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2014/08/21

エドワード・ワトソンがマシュー・ボーンの「白鳥の湖」を踊る

間もなく、9月6日よりマシュー・ボーンの「白鳥の湖」に東京公演が始まります。こちらには、ABTのマルセロ・ゴメスが出演するとあって大きな注目を集めていますね。私ももちろん、とても楽しみにしています。

元ロイヤル・バレエのイヴァン・プトロフが主催している、男性ダンサーたちを中心にしたガラ公演「Men In Motion」。ロンドンのサドラーズウェルズ始め、ロシア、ウクライナなどあちこちで公演しており、前回のロンドン・コロシアムでの公演は、もう一つの男性ダンサープロジェクト「キングス・オブ・ザ・ダンス」よりもむしろ評価が高かったようです。

この「Men In Motion」が、8月16日にイタリア、トスカーナ地方のLa Versilianaでのフェスティバルで上演されました。

http://www.laversilianafestival.it/it/eventi/men-motion

出演はプトロフを始め、ワディム・ムンタギロフ、紅一点のダリア・クリメントヴァ、イーゴリ・コールプ、アンドレイ・メルクリエフ、マリアン・ワルターとなかなか豪華です(マライン・ラドマーカーの名前もありますが、出演しなかった模様です)。そして、ここで一番注目されたのが、なんとロイヤル・バレエのエドワード・ワトソンが、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」の2幕抜粋で、ザ・スワンを踊ったことです。しかも王子役は、プトロフでした。

ニューアドベンチャーズのFacebookで、エドワード・ワトソンがザ・スワンのメイクをしている様子の写真が掲載されています。
https://www.facebook.com/MBNewAdventures/posts/788747121177325

そして、このFacebookによれば、エドワード・ワトソンがこの役を踊るのは今回だけでないそうです。ロイヤル・オペラハウスのリンバリー・スタジオで行われる"SAMPLING THE MYTH" というミックスプログラムで、ニューアドベンチャーズのリアム・モウワーと、この2幕のデュエットを踊ります。

http://www.roh.org.uk/about/deloitte-ignite/sampling-the-myth

もしかしたら、将来、エドワード・ワトソンが「白鳥の湖」の全幕で主演することもあり得るのかもしれません。やはり、このザ・スワン、ザ・ストレンジャー役はクラシック・バレエのテクニックをしっかりと持ったダンサーが踊ると素晴らしいですし、エドワード・ワトソンはとても柔軟な身体を持っており、また演技力に優れているので、今までにないザ・スワンを演じてくれそうです。

考えてみれば、エドワード・ワトソンは、マシューボーンのパートナーである振付家アーサー・ピタの作品「変身」に主演し、ものすごい演技力と身体表現で高い評価を得たのでした。そう考えてみると、マシューとの縁も浅からず、といったところだったのですね。

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2014/08/20

デヴィッド・ホールバーグが怪我でABTの秋公演と来月のオーストラリア公演を降板/追記:東京バレエ団ドン・キホーテを降板

残念なお知らせが一つあります。

デヴィッド・ホールバーグが怪我をしてしまい、手術が必要ということでABTの秋公演と来月のオーストラリア公演を降板したとのお知らせがありました。

http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2014/08/19/david-hallberg-citing-injury-withdraws-from-dance-performances/?smid=nytimesarts

東京バレエ団のドン・キホーテへのゲスト出演も難しいかもしれませんが、早い回復をお祈りします。

New York Timesの記事によれば、復帰は2015年ということで、ボリショイ・バレエの来日公演も出演できるかどうか、心配です。

“It is with great regret that I have to step off the stage for this period of recovery,” Mr. Hallberg said in a statement. “But as an artist that relies on his body as his instrument, my main priority is to dance in full health and take the time needed to perform at that level again.”


