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2016/05/05

ウィリアム・フォーサイスが、ボストン・バレエとパートナーシップを締結

ボストン・バレエが、振付家ウィリアム・フォーサイスと5年間のパートナーシップを結んだことを発表しました。

BOSTON BALLET ANNOUNCES LONG-TERM PARTNERSHIP WITH ESTEEMED CHOREOGRAPHER WILLIAM FORSYTHE
http://www.bostonballet.org/Press_Releases/BOSTON_BALLET_ANNOUNCES_LONG-TERM_PARTNERSHIP_WITH_ESTEEMED_CHOREOGRAPHER_WILLIAM_FORSYTHE.html

http://www.nytimes.com/2016/05/05/arts/dance/boston-ballet-partners-with-william-forsythe.html

5年間にわたり毎年、ボストン・バレエは、すでに上演しているフォーサイス作品の再演に加え、レパートリーにフォーサイスの新しい作品を加えることになります。芸術監督のミコ・ニッシネンとフォーサイスは共にボストン・バレエのために作品を選び、フォーサイスとアシスタント、振付指導者はカンパニーと直接仕事をします。結果として、米国においてボストン・バレエは最も多くのフォーサイス作品を上演するカンパニーとなります。

2016-7年にはこのパートナーシップの端緒として、フォーサイスの「アーティファクト組曲」を2017年2月23日~3月5日まで上演します。この全幕作品を北米で上演するカンパニーは、ボストン・バレエが初めてです。2017年2月には、゛Focus on Forsythe"というプログラムにフォーサイスが参加し、カンパニーが上演します。

ボストン・バレエがフォーサイス作品を上演したのは、1989年の「Love Songs」が最初です。2002年以降、4作品、「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」「The Vile Parody of Address」「セカンド・ディテール」「精密の不安定なスリル」が上演されてきました。ここに最低5作品が加わることになります。

ニューヨークタイムズの記事によれば、ミコ・ニッシネン芸術監督は、この発表は、フォーサイスがパリ・オペラ座のアソシエイト振付家の座を7月に辞任することとは無関係であると語りました。この件については、2年くらい前から準備を進めてきていたとのことです。フォーサイスはまた、南カリフォルニア大学 Glorya Kaufman School of Danceの教授でもあります。

フォーサイスのスタイルにダンサーを慣らすため、すでにフォーサイスのカンパニーの元ダンサーで現在はハーバード大学のダンスプログラムのディレクターであるジル・ジョンソンとのワークショップを開始したとのことです。

******

ボストン・バレエは最近もう一つ大きな発表をしています。ロイヤル・バレエで5月28日に初演される、ウェイン・マクレガー振付作品「Obsidian Tear」は、ボストン・バレエとロイヤル・バレエとの最初の共同制作作品となります。ボストン・バレエでは、2017–2018シーズンに上演するとのこと。
http://www.bostonballet.org/Press_Releases/BOSTON_BALLET_AND_THE_ROYAL_BALLET_ANNOUNCE_FIRST_CO-PRODUCTION_WITH_WAYNE_MCGREGOR%E2%80%99S_OBSIDIAN_TEAR.html

この作品は、音楽がエサ=ペッカ・サロネンによるもので(サロネン作曲のヴァイオリンソロ「Lachen verlernt」と交響詩「Nyx」を使用)、ロイヤル・バレエでの最初の3公演は、サロネン自身が指揮をするということで大きな話題を呼んでいます。10人の出演者は全員男性とのこと。

なお、「Obsidian Tear」は、ロイヤル・バレエでのリハーサルの模様がロイヤル・オペラハウスのYouTubeチャンネルで現地時間5月11日(水)19時より生中継されます。
http://www.roh.org.uk/news/watch-obsidian-tear-in-rehearsal-live-streamed

勅使川原三郎連続公演「シナモン」「静か」

シアターXにて、勅使川原三郎連続公演「シナモン」「静か」が4月28日より5月5日まで開催されています。(「シナモン」は終了し、「静か」はあと1公演。

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http://www.st-karas.com/camp0713-2/

「シナモン」

言葉の破片による動体彫刻
ブルーノ・シュルツ作の第一短編集「肉桂色の店」から抜粋

出演:勅使川原三郎、佐東利穂子、鰐川枝里

勅使川原さんは、「青い目の男」「ある晴れた日に」など、ブルーノ・シュルツの著作を基にした作品を8作品も発表しているのだが、シュルツの著作は残念ながら読んでいない。「シュルツ全小説 (平凡社ライブラリー)」、「ブルーノ・シュルツ全集」ともども、絶版になっていて古本の値段も高くなっている。でも、この作品は、佐東利穂子さんが「肉桂色の店」のテキストを朗読しているのが流れるので、読んでいなくても大丈夫。

夢のように美しい舞台だった。テキストを朗読する声が響き、その中の夢幻の世界を体現する照明、そして音楽。狐、すこし呆けたような老人(父)、そして馬にまでなりきる勅使川原さん、激しく動いている時でさえ優雅で気品溢れる、貴婦人のような佐東さん、アクセントを加えるように、エッジーでスピーディな鰐川さんが短い間だけ舞台に登場する。別世界に連れて行かれる陶酔の1時間。

今回はセピアや茶色系統の照明が圧倒的に美しくて、タルコフスキーの映画を思わせるような終末感までも漂わせていた。様々なイマジネーション、風、光、空気、温度、記憶が喚起される。背景に映りこむ、勅使川原さんと佐東さんのシルエットの配置も計算しつくされていた。ショルツのテキストの持つイメージとシンクロして、それはそれは夢幻の時だった。

勅使川原さんは本当に多作なのに、毎回毎回新機軸を打ちだし、汲めど汲めど尽きないイマジネーションの豊かさと舞踊語彙の豊富さには舌を巻くしかない。テキストの寂寥感を体現する照明と舞踊の圧倒的な美。いつまでも観ていたかった。

「静か」
無音が構成する時間とダンス
60分の無音が新たな時間を創出させ、その場にダンスが現れる

出演 佐東利穂子 勅使川原三郎

勅使川原三郎「静か」。アパラタスでの上演も観ていたけれど、アパラタスの閉じていて漆黒の空間とは違った味わい。完全な無音の中繰り広げられるダンスは、今までダンスに持っていた概念を覆すような、有機的で動きそのものが音楽になっているような。時空を歪曲させるようなじわじわ来る力を持っている。

シアターXの茶色い壁を生かした照明。時に細長く区切られた壁の前で繰り広げられるダンスは、古代ギリシャの壁画を思わせるここともあり、また襖のように見えて和の空間に見えることも。勅使川原さんの動きは、ニジンスキーの『牧神の午後』を思わせることもあれば、佐東さんを操る魔術師のようにも見えた。

