L.ミンクス
出 演:エロイーズ・ブルドン/ポール・マルク(金沢)、マルク・モロー(他)

「ドリーブ組曲」

振 付:ジョゼ・マルティネス 音 楽:L.ドリーブ
出 演:アンブル・シアルコッソ/ポール・マルク(金沢)、マルク・モロー(他)

本日、2019年 6/15(土)10:00〜よりチケット一般発売です。

昨年3月31日にパリ・オペラ座バレエを引退したマリ=アニエス・ジロは、現在はコンテンポラリー・ダンスの分野、さらにはミュージカルに出演するなど活動の幅を広げています。

最近の彼女のインタビュー記事

https://www.europe1.fr/culture/marie-agnes-gillot-jaime-la-danse-plus-que-personne-3903550

<公演概要>

金沢公演 2019年 8/23(金)

本多の森ホール 開場17:45 開演18:30
主催:北國新聞文化センター/チャコット
共催:北國新聞社
後援:北陸放送/テレビ金沢/エフエム石川/ラジオかなざわ・こまつ・ななお/金沢ケーブル

<お問い合わせ> 北國新聞文化センター 076-260-3535

 

東京公演 2019年 8/26(月)

メルパルクホール 開場17:45 開演18:30
主催:チャコット
後援:フジテレビジョン

<お問い合わせ> サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜18:00)

 

名古屋公演 2019年 8/27(火)

愛知県芸術劇場 大ホール 開場17:45 開演18:30
主催:中日新聞社/チャコット

<お問い合わせ> サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 (10:00〜18:00)

 

大阪公演 2019年 8/30(金)

NHK大阪ホール 開場17:45 開演18:30
主催:チャコット

<お問い合わせ> キョードーインフォメーション 0570

2019/06/14

ル・グラン・ガラ2019の追加演目

パリ・オペラ座バレエのダンサーたちによる『ル・グラン・ガラ2019』

リハーサルは現在好調に進んでいます。パリからの写真を送っていただきました。

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Aプロに追加の演目が発表されています。

http://le-grand-gala2019.jp/

マチューの熱望で実現、追加演目!

“クロージャー” Closure

 世界が注目する新進振付家ジュリアーノ・ヌネス作品、日本初登場!

注目はジュリアーノ・ヌネス振付『クロージャー』だ。ヌネスはブラジル出身、28歳の若き振付家。元オペラ座のエトワール、マリ=アニエス・ジロに才能を見出され、彼女と踊ったデュエットがインスタグラムにアップされるやセンセーションを巻き起こし、いま世界中のディレクター、ダンサーから熱い視線を集めている。もちろん今回が日本初登場。斬新な身体の動きと美しい叙情性が一体となった新鋭ヌネスの作品世界を踊るボラックとガニオがどんな表現を見せるのか、こちらも興味が尽きない。

(この映像は、作品が初演されたベルギーのフェスティバルでのもので、踊っているのはヌネス本人と、ロイヤル・フランダース・バレエのプリンシパル、ナンシー・オスバルドストンです)

振付: ジュリアーノ・ヌネス

音楽: フランツ・シューベルト - Impromptus, D. 899 ( Op.90)

出演: レオノール・ボラック、マチュー・ガニオ

創作ノート

- Although there is no longer a future planned, there is a honest connection between them, solving the puzzle, Awareness that closure will eventually come,  trust and surrender. it's acceptable that things may not last forever but it doesn't mean that you shouldn't live through the experience –


『もはやふたりに約束された未来はない

しかし彼らの間にあるものは

偽りのない愛、確かな絆

やがてそのパズルを解くが如く

終わりが忍び寄ることに気付く

信じるが故の別れ

月日は永久にその歩みを止めることもなく

全てはうつろいゆく

せめて思い出と共に生きることを許したまえ』

ジュリアーノ・ヌネスは、1990年リオ・デ・ジャネイロ生まれなのでまだ29歳と若い振付家です。マンハイム・アカデミーで学び、カールスルーエ州立劇場、ハーゲン劇場、ゴーティエ・ダンス、ライプチヒ・バレエを経てロイヤル・フランダース・バレエに所属。ロイヤル・フランダース・バレエに作品を創作したのを皮切りに、NDT2、オランダ国立バレエ、レ・グラン・バレエ・カナディアン、アトランタ・バレエ、ペンシルベニア・バレエ等に作品を提供。マリ=アニエス・ジロスヴェトラーナ・ルンキナとエヴァン・マッキーのためにも作品を創作しています。さらに今年の2月には、ロイヤル・バレエのNew Work New Musicというプログラムのために、ローレン・カスバートソンとマルセリーノ・サンベに作品を創作。ニューヨークのリンカーンセンターで開催されたYAGP20周年記念ガラでは、美しい男性デュオを自ら踊りました。今回上演される「クロージャー」は、マリインスキー国際バレエフェスティバルで、マリア・ホーレワとザンダー・パリッシュが踊っています。