追記:東京バレエ団のドン・キホーテの降板が発表されていました。代役は未定です

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/2014-08-20.html#001977

2014/08/18

毎日新聞の8月18日夕刊に、エトワール・ガラ東北チャリティレポート掲載

7月27日、28日に行われました、エトワール・ガラ出演ダンサーによる東北でのチャリティレッスン、「スーパーバレエレッスン・イン東北」。私も、こちらのチャリティレッスンでボランティアの通訳として手伝わせていただきました。

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そして、この時のレポートを記事にまとめたものが、本日、8月18日の毎日新聞の夕刊に掲載されています。今のところ、ネットには記事が掲載されていませんので、もしよろしければ、紙面を手に取ってご一読いただければと思います。

主に、石巻の石巻バレエ研究所で、ドロテ・ジルベール、シルヴィア・アッツオーニ、アレクサンドル・リアブコが行ったレッスンの模様と、これら三人のダンサーや、レッスンを受けた子供たちのインタビューを元にした記事です。

本当にこのような素晴らしい経験をさせてくださったエトワール・ガラの関係者の皆様、そしてこのチャリティレッスンを後援したエアウィーヴ、バレエ教室の皆様、もちろんダンサーの方々には感謝でいっぱいです。良い記事にまとめてくださった毎日新聞にも。

私としては、「遠い世界のどこかで今でも、私たちのように、あなたたちのことを想っている人たちがいる」というシルヴィア・アッツオーニの言葉が一番身に染みました。今回レッスンで教えていたダンサーたちは、子供たちにバレエだけでなくて、生きていくということを教えてくれたのだと思います。

追記:毎日新聞のネット版にも近日中に掲載してくれるそうなので、また掲載されましたらリンクを張りますね。

ABTミスティ・コープランドの自伝が映画化

すでにあちこちで取り上げられている話題ですが、ABTのソリスト、ミスティ・コープランドが出演したスポールウェアブランド、アンダー・アーマーのCMが大反響を呼んでいます。公開後2週間余りで、すでに550万回もの再生数を記録しています。

http://youtu.be/ZY0cdXr_1MA

バレエを始めた年齢が13歳と遅く、筋肉質で胸が大きい体型はバレリーナ向きではないので、バレエ学校への入学を許可しないというナレーションがついています。それでも、一流バレエ団でバレリーナになる夢をかなえた彼女は、Twitterで3万人以上のフォロワー数がおり、大変な人気を誇っています。

アフリカ系のミスティ(両親とも黒人のハーフ)は、結婚と出産を繰り返しボーイフレンドの間を渡り歩く母親のもと、貧しい家庭に生まれました。バレエを始めて8か月で「くるみ割り人形」のクララ役を演じるなど早くに才能を見いだされました。そこで彼女を育てたバレエ教師と実の母との間に親権争いも起きるといった事件もありましたが、18歳でABTに入団。2007年にはソリストに昇進します。(ABTにおいて、彼女は最初の黒人ソリストとする報道が多いのですが、実際には、1980年代には2人の黒人女性ソリストがいました)

ミスティ・コープランドが一躍有名になったのは、2009年にスーパースターのプリンスが彼のプロモーションビデオ「Crimson and Clover」に彼女を起用したのがきっかけでした。2010年と2011年の彼のコンサートツアーでも、数公演彼女は出演しています。それ以降も、T-Mobile、コーチ、ドクターペッパーのCMにも出演しました。

http://youtu.be/Rn0F60H91hw

そして2014年3月に出版された自伝「Life In Motion: An Unlikely Ballerina」が話題となり、これが映画化されることが発表されました。

http://deadline.com/2014/08/misty-copeland-life-in-motion-new-line-movie-biopic-819569/

ニューラインシネマが映画化権を獲得し、クリスティーナ・リッチやサミュエル・L・ジャクソンが出演した映画「ブラック・スネーク・モーン」プロデューサーのステファニー・アレインと脚本家のレノア・クレッターが脚本家を行います。オフスプリング・エンターテインメントのAdam Shankman、Jennifer Gibgot と Phil Sandhausが製作を担当します。

ミスティ・コープランドは、来月、ABTのオーストラリア公演で、「白鳥の湖」のオデット/オディール役を初めて踊ります。ABTの歴史では、アフリカ系のダンサーがこの役を踊るのは初めてです。ほかのバレエ団では、例えばヒューストン・バレエのローレン・アンダーソン、アフリカ系ではないですがトリニダード出身のセリーヌ・ギッテンス(バーミンガム・ロイヤル・バレエ)などが白鳥を踊っています。