勅使川原さんの舞台は、ダンスに力みがなくてふわっとしているのに、同時にものすごく濃密で、音がないこともあって、自分たち観客ともども、異空間にワープしたような気持ちになる。時間の概念も忘れてしまうような。大地に足をつけた勅使川原さんと、柳のようにしなやかで、空気をはらんだように、力が入っていないようにも感じられる佐東さんの対比も鮮やかで、この二人にはしっかり距離があるのに絶妙の間があって不思議に共鳴し、ハーモニー、つまりは音楽を奏でているのも面白かった。

音がないので、いったいどうやって動きのきっかけを作っているのだろか、どうやってお互いの距離を測っているのだろうか。「アップデイトダンス」では日々振付が変化する部分があったので今回も、即興的なところもあったと思うのだが、そのあたりのスリリングさも、勅使川原さんの作品、佐東さんのダンスの醍醐味の一つだ。

公演はあと一回、
5月5日(祝)16:00
劇場 東京・両国シアターX

問合せ KARAS
電話 03-3682-7441 メール info@st-karas.com

5月終わりより、またKARAS APPARATUSでのアップデイトダンスシリーズの公演もあります。

アップデイトダンスNo.34「春と修羅」
5月26日(木)~6月3日(金) (5月30日(月)のみ休演)


No.35「トリスタンとイゾルデ」
6月8日(水)~16日(木) (6月12日(日)のみ休演)

No.36「白痴」
6月21日(火)~29日(水) (6月25日(土)のみ休演)

月~金は20:00開演、土、日は16:00開演

【料金】
予約2500円
当日3000円
学生1500円

【予約】
メール updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイトNo.34」とし、本文にご希望の日付、一般または学生、枚数、住所、氏名、日中連絡のつく電話番号をご記入ください。メール予約受付は各回とも前日の24時まで受け付けています。

【場所】
カラス・アパラタス/B2ホール

問合せ  カラス・アパラタス:03-6276-9136

2016/05/02

ルーマニア国立バレエ(ブカレスト国立歌劇場)での混乱

既に多くのメディアで報じられているので、ブカレスト国立歌劇場バレエ団(ルーマニア国立バレエ)で大きな問題が起きていることは皆さんご存知かと思います。

Guardianの記事
Romanian opera row intensifies as culture minister resigns
http://www.theguardian.com/world/2016/apr/27/romanian-opera-row-artistic-director-johann-kobborg-steps-down

事の発端は、4月4日に、ブカレスト国立歌劇場の総裁代行George Calinが退任し、指揮者であるTiberiu Soareが総裁に就任したことです。就任の翌日、ルーマニア国立バレエのウェブサイトの芸術監督のところからヨハン・コボーの名前が取り除かれ、コール・ド・バレエの場所に名前がありました。これは、コボーが自身のFacebookで明らかにしました。
Soareが言うには、コボーはそもそも芸術監督という地位には書類上はなっていない、その事実を反映させた、ということです。(彼の契約は、プリンシパル・ダンサーとしてのものだったそうです)

結果的に、30人ほどのダンサーたちがこの仕打ちに抗議し、アリーナ・コジョカルが主演する予定だった4月9日の「マノン」の公演はキャンセルされました。

そして4月12日にコボーは辞表を提出。新しいマネジメントの下で、ダンサーたちは脅迫され、マネジメントが行ったことが、嘘を用いてアーティストたちのせいにされたから、という理由からです。.

その後、報道によれば、このオペラハウスの従業員(アーティスト、スタッフ)が、反対にコボーに対して抗議集会を行うようになったとのことです。コボーが芸術監督として着任した時に、それまでのルーマニア語ではなく英語が公用語化されたこと(これは事実ではないそうです)、そして金銭的な問題に対してに抗議しているとのことでした。

歌劇場のディレクターの一人が地元メディアに語ったことによれば、コボーは月給7,300ユーロという大きな金額の給料をもらっているのに対し、ルーマニア人のダンサーは1000~2000レイ(300~500ユーロ相当)しか支払われていないうえ、コボーは外国人ダンサーだけを採用し、ルーマニア人を蔑ろにした、とのことです。諸外国のバレエ団の芸術監督としては、コボーの給料は高すぎるものではありませんが、ルーマニアの所得水準が低いため、そのように受け止められていたと言えます。(そして外国人ダンサーの方が、元から在籍していた、よりダンサーとしての地位の高い団員より給料が高いとのことです)

その2日後に、ルーマニアの首相Dacian Ciolosがコボーとコジョカルに面会し、「素晴らしいアーティストは、どの国の出身であっても尊敬されるべきであり、世界に開かれているルーマニアにとって、外国人嫌悪はあってはならないこと」と自身のFacebookに書きました。

4月20日に、文化大臣のVlad Alexandrescuが、関係者の間で話がつき、コボーは芸術監督として復帰すると発表しました。George Calinが再び総裁代行として復帰し、その間に国際的な経験のある総裁を探すということで話はついたはずでした。ところが、引き続き、劇場の関係者の多くは反対デモを続け、オペラの方の副芸術監督でもあるSoareが、これは正式な同意ではないとプレスリリースで発表し、再びCalinが更迭される羽目となりました。

まず4月20日のオペラ「ファルスタッフ」の公演がキャンセルされました。23日の「真夏の夜の夢」「DSCH」のバレエ公演は開催されることになっていましたが、オーケストラが演奏をボイコットしたため、やはり公演が結果的にキャンセルされてしまいました。結果的に3公演がキャンセルされることになりました。

さらに、4月25日には、コボー、コジョカルを含む9人の関係者(総裁代行だったCalinも含む)が、歌劇場への立ち入りを禁止されてしまうという事態になってしまいました。

そしてついに4月27日には、Vlad Alexandrescuが文化大臣を辞任するという事態にまで発展したのです。

(以上、上記Guardianおよび下記ルーマニアメディア(英語)の記事に基づく)

Romanian employees’ strike cancels shows at the Bucharest National Opera
http://www.romania-insider.com/romanian-employees-strike-cancels-shows-at-the-bucharest-national-opera/169281/

Famous ballet dancers Alina Cojocaru and Johan Kobborg banned from the Bucharest National Opera
http://www.romania-insider.com/alina-cojocaru-johan-kobborg-banned-bucharest-national-opera/169395/