 

楽しいInstagramで有名なBiscuit Ballerinaのサイトでのインタビュー記事

 

『ル・グラン・ガラ2019』

【日時】 2019年7月23日(火)~25日(木)

2019年

7月23日(火)19時開演 (Aプロ)
7月24日(水)14時開演 (Aプロ)
7月25日(木)14時/19時開演(Bプロ)

【会場】 文京シビックホール
【料金】 S 15,000円/A 12,000円/B 9,000円/C 6,000円 (税込)

お問い合わせ
チケットスペース 03-3234-9999
※公演日、チケット発売日の日・祝は営業

主催:TBS 協力:ベルチェ・アソシエイツ

<大阪公演>

【日時】2019年7月27日(土)17:00開演

【会場】フェスティバルホール

お問い合わせ
キョードーインフォメーション 0570-200-888

2019/06/13

キエフ・バレエ来日公演2019年12月-2020年1月

最近ほぼ毎年来日公演を行うキエフ・バレエが、また今年の冬、3週間のツアーで帰ってきてくれます。

https://www.koransha.com/ballet/kiev_ballet2019/

ザハロワ、コジョカル、リアブコ、マトヴィエンコなどを輩出した名門劇場ですが、今度の来日は、やはりキエフ・バレエで育ち、マリインスキー・バレエを経て現在はミハイロフスキー・バレエで活躍する大スター、レオニード・サラファーノフが、夫人でマリインスキー・バレエのファースト・ソリスト、至宝と呼ばれるオレシア・ノヴィコワと共にゲスト出演することが注目されます。

ノヴィコワは、3人のお子さんのママでマリインスキー・バレエでは今はなかなかツアー公演には出演しませんが、正統派マリインスキーの気品あふれる踊りと磨かれたテクニックで、とても人気のあるバレリーナです。この夫妻共演が全幕で観られるのは非常に貴重な機会です。

また、バレエ団を代表するプリマ・バレリーナ、エレーナ・フィリピエワが最後の全幕「白鳥の湖」に出演するのも話題です。30年にもわたるキャリアで活躍してきた名花の美しい白鳥姿を観る最後の機会です。

新春の新企画「初夢バレエ・ガラ」 古典バレエの名シーンのほか、ウクライナの民族舞踊ゴパック、さらにマラーホフ振付『コッペリア』の一部も日本で初披露されるなど、充実のプログラムで値段もお手頃、4歳児から入場可能でお得な子供料金も設定されている嬉しさ。

初夢バレエ・ガラ、静岡、大阪、前橋、横浜公演]光藍社先行割引販売は6月14日より始まります。
詳しくはこちらまで

《日程》

12/22(日)13:00開演(12:15開場)
会場 東京国際フォーラム ホールA
演目 くるみ割り人形
出演予定キャスト ムロムツェワ&スハルコフ

12/26(木)15:00開演(14:30開場)
会場 東京文化会館 大ホール
演目 くるみ割り人形
出演予定キャスト シャイターノワ&ガブリシキフ

1/3(金)12:00開演(11:15開場)
会場 東京国際フォーラム ホールA
演目 初夢バレエ・ガラ
出演予定キャスト フィリピエワ、ムロムツェワ、シャイターノワ、ヴァーニャ、スハルコフ ほか

1/3(金)16:00開演(15:15開場)
会場 東京国際フォーラム ホールA
演目 初夢バレエ・ガラ
出演予定キャスト フィリピエワ、ムロムツェワ、シャイターノワ、ヴァーニャ、スハルコフ ほか