このように、ロールモデルとして注目されているミスティですが、一方で、本業のバレエよりも、自己宣伝の方が目立っているという批判が本国のバレエファンから出ていることも記さなければなりません。アフリカ系のバレリーナでも、ほっそりとしていてクラシック・バレエ向きの体形のダンサーもいますが、ミスティは、フォトジェニックで魅力的なものの、筋肉質なのでオデット向けのラインではないと言われています。また、テクニック的にも弱い部分があり、ABTの中でもまだ白鳥を踊っていない加治屋百合子さんやサラ・レーンなどを先にデビューさせるべきではなかったのか、という声もあります。

しかしながら、バレエに不利な条件を持ち、また恵まれているとは言えない境遇から努力して今の地位をつかんだ彼女は、多くの人々を勇気づける存在であり、今後もきっと活躍し、注目を集めることでしょう。

Life in MotionLife in Motion
Misty Copeland

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2014/08/16

必見、勅使川原三郎&オーレリー・デュポン「睡眠-Sleep-」

勅使川原三郎とオーレリー・デュポンがコラボレーションした「睡眠―Sleep」の初日を観てきました。

http://www.st-karas.com/sleep/

『睡眠-Sleep-』オーレリー・デュポンからのメッセージ
http://youtu.be/vhKc3yDMsOY

これがとにかく素晴らしい公演で、圧倒的に美しいものを観たと強い感銘を受けましたので、強力にお勧めしておきます。こんなハイクオリティの、芸術作品としても最高レベルの作品の世界初演が、東京で観られるなんて、興奮してしまいました。

まず、勅使川原さん、佐東利穂子さんの踊りが半端ないのです。強靭そのもので、勅使川原さん独特の腕を大きく広げて回したり上半身を大きく反らしたり回転させたり、すさまじい速度での横移動。明らかに異質なオーレリーの、浮遊感がある、硬質さの中のしなやかな動きとの異化作用が見事に働いていました。ふわふわとたゆたうようなオレリーがまさに睡眠を思わせます。天へと腕を伸ばした彼女は、夢遊病の中にいるようで、生と死、夢とうつつ、強さと弱さ、二つの世界を行ったり来たりしているようでした。

大スターであるはずの彼女なのに、そのスターらしさは打ち消して、カンパニーの一員として溶け込みつつ、異質な存在として舞台上にいるのが面白いのです。存在感という意味では佐東さんが一歩も引かない、むしろ際立つ強さがあり、オーレリーと勅使川原さんが対となって踊る真ん中で、佐東さんが核として機能して圧倒的なカリスマ性を見せていました。オーレリーと佐東さんが同じ振付を踊るところで、二人の踊りの質の違いを観られたのも興味深かったです。

舞台美術は、東京芸術劇場の広い舞台空間を巧みに使い、何枚もの並べられた透明のアクリル板が、時には迷路のように、そして時には檻のようになり、照明でキラキラ光ったり、ダンサーの姿を幾重にも増幅させたり。暗闇をベースに逆光が中心の照明も計算つくされています。音楽の使い方もユニークで、アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」が出てきたと思ったら、、まさかのローリング・ストーンズの「黒く塗れ」が出てきてびっくり。極めつけは、引っ掻くような不快なノイズを挿入させた「くるみ割り人形」の葦笛の踊りの音楽。「くるみ割り人形」がこんな暴力的な音楽に聞こえたのは初めてでした。鰐川枝里さん、加藤梨花さんという若い二人のダンサーも、デュオで、すさまじいハイパワーの踊りを見せてくれました。

勅使川原三郎さんの作品は以前も観たことがあったのですが、今回は彼の作品の中でもキャッチ―でわかりやすく、しかしその中でもエッジ―な部分は失っていない、いやむしろ過激な部分も存在させているのが凄いのです。1時間半休憩のない作品ですが、次はどんな展開を見せてくれるのか、という緊張感がずっと続き一瞬たりとも目が離せません。

そもそも、今回の作品のきっかけは、昨年勅使川原さんの振付作品「Darkness is hiding black horses」がパリ・オペラ座で上演され、オーレリーが出演したことにあるのですが、この「睡眠」も、パリ・オペラ座で上演したらきっと素晴らしいだろうなと感じました。今のオペラ座にマッチしているような作品です。ただし、勅使川原さんや佐東さんのように踊れる人はオペラ座にはいないでしょう。