ヨハン・コボーがルーマニア国立バレエの芸術監督に就任したことで、レパートリーは英国バレエを中心に変化して多様化し、そして観客動員数も飛躍的に伸びました←売り上げは上がっているようですが、芸術監督が来てからチケットの値段が2倍に上がったことも理由にあるようです。海外からの有名ダンサーのゲストを招くようになり、コボーの貢献によりカンパニーのレベルも向上して高い評価を得るようになりました。昨年は、Dance Europe誌で「カンパニー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、彼のディレクターシップは大成功を収めたように思われていました。また、アリーナ・コジョカルは、ポワントをたくさんカンパニーのために寄付したり、チャリティ公演を開いたりして、母国のために尽くしてきました。

コボーが退任するとなれば、カンパニーの上演の質が保証されない、と多くの作品の権利者が上演許可を取り消そうとする動きまで出ています。

ところで、今回の件については、ヨハン・コボーが多くの出来事を自身のFacebookを中心に発表し、アリーナ・コジョカルがTwitterで追従するという形でソーシャルメディアで多くの動きが出ています。少々問題かと思われるのは、西側の報道や第三者たちによってナショナリズム、外国人嫌悪、ルーマニアという旧共産圏の国の閉鎖性という文脈で語られすぎているところがあり、これらに反応したり便乗した、第三者(一部ジャーナリスト、および英国人を中心としたファン)がSNSやバレエフォーラム上でヒートアップし、名指しでルーマニア人ダンサーなどを厳しく批判していることです。

内部のことは、結局内部の人にしかわからないわけですし、メディアに出ている英語の情報(ルーマニア語でも多くの報道が出ていますが、言葉の壁もあり、その内容は外国にはなかなか伝わりません。自動翻訳では正確な意味を捉えることは難しいと考えられます)と、コボーのSNS上の発言だけでは判断できないのではないかと思われます。劇場側の言い分もほとんど伝わってきていません。実際には劇場の750人の従業員の大半は、Soareを支持しているとのことです。しかし結果的に、劇場だけでなく、ルーマニアという国自体も、今回の件で大変イメージが悪化してしまったところがあります。

私自身も、こうやって記事を書いていますが、これがどこまで真実なのかわからないところがあり、今までこの件について書くことをためらっていました。

ここで、ブカレスト国立歌劇場バレエ団の日本人ダンサーの二人が、心境をブログで述べられています。ブログの内容にあるように、団員という立場もあり、公に言えないことも多いと思われるのですが、西側で報道されていることだけが真実ではないということです。勇気を出して、愛する劇場のために現状を書ける範囲で書いてくださった二人の勇気は素晴らしいと思います。

外国人嫌悪といったことは、少なくともバレエカンパニー内ではなかったようです。バレエ団の100人の従業員のうち、現在30人ほどが外国人です。コボーが芸術監督となってからは、外国人は大幅に増えましたが、以前から外国人ダンサーは在籍していました。

ダンサーにとっては、舞台に立って踊ることが仕事であり、それが、今回の混乱で公演が中止されたり、落ち着いて踊ることができないのは大変つらいことだと思われます。さらに、愛着を持っていたカンパニーが、このような形で内部崩壊に近い形になってしまうことや親しい同僚たちが非難されることも、大変悲しいことでしょう。

英国ロイヤル・バレエから移籍した、ダヴィッド・チェンツェミエックはブカレスト国立歌劇場バレエ団を退団し、5月より、母国ポーランドのポーランド国立バレエ団に移籍することを発表しています。

吉田周平さんのブログ
http://ameblo.jp/shuheivagyok/entry-12153356478.html

日高世菜さんのブログ
http://ameblo.jp/senachika/entry-12149890707.html

早く事態が解決して落ち着き、ダンサーたちも踊ることに集中できる日が来ることを祈ります。

Tiberiu Soareのインタビュー(英語字幕付き) ここでは、長年にわたり現在に至るまで、前総裁Razvan Dinca(汚職で昨年逮捕されています)によるものををはじめとした劇場内での金銭的な問題が続いていたことなどを語っています。オペラハウスの音響なども、間違った工事によって悪化したと。また、コボーが、劇場の予算の範囲を超えたお金の使い方をしていたと。それらを正すのが自分の役割だったと。

ここでSoareは、読者からの疑問に答えるとして、質問に対して回答をしています。
http://slippedisc.com/2016/05/bucharest-crisis-soare-speaks-out/

第44回ローザンヌ国際バレエコンクール 5/7テレビ放映

恒例のローザンヌ国際バレエコンクールのテレビ放映が5月7日(土)にEテレにてあります。

http://www4.nhk.or.jp/P3022/

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-05-07&ch=31&eid=29390

[Eテレ]
2016年5月7日(土) 午後3:00~午後5:00(120分)

若いダンサーの登竜門として知られるローザンヌ国際バレエコンクール。今年の2月6日にスイス・ボーリュ劇場で行われた決選の模様をお届けします。

【解説】バレリーナ…小山久美

<クラシック・ヴァリエーション>

「“ラ・バヤデール”から 第3ソリストのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(15歳 韓国)キム・ダンビ エスポワール賞

「“眠りの森の美女”第3幕 オーロラのバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ 振付…(17歳 韓国)アン・セヒョン

「“ドン・キホーテ”パ・ド・ドゥから バジルのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(18歳 韓国)金世友

「“ドン・キホーテ”第3幕 パ・ド・ドゥから キトリのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(18歳 イタリア)シルヴィア・シメオネ

「“ラ・バヤデール”から 第2ソリストのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(15歳 オーストラリア)ライリー・ラプハム

「“コッペリア”第3幕 フランツのバリエーション」
ドリーブ:作曲
サン・レオン 振付…(16歳 オーストラリア)ブレイデン・ガルーチ

「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(16歳 中国)付一楊

「“眠りの森の美女”第3幕 オーロラのバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ 振付…(19歳 日本)岡野祐女

「ラ・フィーユ・マル・ガルデ から」
エロルド:作曲
アレキサンダー・ゴルスキー 振付…(16歳 南アフリカ)リロイ・モクハートレ 4位、観客賞

「“ラ・バヤデール”から 第3ソリストのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(16歳 中国)于航 1位

「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(15歳 日本)吉江絵璃奈

「“海賊”オダリスクのパ・ド・トロワから 第2バリエーション」
アダン:作曲
マジリエ 振付…(15歳 オーストラリア)マッケンジー・ヘンソン 2位

「“アルレキナーダ”から 男性バリエーション」
ドリーゴ:作曲
プティパ 振付…(16歳 中国)白鼎愷 7位

「“眠りの森の美女”第2幕 オーロラのバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ 振付…(18歳 スイス)ローラ・フェルナンデス 5位、コンテンポラリー賞

「“ラ・バヤデール”から 第1ソリストのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(15歳 ブラジル)カロリン・デ・フレイタス・ガルヴァン