1/5(日)15:00開演(14:30開場)
会場 静岡市民文化会館 大ホール
演目 白鳥の湖
出演予定キャスト ムロムツェワ&ヴァーニャ

1/8(水)18:30開演(17:30開場)
会場 大阪フェスティバルホール
演目 白鳥の湖
出演予定キャスト ノヴィコワ&サラファーノフ

1/10(金)18:30開演(18:00開場)
会場 東京文化会館 大ホール
演目 白鳥の湖
出演予定キャスト ノヴィコワ&サラファーノフ

1/11(土)12:00開演(11:30開場)
会場 東京文化会館 大ホール
演目 白鳥の湖
出演予定キャスト ムロムツェワ&ヴァーニャ

1/11(土)17:00開演(16:30開場)
会場 東京文化会館 大ホール
演目 白鳥の湖
出演予定キャスト フィリピエワ&スハルコフ

1/12(日)16:00開演(15:30開場)
会場 昌賢学園まえばしホール 大ホール
演目 白鳥の湖
出演予定キャスト ムロムツェワ&ヴァーニャ

1/13(月・祝)15:00開演(14:30開場)
会場 神奈川県民ホール 大ホール
演目 白鳥の湖
出演予定キャスト ノヴィコワ&サラファーノフ

その他、仙台、秋田、水戸、府中などにて開催予定。詳細は8月上旬公開予定

お得な特典付きセット券、「くるみ割り人形」&「白鳥の湖」全5公演【ダンサーとのお食事会付き】セット 先着20名様限定、
【フィリピエワ最後の全幕「白鳥の湖」記念特典】先着100名様限定 エレーナ・フィリピエワとの写真撮影会 などもあります。

[初夢バレエ・ガラ、静岡、大阪、前橋、横浜公演]光藍社先行割引販売開始
期間限定で“光藍社先行割引価格”でチケットをご購入いただけます。
先行割引期間:【インターネット】6月14日(金)~6月25日(火)  【電話】6月19日(水)〜6月25日(火)

 

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2019/06/09

「BS1スペシャル「ローザンヌでつかんだ未来~バレエダンサー 須弥奈と美桜~」」が6月16日Eテレで再放送、同日ローザンヌ国際バレエコンクール決勝の放映も。

今年のローザンヌ国際バレエコンクールで入賞した佐々木須弥奈さん、住山美桜さんを追ったドキュメンタリー「BS1スペシャル「ローザンヌでつかんだ未来~バレエダンサー 須弥奈と美桜~」」が6月16日(日)午前0時30分にEテレで再放送されます。

https://www4.nhk.or.jp/bs1sp/x/2019-06-15/31/24760/2225677/

 地上波での放映は初めてだと思います。コンクールの裏側がわかる、大変興味深い内容なのでぜひご覧ください。

また同じ6月16日には、第47回ローザンヌ国際バレエコンクールの決勝も放映されます。

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-06-16&ch=31&eid=24802

2019年6月16日(日) 午後3:00~午後5:00

若手ダンサーの登竜門であるバレエ界の名物コンクールから今年の決選の模様をお送りする。コンクールの最終審査である決選から、クラシックバリエーションすべてと、コンテンポラリーバリエーションを抜粋でお送りする。スタジオには元バーミンガムロイヤルバレエ団ファーストソリストの山本康介氏を迎え実演つきでワンポイント解説する。コンクールの見どころ、審査のポイントをわかりやすく紹介する。

 

コンクールのスカラシップでロイヤル・バレエの研修生となる佐々木須弥奈さんの、新生活への準備に向けてのブログ記事

https://ameblo.jp/sasaki-ballet/entry-12475507687.html

 

2019/06/07

マルセリーノ・サンベがロイヤル・バレエのプリンシパルに昇進

今月21日から始まるロイヤル・バレエの来日公演で、キャスト変更に伴い「ドン・キホーテ」に主演することになったマルセリーノ・サンベ。

高い身体能力と明るいキャラクターで知られる彼が、ロイヤル・バレエのプリンシパルに昇格することが決定しました。(残りの昇進情報は、また後日発表されるとのことです)

https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballets-marcelino-sambe-promoted-to-principal-dancer

ポルトガルのリスボン生まれのマルセリーノ・サンベは、ローザンヌ国際バレエコンクールでロイヤル・バレエ・スクールのスカラシップを獲得。2012年にロイヤル・バレエ・スクールを卒業してロイヤル・バレエに入団。2017年にファースト・ソリストに昇進しました。2008年にモスクワ国際バレエコンクールで銀賞、2009年のYAGPで1位、2017年の英国ナショナル・ダンス・アワードで傑出した男性クラシック・バレエダンサーに選ばれています。まだ25歳の若さです。

今シーズンは、「くるみ割り人形」のハンス・ピーター、「ドン・キホーテ」のバジル、「ロミオとジュリエット」のロミオとマキューシオ、クリスタル・パイト「フライト・パターン」の主役と大活躍しました。チャーミングな魅力を持つテクニシャンとして知られていますが、それだけにとどまらず、「フライト・パターン」では強く心を揺さぶる、打ちのめされるような見事な表現を見せました。

昇進発表は、Times紙のフライング気味の記事でリークしたものです。

https://www.thetimes.co.uk/article/marcelino-sambe-royal-ballet-dancer-kevin-o-hare-carlos-acosta-f3tzm78h7