最初のうちは少し硬さを感じさせたオーレリーが、舞台が進むにつれて他のダンサーたちと近い踊りへと変化していくところも興味深かったです。勅使川原さん独特の舞踊言語も咀嚼し、時には驚くようなスピードで精緻な踊りを見せてくれたのにはゾクゾクしました。上演を重ねるにつれて、彼女もどんどん進化するのではないかという予感を感じさせたので、リピート鑑賞も楽しそうですし、見る角度や位置、違った会場で観ることでも、まるで違った作品に見えそうです。

来年にはパリ・オペラ座を引退するオーレリーですが、この「睡眠ーSleep」で見せた姿こそが、最も彼女らしいのではないかと感じました。すべてを削ぎ落した中での彼女の純粋な芸術性がここでは際立っていました。このような、純粋で研ぎ澄まされた踊りを見せてくれる彼女をもっと観たいと思いました。

8/14(木)15日(金)16(土)17(日)東京芸術劇場 プレイハウス
8/21(木)
愛知県芸術劇場大ホール
8/23(土)
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
構成・振付・美術・照明:勅使川原三郎
出演:オーレリー・デュポン 佐東利穂子 鰐川枝里 勅使川原三郎 他

なお、7000円のS席が、東京芸術劇場ボックスオフィス限定の高校生割引でなんと千円で観られます。25歳以下(A席)4,000円というチケットもあります。また、イープラスの得チケでの割引もありますので、迷っている方はぜひ。
http://www.geigeki.jp/performance/theater057/

勅使川原さんのインタビュー記事
http://no-border.co.jp/archives/25866/

2014/08/15

シルヴィ・ギエムの2015年引退宣言

以前にも拙ブログで、シルヴィ・ギエムが引退を考えていると語っていたというDance Europe誌の記事をご紹介しました。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2014/07/post-da62.html

そして、その引退について、ついにギエムからのコメントが発表されていました。

シルヴィ・ギエム、来年12月引退。月末〈祝祭ガラ〉で特別に「ボレロ」上演!
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/12-11.html#001976


「私は来る2015年の終わりに踊ることを止めます。そして日本でさよなら公演を行う予定でおります。現在のところ申し上げられるのはこれだけですが...」
シルヴィ・ギエム

来年12月に東京ほかで予定されている公演をもって、日本の観客に別れを告げることになります、とあります。

さすがに人気ダンサーだけあって、大きく報道されていました。

世界的ダンサー シルヴィ・ギエムさん引退へ(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140814/k10013813941000.html

シルヴィ・ギエムさん引退表明 100年に1人のプリマ
http://www.asahi.com/articles/ASG8G5HGJG8GUCVL00J.html?iref=com_alist_6_02

バレリーナ:シルビー・ギエムさん引退表明
http://mainichi.jp/select/news/20140815k0000m040072000c.html

改めて一つの時代の終わりを感じます。今月末の東京バレエ団創立50周年〈祝祭ガラ〉での「ボレロ」を観るのも、非常に感慨深いものになることでしょう。

2014/08/13

小野絢子スペシャルトークセミナー バレエが10倍おもしろくなる!「眠れる森の美女」の魅力

10月に新国立劇場バレエ団プリンシパルの小野絢子さんのスペシャルトークセミナーが開催されます。

小野さんの過去の秘蔵画像や映像を観ながら、11月に新国立劇場バレエ団で上演される新制作の「眠れる森の美女」の見どころを紹介したり、小野さんの美しさの秘密や健康維持の秘訣などを自ら語ってもらうセミナーです。

小野絢子スペシャルトークセミナー
バレエが10倍おもしろくなる!
「眠れる森の美女」の魅力

http://jspocc.com/event/

Photomini


・A 「眠れる森の美女」の魅力
10月12日(日)11:30~12:40

新制作となる新国立劇場バレエ団の『眠れる森の美女』。
チャイコフスキーの美しい音楽と豪華な衣装と舞台美術に乗せてダンサーやスタッフが伝えたい思いを、
小野絢子さんが、リハーサルが進む中で感じる新しい『眠れる森の美女」の魅力を語ります。
小野さんの大好きなスペシャルスイーツ付きです。

・B オーロラ姫の美しさの秘密
10月12日(日)13:40~14:50
チャイコフスキー三大バレエの『くるみ割り人形』の映像を見ながら、新制作『眠れる森の美女』に迫り、
美しく華やかに踊るためのヒミツや健康な身体を維持してダンサーとして輝き続ける秘訣を小野絢子さんが語ります。