「ラ・フィーユ・マル・ガルデ から」
エロルド:作曲
アレキサンダー・ゴルスキー 振付…(16歳 日本)中村淳之介 6位

「“眠りの森の美女”第3幕 オーロラのバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ 振付…(17歳 アメリカ)マディソン・ヤング

「“眠りの森の美女”第3幕 デジレ王子のバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ 振付…(17歳 ブラジル)ジョアン・ペドロ・デ・マットス・メネグッシ

「“ラ・バヤデール”から 第3ソリストのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(15歳 日本)木村楓音

「“ドン・キホーテ”パ・ド・ドゥから バジルのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ 振付…(18歳 イタリア)ヴィンチェンツォ・ディ・プリモ 3位、コンテンポラリー賞

<コンテンポラリー・ヴァリエーション>

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(15歳 韓国)キム・ダンビ

「“ロッシーニ・カーズ”から ソロ」
ロッシーニ:作曲
マウロ・ビゴンゼッティ 振付…(17歳 韓国)アン・セヒョン

「グリンディング・ザ・ティース」
オーウェン・ベルトン:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(18歳 韓国)金世友

「春の祭典」
ストラヴィンスキー:作曲
リチャード・ウェアロック 振付…(18歳 イタリア)シルヴィア・シメオネ

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(15歳 オーストラリア)ライリー・ラプハム

「フリア・コルポリス」
ベートーベン:作曲
マウロ・ビゴンゼッティ 振付…(16歳 オーストラリア)ブレイデン・ガルーチ

「“ロッシーニ・カーズ”から ソロ」
ロッシーニ:作曲
マウロ・ビゴンゼッティ 振付…(16歳 中国)付一楊

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(19歳 日本)岡野祐女

「ディエゴのためのソロ」
セオドラキス:作曲
リチャード・ウェアロック 振付…(16歳 南アフリカ)リロイ・モクハートレ

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(16歳 中国)于航

「春の祭典」
ストラヴィンスキー:作曲
リチャード・ウェアロック 振付…(15歳 日本)吉江絵璃奈

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(15歳 オーストラリア)マッケンジー・ヘンソン

「ディエゴのためのソロ」
セオドラキス:作曲
リチャード・ウェアロック 振付…(16歳 中国)白鼎愷

「“ロッシーニ・カーズ”から ソロ」
ロッシーニ:作曲
マウロ・ビゴンゼッティ 振付…(18歳 スイス)ローラ・フェルナンデス

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(15歳 ブラジル)カロリン・デ・フレイタス・ガルヴァン

「ディエゴのためのソロ」
セオドラキス:作曲
リチャード・ウェアロック 振付…(16歳 日本)中村淳之介

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(17歳 アメリカ)マディソン・ヤング

「ディエゴのためのソロ」
セオドラキス:作曲
リチャード・ウェアロック 振付…(17歳 ブラジル)ジョアン・ペドロ・デ・マットス・メネグッシ

「バウ」
コレルリ:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(15歳 日本)木村楓音

「グリンディング・ザ・ティース」
オーウェン・ベルトン:作曲
ゴヨ・モンテロ 振付…(18歳 イタリア)ヴィンチェンツォ・ディ・プリモ

<ご参考:コンクールの結果>

http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/02/44-3317.html

1位:Hang YU, 16歳, 中国
2位:Madison YOUNG, 17歳, アメリカ
3位:Vincenzo DI PRIMO, 18歳, イタリア
4位:Leroy MOKGATLE, 16歳, 南アフリカ
5位:Laura FERNANDEZ, 18歳, スイス
6位:Junnosuke NAKAMURA 中村淳之介, 16歳, 日本
7位:Dingkai BAI, 16歳, 中国

コンテンポラリー賞:
Laura FERNANDEZ, 18歳, スイス
Vincenzo DI PRIMO, 18歳, イタリア

ベストスイス賞:
Laura FERNANDEZ, 18歳, スイス

観客賞:
Leroy MOKGATLE, 16歳, 南アフリカ

エスポワール賞:
Danbi KIM, 15歳, 韓国

2016/05/01

4/4 マリインスキー・バレエ「ジゼル」(マリインスキー国際フェスティバル)

マリインスキー国際フェスティバル2演目目は、「ジゼル」。

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マリインスキー劇場で「ジゼル」を観るのは1年ぶりのこと。昨年ディアナ・ヴィシニョーワのマリインスキー・バレエ20周年記念公演が「ジゼル」で、ヴィシニョーワは、無駄なものをすべてそぎ落とした、美しく純粋なパフォーマンスを見せてくれたのだった。何より、マリインスキー・バレエの長い歴史が詰まったクラシックな劇場でバレエを観られたのが嬉しかった。特に、「ジゼル」は、1884年にプティパが振付けた版をそのまま踊っているので、歴史の重みが違う。

(もちろん「ジゼル」の初演は1841年にパリ・オペラ座で行われているのだが、1868年以降長年オペラ座のレパートリーからは失われており、バレエ・リュスを経てようやくリファールがオペラ座にて蘇らせた)

さて、今年のマリインスキー国際フェスティバルのジゼル。当初予定されていたアリーナ・ソーモワが怪我のために降板。また、ミルタ役もエカテリーナ・コンダウーロワが予定されていたのがエカテリーナ・イワニコワに、ハンス(ヒラリオン)役もイーゴリ・コールプからイスロム・バイムラードフにそれぞれ変更。

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マリインスキー国際フェスティバルは、こんな感じでキャスト変更が多々あるようで、「眠れる森の美女」ではウラジーミル・シクリャーロフが降板してフィリップ・スチョーピンに変更となり、またガラ公演で予定されていたアマンディーヌ・アルビッソンとエルヴェ・モロー、ダニエル・カマルゴも降板した。日替わりで公演が行われており、ゲストダンサーやゲストカンパニーもあるので、リハーサルなどのスケジュールが厳しく、ダンサーにとっては大変だったようだ。ゲネプロなども十分にできない場合もあったとのこと。


http://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill/2016/4/4/1_1930/

Conductor: Boris Gruzin
Giselle: Yekaterina Osmolkina ジゼル:エカテリーナ・オスモルキナ
Count Albrecht: Evan McKie (National Ballet of Canada) アルブレヒト:エヴァン・マッキー
Hans: Islom Baimuradov ハンス:イスロム・バイムラードフ
Bathilde : Yulia Kobzar バチルド:ユリア・コブザール 
Sword-bearer : Alexei Nedviga ウィルフリード:アレクセイ・ネドヴィガ
The Duke : Vladimir Ponomarev 公爵:ウラジーミル・ポノマレフ
Myrtha: Yekaterina Ivannikova ミルタ:エカテリーナ・イワニコワ
Classical duet: Renata Shakirova and Philipp Stepin ペザント・パ・ド・ドゥ:レナータ・シャキロワ、フィリップ・スチョーピン
The Wilis : Monna : Xenia Ostreikovskaya ドゥ・ウィリ モイナ:クセニア・オストレイコフスカヤ
Zulma: Diana Smirnova             ズルマ:ディアナ・スミルノワ