マルセリーノ・サンベは、ポルトガルの貧しい家庭に生まれ、8歳の時にギニアからの移民である父親が亡くなり、実母が育てられなくなったために里親に育てられました。アフリカンダンスを習い始め、9歳の時に姉とリスボンのコンセルヴァトワールに通いはじめてワガノワ・メソッドを学びます。小柄でテクニシャンですが、「真夏の夜の夢」のオベロン役なども踊っており、また「ジゼル」のアルブレヒトも踊る役だったところを怪我で出演できなかったということもあり、『白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などで古典の貴公子役にもチャレンジしたいとのことです。カルロス・アコスタに次ぎ、アフリカ系のロイヤル・バレエの男性プリンシパルは彼が2番目となります。

https://www.pointemagazine.com/marcelino-sambe-ballet-2633056877.html

ロイヤル・バレエの来日公演では、残念ながら高田茜さん、スティーヴン・マックレーの怪我により「ドン・キホーテ」のキャスト変更がありましたが、代わりに新しいプリンシパル、まさにライジング・スターのマルセリーノ・サンベのバジルが観られるのが嬉しいですね。

英国ロイヤル・バレエ団2019年日本公演「ドン・キホーテ」主要キャスト

621日(金)18:30

(キトリ):マリアネラ・ヌニェス 

(バジル):ワディム・ムンタギロフ

(メルセデス):ラウラ・モレーラ

(エスパーダ):平野亮一

(ドリアードの女王):金子扶生

 

622日(土)13:00

(キトリ):ヤスミン・ナグディ → マヤラ・マグリ

(バジル):アレクサンダー・キャンベル

(メルセデス):イツィアール・メンディザバル

(エスパーダ):ニコル・エドモンズ

(ドリアードの女王):崔由姫(チェ・ユフィ)

 

622日(土)18:00  625日(火)1830

(キトリ):高田茜 → ヤスミン・ナグディ

(バジル):スティーヴン・マックレー → マルセリーノ・サンベ

(メルセデス):ラウラ・モレーラ

(エスパーダ):平野亮一

(ドリアードの女王):金子扶生

 

623日(日)13:00

(キトリ):ローレン・カスバートソン

(バジル):マシュー・ボール

(メルセデス):クレア・カルヴァート

(エスパーダ):リース・クラーク

(ドリアードの女王):崔由姫(チェ・ユフィ)

 

626日(水)18:30

(キトリ):ナターリヤ・オシポワ

(バジル):ワディム・ムンタギロフ

(メルセデス):ベアトリス・スティックス=ブルネル

(エスパーダ):ヴァレンティノ・ズッケッティ

(ドリアードの女王):クレア・カルヴァート

 

マルセリーノ・サンベが主演したクリスタル・パイト振付「フライト・パターン」は、ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズンでトリプル・ビルの一作品として6月28日より劇場公開されます。ローレンス・オリヴィエ賞に輝いた傑作です。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=within-the-golden-hour

Flight-pattern-artists-of-the-royal-ball Flight-pattern-artists-of-the-royal-ball_1

 

2019/06/06

映画「氷上の王 ジョン・カリー」

 「氷上の王 ジョン・カリー」

https://www.uplink.co.jp/iceking/

試写で拝見しており、Twitterに感想を書いただけでこちらには書いていなかったので、遅くなりましたがぜひ多くの方に観ていただきたいので、こちらにも書きます。

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高い芸術性でフィギュアスケートに革命をもたらし、1976年のインスブルック・オリンピックで金メダリストとなったジョン・カリーの栄光と孤独、苦悩を描く。バレエダンサーになりたかったが、父親に男らしくないと反対されたために、アスリートであるフィギュアスケート選手となったカリー。彼のスケーティングが圧倒的に美しく、その演技を観るだけで涙してしまう。多くの貴重な映像が登場している。

カリーのスケーティングはエレガント過ぎると当初は評価されず、最初はスーパーでアルバイトをするなど苦労した。だが美しさだけでなく音楽性も素晴らしく、オリンピック金メダルをもたらした「ドン・キホーテ」は美しく音楽的な上に、技術的にも見事だった。プロ転向後の「牧神の午後」の芸術性の高さはまさにバレエを見ているかのようで、ニジンスキー版やロビンス版よりも美しいと感じてしまうほどだ。「シェヘラザード」の官能性も見事で、フィギュアスケートでこのような表現ができるとは、驚くほどである。

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カリーは自身のカンパニーを率いてフィギュアスケートとバレエの融合を目指すという夢に身を捧げ、メトロポリタンオペラハウスやロイヤルアルバートホールで公演を実現し、幅広くツアーを行うも無一文となる。そして44歳の若さで、AIDSで命を落とす。

«さいたまダンス・ラボラトリ vol.2 (2019)小㞍健太&湯浅永麻による夏期集中ワークショップ