・会場:レストランマエストロ(新国立劇場内3階)
・料金(スイーツ・飲み物つき)
大人 4,000円(税込4,320円) ・ABセット券大人 7,500円(税込8,100円)
学生 3,000円(税込3,240円) ・ABセット券学生 5,500円(税込5,940円)
チケット購入サイト:http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=25332&

主催:日本スポーツ文化創造協議会
   The Graces B
協力:新国立劇場バレエ団・株式会社世界文化社

以前開催された小野さんのトークセミナーの様子。
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今や日本国内でもトップのプリマに成長した小野さん。彼女の言葉で「眠れる森の美女」の魅力や、今回の新作についてお話が聞けるのはとても貴重な機会ですね。先着50名様のみだそうで、アットホームな雰囲気でお話が聞けそうです。

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「エトワール・ガラAプロ」と「ロイヤル・エレガンスの夕べ」の英文レビュー

すみません、ちょっとここしばらく多忙でブログ更新を怠っていました。バレエの感想を書くのは、まとまった時間がないとなかなかできなくて。

さしあたって、「エトワール・ガラAプロ」と「ロイヤル・エレガンスの夕べ」の英文レビューがBachtrackにアップされていますので、リンクを張っておきます。よろしかったらご覧ください。

「ロイヤル・エレガンスの夕べ」
http://bachtrack.com/review-a-night-of-royal-elegance-tokyo-august-2014

「エトワール・ガラ2014 Aプロ」
http://bachtrack.com/review-etoiles-tokyo-july-2014

「アリーナ・コジョカルドリームプロジェクト」
http://bachtrack.com/alina-cojocaru-dream-project-tokyo-july-2014

2014/08/11

マラーホフ財団による「タリオーニ・ヨーロッパバレエ賞」ノミネート

前ベルリン国立バレエの芸術監督で世界的なスターであるウラジーミル・マラーホフは、2014年1月にマラーホフ財団を設立しました。

http://www.malakhov-foundation.com/

この非営利財団は、教育への援助、さらなるトレーニング、医療やメンテナンスの提供といった分野においてバレエダンサーを支えるための基金を提供することを目的としています。さらに、この財団は、ダンサーのための交換プログラムを機能させ、文化的な組織を支えることも目的としています。

財団の大きなプロジェクトの一つが、タリオーニ・ヨーロッパバレエ賞であり、それは優れた業績を残したバレエダンサーや芸術監督、振付家、デザイナーなどをたたえる賞です。

第一回の今回は、9月27日に授賞式と記念ガラが行われることになっています。そしてノミネートが発表されてます。

http://www.danceeurope.net/article/taglioni-european-ballet-award

NOMINEES

1. Best Production 最優秀プロダクション
Classical Miniatures (Leonid Jacobson Company)
Julia and Romeo (Mats Ek, Royal Swedish Ballet)
Wayne McGregor (Raven Girl, Royal Ballet)

2. Best Choreographer 最優秀振付家
Thierry Malandain (Cinderella, Ballet Biarritz)
Marco Goecke (On Velvet, Stuttgarter Ballett)
Ina Christel Johannessen (Shéhérazade with Norwegian National Ballet)

3. Best Company 最優秀カンパニー
Northern Ballet
Ballet de l’Opera national de Paris
Hamburg Ballett

4. Best Director 最優秀芸術監督
Martin Schläpfer (Ballett am Rhein)
Thomas Edur (Estonian National Ballet)
Gil Roman (Ballet Béjart Lausanne)

5. Best Male Dancer 最優秀男性ダンサー
Alban Lendorf (Royal Danish Ballet)
Roberto Bolle (Balletto del Teatro alla Scala)
Nicolas Le Riche (Ballet de l’Opéra Paris)

6. Best Female Dancer 最優秀女性ダンサー
Alina Cojocaru (English National Ballet)
Olga Esina (Wiener Staatsballett)
Bernice Coppieters (Les Ballets de Monte Carlo)

7. Best Male Young Dancer 最優秀若手男性ダンサー
Xander Parish (Mariinsky Theatre)
François Alu (Ballet de l’Opéra de Paris)
Davide Dato (Wiener Staatsballett)

8. Best Female Young Dancer 最優秀若手女性ダンサー
Emma Barrowman (Bayerisches Staatsballett)
Yulia Stepanova (Mariinsky Theatre)
Ida Praetorius (Royal Danish Ballet)