World premiere: 28 June 1841, Théâtre de l´Académie Royal de Musique, Paris
Premiere in St Petersburg: 18 December 1842, Bolshoi Theatre
Premiere Marius Petipa´s version: 5 February 1884, Bolshoi Theatre, St Petersburg

エカテリーナ・オスモルキナは、ほとんどの古典作品の主役をマリインスキーで踊ってきたのに未だプリンシパルではないのが不思議な実力派バレリーナ。派手さはないものの、ザ・マリインスキーと言うべき、とても雄弁で繊細な上半身の持ち主で、技術もアカデミックで盤石、そのうえキャラクター的にもジゼル役はぴったりだった。オスモルキナは、どちらかといえば古風なダンサーで、決して派手なことはしないし、今風の手脚長くて細くて、というタイプでもない。でもジゼルの持つ繊細さ、素朴な愛らしさを踊りを通じて表現しているし、しっかりとパートナーの目を見て演技をしていて、説得力がある。ジゼル役を演じているではなくて、自然にジゼルそのものになっていて、踊りが大好きな、普通に恋する女の子だった。狂乱のシーンでの、静かに哀しみを深めていく演技は悲痛で、大げさなところは微塵もないのに、心を激しく揺さぶるものだった。

2幕では、とても軽やかで透明感があるけれども、同時に人間の感情やぬくもりも残していて、アルブレヒトへと寄せる愛の深さが伝わってくる。現世と死後の世界の間に漂う、人ではなくなってしまったけれども想いはこの世に残したままなのが見えた。ここでも、彼女は決して脚を高く上げすぎたり技巧に走りすぎることなく、ロマンティック・バレエらしく控えめに、しかしリリカルに情感豊かに演じていた。オスモルキナは、正統派ペテルブルグ派スタイル。抑制が効いていながらも実に雄弁なポール・ド・ブラとバロンで、理想的なジゼルそのものだった。

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エヴァン・マッキーのアルブレヒトも、オスモルキナに良くマッチしていたと言える。1幕で登場した時は赤いマントを翻して貴公子的だったものの、マントを預けた後はシャツを腕まくりしていて庶民の振りをしていた。だが、しぐさの一つ一つに貴族の気品を漂わせていた。洗練されているプレーボーイなのだけど、同時にとても優しくジゼルに接するものだから、ついついジゼルは恋してしまう。特に身体の弱い彼女を気遣う心遣いがずっと感じられていて。彼自身も、遊びとわきまえながらも、ジゼルとの恋に本気になっている瞬間もあった。1幕でジゼルとアルブレヒトが一緒に踊るシーンは、気持ちが通い合っていて多幸感がいっぱい。ハンス(ヒラリオン)に正体を明かされ、バチルドが現れたときには、何のことか理解できないようだった。そしてジゼルが正気を失った時に、本当に彼女を愛していることに気が付く。

マッキーの2幕は、マリインスキーの紫色の衣装が良く似合っていた。エフゲニー・イワンチェンコの衣装を借りたという。今回は、セルゲイ・ヴィハレフとタチアナ・テレホワに指導を仰いで、マリインスキーらしいエレガンスを学んだとのこと。もちろんワガノワ育ちではないので、多少踊りのスタイルの違いはあるものの、ボリショイの名教師ピョートル・ペストフに学んできたので基本的にはロシアンスタイルの踊りだ。長身をマントに包み百合の花を抱えた姿は絵になる。つま先もよく伸びて美しいし、オスモルキナとの息も合っていて、サポートも余裕があった。ただ、彼はアルブレヒトの気品や想いを見せることを主眼にしているので、その分派手さはない。ヴァリエーションであまり大きく後ろカンブレをしない、カブリオールもダブルにはしない。アラベスクは高くて美しく、ポジションも精確で動作の流れも滑らかで優雅なのだが、今の多くの男性ダンサーが技を見せつけるようなことは何もしないので、地味に感じられてしまう。特に終盤、ミルタに踊らされてしまうところは、以前観たときにはアントルシャ・シスで32回跳ぶというのをしていたのだが、今回はブリゼだった。ブリゼの足先もバットゥリーもとてもきれいだったのだが、今の主流はアントルシャ・シス。本人曰く、今は誰もがアントルシャ・シスをやるので敢えてブリゼにした、と言うのだが、このようなフェスティバルでのゲスト出演では、観客が技術的にも難しいことを求めているのだから、素直にアントルシャ・シスにすれば良かったと思う。

ただ、二人ともこのように派手なことは何もしなくて、正統派の美しさと、心が通じ合う様子が手に取るようにわかる、練り上げられたドラマ性を見せていたので、とても美しく心に残るパフォーマンスになったと思う。バレエというものは技術を競い合うものではなく、踊りを通じて演じられるドラマであり物語であり表現であるということを改めて見せてくれた。

ハンス役は、キャラクター役に定評のあるイスロム・バイムラードフ。粗暴だけど純情で熱い心を持つハンスを熱演し、ジゼルへの報われない想いを全身で表現していて素晴らしかった。どこかチャーミングでユーモラスですらある、憎めない存在で、ドラマに良いアクセントを加えた。ペザント・パ・ド・ドゥは、「ビッグ・バレエ」に出場した、まだ新人のレナータ・シャキロワと、最近ファースト・ソリストに昇格したフィリップ・スチョーピン。スチョーピンは正確な技術、高い跳躍とエレガンスがあり、着地もきれいで柔らかく、最後のフィニッシュが少しだけ乱れた以外は完璧。この後の「眠れる森の美女」でもシクリャーロフの代役を務め、身長が少し低めなことを除けばすべてが揃っている良いダンサー。シャキロワも生き生きとしていてテクニックには優れているけれども、マリインスキーのバレリーナにしては少しプロポーションに恵まれないところがあるかもしれない。前の日の「青銅の騎士」にピョートル一世役で出演していた、名キャラクテールのウラジーミル・ポノマレフがこの日は公爵役で出演していて、重厚さをドラマに与えていた。

ミルタのアナスタシア・イワニコワは、バドブレは美しいのだけど、ややカリスマ性には欠けていて、ウィリの女王らしい支配力が薄かったのが残念。ミルタが秘めているべき哀しみもあまり感じさせず、ただ怖いだけだった。ドゥ・ウィリの二人、クセニア・オストレイコフスカヤとディアナ・スミルノワは流石にレベルが高く、特にオストレイコフスカヤはベテランならではの詩情を感じさせる、気持ちの息届いた踊り。ウィリたちはとてもきれいに揃っていた。

歴史と風格を誇るマリインスキー劇場にふさわしい、古典的で控えめながらも美しい、心に残るパフォーマンスだった。ロシアがバレエの聖地であることを改めてかみしめた。

イスロム・バイムラードフとウィリたち
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エカテリーナ・オスモルキナとエヴァン・マッキー
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カナダの新聞Globe and Mailの記事
http://www.theglobeandmail.com/arts/theatre-and-performance/torontos-evan-mckie-completes-holy-trinity-of-global-ballet-stardom/article29657172/

2016/04/30

YAGP2016ファイナル速報 ジュニア男子1位に増田慈さん/追記あり

YAGP(ユースアメリカグランプリ)2016ファイナルのライブストリーミングから。

ジュニア部門
男子1位 増田慈 K.classic ballet studio
女子2位 柴田英里 金田・こうのバレエアカデミー
女子3位 山田ことみ ヤマダチエサニーバレエスクール

トップ12 増田 慈さん、柴田英里さん、山田 ことみさん、 田中玲奈さん

シニア部門
男子3位 清田元海 稲尾光子バレエスクール

トップ12 清田元海さん、岩井優花さん

またアンサンブル部門も、2位(LuCiA Ballet Dance Studio)、3位(金田・こうのバレエアカデミー)は日本の団体が入りました。


朝日新聞の記事
増田慈さん、男子で1位 若手バレエダンサーのGP
http://www.asahi.com/articles/ASJ4Z25SXJ4ZUHBI005.html


 増田さんは京都市中京区の中学2年生。母の小谷佳世さん(47)が主宰するケイ・クラシックバレエスタジオで6歳からバレエを始め、昨年も同グランプリのプリコンペティティブの男子部門(9~11歳)で1位になっている。

 佳世さんによると、今年はニューヨークへ出発する前に左足のアキレス腱(けん)を痛め、直前まで練習ができない状態だったという。「出なくてもいいと言ったが、本人は『悔いのないようにしたいから』と言い、止められる状況ではなかった。決選の直前は歩くのもつらそうだったが、最後の踊りが一番よかった。精神的にも強く、本当によく頑張ったと思います」と話した。

 増田さんは9月からモナコへ留学する予定。

若手バレエダンサー増田慈さん2年連続1位
http://www.nikkansports.com/general/news/1639746.html

日本の中学生が1位 NY若手バレエダンサーの登竜門

Taylor Brandt PhotographyのFacebookとインスタグラムに、たくさんの写真が掲載されています。
https://www.facebook.com/TaylorBrandtPhotography/
https://www.instagram.com/taylorbrandtphotography/

YAGPにファイナリストの田中黎水那さんと参加した左右木健一さんのブログも、コンクールの様子が伝わってきてたいへん興味深いです。
http://ameblo.jp/sokiballet/


<追記>

公式サイトに結果が出ています。
http://yagp.org/?page_id=6341

日本語での結果発表
http://yagp.org/japan/index.html

シニア部門

グランプリ
Joonhyuk Jun
The Royal Ballet School (UNITED KINGDOM/ REPUBLIC OF KOREA)

◎女子

1位
Yu Hang
Shanghai Dance School (P. R. OF CHINA)
2位
Thays Golz
Raca Centro de Artes (BRAZIL)
3位
Makensie Henson
Prudence Bowen Atelier (AUSTRALIA)

◎男子

1位
Narcisco Alejandro Medina Arias
Escuela Nacional de Ballet Fernando Alonso (CUBA)
2位
Stanislaw Wegrzyn
Ballett-Akademie Hochschule fur Musik und Theater (GERMANY/ POLAND)
3位
Motomi Kiyota 清田元海
稲尾光子バレエスクール (JAPAN)

ジュニア部門

ユースグランプリ
Antonio Casalinho
Annarella Academia de Ballet e Dança (PORTUGAL)

◎女子

1位
Ashley Lew
Southland Ballet Academy, CA (USA)
2位
Eri Shibata 柴田英里 
金田・こうのバレエアカデミー (JAPAN)
3位(同率)
Brigid Walker
Master Ballet Academy, AZ (USA)
Kotomi Yamada 山田ことみ 
ヤマダチエサニーバレエスクール (JAPAN)

◎男子

1位
Itsuku Masuda 増田慈 
K.classic ballet studio (JAPAN)
2位(同率)
David Perez
En Pro del Talento Veracruzano (MEXICO)
Samuel Gest
Indiana Ballet Conservatory, IN (USA)
3位(同率)
Sheung-Yin Chan
Jean M. Wong School of Ballet (HONG KONG, CHINA)
Yago Guerra
Bale Jovem de Sao Vicente (BRAZIL)

◎アンサンブル 
2位 LuCiA Ballet Dance Studio  3位 金田こうのバレエアカデミー 
TOP 12 れい美花ダンススタジオ

◎プリコンペティティブ
女性 TOP 12 薬師地 麻央  TOP 12 川本 真寧


また今回は、出場者に作品を提供した傑出した振付家には、セルゲイ・フィーリンにより、ボリショイ・アカデミーでの振付の機会が与えられるということで、3人の振付家が選ばれました。
OUTSTANDING CHOREOGRAPHER AWARD PRESENTED BY SERGIE FILINという賞です。
Garrett Smith, Travis Wall, Guilherme Maciel の3人の振付家が受賞しています。

フジテレビのニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00323413.html

Dance Europe誌のサイトで、ファイナルの模様のスライドショー(シニア部門)がアップされています。
http://www.danceeurope.net/gallery/yagp-new-york-finals-2016-seniors

2016/04/29

第14回ペルミ国際バレエコンクールの結果(寺田智羽さんが1位)

エカテリーナ・マキシモワ記念全ロシア・オープンバレエコンクール「アラベスク2016」(Russian Open Competition of Ballet Dancers 《Arabesque--2016》named after Ekaterina Maximova)が開催されました。もともとはロシア国内向けのコンクールでしたが、参加希望者が多いので国際コンクールになったそうです。

岩田守弘さんが1992年にグランプリを獲得したコンクールで、今回が第14回です。2010年には、多久田さやかさん(現クラスノヤルスク・バレエ団プリンシパル)と、現在はK-Ballet Companyで活躍する池本祥真さんが1位に輝いています。(追記)寺田翠さんも2012年にグランプリに輝きました。