9. Best Young Choreographer 最優秀若手振付家
Kenneth Tindall
Jean Philippe Dury
Natalia Horecna

10. Best Designer 最優秀デザイナー
Bob Ringwood (Le Corsaire, English National Ballet)
Keso Dekker (Choreartium, Bayerisches Staatsballett)
Marina Abramovic (Bolero, Ballet de l’Opéra de Paris)

11. Best Conductor 最優秀指揮者
Myron Romanul (Bayerisches Staatsballett)
Pavel Bubelnikov (Mariinsky Ballet, Mikhailovsky Ballet)
Philip Ellis (Birmingham Royal Ballet)

12. Best Ballet DVD 最優秀バレエDVD
La Fille mal gardée (Frederick Ashton, Royal Ballet, ICA Classcis)
Ashton Celebration (Frederick Ashton, Royal Ballet, Opus Arte)
Dance & Quartet (Heinz Spoerli, Hagen Quartett, Zürcher Ballett, Arthaus Musik)

13. Winner of Lifetime Award 功績賞
Royal Danish Ballet

なお、マラーホフ財団は公式のTwitterも開設しています。
https://twitter.com/Vl_Malakhov

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2014/08/08

「SHOKO 美しく、強く。バレリーナを生きる」

SHOKO(中村祥子)さんの本「SHOKO 美しく、強く。バレリーナを生きる」が発売されているので、読んでみました。

SWAN MAGAZINEでの連載をベースにしていますが、連載では掲載されていなかった記事も多数あります。何よりも、ふんだんに掲載されている写真が大変美しいのです。ベルリン国立バレエ時代の舞台写真が中心ですが、このバレエ団の写真を撮影されているEnrico Nawrath , Maria Helena Buckleyの両氏とも、非常にアーティスティックな写真を撮影されていて、特にEnrico Nawrath 氏のモノクロ写真はとてもドラマティックで雰囲気が素敵なのです。二人とも、Facebookで自身のページを持っているので、興味を持たれた方はぜひ。

また、この本のために吉田多麻希さんが撮り下ろした、SHOKOさんのマタニティ写真も掲載されています。お腹がだんだん大きくなる様子が撮影されていて、神秘的なものを感じます。背中からSHOKOさんを捉えたショットでは、筋肉質な肉体の美しさを実感できます。可愛らしい少女時代の写真なども載っています。

そして、本の内容なのですが、バレリーナを目指した少女時代のことから、現在までを綴ったもので、特にこれからプロのダンサーを目指す若い人にとっては参考になりそうです。ローザンヌ国際コンクールでスカラシップを得てジョン・クランコスクールに留学。シュツットガルト・バレエ、ウィーン国立バレエを経てベルリン国立バレエではプリンシパルに、という軌跡は順風満帆に思えます。西洋人にも負けない長身と恵まれたプロポーションも然り。しかし、その中でもO脚などのコンプレックスを抱え、また契約を更新してもらえないなど、いくつかの挫折や苦悩もありました。ダンサーにつきものの怪我についても。SHOKOさんの、かなり等身大の姿が綴られています。

また、今までの様々な人々との出会い、振付家のレナート・ツァネラ、バレリーナのマーガレット・イルマン、そしてウラジーミル・マラーホフ、熊川哲也、ロベルト・ボッレなどなどとのエピソードも興味深いです。

今まで踊ってきたいろいろな役についての話も語られています。「白鳥の湖」などの古典作品だけでなく、フォーサイス、プレルジョカージュ、ドゥアトなど現代作品をどのように踊ってきたか、という話は、これからダンサーを目指す人にとってコンテンポラリーが踊れることが重要になっているため、非常に参考になることでしょう。自分への意識を深く持てること、挑戦し続けるということが、自分のためにもなるし、表現を行っていく上で大切だというのは、バレエだけでなく、生きていく上のヒントとしても示唆に富んでいます。

正直SHOKOさんは、私にとってはダンサーとしては特に好みではないのですが、この本を通して伝わってくる彼女の姿は非常に魅力的で、一人の女性としてとても素敵な方だとというのが伝わってきます。大変努力し、苦労してきて夢をつかんだ女性の姿を多面的に捉えたこの本は、バレエに興味がそれほどなくても面白く読めると思います。

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