その岩田さんは、今年は審査員として参加されているので、コンクールの模様は岩田さんのブログでも書かれています。
http://ibashika.exblog.jp/

岩田さんは、ブリヤートの女性1名、日本人の女性2名、日本人の男性1名、パートナーとしてブリヤートの男性2名の6名を率いて参加しました。審査委員長は、マキシモワの夫君、ウラジーミル・ワシーリエフです。(なお、7年前の4月28日に、エカテリーナ・マキシモワは亡くなってしまいました)

受賞者です。
http://www.arabesque.permonline.ru/news.html

エカテリーナ・マキシモワ賞(グランプリ)該当者なし

the younger group

1位 (女性) Ko Eun Lee (Korea)
1位 (男性): 千野円句 (ボリショイアカデミー)

2位 (女性): Ekaterina Klyavlina (Russia, Moscow)

2位 (男性): Kirill Makurin (Russia, Perm)
3位 (女性): Albina Kolobov (Russia, Perm)

3位 (男性) Gregory Ikonnikov (Moscow, Russia) Ruslan Stenyushkin (Russia, Voronez)


SENIOR GROUP (18-25歳)

1位 (女性): With Jung Min (Korea)

1位 (男性): 寺田智羽 (エカテリンブルク劇場バレエ) Chin Salt Ym (Korea)

2位 (女性): Diodzhenes Thais (Brazil)

2位 (男性) San Min Lee (Korea) Marat Sydykov (Kyrgyzstan)


3位 (女性):上村悠 (ブリヤート劇場バレエ) 川原実樹(ペルミバレエ学校)

3位 (男性) アレクサンドル・オメリチェンコ (モスクワ音楽劇場バレエ) Carvalho Wagner (Brazil)

ジョージ・ゾリッチ賞((クラシックバレエの正統な技術と芸術性)
上野瑞季(ブリヤート劇場バレエ団)

Diplomas:

Erica Asai (Japan)
Saryel Afanasiev(Russia, Yakutsk)
Won Seol Lee (Korea)
Georgy Enaldiev (Russia, Perm)
Ichimura Asuka (Japan)
Alessandro Kaggegi (Great Britain)
Parviz Kumaidonov (Tadzhikistan)
Anna Markova (Russia, Moscow)
Hayato Nishijima(Japan)
Yerkin Rakhmatullayev (Kazakhstan)
Ekaterina Sapogova (Russia, Ekaterinburg)
So Jung Shin (Korea)
Ivan Titov (Russia, Moscow)
Taek Young Yee (Korea)
Mizuki Ueno (Japan)
Hee Won Cho (Korea)
Ho Hyun Kang (Korea)


というわけで、寺田智羽さんが1位に輝きました。彼は、カザン歌劇場バレエのプリンシパルでテレビ番組「ビッグ・バレエ」でも活躍した寺田翠さんの弟さんで、エカテリンブルク劇場バレエのソリストです。
(エカテリンブルグ劇場バレエは、元マリインスキー・バレエ、ロイヤル・バレエのプリンシパルで、振付家としても活躍している、ヴャチェスラフ・サモドゥーロフが芸術監督を務めています)

寺田翠さんのinstagramで、寺田智羽さんのコンクールでの素晴らしいパフォーマンスを観ることができます。
https://www.instagram.com/p/BEbA2C2izci/

また、岩田さんが引率したブリヤート劇場バレエの日本人ダンサーも2人が賞を受賞できて、素晴らしい成果です。ブリヤートの男性2名、ブリト・ラドゥナーエフと、ミハイル・オフチャロフはパートナー賞を受賞しました。

<追記>
コメント欄で教えていただきました(ありがとうございます)。ジュニアの1位に輝いた千野円句(まるく)さんも、日本からボリショイ・アカデミーに留学中です。ロシアで活躍しているバレリーナ、千野真沙美さんの息子さんなんですね。

コンクールの舞台裏の映像(英語字幕がついています)

ロシアバレエに熱狂したバレリーナロシアバレエに熱狂したバレリーナ
千野 真沙美

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3位入賞の上村悠さんのジゼルの演技がアップされていました。

同じく3位入賞の川原実樹さんの「ディアナとアクティオン」

1位 寺田智羽さんの演技「ゴパック」もアップされています。

2016/04/28

YAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)2016ファイナル中継/ 日本人ファイナリスト

世界最大のバレエ・コンクール、YAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)2016のファイナルが4/22(金)から始まり、現在開催されています。

27日(水)現地時間夜7時より、日本時間では28日(木)の朝8時から、ファイナル(決勝)が始まります。

コンクールのスケジュールはこちら(PDFファイル)

YAGPは、準決勝からもネット中継で視聴することができます。したがって、今現在もアンサンブル部門の審査の中継は行われています。
ネット中継サイトはこちらです。
http://yagp2016.wpengine.com/?page_id=5910


ご参考までに、日本予選で、YAGP 2016 ニューヨーク・ファイナリストに選ばれた方のリストがあります。世界最大のコンクールだけあって、日本からファイナルに参加する方も非常に多いです。
http://yagp.org/japan/2016_japan.html

審査員は、世界中のカンパニーの芸術監督やバレエ学校の校長などのスタッフで、ファイナリストの多くはスカラシップを獲得し、世界中のバレエ団で活躍しています。

コンクールのビデオブログも日々公開されていて、コンクールの模様や審査員のインタビューを観ることができます。
1日目
https://youtu.be/OSJdTKaRMPY
2日目パート1
https://youtu.be/d9DxhlHR0tw
2日目パート2
https://youtu.be/PwdzzYHLdIg
3日目のビデオブログには、セルゲイ・フィーリンのインタビュー映像も。
https://youtu.be/-A_xC-HAjcs


また、恒例のガラ公演も4月28日に開催されます。
http://yagp.org/?event=stars-of-today-meet-the-starts-of-tomorrow-gala-2016

第一部では入賞者のパフォーマンス、第二部ではYAGPの出身者を中心に、世界中からスターが集まります。

今年は、ミケーラ・デ・プリンス(オランダ国立バレエ)、ダニエル・カマルゴ(シュツットガルト・バレエ)、オニール八菜&ユーゴ・マルシャン(パリ・オペラ座バレエ)、エカテリーナ・クリサノワ&アルチョム・オフチャレンコ(ボリショイ・バレエ)、メリッサ・ハミルトン(ドレスデン・バレエ)、ザンダー・パリッシュ(マリインスキー・バレエ)、ジリアン・マーフィ(ABT)、ステラ・アブレラ(ABT)などが出演します。

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追記:ファイナルは終わりましたが結果の発表はこれからです。取り急ぎ、日本人ファイナリストの名前を挙げておきますね。

61 山田ことみ ヤマダチエサニーバレエスクール
78 柴田英里 金田・こうのバレエアカデミー
102 田中玲奈 エトワールバレエスクール
117 升本結花 岸辺バレエスタジオ

150 増田慈 K.classic ballet studio
152 樋上諒 S.BALLET.ART
168 田中黎水那 左右木健一・くみバレエスクール

212 野田美月 ソウダバレエスクール
294 岩井優花 ジョフリー・アカデミー 岩手日報の記事

325 清田元海 稲尾光子バレエスクール
341 益田隼 バリエーションバレエスクール

牧阿佐美バレヱ団「飛鳥 ASUKA」にスヴェトラーナ・ルンキナとルスラン・スクヴォルツォフがゲスト出演

Twitterで教えていただきましたが、牧阿佐美バレヱ団が8月に上演する新作、「飛鳥 ASUKA」にスヴェトラーナ・ルンキナ(ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)とルスラン・スクヴォルツォフ(ボリショイ・バレエ)がゲスト出演が出演することになりました。

http://www.ambt.jp/perform2.html

ルンキナとスクヴォルツォフは2月の「白鳥の湖」にも出演。素晴らしいパートナーシップを見せてくれたところです。

「飛鳥 ASUKA」は、台本・原振付:橘秋子で、1957年に初演された初演「飛鳥物語」をベースに、牧阿佐美が改訂振付をした作品とのことです。

2008年7月に「日本のバレエのフロンティア「橘秋子展」」が開催されているのですが、その時にこの「飛鳥物語」の公演の写真や衣装などが展示されていたようです。
http://www.chacott-jp.com/magazine/interview-report/report/report0808a.html

橘 秋子の代表作「飛鳥物語」 飛鳥物語は、1957年、日本バレエ界の草分け、橘秋子が、雅楽をバレエの中で発展させることを目指して創作しました。橘秋子は、雅楽の「神秘的な旋律と清潔な音色に心引かれ」、「日本の宮廷に保護されてきた舞楽の優雅さをバレエの上に発展させてみたい」と当時のプログラムに執筆しています。日本の精神を求めて、座禅、滝行、小笠原礼法、茶道、華道を修め、作品の構想に活かしました。 1962年、片岡良和氏に作曲を依頼し、「世界に通用する日本のバレエを夢見て創作した作品」として上演しました。この公演の舞台稽古で牧阿佐美がアキレス腱を切り、大原永子が代役に抜擢され主役を務めました。牧阿佐美バレヱ団はこの作品で、芸術祭文部大臣奨励賞を受賞しました。

「飛鳥物語」上演の歴史
1964年にオリンピック東京大会組織委員会協賛の芸術展示特別公演、1966年には大阪国際フェスティバル、他にNHKテレビで3回放映されるました。
主役を務めたのは、牧阿佐美、大原永子、森下洋子、川口ゆり子、清水洋子、三谷恭三、今村博明など、牧阿佐美バレヱ団を代表するダンサーたちです。

現代版「飛鳥物語」の誕生
今回、牧阿佐美バレヱ団創立60周年の記念公演として、牧阿佐美はこの「飛鳥物語」に大幅に手を加え、新制作で上演します。雅楽の精神性の追求、世界に通用するバレエ作品の創作という、作品にこめられた願いを継承し、さらに日本の洋画家の第一人者である絹谷幸二に美術を依頼。現代版「飛鳥物語」として、大いなる創造の世界を繰り広げます。古来の日本の美しさと西洋の芸術が融合し、時代を超えて、国を超えて、すべての人々の心に響く、壮大なるファンタジーです。


(牧阿佐美バレヱ団サイトより)


日時:2016年8月27日(土)18:00・28日(日)14:00
会場:新国立劇場オペラパレス
チケット発売:
クラブ・デ・シャルドン会員先行/4月27日(水)10:00am~
一般発売/6月7日(火)10:00am~
チケット料金(税込):
S席14,000円、A席12,000円、B席8,000円、C席6,000円、D席3,000円

指揮 デヴィッド・ガルフォース
演奏 東京フィルハーモニー交響楽団
改訂演出・振付 牧阿佐美(「飛鳥物語」1957年初演台本・原振付:橘秋子)
総監督 三谷恭三
音楽 片岡良和
美術 絹谷幸二
映像演出 Zero-Ten
照明プラン 沢田祐二

最近のスヴェトラーナ・ルンキナのインタビューとパフォーマンスをまとめた映像

2016/04/26

ボリショイ・バレエの来シーズン映画館中継ラインアップ

ボリショイ・バレエの今シーズンの映画館中継は先週の「ドン・キホーテ」で終わりました。

私も観に行ったのですが、ファジェーエフ改訂版に疑問は感じたものの、さすがのダンサーのレベルの高さが見事で、クリサノワ、チュージン、スミルノワ、チホミロワ、スグヴォルツォフ、ステパノワとそれぞれ見事なパフォーマンスを見せてくれて楽しかったです。また追って感想を書ければと思っています。

さて、そのボリショイ・バレエの来シーズン映画館中継ラインアップが発表されています。

http://www.pathelive.com/programme/ballet-du-bolcho

「黄金時代」 
2016年10月16日 生中継

「明るい小川」 
2016年11月6日 録画
ルンキナ、ロブーヒン、アレクサンドロワ、スクヴォルツォフ主演


「くるみ割り人形」
 
2016年12月18日 録画
ニクーリナ、ロヂキン、メルクリエフ主演

「眠れる森の美女」 
2017年1月22日 生中継

「白鳥の湖」 
2017年2月5日 録画
ザハロワ、ロヂキン主演

「コンテンポラリーの夕べ」
(ハンス・ファン・マネン「フランク・ブリッジの主題におけるヴァリエーション」、アレクセイ・ラトマンスキー「ロシアン・シーズン」、ポール・ライトフット&ソル・レオン「Short Time Together」
2017年3月19日 生中継

「現代の英雄」 
2017年4月9日 生中継

古典と現代作品のバランスもよく、非常に魅力的なラインアップです。「黄金のマスク賞」を受賞した「現代の英雄」がさっそく観られるのもうれしいですよね。ただし、日本で来シーズンのボリショイ作品が観られるかどうかは未定のようです。

これは、「コンテンポラリーの夕べ」で上演される、ポール・ライトフット(NDT芸術監督)とソル・レオン振付の「Short Time Together」のボリショイでのリハーサル映像です。

«プリンスとミスティ・コープランドほか、バレエとの関わり